クラウド会計ソフト6社を徹底比較。料金・使い勝手・メリットデメリットで比較

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昨今、クラウド会計ブームによって、多くのクラウド会計が存在しています。

しかし、それぞれのサービスがどのように違うのかを取り上げているメディアは少ないのが、現状です。

そのため、今回は『クラウド会計ソフト6社を徹底比較。料金・使い勝手・メリットデメリットで比較』という記事のタイトルで、

  • クラウド会計ソフト6社の価格面の比較
  • クラウド会計ソフト6社の機能面の比較
  • クラウド会計ソフト6社のメリット面の比較
  • クラウド会計ソフト6社のデメリット面の比較

について、解説します。

※クラウド会計ソフトとは、会計(収支の記録・管理)処理を補助する目的で用いられる会計ソフトのうち、クラウドコンピューティングの技術が導入されたもののことを指します。

会計ソフトの機能をSaaSとして提供するクラウドサービスを指す場合が一般的です。

クラウド会計ソフト6社の価格を比較

まず、クラウド会計ソフト6社の価格について比較します。

「ハイブリッド会計Crew」の価格面

以下がハイブリッド会計Crewの価格になります。

  • 法人:月額1,980円
  • 個人:月額980円
  • サポート:電話とメールによるサポートあり
  • 無料体験版あり(ただし30日間)

「MFクラウド」の価格面

以下が「MFクラウド」の価格になります。

フリープラン

ライトプラン

ベーシックプラン

月額プラン
0円 /月
1,980円 /月
2,980円 /月
年額プラン なし
21,780円 /年
32,780円 /年
初期費用 無料 無料 無料

「HANJO会計」の価格面

  • 無料プラン:データ保持期間は1ヶ月のお試し用
  • 有料プラン:月額980円

※法人有料:月額1,980円

※体験版は申し込んだ月の翌月末まで無料で利用可能になります。

「freee(フリー)」の価格面

以下が「freee(フリー)」の価格になります。

ミニマムプラン ベーシックプラン
年額プラン 年額プラン
26,136 円 / 年
 年額プラン
52,536 円 / 年
一ヶ月プラン 一ヶ月あたり1,980円 一ヶ月あたり3,980円

かんたんクラウド会計の価格面

「弥生会計オンライン」の価格面

以下が「弥生会計オンライン」の価格になります。

無料体験プラン セルフプラン ベーシックプラン
料金 2か月間無料 年間28,600 年間33,000

クラウド会計ソフト6社の機能を比較

次に、クラウド会計ソフト6社の機能について比較します。

「ハイブリッド会計Crew」の機能面

以下がハイブリッド会計Crewの機能面一覧になります。

  • 各種アシスト機能で簿記知識がなくてもカンタン入力が可能
  • 銀行口座&クレジットカードのWEBデータ取り込み可能
  • バージョンアップは完全無料
  • データ暗号化&サーバー分散によるセキュリティ体制
  • TRUSTe取得、e-tax連携機能も追加
  • クラウドなので複数拠点でリアルタイムで共有

「MFクラウド」の機能面

以下が、MFクラウド会計の全プランで使える機能になります。

具体的に以下の機能が実装されています。

フリープラン

ライトプラン

ベーシックプラン
仕訳件数
年間50件まで
無制限
無制限
初期費用 無料 無料 無料
金融機関連携自動取得
各種仕訳入力
各種会計帳簿
決算申告
スマートフォン向けアプリ
仕訳データのエクスポート ×
電子証明書連携ソフト利用 × ×
登録可能な部門数 2部門 2部門 無制限(2階層)
仕訳入力の期間制限機能 × ×
取引No.の振り直し × ×
MFクラウドストレージ 100MB 100MB 10GB

「HANJO会計」の機能面

HANJO会計の機能一覧になります。

  • ToDo機能で業務スケジュールをお知らせ可能
  • 一言コメント機能尽きの日報あり
  • 常に最新バージョンが利用可能
  • 銀行明細&クレジットカードから自動取り込み&仕訳機能あり
  • 簿記知識不要かんたん取引入力機能あり
  • レシート撮影で自動仕訳機能あり
  • カシオのネットレジとの連携あり
  • 経営分析機能あり
  • スマホアプリ対応(iPhone/Android)
  • 青色申告決算書が作成可能あり
  • 個人事業主にも対応
  • 暗号化通信&ウイルス/マルウェア対策

以下がHANJO会計のPlus(プラス)プランでできる書類、機能一覧になります。

商品名称 Plus(プラス)プラン
主な機能 各種入力 仕訳入力/出納帳/振替伝票
自動仕訳
レシート取込
各種帳票
管理表
基本
  • 日別残/日計表/比較損益
  • 財務報告書(推移含む)/残高一覧表/部門残高一覧表/元帳
  • 共通補助管理表
財務分析
  • 比較財務報告書
  • 四半期比較財務報告書
  • 部門別比較財務報告書
  • 科目別部門/月別比較
消費税関係
  • 消費税精算表
  • 売上・仕入一覧表
  • 仮受仮払消費税元帳
  • 消費税コード元帳
  • 業種別元帳
資金繰関係
  • 資金日計表/資金集計
  • 資金繰実績表/資金繰推移表
  • 資金繰実績・予定表
工事関係
  • 工事別集計表
  • 科目別工事集計表
  • 工事管理表
  • 工事元帳/工事台帳

「freee(フリー)」の機能面

「freee(フリー)」のミニマムプランにおける機能、ベーシックプランにおける機能についてそれぞれ解説します。

「freee(フリー)」のミニマムプランにおける機能

以下が「freee(フリー)」のミニマムプランにおける機能になります。

経理業務

  • 口座同期・自動で経理
  • 月3,000件までの取引登録
  • ファイルボックス ( 証憑保存 )
  • 請求書・見積書・納品書の作成

 各種帳票・分析

  • 会社法に準拠した決算書
  • 損益レポート
  • 売掛レポート
  • 買掛レポート
  • 現預金レポート
  • 資金繰りレポート
  • 月次推移(貸借対照表 / 損益計算書)
  • 試算表
  • 仕訳帳・仕訳エクスポート
  • 総勘定元帳

 決算

  • 在庫棚卸
  • 支払調書
  • 消費税区分別表
  • 消費税集計表
  • 消費税申告
  • 達人シリーズ連携用データの作成(消費税 / 法人税 / 勘定科目内訳明細書)
  • 月締めの仮締め

 ユーザー権限設定・ワークフロー

  • メンバー招待は計 3 名まで
  • メンバー権限管理
  • 税理士招待
  • コメント
  • 仕訳承認

 お客様サポート

  • メール(フォーム)サポート
  • チャットサポート
  • 導入コンサル (まるごと導入サポート)はオンライン

「freee(フリー)」のベーシックプランにおける機能

以下が「freee(フリー)」のベーシックプランにおける機能になります。

経理業務

  • 口座同期・自動で経理
  • 月10,000件までの取引登録数
  • ファイルボックス ( 証憑保存 )
  • 経費精算機能
  • 経費精算の承認機能
  • 請求書・見積書・納品書の作成
  • 定期請求・合算請求
  • 請求書の一括メール・一括郵送
  • 請求書の一括PDFダウンロード
  • 電子帳簿保存機能
  • 総合振込ファイル出力
  • 振込依頼の インターネットバンキング送信
  • 部門階層・配賦計算

各種帳票・分析

  • 会社法に準拠した決算書
  • 収益レポート
  • 費用レポート
  • 損益レポート
  • 売掛レポート
  • 買掛レポート
  • 現預金レポート
  • 資金繰りレポート
  • 集計表
  • 月次推移(貸借対照表 / 損益計算書)
  • 日次残高推移
  • 試算表
  • 仕訳帳・仕訳エクスポート
  • 総勘定元帳

決算

  • 在庫棚卸
  • 支払調書
  • 消費税区分別表
  • 消費税集計表
  • 消費税申告
  • 達人シリーズ連携用データの作成
    (消費税 / 法人税 / 勘定科目内訳明細書)
  • 月締め
  • 配賦仕訳の作成

 ユーザー権限設定・ワークフロー

  • メンバー招待は計 20 名まで
  • メンバー権限管理
  • 税理士招待
  • コメント
  • カスタム権限管理
  • 仕訳承認

 お客様サポート

  • メール(フォーム)サポート
  • チャットサポート
  • 電話サポート
  • 導入コンサル (まるごと導入サポート)はオンライン

「かんたんクラウド会計」の機能面

以下がかんたんクラウド会計の機能面になります。

  • 銀行口座&クレジットカードのWEBデータ取り込み可能
  • クラウドなので複数拠点でリアルタイムで共有
  • バージョンアップは完全無料
  • 各種アシスト機能で簿記知識がなくてもカンタン入力可能
  • データ暗号化&サーバー分散によるセキュリティ体制
  • TRUSTe取得、e-tax連携機能も追加

「弥生会計オンライン」の機能面

以下が弥生会計オンライン」の機能(サポート面)面になります。

無料体験プラン セルフプラン ベーシックプラン
電話サポート × ×
メールサポート × ×
チャットサポート × ×  ◯
WebFAQ  ◯  ◯  ◯
画面共有サポート  ×  ×  ◯
仕訳相談 ×  ×  ◯
消費税改正業務相談 ×  ×  ◯
経理業務相談 × ×  ◯
マイナンバー相談 × ×  ◯

クラウド会計ソフト6社のメリット

そして、クラウド会計ソフト6社のメリットについて比較します。

ハイブリッド会計Crewのメリット

顧問先を一元管理してくれる

ハイブリッド会計Crewは専用プラットフォームで顧問先を一元管理してくれます。

また、ハイブリッド会計Crewは会計士に人気があるサービスです。

その理由は会計事務所専用画面で顧問先の一元管理ができるためです。

実際、ハイブリッド会計Crewは顧問先ごとにログインする必要がありません。

「MFクラウド会計」のメリット

スマホアプリにも対応している

MFクラウド会計はスマートフォンアプリにも対応されています。

例えば出張中の新幹線の移動中やちょっとした空き時間に、スマートフォンで仕分け業務をすることができます。

また、外出先で購入したちょっとした買い物のレシートをすぐに帳簿に入力できるため、経費の取りこぼしが少なくなります。

このように、レシートはその場でスマホカメラで写真を撮って保管出来ます。領収書の電子化登録許可を得ている人には便利と言えるでしょう。

「HANJO会計」のメリット

CASIOが提供しているため、安心できる

HANJO会計のメリットはCASIOが提供しているため、安心できるという点でしょう。

また、

  • 飲食店を開業予定の方
  • 個人事業主の方
  • 法人の方

などそれぞれの業態や地域にあわせた、具体的で分かりやすい「儲かるヒント」や役に立つサービスを提供している点も魅力です。

このような気の利いたサービスはCASIOならではでしょう。

「freee(フリー)」のメリット

会計以外の機能が豊富

freee(フリー)の他の良い点としては「会計以外の機能が充実している」ことが挙げられます。

例えば経理業務として発生する請求書の作成業務などについても、必要事項を入力すれば郵送代行まで行ってくれます。

また合算請求や、定期請求なども行ってくれるので、経理業務にかかる負担が非常に少なくなります。

freee以外だと、サービスが切り分けされていて連携できたりはするのですが、それぞれのソフトで費用も発生します。

しかし、freeeであれば一つのソフトでかなりの範囲の業務をカバーできるので、個人事業主だけではなく中小企業にとっても有力な会計ソフトと言えるでしょう。

「かんたんクラウド会計」のメリット

学習機能がついている

簡単クラウドのメリットは何と言っても学習機能がある所です。

「かんたんクラウド会計」は入力で補完した科目や消費税コード、摘要文字の仕訳パターンを学習し辞書化し、仕訳作成時には類似仕訳が自動入力されます。

また、「かんたんクラウド会計」が学習した仕訳パターンが複数ある場合は、仕訳作成時に仕訳辞書画面が表示されます。

「弥生会計」のメリット

どこでもシステムの利用ができる

会計ソフト「弥生会計」はインターネット経由で会計ソフトを利用するサービスなので、PCへのソフトウェアインストールやサーバ上にシステムを構築する必要はありません。

また、インターネット環境とPCさえあれば、会計ソフト「弥生会計」は簡単に導入することができます。

会計ソフト「弥生会計」以外のサービスだと一般的に「会社、あるいはインストールしたPCでしか利用できない」という場合があります。

しかし会計ソフト「弥生会計」ならインターネット環境とPCさえあればいいので、使用する場所やデバイスを選びません。

経営者は出張先や外出先から会社の経理状況を確認でき、従業員に対しては自宅などから出社せずに仕事をするリモートワークを提供することができます。

クラウド会計ソフト6社のデメリットを比較

最後に、クラウド会計ソフト6社のデメリットについて比較します。

「ハイブリッド会計Crew」のデメリット

カードなどに対応していない

Crewの場合、銀行・クレジットカード・電子マネーとの連携にしか対応していません。

そのため、経費を使ってAmazonで書籍を購入した場合、原則としては帳簿に1品目ごとに商品名を入力必要があります。

freeeやMFクラウドはAmazonの取引データと直接同期・連携できるため、日付け・金額・商品名は手入力する必要がありません。

しかし、Crewは同期・連携出来ないため、全て手入力が必要になり、無駄な経理作業の時間が増えてしまいます。

「MFクラウド会計」のデメリット

サービスが別々である

マネーフォワードが提供しているサービスはMFクラウド確定申告、MFクラウド会計のほかに、MFクラウド請求書、MFクラウド経費、MFクラウド給与といったサービスがあります。

これらは、電子請求書発行、経費清算、給与計算を効率化してくれるサービスですが、それぞれ独立していて、それぞれ登録をしなければなりません。

そのため、さらに便利な機能を追加するにはそれなりのコストがかかります。

「HANJO会計」のデメリット

アプリバージョンの使い勝手が良くない

HANJO会計のデメリットはスマホアプリのレシート読み取りはけっこう誤認識がある点です。

実際、HANJO会計のアプリを利用する際はその都度チェックしなければいけません。

この点が、HANJO会計のデメリットと言えるでしょう。

「freee(フリー)」のデメリット

税理士への相談が不要になるわけではない

freee(フリー)は税理士への相談が不要になると宣伝をしていますが、実際、完全に税理士への相談が不要になるわけでは全くありません。

実際、個人事業主で利益が1000万以上になったり、法人の場合には税理士を雇っておいた方がよいでしょう。

最新の税務関連の法律のことや、適切な節税方法などは専門家である税理士に任せたほうが、本業に集中できると思います。

法律のことから節税のこと全てを個人でやるには限界があるので、規模が大きくなったら税理士に頼るようにしましょう。

「かんたんクラウド会計」のデメリット

手入力での仕訳のため、時間がかかる

「かんたんクラウド会計」では手入力よりも自動仕分けに重点を置いているため、若干、時間がかかる可能性があります。

もしも「クラウド会計ソフトでも素早く手入力で作業したい」という方は、他の会計ソフトを選ぶといいでしょう。

「弥生会計」のデメリット

各データの同時起動が不可能

いくつかの会計ソフトは、ライセンス体系が許す限りそのライセンス数だけ同時起動が可能です。

そのため、マルチモニターの環境だと、左画面に過去データ、右画面に当期データを起動し、過去データと当期データを相互に確認しながら業務を進めることができますが、弥生会計はそれができません。

過去データを見たい時は、一旦、当期データを終了し、過去データのファイルを開くことになります。

このように、弥生会計では、データファイルの同時起動ができません。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は『クラウド会計ソフト6社を徹底比較。料金・使い勝手・メリットデメリットで比較』という記事のタイトルで、

  • クラウド会計ソフト6社の価格面の比較
  • クラウド会計ソフト6社の機能面の比較
  • クラウド会計ソフト6社のメリット面の比較
  • クラウド会計ソフト6社のデメリット面の比較

について、解説しました。

上記を見ればわかるように、3つの会計ソフトサービスはそれぞれ特徴が異なります。

そのため、3つのサービスのいずれかの導入を検討している場合、それぞれの特徴を比較し、自社に最適なサービスはどれかということを検討してから、購入することをおすすめします。

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