著者はシナリオ講師として35名のアカデミー賞受賞者、164名のエミー賞受賞者を輩出している。
その著者による「聖書」と呼ばれる本書なのだから、シナリオを学ぶ人は一見の価値はあるかと思います。
ただ、とっつきやすい内容ではないです。
映画の引用が多く、それもメジャー作品だけではなくマイナーなものも多いので
意図を理解できない所も多いです。
ただ、本書で成果を出している先人が多いので
いまの自分の判断ではなく、結果を出している人の意見に謙虚に耳を傾けたいと思います。
これは、いうなれば野球の名コーチに指導されるようなもので
「やれ」と言われたものをやるしかないのだと思います。
高校球児が、「その練習、成果が上がるとは思えません」とか「やっても意味あるんですか?」
などとイチイチ反論するようでは、学ぶこともままならないのではないでしょうか。
こういった、”(まだ一人前でもないのに)自分の感覚を信じたい”という誘惑に対する
警告が本書の冒頭にある。
-----
脚本家の中には脚本の書き方などというものを知ると自然さが損なわれるのではないかと恐れ、技術を決して学ばない人がいる。そういう人たちは無意識のうちに身につけた決まりきったやり方で、それを直感と取り違えて突き進む。
-----
沢山の受講生が活躍している、ということは
それ以上に活躍しなかった受講生とも著者はたくさん接してきているのだと思います。
なので、”使えそうな所ないかなぁ”とかナメた考えを捨てて
著者に弟子入りした気分で本書を学びたいと思います。

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ザ・ストーリー 単行本(ソフトカバー) – 2015/1/1
ロバート・マッキー
(著)
35名のアカデミー賞受賞者、164名のエミー賞受賞者を輩出した、世界一影響力のあるシナリオ講師が、本物のストーリーの原則を徹底解説。
- 本の長さ474ページ
- 言語日本語
- 発売日2015/1/1
- ISBN-104904884957
- ISBN-13978-4904884959
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登録情報
- 発売日 : 2015/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 474ページ
- ISBN-10 : 4904884957
- ISBN-13 : 978-4904884959
- Amazon 売れ筋ランキング: - 300,467位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2017年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年10月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
35名のアカデミー賞、164名のエミー賞受賞者を輩出した、ロバート・マッキーの伝説のセミナー。
その内容を記したこの「ザ・ストーリー」という本は、ハリウッドの脚本家たちの聖書となっている。
私も以前から読みたいと思っていたが、ついに諸々の大人の事情をクリアし、2016年1月に、日本語版が発売された。
早速購入して読んでみたところ、物書きのアマチュア、プロ、全員が読むべき本だと思った。
「正しいストーリーの作り方」を、基礎の基礎から応用まで、とてつもなく深く掘り下げて
解説してくれている。外国人の言葉を和訳しているので、少々難しい表現も多いが、
しっかりと理解すれば、本質を突いた、いや、突きすぎている言葉ばかりであることが理解できるだろう。
特に私が好きだったのが、「ストーリーとキャラクターについて」の一文である。
よく、「ストーリーとキャラクター、どちらが大事か、どちらを先に考えるべきか」という議論を耳にするが、
これに答えは無い。何故なら、ストーリーとキャラクターは同じものだからである。
ストーリーとは、「キャラクターがどのような選択をしてどう行動するか」を追っていくものであり、
キャラクターは「どのような選択をしてどう行動するか」で決まっていく。
悪党に襲われたとき、闘うのか逃げるのか。その選択によって、ストーリーとキャラクターが出来上がっていく。
つまり、「ストーリーを決める=キャラクターを決める」ということなのである。
私もよく、「ストーリーとキャラクターはどちらが大事か」ということを一人で悩んでいたクチなので、
この文章には目からウロコが溢れ出した。ちなみに上記の文章は私なりに要約したもので、
本書にはもっと細いちゃんとした文章で書かれています。
…ただ、この本には、一点、どうしても許せない問題点があります。流通が悪すぎます。
ダイレクト出版という会社が出版権を獲得したのですが、この会社は普通の本屋には置かず、
ネット販売のみの形態を取っています。そもそも、ビジネス書の専門会社が、何故このような
物書きのための本の出版権を獲得したのか、意味が分かりません。
また、本一冊がとてつもなく高いです。この本も、定価5000円以上します。さらに公式ページを
見てみると、「絶版」となっており、その定価でさえも買えない、という状況。
フィルムアート社あたりから、3000円くらいで普通に出版してくれたらこんなことにはならなかったのですが…。
ただ、個人的には、一万円以上出しても読む価値があるのではないかと思うレベルの本ですので、
もし興味がある方は是非どうぞ。
その内容を記したこの「ザ・ストーリー」という本は、ハリウッドの脚本家たちの聖書となっている。
私も以前から読みたいと思っていたが、ついに諸々の大人の事情をクリアし、2016年1月に、日本語版が発売された。
早速購入して読んでみたところ、物書きのアマチュア、プロ、全員が読むべき本だと思った。
「正しいストーリーの作り方」を、基礎の基礎から応用まで、とてつもなく深く掘り下げて
解説してくれている。外国人の言葉を和訳しているので、少々難しい表現も多いが、
しっかりと理解すれば、本質を突いた、いや、突きすぎている言葉ばかりであることが理解できるだろう。
特に私が好きだったのが、「ストーリーとキャラクターについて」の一文である。
よく、「ストーリーとキャラクター、どちらが大事か、どちらを先に考えるべきか」という議論を耳にするが、
これに答えは無い。何故なら、ストーリーとキャラクターは同じものだからである。
ストーリーとは、「キャラクターがどのような選択をしてどう行動するか」を追っていくものであり、
キャラクターは「どのような選択をしてどう行動するか」で決まっていく。
悪党に襲われたとき、闘うのか逃げるのか。その選択によって、ストーリーとキャラクターが出来上がっていく。
つまり、「ストーリーを決める=キャラクターを決める」ということなのである。
私もよく、「ストーリーとキャラクターはどちらが大事か」ということを一人で悩んでいたクチなので、
この文章には目からウロコが溢れ出した。ちなみに上記の文章は私なりに要約したもので、
本書にはもっと細いちゃんとした文章で書かれています。
…ただ、この本には、一点、どうしても許せない問題点があります。流通が悪すぎます。
ダイレクト出版という会社が出版権を獲得したのですが、この会社は普通の本屋には置かず、
ネット販売のみの形態を取っています。そもそも、ビジネス書の専門会社が、何故このような
物書きのための本の出版権を獲得したのか、意味が分かりません。
また、本一冊がとてつもなく高いです。この本も、定価5000円以上します。さらに公式ページを
見てみると、「絶版」となっており、その定価でさえも買えない、という状況。
フィルムアート社あたりから、3000円くらいで普通に出版してくれたらこんなことにはならなかったのですが…。
ただ、個人的には、一万円以上出しても読む価値があるのではないかと思うレベルの本ですので、
もし興味がある方は是非どうぞ。
2017年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あの名著がついに訳されました。
基本的には良い本なのですが、古い本なので今現在出回っている他のシナリオ本と内容がかぶっています。
定価以上払う必要はありません。
基本的には良い本なのですが、古い本なので今現在出回っている他のシナリオ本と内容がかぶっています。
定価以上払う必要はありません。
2016年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
仕事柄、この類いの書籍を数多く読んできたが、この本は凄い!
全編、本質を突きっぱなしだ。
これがあれば、他はいらないのでは、と思わせてくれる。
ただ、残念なのは、書店に置いてないコトとビジネス書の出版社から出ているので、本来読むべき人たちの目に触れていないなのではないか、と云う危惧である。
願わくば、文庫版にでもなって多くの人の目に触れるコトを願うことのみである。
そうすれば、日本の映画、TV、コミックの類いは確実にオモシロくなる!!
筈である。
全編、本質を突きっぱなしだ。
これがあれば、他はいらないのでは、と思わせてくれる。
ただ、残念なのは、書店に置いてないコトとビジネス書の出版社から出ているので、本来読むべき人たちの目に触れていないなのではないか、と云う危惧である。
願わくば、文庫版にでもなって多くの人の目に触れるコトを願うことのみである。
そうすれば、日本の映画、TV、コミックの類いは確実にオモシロくなる!!
筈である。
2017年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
藁をもすがる思い出購入。
内容はビジネスをうたっているがほぼストーリーについてです。
素晴らしいないようでした…なんでこれが一般流通していないのか…。
凄く高いのですが納得の内容でした。
内容はビジネスをうたっているがほぼストーリーについてです。
素晴らしいないようでした…なんでこれが一般流通していないのか…。
凄く高いのですが納得の内容でした。
2016年12月29日に日本でレビュー済み
ストーリーの組み立て方は、詳しく書かれており、少し難しく感じることもあります。
巷でよく使われているような組み立て方で、それが万人受けするのも事実です。
しかし間違えていけないのは、映画を作るのならまだしも、これがセールスに結びつくのか別問題です。
絶賛しているレビューは少し怪しいですね。本家では絶版ですので、価格を釣り上げているかもしれませんね。
巷でよく使われているような組み立て方で、それが万人受けするのも事実です。
しかし間違えていけないのは、映画を作るのならまだしも、これがセールスに結びつくのか別問題です。
絶賛しているレビューは少し怪しいですね。本家では絶版ですので、価格を釣り上げているかもしれませんね。
2017年10月19日に日本でレビュー済み
名著に違いないと思いますが、価格が高すぎます。
個人的には横組みの本は読みにくいので、できれば縦組みにして欲しかったです。
個人的には横組みの本は読みにくいので、できれば縦組みにして欲しかったです。
2018年11月8日に日本でレビュー済み
70000円なんてふざけた値段がついてますが、名著とはいえ馬鹿げてる。もうすぐフィルムアート社から同書の新訳が出るので、そちらを買いましょう〜