法人印の作成時のコツと注意点。「代表者印」「法人銀行印」「社印(角印)」の種類ごとに作成のコツを解説します!

法人印と言うと、多くの人は個人印と異なり具体的な印鑑のイメージを思い浮かべることができないのではないでしょうか。

それもそのはずで、一言に法人印と言っても用途に分けていくつかの種類があり、想像以上に複雑だからです(角印を真っ先にイメージする方が多数いらっしゃるかと思いますが、用途までは具体的にイメージできないと思います)又、法人印は法的にも会社にとって重要な印鑑になります。

そのため、今回は会社にとって重要な印鑑である法人印について解説し、種類や形、サイズだけでなく、様々なルールに関しても詳しく説明します。

法人印を作成することができると、今後の経営に力が出るはずです。そのため、皆さんの経営を後押する法人印に関することを今から見ていきましょう。

3つの法人印(代表者印、銀行印、角印)を購入する際の注意点

法人登記に必要な3つの法人印(代表者印、銀行印、角印)はとにかく様々なルールや条件、用語があります。特に今後、法人登記をし、3つの法人印(代表者印、銀行印、角印)を作成される方は特に、購入時に様々な事で苦労すると思います。そのため、代表者印を購入する際の注意点(7つ)、銀行印を購入する際の注意点(4つ)、角印を購入する際の注意点(6つ)を紹介します。

代表者印を購入する際の注意点

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以下が、代表者印を購入する際の7つの注意点になります。

  1. 代表者印は二重丸での作成が基本です(もちろんそれ以外でも可能ですが、代表者印の98%以上は二重丸での作成だそうです)。
    通常、「回文」に社名、団体名や組織名を彫刻し、「中文」に代表者の役職名等を彫刻します(回文とは外側の円に沿った部分のことを指し、中文とは円の内側部分を指します)。
  2. 代表者印として登記する場合、サイズは以下の要件を満たさなければいけません。
    1辺が最小で1cm以上、最大で3cm以内の正方形(収まらない場合は登記不可。)
  3. 登記する際の団体名と「回文」に彫刻する文字は違う内容でも登記すること自体可能です。
  4. 組織名が極端に長い場合は省略した内容で彫刻及び登記・登録をすることができます。
  5. 「中文」に彫刻する役職名は各団体によって異なります(下記は一部参考例です。)。
    1. 株式会社、有限会社:「代表取締役印」「代表取締役之印」
    2. 合資会社、個人事業主、任意団体:「代表者印」「代表之印」
    3. 合同会社(LLC):「代表社員之印」「代表職務執行者之印」
  6. 変形、破損の恐れがあるゴム印は、設立登記の印鑑としてご使用できません。
  7. 代表者印・銀行印の併用も可能ではありますが、セキュリティ上、代表社印と銀行印は別々で作成する事が基本です。

銀行印を購入する際の注意点

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以下が、銀行印を購入する際の4つの注意点になります。

  1. 銀行印は二重丸での作成が一般的です。
    一般的に「回文」に社名、団体名や組織名を彫刻し、「中文」に『銀行之印』と彫刻します。
  2. 銀行印の場合、サイズの規制は特にありませんが、金融機関によっては極端なサイズの場合にご利用いただけないことがあります。
  3. 変形、破損の恐れがあるゴム印などでの銀行印作成はお勧めしておりません。
  4. 代表者印・銀行印の併用も可能ではありますが、セキュリティ上、代表社印と銀行印は別々の作成をお勧めしております。

角印を購入する際の注意点

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以下が、角印を購入する際の6つの注意点になります。

  1. 会社や法人・個人事業主・資格取得者・その他事業団体等の組織の名称を彫刻することが一般的です。
  2. 縦読みでの彫刻が一般的ですが、英字や数字が入る場合は横読みでの彫刻も可能です。
  3. 法人用の認印(社版)としての利用も可能です。
  4. 角印は自治会、同窓会、各種個人団体、資格印などあらゆる団体名で作成することが可能です。
  5. 文字のバランスが悪い場合、語尾に「印」「之印」を付けることは可能です。
  6. 個人の名前で作ることも可能です。

法人印を作成する際、考えなければいけない6つの点

法人印で多くの人が悩むポイントは以下の6点です。

法人印を作成する際、考えなければいけない6つの点を事前に検討し、購入することをおすすめします。

⑴代表者印の形状について

もし、代表者印と銀行印を作る機会があれば、代表者印は丸寸胴、銀行印は丸天丸といったように、別々の形状でて作成するのもひとつの手です(分ける理由としては、別々にする事により、すぐにどちらの印鑑かわかるようにするためです)。

そうすることで、取り違えのおそれが少なくなるでしょう。

⑵個人事業主の場合、代表者印はどうすべきか

もし、あなたが個人事業主として今後、ビジネスを始める場合、まずしなければならないのは、「個人事業の開業届出書」を税務署に提出することです。
提出時には、法人で一般的に使用している代表者印は一切必要ありません。日常の業務においては、代表者印を認印として作成し、使用することは可能です。
日常取引の範囲においては、法人の代表者印を認印として使用すると取引先に自社の名前を覚えてもらう事ができるメリットがあるので、もしかすると業務をまわしやすくなるかもしれません。
又、登録した屋号を同一市区町村の中で占有できる「商号」としたいときに行う「商号登記」という手続きにおいて代表者印を作成し登録するということができます。
この際代表者印を作って同時に登記することも可能なので、登録と同時に登記することをおすすめします。(ただしこの際、通常の法人の商号登録とは記入項目が異なるので、注意が必要です。

⑶合同会社の印鑑をつくる場合どうすべきか

まず、注意しなけらばいけない点は、合同会社の印鑑(代表者印)を作成する場合、株式会社の印鑑(代表者印)を作成する場合とでは、異なるという事です。

まず、株式会社の印鑑(代表者印)を作成する場合を説明します。株式会社の代表者印を作成する際、印鑑には、「代表取締役(之)印」などのように、「代表取締役」という言葉を使用する事が多いです。

一方で、合同会社の印鑑(代表者印)を作成する場合、代表者は、「代表取締役」という言葉を用いず、「代表社員」という言葉を使用します。

というのは、もし、自身で印鑑を作成する場合には、「代表社員(之)印」「代表者(之)印」などのようにし、「取締役」という言葉を使用できないからです。

しかし、もしすでに代表者印を作成してしまった場合、前述した大きさの基準を満たしていれば、印鑑登録上に関しては、一切問題はありません。

なかなか、言葉では伝わらない部分もあると思うので、以下に表を作成しました(会社の形態に対する実印登録印鑑の内枠に記載する文字になります。ぜひ参考にしてください。)。
株式会社 / 有限会社 / 相互会社代表取締役印
有限会社取締役印
合名会社 / 合資会社 / LLC(合同会社) / LLP代表者印
LLC(合同会社)代表社員
LLC(合同会社)代表社員印
特定非営利活動法人 / 社団法人 / 財団法人 / 学校法人 / 医療法人 / 社会福祉法人 / 農業協同組合 / 消費生活協同組合 / 労働組合理事之印
特定非営利活動法人 / 社団法人 / 財団法人 / 学校法人 / 医療法人 / 社会福祉法人 / 農業協同組合 / 消費生活協同組合 / 労働組合 / 中小企業等協同組合 / 信用金庫代表理事之印
LLC(合同会社)代表職務執行者之印
LLC(合同会社)業務執行社員之印
宗教法人代表役員
LLP有限責任事業組合員印
LLP有限責任事業組合員

⑷登録するための規定に関して

次に会社を登録する際の規定に関しての注意点です。

もし、自社が法務省に会社名を登録する場合、実は組織名と実印の回文に入れる組織名は同一のものである必要はありません。

しかし、ここで注意しなければいけないのは、実印のサイズです。実印として法務省に登録する場合、実印のサイズ規定があります。

法務省ホームページによると、

「登記所に提出する印鑑の大きさは,辺の長さが1センチメートルの正方形に収まるもの又は辺の長さが3センチメートルの正方形に収まらないものであってはならないとされており(商業登記規則第9条第3項),また,印鑑は照合に適するものでなければならない(同規則第9条第4項)」

とされており、基本的には、実印は先ほども述べましたが、18mmの丸印を用いることが多いようです(もちろんそれ以外でも問題ありません)。

⑸法人印の素材は何を選ぶべきか

法人印の素材は数多く存在しますが、その中でも特に経営者に人気のある素材は以下の4つです。

①黒水牛

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まず、経営者に1番人気なのは黒水牛です。

実は、黒水牛は象牙以上に丈夫な材質になります。

又、男性の実印の場合、大きめのサイズが使用されていることが多いです。そのため、黒水牛を素材として使用すると、大きなサイズの実印に厚みを与えるので、貫禄のある実印を生み出してくれます。

ただ、黒水牛は乾燥や紫外線に弱いため温度変化、湿度変化がなく、直射日光に当たらないところで保管しましょう。

②チタン

チタン印鑑

2つ目はチタンです。

実は法人用の印鑑において、チタン製の実印は非常に人気があります。法人の場合は個人の場合と異なり、日常的に使用することが多いです。毎日使っていると、実印をうっかり落とすことは多々あります。

たとえば、強度の弱い材質の実印であれば、かなりの確率で実印は欠けてしまい、再度、実印を作らなくてはいけなくなります。一方で、耐久性のあるチタンであれば、落としても何の心配もいりません。

耐久性があり、丈夫なため、これから創業される方には、ぜひチタンの実印をおすすめします。

③琥珀

琥珀樹脂

3つ目は琥珀になります。

琥珀は、樹木の樹脂が化石化したものなので、チタンに比べると、強度は落ちますが、数千万年~数億年前に地上で繁茂していた木々の樹脂が地中に埋もれ化石化したものなので、世の中の森羅万象が琥珀には詰まっていると古来から考えられてきました。

その琥珀独特の神秘さには、色々な魅力が詰まっています。その魅力は女性にこそ味わっていただきたいです。

特に女性経営者にはおすすめしたい素材です。

④薩摩本柘

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そして、4つ目は薩摩本柘です。

薩摩本柘は美しい木目に暖かみがあるのが特徴の印材です。又、捺印後の手入れや保管に注意することで、長く使うことができるのも特徴です。

薩摩本柘は古くから印材として、高い評価があり、さわり心地や木目の美しさには落ち着きがあります。

※ただし、場合によっては、鹿児島産の薩摩本柘ではない場合があるので、注意が必要です。

⑹法人印の書体は何を選ぶべきか

法人印用の書体は様々な種類がありますが、今回お勧めするのは以下の4つです。

1 篆書体(てんしょたい)

日本で、もっともポピュラーな書体で、日本のお札などにも使用されているのが、篆書体(てんしょたい)です。

又、篆書体は日本の国宝、漢委奴国王の金印にも使用されており、非常に歴史のある書体です。このように、篆書体は歴史があることに加え、日常に使用する書体とは大きく異なるため、可読性が低いと言われており、一般的には、偽造しにくい書体であると言われています。そのため、書体に悩んでる方は篆書体の実印で印鑑をつくってみてはいかがでしょうか

2 隷書体

隷書体はもともと、より早く書くことを考え、字画を簡略化したものとして、使用されてきました。隷書体の特徴はなんといってもまるで、波を打つかのようなフォルムで、且つバランス感覚があることです。篆書体と同じく、非常に一般的な書体で、お札の1万円など部分にも隷書体でが使用されています。

一見、現代的な文字に見えますが、秦の時代からある歴史のある書体で、可読性が高く、読みやすさが求められる法人の印鑑には本当にオススメの書体です。

3 吉相体(きっそうたい)

吉相体(きっそうたい)は先ほど説明した、篆書体から発展した書体で、開運印相としてもよく使用されています。歴史的にはまだ浅く、近年開発された書体です。

篆書体をベースにし、力強い流れのフォルムが特徴で、魅力のある書体で且つ、文字と枠の接点が多いため、欠けにくいという利点もあります。篆書体をもとにしているので、可読性が低いです。

そのため、銀行印によく使用される書体です。

4 太枠篆書体(ふとわくてんしょたい)

篆書体をベースにし、印鑑の枠を太く且つ、強度を向上を図りつつ、中の文字を細く仕上げる事により、太枠、細文字の絶妙なバランスが実現した書体です。

特に、最近では、女性の実印として人気が出てきている書体ですので、女性にぜひおすすめしたい書体です。

実印を女性らしい滑らかな文字でつくりたい方には、ぴったりの書体です。

5 古印体

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隷書を元に丸みを帯びた文字えと進化した物が古印体です。元篆書体が中国で出来た文字ですが、古印体は日本独自の書体で日本古来の古雅を感じる事ができる書体です。

古印体の特徴は、独特の文字の線の強弱や途中での文字の途切れです。

古印体に関しては、個人、法人問わず、すべての印鑑に適していると言われています。

⑺どういったサイトで購入すべきか

どこで購入するかというのも印鑑を作成する際、非常に重要な意思決定です。

そのため、おすすめできる印鑑の通販サイトを4つ紹介します。

スーパーハンコ

スーパーハンコは、印鑑通販会社の大手である『はんこプレミアム』が事業運営する印鑑通販サイトです。

そのため、大手ならではの安心感があります。特に信頼が置けるのがサービス面です。

まず、なにより出荷スピードが他社より早いということが挙げられます。最短で翌日に到着するので、急いでいる人もスーパーハンコであれば間に合うことが多いです。

又、どんな注文に対しても、24時間365日、年中無休で注文を即対応してくれているのは、大手の中でもスーパーハンコだけです。

ハンコマン

ハンコマンの特徴は何と言っても対応がいいことです。例えば、ハンコマンでは注文した日の17時までに購入を確定すれば、即日の出荷に対応してくれます。

また、オプション対応も業界で随一です。航空便サービスがあり、東京から遠くても、ほとんどの地域(離島と一部地域を除く)で翌日の午後までには法人印が届きます。

特に東京から遠い地域に住んでいて、すぐに法人印が必要な場合などには特におすすめしたい通販サイトです。

印鑑本舗

印鑑本舗の特徴は低価格である事に加えて、保証(無料の彫り直しサービス)があり、安心・充実のサービスがある点です。

平日はもちろん土曜、日曜、祝日でも即日出荷の対応をしてくれるため、急ぎの方にもおすすめできるショップと言えるでしょう。

印鑑本舗では、実店舗で購入する場合と比べ、半分以下の値段で購入できます。

はんこdeハンコ

はんこdeハンコの特徴は、品揃えの豊富さが挙げられます。

楓かえでや智頭杉ちづすぎだけでなく、神楽ひのきなどの珍しく他のサイトでは入手できない素材も取り扱っています。会社の経営者に特に人気がある象牙も、はんこdeハンコでなら購入することが可能です。(印鑑サイトのほとんどは取扱が終了しつつあり、実店舗でも購入が極めて難しいです)

又、はんこdeハンコは自社の通販サイトのみならず、楽天でも展開しているので、楽天ポイントを貯めたい方にもはんこdeハンコはおすすめの通販サイトです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

先ほども述べたように、3つの法人印(代表者印、銀行印、角印)にはそれぞれの注意点、考えなければいけない6つの点があります。

しかし、その注意点、考えなければいけない6つの点さえしっかりと理解していれば、必ず、自分の思い通りの法人印を作成できるでしょう。

つまり、

  • 3つの法人印(代表者印、銀行印、角印)のそれぞれの注意点
  • 考えなければいけない6つの点

を理解することがあなたいとって理想の法人印を作成するコツと言えるでしょう。

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