【読了後レビュー】『ビックリするほどよく売れる 超・ぶっとび広告集』(著者:ビル・グレイザー)

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筆者も含め、新しい広告手法をいち早くそれを取り入れてライバルに先んじたいと思うのが人情。
しかし、真面目に学んだことを取り入れた広告に限って、成果はボチボチだったりします。一定の成果は出るものの、なかなか突き抜けません。なぜなのでしょうか?
その理由を知りたい方に読んでいただきたいのが本書です。本書は、『ビックリするほどよく売れる 超・ぶっとび広告集』というタイトルの通り、理屈抜きで成功した広告の事例を学ぶことが出来る一冊です。
「いい広告とは効果の出る広告」という著者の主張の通り、効果を実際に挙げた広告を具体的に紹介し、なぜこの広告が上手くいったかを理由付きで学ぶことが出来ます。
他と似ていない広告で成果を挙げたいすべてのマーケターにおすすめです。

ビル・グレイザー

billglazer
ビル・グレイザーはグレイザー・ケネディ・インサイダー・サークル代 表、プロの講演家、マーケティング・コンサルタントおよびコーチ、そして 引く手あまたのコピー・ライターである。自身のビジネスを30年間“苦境に も負けず”切り盛りし大成功をおさめたビルは、並外れて効果的な(つまり 常識はずれな)広告と、あり得ないほどのレスポンスを集めるダイレクト・ レスポンス・マーケティングを完成させた。
今では、クライアントはビル・グレイザーに広告を書いてもらうのに最低 でも2万5,000ドルプラスロイヤルティを支払い、1日1万2,000ドルかかる コンサルティングを受けるのにおよそ9カ月間待つことになる。
2000年、業界誌『MR マガジン』はビルとその BGS マーケティング・シ ステムを、“ミレニアムにおいて業界に最も影響力のある人、場所、そして 事柄100”の1つにあげた。さらに、2002年リテイル・アドバタイジング・ カンファレンスで名誉ある RAC 賞を受賞した。

『ビックリするほどよく売れる 超・ぶっとび広告集』の内容をちょっとだけ紹介!

ありえない結果を生み出す実例

実例1.ぶっとび求人広告で成果を出すやり方

スタッフの求人を出してもなかなかいい人材が応募してこないという悩みはありませんか?本書で紹介されている求人広告は地方紙で600人もの応募者を獲得しました。その秘訣は?本書では、このような求人広告をつくる方法を学ぶことが出来ます。

実例2.ちょっとしたデザインの変更で、成果を3倍にしたラックカード広告

ホテルのロビーにおいてあるラックカード型の広告で成果を挙げた事例です。ラスベガスの睡眠ショーのデザインをちょっと変更しただけで成果が3倍になりました。その秘訣はラックから見える部分2インチのスペースにショーの内容と無料オファーが見えるように配置を変更したこと。ちょっとした気づきが出来るかで成果が変わることを示した好例です。

実例3.イエローページでダイレクトレスポンス広告を実現する事例

イエローページ(日本ではタウンページ)は一定数は見られている広告なので無視できません。費用対効果が見えない広告として最近は嫌厭されがちですが、それでもイエローページでダイレクトレスポンス広告を実現する方法があります。本書では、専用電話番号とクーポンの掲載で、追跡が可能な事例が紹介されています。

信用を呼ぶ言葉….166

いくら、人目につくような広告のアイデアを考えて実行しても、その内容に信用力がなければ、ただの奇抜な広告になってしまいます。本書では信用を獲得する方法として以下の2つを挙げています。
①具体的な成果を伝える
②反論を封じる
著者は、①の具体的な成果を伝える方法が特に有効であるとし、多くのテクニックが紹介されています。その実現方法として口コミなどの他人の感想を取り入れることを推奨していますが、その掲載方法(字体を変える・写真を付けるなどなど)まで細かく書かれています。

レビュー

良いレビュー

広告アイデアリスト, 2016/7/6 By  yy
基本的なセールスライティングの構成をベースに、さらにそこにスパイスを聞かせるアイデアの集まり、といったような内容。
一度じっくり読んだ後は、アイデア集として手元に置いておき、必要に応じて参照するネタ帳のような使い方をするのがよいと思います。

読む本というより使う本, 2016/6/30 By 田中 
実例たくさん。エクササイズもある。
一回読んで本棚に並べておくような本ではないですね。

践的な本, 2016/6/26 By ichi
実際にやってみようと行動に移せる実践的な本だと思います。
なので、読み物ではないので、そのあたりは勘違いしないように・・・

うちの業種ではちょっと・・・という人こそ読んでほしい。, 2016/6/23 By hide
普通に生活している人なら、思いつくことも大体似たり寄ったり。とんでもない発想で現状を打破したいなら、やはり多くのとんでもない先例をインプットして おくべきです。一見自分に合わないような手法でも、本質を掴み応用することで、効果的に取り入れることができます。「こんなの使えるのかな?」ととっさに 思ってしまうような人ほど、この本を読み込んで、(楽しく読めます)マインドセットを塗り替えておくべきです。

個人商店の経営者はまず読むべき, 2016/6/22 By 鈴木
個人商店が顧客を集める具体的な方法が満載。特にお勧めは実際にパクれる事例というかスワイプファイルが数多く載っていること。ダイレクト出版の集客方法はこの本から多数パクっていることがわかる。ネタバレしそうな本をよく出版したなと思う。

「買ってほしくはない一冊」, 2016/6/22By 
読んでいるうちに眠たくなる様な本とは一線を画す。読み物というよりも事例集の側面が強い。
読んでいる途中からでもそのアイデアを拝借・活用できると思う。
いわゆる、「ライバルには買って欲しくない」一冊。

 
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まとめ

ダイレクトレスポンスマーケティングの大家、ダン・ケネディは「この本は10万20万円で売る価値のある本である」と絶賛するくらい内容が濃いです。事例盛りだくさんなので読むというよりは、辞書代わりに手元に置いておくイメージで使えそうです。
本書を使いこなすかどうかで、成果は大きく変わってきますので、マンネリから脱したいマーケターは是非手に取ってみてください。

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