還元率最大10%超!?法人ETCカードのマイレージサービスの使い方

SHARE

法人ETCカードを利用する方の目的の一つになってくるのが、ETCマイレージサービスです。

ETCマイレージサービスとは、航空会社のマイルと同じようなものとなっています。ETCレーンを利用するとポイントが貯まり、そのポイントは無料通行分としての利用ができるわけです。

中には還元率が10%以上になるような区間もあり、非常にお得となっているわけですがETCカードを利用したことがない方にとっては登録方法もわからないでしょう。そもそもETCマイレージサービスは登録しなければ利用できないのです。

こちらでは

  • ETCマイレージサービスの登録方法
  • ETCマイレージサービスの使い方
  • ETCマイレージサービスのポイントの貯まり方
  • ETCマイレージサービスのメリット

について徹底解説します。

法人としてETCカードを導入しようと思っている方は必見です。

登録必須!ETCマイレージサービスの登録方法とは?

大前提!ETCマイレージサービスの登録に必須のもの

  • ETCカード
  • ETC車載器

誰でもETCマイレージサービスに登録できるわけではありません。登録するためには必要不可欠のものもあるのです。

まずはETCカードを取得しなければなりません。ETCカードについてはクレジットカード会社発行のものだけではなく、クレジット機能のない高速道路会社などが発行するETCカードでもOKです。

クレジットカード会社発行の法人カードに付帯するETCカードは、法人カードの審査を突破しなければなりません。一方で高速道路会社発行のものは、出資金と呼ばれるものが必要になります(出資金は1社あたり1万円です)。

ETC車載器もなければETCマイレージサービスには登録できません。ETCレーンを利用するためには、ETCカードだけがあってもダメなのです。ETC車載器があって、初めてETCレーンが利用できるようになるので必ず取得しておきましょう。

ETC車載器の購入には費用もかかりますし、セットアップも必要になってきます。以下にETC車載器について軽く解説します。

ETC車載器の相場とは?

通常のETC車載器の相場とETC2.0対応の車載器では相場が異なってきます。

  • 通常のETC車載器の相場・・・5,000円から1万円程度
  • ETC2.0対応のETC車載器の相場・・・1万円から3万円程度

ETC2.0タイプの車載器に関しては現状でも一部の割引が適用されており、さらに今後渋滞回避時の割引特典なども準備されているなど様々なメリットがあります。走行情報なども記録できるので、高性能なETC車載器となっているので価格は高く設定されています。

上記の車載器の価格について注意しておきたいのが、車載器本体の価格と取り付けからセットアップまでの価格です。

通常のETC車載器の本体価格は安ければ5,000円程度で手に入ります。しかし取り付けとセットアップまでお願いすると1万円から1万5,000円程度になってしまうのです。

ETC2.0対応の車載器の相場も同じように、本体だけの価格であれば1万円から2万円程度で購入できますが、取付費用とセットアップまでお願いすると2万円から3万円程度が相場になってくるわけです。

ETC車載器を購入するときには必ず設置費用とセットアップ費用が込みであるかを確認してください。

車載器の設置とセットアップについて

車載器の設置については自分で行うことも可能ですが、ディーラーやオートバックスなどの車用品店でおこなってもらうのが安全です。そもそも車載器の購入費用に取付費用が含まれているケースが多いので、設置工事もしてもらいましょう。

セットアップですが、実は自分で行えません。一般財団法人ITSサービス高度化機構に認可を受けた店舗でしかセットアップはできない仕様となっているのです。

セットアップのことを考えるとETC車載器の購入店舗については、一般財団法人ITSサービス高度化機構認可のところがおすすめ、となるわけです。

基本的にディーラーであるとか大手の車用品店であれば一般財団法人ITSサービス高度化機構に認可されているので問題ありません。

ETCマイレージサービスへの登録

ETCカードと車載器が揃い、設置とセットアップが済んだら、いよいよETCマイレージサービスへの登録となります。

申し込み方法は

  • インターネット申し込み
  • 郵送(書面)申し込み

の2つの方法から好きな方を選んでください。

インターネット申し込みについて

ETCマイレージサービスのホームページから申し込みを行えます。

新規登録にはそれほど時間はかからず、登録が完了した当日の走行からポイントが加算される、といったメリットがインターネット申込みにはあります。

郵送(書面)申し込みについて

郵送申し込みに関しては、専用の申込書をまずは手に入れなければなりません。申込書については、高速道路の料金所事務室やサービスエリア、さらにはパーキングエリアなどで配布されています。

申込書を手に入れたら必要事項を記入して、ETCマイレージサービス事務局宛に郵送してください。郵送代金に関しては自己負担となります。

郵送申し込みの場合は手続きに時間がかかるので、申し込みを行ったとしてもしばらくはポイントが得られない可能性もあります。

申込時に必要な情報とは?

  • 名前
  • 生年月日
  • 住所
  • 電話番号
  • ETCカードの番号
  • ETCカードの有効期限
  • 車両番号(ナンバープレートの4桁)
  • 車載器管理番号(車載器の19桁の番号)

以上の情報をETCマイレージサービス側に提供しなければなりません。

ETCカード情報と車載器情報を提供しなければならないので、登録前にかならずそれら2つを取得しておかなければらないわけです。

ETCマイレージサービスへの登録にかかるコストとは?

  • 登録料・・・無料
  • 年会費・・・無料

ETCマイレージサービスの利用については一切コストがかかることはありません。完全無料で利用できるので、年会費のような継続的にコストも発生しないのです。

ETCマイレージサービスの登録までの流れまとめ

・ETCカードと車載器を手に入れる

・車載器の取り付けとセットアップを行う

・ETCマイレージサービスに登録する

ETCマイレージサービスの使い方とは?

車載器にETCカードを挿入する

車載器だけではETCマイレージサービスを利用できないどころか、ETCレーンを通過することもできません。車載器に必ずETCカードを挿入した状態にしてください。

ETCカードについては悪用されないために、車から降りるたびに車載器から取り出している方もいますが、挿入を忘れて走行し続けてしまう可能性もあります。高速道路などの有料道路を利用する前には挿入されているかを必ず確かめましょう。

一般レーン利用時でもポイント獲得は可能!

ETCマイレージサービスへの登録には車載器の登録が必須となっているので、車載器はなければなりません。しかし料金所通行時にETCレーンを利用せずに一般レーンを利用したとしてもポイントの獲得は可能なのです。

一般レーンを利用した時の支払い時にスタッフに対してETCカードを渡して支払いを行うだけです。ETCレーンを利用したときだけポイント獲得ができるわけではありません。

ただし注意しなければならないのがETC割引です。最大で50%割引になることもあるETC割引ですが、適用の条件の一つがETCレーンの通過なのです。よってETCレーンを通過せずに一般レーンを利用した場合にはポイントは得られますが割引の適用外となってしまいます。

ETCマイレージサービスの対象の道路を利用すること

すべての有料道路がETCマイレージサービスに対応しているわけではありません。ポイントが獲得できる有料道路もあれば、ポイントが獲得できない有料道路もあるのです。

ポイント還元には利用できますが、利用してもポイント対象ではない道路を以下に掲載します。

関西にお住まいの方であれば阪神高速道路株式会社管轄の道路を利用するケースも多いと思います。

しかしその多くはポイント対象外となっているので、ポイントが獲得できない道路だけを利用する、という方についてはETCマイレージサービスに登録するメリットはありません。

ETCマイレージサービスのポイントの貯まり方とは?

ポイント付与率は1%から10%を超えることも!

クレジットカードの還元率などと比較すると、極めて優秀です。ETCマイレージサービスの還元率に関しては道路事業者によっても異なっていますが、少くても1%以上となっているのです。

中には10%を超えてくる道路事業者もあり、大きな見返りを得られるチャンスもあるのです。

では各道路事業者ごとにどの程度のポイントが付与されるのかを確かめてみましょう。

NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社・本州四国連絡高速道路株式会社に関しては10円のにつき1ポイントのポイント付与となるので、付与率は10%にもなります。

その他の道路事業者に関しては、利用額によってポイントの付き方が変わってきます。すべてを紹介するのは難しいので愛知県道路公社についてだけ解説します。

愛知県道路公社では基礎的なポイント付与は100円につき1ポイントとなっています。しかし月間利用金額によって、ポイントが加算される仕組みを採用しているのです。

月の利用額が5,000円以下である場合にはポイントの加算はなく、5,000円超の利用になるとポイントが加算されていくのです。

仮に3万円を超える部分については、100円につき基本ポイントの1ポイントに加え18ポイントが加算されます。

例えば月に4万円利用したとすると、3万円超から4万円の部分については100円につき19ポイントも獲得できるわけです。1ポイントあたり1円相当として利用したとすると、3万円を超えた部分の還元率は19%にもなります。

※阪神高速道路株式会社・名古屋高速道路公社・神戸市道路公社広島高速道路公社・福岡北九州高速道路公社についても、同じように月間利用額によって付与されるポイントが異なってきます。

ポイント還元率はどれくらい?

ETCマイレージサービスのポイント還元率については、ポイントの交換単位によって還元率は大きく異なってくるのです。

以下にETCマイレージサービスのホームページに掲載されている道路事業者ごとのポイントの交換単位の表を掲載します。

例えば、NEXCO東日本を利用したとすると10円につき1ポイントの獲得となります。1,000ポイント単位での交換となると1ポイントあたりの価値が0.5円相当となるので還元率は5%ということになります。

しかし5,000ポイントまでためてから交換をすると、1ポイントあたりの価値は1円となります。よって還元率は10%になるわけです。

NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社・本州四国連絡高速道路株式会社に関しては交換単位によって還元率が大きく異なってくる可能性があるので注意しましょう。

もちろんためてから交換したほうが還元率は良くなりますが、ETCマイレージサービスのポイントには有効期限もあるのです。有効期限が来てしまえば獲得したポイントは失効してしまうので、期限が来る前にかならず交換しておきましょう。

ETCマイレージサービスのメリット

会社の経費削減ができる

ETCマイレージサービスを利用することで、有料道路の利用料金を削減できるのです。還元率は1%から10%以上になることもあり、ポイントを利用した無料通行もできます。

例えば還元率が10%の区間を月に5万円利用したとします。それだけで月に5,000円の還元を受けることになり、1年にすると6万円も経費が削減できることになるわけです。

ETC割引と併用できる

ETCマイレージサービスを利用したからといってETC割引が利用できなくなるわけではありません。

平日朝夕割引も休日割引も深夜割引も利用した状態でポイントの獲得ができてしまうわけです。さらにクレジットカード会社発行の法人ETCカードであれば、法人カードのポイントまで獲得できてしまいます。

自動還元サービスあり

ETCマイレージサービスのポイントを獲得したとしても、自分で定期的にポイントを交換するのが面倒、という方もいるのは確かです。法人カードのポイント交換をし忘れて失効してしまった経験がある方もいるのではありませんか?

ETCマイレージサービスには自動還元サービスと呼ばれるものもあります。一定のポイントに到達すると、自動的にポイントを還元額に交換してくれるのです。

ただし自動還元サービスについては、道路事業者ごとに自動交換単位が決まっているので気をつけましょう。

  • NEXCO東/中/西日本・・・5,000ポイント→5,000円分
  • 宮城県道路公社・・・5,000ポイント→5,000円分
  • 本州四国連絡高速道路株式会社・・・5,000ポイント→5,000円分
  • 阪神高速道路株式会社・・・1,000ポイント→1,000円分
  • 名古屋高速道路公社・・・1,000ポイント→1,000円分
  • 愛知県道路公社・・・1,000ポイント→1,000円分
  • 広島高速道路公社・・・1,000ポイント→1,000円分
  • 福岡北九州高速道路公社・・・1,000ポイント→1,000円分
  • 神戸市道路公社・・・1,000ポイント→500円分

例えば宮城県道路公社であれば、5,000ポイント貯めなければ自動還元サービスが利用できません。有効期限内に5,000ポイントが貯められない場合には、自分で交換する他ないのです。

ETCマイレージサービスの注意点

ポイントに有効期限あり

ポイントを獲得した年度のよく年度末までが有効期限となっています。

例えば10月にポイントを獲得した場合には、翌々年の3月末が期限となります。

4月にポイントを獲得した場合には2年近い有効期限があるわけですが、3月にポイントを獲得した場合には1年程度しか有効期限がありません。

取得した時期によって有効期限が異なってくるので失効しないように注意しましょう。

ETCコーポレートカードはETCマイレージサービスに登録できない

高速道路会社発行のectカードの中には大口利用企業向けのETCコーポレートカードと呼ばれるものがあります。ETCコーポレートカードではETCマイレージサービスに登録できないのでポイントの獲得はできないのです。

まとめ

ETCマイレージサービスのいポイント還元率は極めて優秀であり10%を超えることもあります。還元率はポイント交換単位や道路事業者によっても大きく異なっているので、前もって調べてからの利用をおすすめします。

ETCマイレージサービスは極めてお得ですが、利用するためには登録が必須であることも忘れてはなりません。登録についてはインターネットからでもできるので、それほど手続きは難しくありません。数分で完了するはずです。

法人ETCカードのマイレージサービスの最大のメリットが経費の削減です。無料通行分としてポイントを利用できるので、有料道路の利用料金を結果として減らせるわけです。ビジネスのためにも、ETCマイレージサービスには必ず登録してください。

ちなみにマイレージサービスの登録と利用については一切コストは掛かりません。完全無料で利用し続けられる、といったメリットも有るのです

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です