【必見】M&A検討中の経営者におすすめのM&A本9選。M&Aの仕組みがわかる!

多くの経営者はM&Aに関する本についてどんなものがあるのか、どういった本で知識が身につけられるのかについて詳しく知らないのではないでしょうか。

そのため、今回は『【必見】M&A検討中の経営者におすすめのM&A本9選。M&Aの仕組みがわかる!』という記事のタイトルで、M&A検討中の経営者におすすめのM&A本について解説します。

M&A検討中の経営者におすすめのM&A本9選

今回は、M&A検討中の経営者におすすめのM&A本を9つ紹介します。

①『よくわかる中堅中小企業のM&A活用法』

『よくわかる中堅中小企業のM&A活用法』では、事業承継とM&Aに精通し、多くの中堅・中小企業を実務面で支えてきた経営コンサルタントやアドバイザーの話をもとに、できるだけわかりやすい言葉と図表でM&Aを解説してくれます。

また、そもそも、M&Aとはどういうものなのか、どんな手法があり、どのように進めるのかといった基本から、中堅・中小企業に適した具体的な活用法までも事例を交えて幅広く紹介してくれます。

『よくわかる中堅中小企業のM&A活用法』は経営コンサルティング会社として、事業承継・M&A支援のほかにも、事業再生・持続的成長支援・海外事業支援・人事コンサルティングなどを手がけ、中堅中小企業のあらゆる経営課題に対するソリューションの提供を行う山田ビジネスコンサルティングが監修、執筆しています。

そのため、『よくわかる中堅中小企業のM&A活用法』は実際のM&Aを数多く手がけたコンサルティング会社が執筆した本であるため、信頼できる本としてM&A業界の方から高い評価を得ています。

以下が、『よくわかる中堅中小企業のM&A活用法』の概要になります。

  • 執筆:山田ビジネスコンサルティング (監修)
  • 出版社: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2016/6/22

②『事業承継を思い立ったら読む本』

『事業承継を思い立ったら読む本』はSMBC信託銀行でPRESTIA事業部門プレミアム・アドバイザリー部部長を務めた半田 道が執筆した本になります。

事業承継対策ではまず何を検討すべきか、会社の株価はどのように計算するのか、といった経営者からの事業承継に関する質問に答え、社長と銀行の事業承継アドバイザーとの会話形式で、わかりやすく、事業承継に関する事を解説してくれます。

事業承継に関する書籍は、多数出版されていますが、そのほとんどが税の専門家向けに書かれたものであるため、理解しづらい傾向にあります。

しかし、『事業承継を思い立ったら読む本』は、社長と銀行の事業承継アドバイザーの対話形式で執筆されているため、ビジネス小説のように読み易く、理解し易さに重点が置かれているのが特徴です。

それでいて、事業承継において留意すべき内容についてほぼ網羅されており、著者が、銀行員として長年積み重ねてきた豊富な経験に裏付けられた内容が豊富に記載されています。

このように、『事業承継を思い立ったら読む本』は、事業承継を考え出した経営者がまず読む本としては最適ですし、出来れば、社長の後継予定者にも一読をすすめたい本です。

以下が、『事業承継を思い立ったら読む本』に関する詳細になります。

  • 著者:半田 道 (著)、清三津 裕三 (監修)
  • 出版社: 中央経済社
  • 発売日: 2016/4/23

③『中小企業買収の法務』

『中小企業買収の法務』は近年、増加している中小規模のM&A案件を「事業承継型M&A」と「ベンチャー企業M&A」に分けて、解説した本になります。

また、『中小企業買収の法務』は事例を通じて、対象企業の内部管理体制や予算的制約等をふまえた生きたM&Aの知識が理解できます。

昨今急増している、事業会社によるベンチャー企業へのマイノリティ出資を通じた資本業務提携についても詳しく解説されています。

事業承継型M&Aの特色では、

  • 対象会社の会社支配に関する諸問題
  • 会社資産と個人資産の不分別
  • 経営株主個人への依存に関する諸問題
  • 頻出のコンプライアンス問題
  • 法務デュー・ディリジェンス実施上の問題点
  • 最終契約交渉上の問題点

といった事業承継型M&Aで数多く起こる問題への対処法をイチからわかりやすく解説してくれます。

また、ベンチャー企業M&Aに関しても、

  • ベンチャー企業案件は何が特殊なのか
  • 投資契約実務の基礎
  • ベンチャー企業との資本業務提携
  • ベンチャー企業M&Aにおける法務デュー・ディリジェンス
  • ベンチャー企業M&Aにおける最終契約交渉
  • ベンチャー企業M&Aにおける経営株主との経営委任契約・株主間契約

といった事をわかりやすく解説してくれます。

実際、ベンチャー企業のM&Aに携わっている人の中には、『中小企業買収の法務』を絶賛している方もいます。

以下が、『中小企業買収の法務』に関する詳細になります。

  • 著者:柴田堅太郎 (著)
  • 出版社: 中央経済社
  • 発売日: 2018/9/5

④『図解 はじめての企業買収』

『図解 はじめての企業買収』は実務の観点からM&A全体をイメージできるように、実際に検討・業務に携わるM&Aアドバイザーが、M&Aを進めるにあたって直面する局面ごとにテーマを設定した本になります。

そのため、M&Aの検討を始めるところから、買収先の選定、買収交渉、契約成立、さらに買収後の経営統合まで、それぞれの段階ごとに章を設けて解説されているため、M&Aの全体像を理解するのにはうってつけの本になります。

これから、M&Aの検討を始める経営者、M&Aの全体像をイメージしたい方、これからM&A業界に転職するにあたり、M&Aの知識を身につけたい方にはおすすめの本になります。

以下が、『図解 はじめての企業買収』に関する詳細になります。

  • 執筆:伊藤雅彦、高見陽一郎、太田智、猪鼻聡(アーンスト・アンド・ヤング・アドバイザリー株式会社)
  • 出版社: 中央経済社
  • 発売日: 2013/7/6

⑤「業界再編時代」のM&A戦略 No.1コンサルタントが導く「勝者の選択」

『「業界再編時代」のM&A戦略 No.1コンサルタントが導く「勝者の選択」』は日本M&Aセンターの業界再編支援室長である渡部氏が「圧倒的高値の売却」と 「会社の飛躍的成長」を実現させる方法について執筆した本になります。

  • M&Aで中小・中堅企業の事業承継を実現し、会社を継続させたい
  • M&Aによる会社の売却後も経営を続け、 さらなる会社の発展と経営者としての成長を目指したい
  • 会社を売却して新事業を立ち上げたい
  • 売却益を手にして引退し、経営者にとっての幸せな第2の人生を送りたい

と考えている人には、ぜひ読んでほしい本です。

この本には、M&Aの多くの事例が描かれているため、M&Aの買い手、売り手、経営者の葛藤など多くのことが学べる本になっています。

以下が、『「業界再編時代」のM&A戦略 No.1コンサルタントが導く「勝者の選択」』に関する詳細になります。

  • 株式会社日本M&Aセンター 業界再編支援室長 渡部恒郎著
  • 出版社:幻冬舎
  • 定価:本体1,400円(+税)

⑥『まんがでわかる オーナー社長のM&A』

『まんがでわかる オーナー社長のM&A』は中小企業M&Aのポイントと全体像を解説したマンガになります。

事業経営者が引退し、経営者の代わりをM&Aで探すといったストーリーで、M&Aに必要な事前情報や合併の流れを学んでいける形式になっています。

また、中小企業が後継者不在に悩む事例は多々あり、M&Aによって事業を存続させるのは、現実的な解決方法である理由をわかりやすく解説してくれます。

作中ではM&Aを「結婚」に例え、将来に渡って経営権を渡すのに相応しい相手なのか、気に入った相手であればどうアプローチすべきかが記され、M&Aは縁が重要である点を事業承継を行う企業向けに教えてくれます。

後継者不在、相続問題、事業承継、個人保証といった問題を抱えている経営者にとって、『まんがでわかる オーナー社長のM&A』は、これらの悩みを解決してくれる手がかりになる本と言えるでしょう。

以下が、『まんがでわかる オーナー社長のM&A』に関する詳細になります。

  • 株式会社日本M&Aセンター 常務取締役 大山敬義(著)
  • 定価:本体1,500円(+税)
  • 発売日:2017年2月16日

⑦『会社売却とバイアウト実務のすべて 実際のプロセスからスキームの特徴、企業価値評価まで』

『会社売却とバイアウト実務のすべて 実際のプロセスからスキームの特徴、企業価値評価まで』は、中小・中堅企業やベンチャー企業のオーナー経営者、金融投資家、事業会社のM&A・子会社売却担当者、弁護士、会計士、税理士など向けに売却型M&Aのノウハウをまとめた本になります。

売却のプロセス、一般的な企業価値評価に加えて買収者側がどのように価値を判定するのかという視点、通常評価が難しいと考えられている企業の評価の方法、売却手続きを実行するうえで重要となるポイント、当事者間の評価額ギャップを埋める技術、その他法律や税務のポイントなどを具体的に解説していくれます。

『会社売却とバイアウト実務のすべて 実際のプロセスからスキームの特徴、企業価値評価まで』は、M&A検討中の経営者だけに書かれた本ではありませんが、売却先の選定方法、具体的なスキーム、デューディリジェンス、契約上の注意点といった、M&A検討中の経営者が知りたい部分も詳細に解説されています。

特に、どのように買収者側が買収額を評価するのかという点、売却価格の目線、価値算定に必要なプロジェクション、基本的な評価方法であるDCF法や類似会社比較法の実務については、どの本よりも解説されていると言っても過言ではないでしょう。

さらに、ベンチャー企業や独自性の強い高リスク企業の評価に適した手法(ベンチャーキャピタル法、ファーストシカゴ法、確実性等価キャッシュフロー法、二項モデルを用いたリアルオプション法、Schwartz And Moon Model等)やシナジー価値の評価まで最新のM&A知識も学べます。

自分の会社を売却したい経営者、事業会社のM&A担当者や子会社の売却担当者になった方、今後、企業買収を積極的に行なっていきたい方にもぜひ読んでいいただきたい一冊です。

以下が、『会社売却とバイアウト実務のすべて 実際のプロセスからスキームの特徴、企業価値評価まで』に関する詳細になります。

  • 著者:宮崎 淳平 (著)
  • 出版社: 日本実業出版社
  • 発売日: 2018/10/12

⑧『この1冊でわかる! M&A実務のプロセスとポイント』

『この1冊でわかる! M&A実務のプロセスとポイント』は、M&Aを検討している中小企業、中堅・中小企業でM&Aに取り組むことになった担当者のために、何をどう始めるべきか、最低限知っておくべきことは何かをまとめた実務的マニュアル型の本です。

M&Aを検討しているオーナー経営者、はじめてM&A担当者として任命された方、M&A業務に携わっていて全体の流れを把握したい方など、企業のM&A担当者に焦点をあてた一冊です。

また、『この1冊でわかる! M&A実務のプロセスとポイント』は、M&A実務プロセスに沿い、買い手・売り手のどちらの立場でも利用できる内容になっており、特に、M&A担当者のために、見落としてはいけないおさえるべき要点をポイント形式でまとめてあります。

M&Aによく起こる問題についても、問題解決のヒントを示されているため、現在、M&Aを実行している経営者にもおすすめできます。

M&Aの実務プロセスである以下の9つのプロセス

  1. M&Aアドバイザーの決定
  2. M&A戦略
  3. M&Aスキーム
  4. バリュエーション
  5. トップ面談,交渉
  6. 意向表明と基本合意
  7. デューデリジェンス(買収監査)の実施
  8. 最終譲渡契約書の締結とクロージング
  9. PMI(Post Merger Integration)

はすべて、『この1冊でわかる! M&A実務のプロセスとポイント』に記載されています。

以下が、『この1冊でわかる! M&A実務のプロセスとポイント』に関する詳細になります。

  • 著者:一般財団法人日本M&Aアドバイザー協会、大原達朗、松原良太、早嶋聡史著
  • 出版社: 中央経済社
  • 発売日: 2014/12/18

⑨『Q&Aでよくわかる 中小企業のためのM&Aの教科書』

最後に、『Q&Aでよくわかる 中小企業のためのM&Aの教科書』について解説します。

『Q&Aでよくわかる 中小企業のためのM&Aの教科書』は後継者不足に悩む経営者が他社に事業譲渡するパターンから、最近のトレンドであるスピード経営の時代に対応するたの新規事業戦略の1つとして他社を買収する「攻め」のM&Aまで幅広いM&Aに対応した本になります。

M&Aを進めるにあたって、法律や財務の知識が必要であり、M&Aに縁遠かった中小企業の経営者や社員が本によってその全容を理解するのは難しい側面があるのは事実です。

しかし、そこで『Q&Aでよくわかる 中小企業のためのM&Aの教科書』では買う側にとっても、売る側にとっても、最低限これだけは知っておくべきという知識30項目をQ&A形式でわかりやすく解説することにより、経営者はM&Aを後手後手にならない対応がとれると思います。

実際、『Q&Aでよくわかる 中小企業のためのM&Aの教科書』では以下のような中小企業のM&Aで必ず、疑問に上がるトピックについて詳しく説明してくれます。

  • 中小企業がM&Aを進めるときの注意点(小さな会社でも、M&Aはできるのか?、中小企業のM&Aはどのように進められるのか?)
  • 中小企業が会社を売るときに注意する点(「会社を売る」ということは、どういうことか?、身売りとM&Aの違いは何か?)
  • 中小企業が会社を買うときに注意する点(会社を買うということはどういうことか?、乗っ取りとM&Aの違いは何か?)
  • M&Aを支援する人たちの裏側(M&Aアドバイザーとはどんな仕事をするのか?、M&Aアドバイザーの種類には、どんなものがあるのか?)

以下が、『Q&Aでよくわかる 中小企業のためのM&Aの教科書』に関する詳細になります。

  • 著者:篠田 康人 (著)
  • 出版社: 総合法令出版
  • 発売日: 2016/7/22

中小企業の一般的なM&Aを詳しく学びたいなら、

  • 『よくわかる中堅中小企業のM&A活用法』
  • 『図解 はじめての企業買収』
  • 『業界再編時代」のM&A戦略 No.1コンサルタントが導く「勝者の選択」
  • 『会社売却とバイアウト実務のすべて 実際のプロセスからスキームの特徴、企業価値評価まで』
  • 『この1冊でわかる! M&A実務のプロセスとポイント』
  • 『Q&Aでよくわかる 中小企業のためのM&Aの教科書』

事業承継型のM&Aを詳しく学びたいなら、

  • 『事業承継を思い立ったら読む本』
  • 『まんがでわかる オーナー社長のM&A』

ベンチャー企業のM&Aを詳しく学びたいなら、

  • 『中小企業買収の法務』

をおすすめします。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は『【必見】M&A検討中の経営者におすすめのM&A本9選。M&Aの仕組みがわかる!』というテーマで、

  • 『よくわかる中堅中小企業のM&A活用法』
  • 『図解 はじめての企業買収』
  • 『業界再編時代」のM&A戦略 No.1コンサルタントが導く「勝者の選択」
  • 『会社売却とバイアウト実務のすべて 実際のプロセスからスキームの特徴、企業価値評価まで』
  • 『この1冊でわかる! M&A実務のプロセスとポイント』
  • 『Q&Aでよくわかる 中小企業のためのM&Aの教科書』
  • 『事業承継を思い立ったら読む本』
  • 『まんがでわかる オーナー社長のM&A』
  • 『中小企業買収の法務』

といった本を解説しました。

上記でも解説したように、中小企業の一般的なM&A、事業承継型のM&A、ベンチャー企業のM&Aはそれぞれ異なった性質を持つM&Aですし、当然、読むべき本も異なります。

そのため、M&A関連の本を探す前に

  • 自社が行うM&Aはどういったものか
  • 自分自身はM&Aの何を知りたいのか

を再度、検討しながらM&Aの本を探すことをおすすめします。

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