Googleローカル在庫広告って何?特徴と出稿方法!

SHARE

Googleが提供する広告にはさまざまな種類がありますが、その中でも比較的知られていないのが「ローカル在庫広告」ではないでしょうか。これは小売業など実店舗型ビジネスに特化した広告なのですが、名前を聞いてもどういった広告なのかピンとこないという人も多いかも知れません。
しかし、その認知度の低さとは裏腹に、ローカル在庫広告は数あるGoogle広告の中でもきわめてコンバージョンに繋がりやすい広告となっています。活用できる業種やシーンは限られますが、上手に利用すれば絶大な効果を発揮してくれるはずです。

ローカル在庫広告の特徴

実店舗型ビジネスに特化した広告

インターネットとスマートフォンの普及により、実店舗型ビジネスは無店舗型ビジネスに顧客を奪われることが増えていますが、ローカル在庫広告はそうしたテクノロジーを逆手に取った広告手法だといえるでしょう。
一言で説明すると、ローカル在庫広告とは「検索された商品の在庫があるお店を紹介する広告」です。しかも、検索した場所から近い順に店舗を掲載してもらえます。「今すぐにでもその商品が欲しい」と思っている近場の人を確実に店舗まで誘導してくれるというわけです。
たとえば、「本を買おうと思って書店に行ったにもかかわらず、目当ての本が置かれていなかった」という経験をしたことのある人は多いですよね? 趣味の買い物であれば後日また別の書店に足を運ぶとか通販サイトを利用するとかいった解決法が考えられますが、急ぎの買い物の場合にはそうもいきません。
そこで、ローカル在庫広告が活躍してくれます。在庫のある最寄りの店舗がわかれば、顧客からすれば無駄足を防ぎ効率的に買い物ができますし、店舗側からしても確実な売上に期待ができます。中小規模の小売店にとっては大きな味方となるでしょう。

ローカル在庫広告に適した商品

ローカル在庫広告は基本的に実店舗への誘導を目的としている広告ですので、どこにでも売っているような商品には向きません。また、じっくりと比較検討してから購入するようなタイプの商品にもあまり効果はないでしょう。
ローカル在庫広告が適しているのは、コンビニには置かれておらず、なおかつすぐに買わないと困るような商品です。たとえばプリンターのインクや来客用のやや高級なお茶菓子などが当てはまります。ネクタイや数珠など、急に必要になることの多い商品も向いているでしょう。
また、季節モノの商品の場合も有効です。たとえば節分の恵方巻きであったりクリスマスのケーキなどは、店舗側からしても売れ残った際のリスクが大きいですから、ローカル在庫広告をうまく活用することで1つでも在庫を減らすことが可能です。

工夫次第では小売店以外にも

ローカル在庫広告は在庫の有無を基準に店舗を紹介する広告ですので、一見すると小売業にしか向かないように思えるかもしれません。しかしそれは早合点というものです。
たとえば飲食店であれば、一日の提供数が限定されているメニューを用意していることもありますよね? 先着何名かのみドリンクを半額にするといったサービスもよく見られます。そうした限定メニューについてのみローカル在庫広告を出すと、新たな顧客を獲得することにも繋がるでしょう。

ローカル在庫広告の出稿方法

Google ローカル在庫広告の出稿方法はシンプルです。すでにほかのGoogle広告を利用している人であれば、なおさら簡単に手続きを進めることができるでしょう。
まずは、GoogleAdWordsの「ローカル在庫広告への参加希望フォーム」(https://services.google.com/fb/forms/localinventoryadsja/)に必要事項を記入して送信します。やがて担当者から返信が来ますので、それまでのあいだに、持っていない人はGoogleAdWordsやGoogle Merchant Centerのアカウントを作成しておくとよいでしょう。
以後の具体的な手続きとしては、広告を出したい商品名や商品在庫、価格などを細かく管理しGoogleと共有していくことになります。出稿する時間帯やエリアなどを指定すれば、あとは特別な技術や知識がなくても自動的に適切な広告が表示されます。この点では、そのほかのGoogle広告とさほど変わりません。
ただし違うのは、「出稿したらおしまい」ではないという点。ローカル在庫広告の場合は、運用開始以降も在庫状況をリアルタイムで管理し送信する必要が出てきます。在庫があると表示されているにもかかわらず売り切れていたのでは、せっかく来たお客さんを裏切ることになってしまいます。こまめに在庫管理をすることが必須です。

まとめ

ここまで見てきたように、ローカル在庫広告は実店舗型ビジネスの強い味方となってくれる広告です。にもかかわらずあまり認知されていないのは、個人経営の小売店ではまだまだWebマーケティングに疎い経営者が多いためです。
逆に考えると、ローカル在庫広告を上手に活用すれば同業他店と大きく差をつけることが可能だということです。有名店を出し抜いて顧客を集めることも夢ではありませんので、実店舗型ビジネスを展開している人はぜひ検討してみましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です