今後のAR、VRの未来への鍵を握る会社「Magic Leap」とは

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Magic Leapってどんな会社?

Magic Leapとは2010年に創業したフロリダのダイアナビーチに本拠を置くAR、VRの会社で非上場企業です。ニューヨーク、シリコンバレーにもブランチがあります。
あまり「Magic Leap」と言われても聞き馴染みがないかもしれませんが、超有名企業から大規模な投資を次々と受けていて、なんとGoogleなどの企業から2015年までに$14億USの投資を受けました。
2016年2月にもさらに$7億9,350万USもの投資を受けたと言います。市場価値は2015年時点で$37億USとこの業界の中では飛び抜けて高い額の投資を受けているのでその注目度の高さが伺えます。
さらにMIT(マサチューセッツ工科大学)のテクノロジーレビューで10つのブレイクスルーを起こすであろうテクノロジーの一つにも選ばれました。
しかしなぜあまりまだ名前が我々に浸透していないのでしょうか?それは具体的になにをやっているのか、どういう製品を開発しているのか、そして具体的な製品をまだ出していないことなどがります。
そしてむしろMagic Leap側が完璧に製品になるまで非公開にしようというスタンスなのでこちら側としてはまだまだ知る余地がありません。このように何をやっているのかあまり表沙汰になっていないのでこのような規模の投資の割にはあまり知名度はないようです。

その実力は?

ただWebページに行くとその注目度の一端を垣間見ることができます。
https://www.magicleap.com/#/home
魔法のようなムービが再生されて、スクロールするたびにかっこいい写真がでてきて、革新的な作りでとてもワクワクさせられます。
最初にページに訪れた際に体育館から不意に鯨が飛び出して子供達、観客が驚いている様子が写し出されます。
そのままみていくと次は手が出てきて、その中にミニチュアの手乗りゾウが現れます。
つぎには現実の世界にロボットが出てきてシューティングゲームができたりというイメージが出され、机の下のロボットも本当に現実みたいです。

例えばこの動画の冒頭にでてくるようなクールなインフォグラフィックが現実世界との延長線上で3Dで飛びててきたり、1:52秒でピンクのクラゲが宙をとんだり、3:37で見えるようなWebでのショッピングも3Dで見ることができるようになりそうです。
といったことも可能になりそうです。そのような技術全般の開発を担っているのがこの会社のやっていることと言えるでしょう。
明らかにされているところではGoogleグラスなどとコラボしてVR、ARを展開していくそうです。その技術の中核となるのが「フォトンレンズ」なるものですが、それもまだなんなのか具体的には明らかにはされていません。
確かにこのようなことが現実に起きるようになったら、IT革命当初のような社会にまた新たな急激な変革が起こるかもしれません。
具体的にはこの技術が実現すればますますバーチャルの世界の重要性が増してくると言えるでしょう。なぜならばバーチャルのものをそのまま現実のものと等価に見えるので、その境目が曖昧になってくるからです。
3Dプリンターの出現でCADなどのコンピューターで3Dでものを作る技術が一気にその重要性を帯びましたが、これからもよりその「コンピューターで3Dのものを作る技術」は重要な職業になってくるのかもしれません。なぜならばこれはこれまでなかったものでありこれから作る余地が大量にあるからです。
そして未来に起こるであろう現実とバーチャルが近づいた世界ではそのようなバーチャルのリテラシーを持ち、それを操作できるものが社会的にも有利に、そして自由に生きられるとも言えるかもしれません。
しかしながら彼らは独自のOSで開発していると発言しているのでまだまだ彼らのプラットフォームの開発に乗り出すのも時期尚早と言えるでしょう。
さらにMagic Leapは2016年の6月にはディズニーとまで共同で作業していくことを発表しました。具体的な成果は欲しいところですが、このようなビッグネームと連携を組んでいると言うことは今後の進展に大いに期待が持てることはまちがいないと言えるでしょう。

まとめ

日本ではまだまだ全然知名度がありませんが、それには上記のような理由があるので、将来的にAR、VRを語る上で外せない名前になることは間違いなさそうです。今のうちに「次世代の新たなスクリーンになる」と言っている彼らのその活動をフォロー、そして是非応援しましょう。パーソナルコンピューターが我々の生活様式を変えたように、彼らの製品も我々の生活スタイルを次のステージに持って行ってくれるでしょう。目が離せない注目企業です。

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