【読了後レビュー】『商品アイデアを事業化する「起業力」養成講座』(著者:スティーブン・キー)

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友人との飲み会などで、新事業や新商品のアイデアで盛り上がることがよくあります。大体がその場限りで次の日になると誰もそんな話はしないのですが、案外的を得ているものも多いものです。
日頃の成約のある中でのアイデアと違い、自由に発想することは、例え思い付きであっても大変意味があります。なぜなら、成功している商品の発明秘話などを聞くと、多少脚色された部分はあるにせよ、多くの場合、単なる思いつきからはじまっているものも多いからです。
しかし、ほとんどの場合は、前述の通りその場限りのアイデアで終わっているのが現状です。
それでは、その場限りのアイデアで終わるものと、実際に世の中に価値を産み出し多くの人を幸せにしているビジネスとの決定的な差は何なのでしょうか?
その答えが本書です。
著者は主に製品開発の部分で実績を積んできたスティーブン・キー。
シンプルなアイデアを元に製品を作り、ヒットを重ねることで成功した起業家です。
自らのデザインした製品は、セフン ・イレフンやウォルマートといった大手小売り全国チェーンても取り扱いにも成功。しかも、自分自身でそれらの商品を営業して獲得したものです。
また、彼のすごいところは、それがラッキーパンチではなく、30年以上も第一線で活躍しているところ。彼の手法は、多くの経験を潜り抜けてきているため、普遍性があります。その時だけ流行った小手先のネットのテクニックとは大きく異なります。
本書を読むとことで、コネなしカネ無しのシンプルなアイデアで起業し、事業を大きくするための秘訣を待部ぶことが出来ます。
本書は、すべての起業家・起業予備軍の方に読んで欲しい一冊です。

スティーヴン・キー(stephen key)について

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過去30年にわたって実績を積み重ねてきた起業家 であり、数々の受賞歴を持つ製品開発者でもある。自身のアイデアをもとに 結んだライセンス契約は20件以上にのぼり、アメリカにおいて13もの特許を 保有。開発した製品は世界中の大手小売店で販売され、偉大なバスケット ボール選手のマイケル・ジョーダンや、有名クイズ番組『ジェパディ!』の 司会者であるアレックス・トレベックに推薦を受けているものもある。

『商品アイデアを事業化する「起業力」養成講座』の内容を少しだけ紹介

とんなアイテアなら、製品化して成功するのか…61

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起業をするとなると、ビッグアイデアを考え抜くことが成功に秘訣と考えがちですが、決してそうではありません。スタートアップが失敗する大きな原因のひとつはアイデアが大き過ぎ、かつ複雑であることです。これは「製品はいいけど、売れない」要因の上位にランクします。
では、どのようなアイデアなら製品化して成功するか?それは、理解しやすく、作りやすく、売れやすく、いままでにない製品です。具体的には、実績のある市場で出回っている既存製品を”改良、強化”したもの、”メリットを上乗せ”したものです。
既に他人が作ってくれた市場や価値観をうまく利用することで、シンプルなアイデアの成功確率がグッとあがります。
また、製品を世の中に出す際の過ちとしてありがちなのが、製品を作ってから売れる市場を探そうとすること。
本書ではこのような事態に陥らないための、アドバイスやテクニックを多く学ぶことが出来ます。
また、アイテアの採算性の有無を、市場へ売りこむ前と、製品の寿命か切れるまての期間、その双方において確認てきる手段も必読です。

競合製品のなかでひときわ光を放つには…69

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シンプルなアイデアで製品を作ると、たいてい競合製品があります。では、競合製品の中で自らの製品を際立たせるには、どうすればいいのでしょうか?
そのための方法としては、競合製品をよく調べ、観察することを著者は真っ先を挙げています。そのうえでそれを上回るにはどうすればいいのかを考えること。
とてもオーソドックスが方法ですが、分析ツールや人の評判のみで評価しがちな起業家は、再認識する必要があるでしょう。
本書では、大手企業やデザイン会社が行っている具体的な手法が紹介されていますので、大変参考になります。

起業家に必要なのはM B Aではない…117

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著者自身は、MBAホルダーでもないし、有力者が親族にいるわけでもありません。にもかかわらず、長年にわたりゼロから立ち上げたビジネスを成功させ続けています。
その長年の経験の中で起業に本当に必要なものはMBAなどではなく、情熱であると説いています。起業時には、難しい理論よりも実社会で知り得た知識と自分の経験が武器になります。
併せて当たり前の一般常識も必要です。頭はいいけど、一般常識がないために市場心理を読み間違える例を私たちはビジネスの現場でよく目にします。
「情熱・実体験・一般常識」
人の共感を呼ぶ製品をうみ出すにはこの3つが何よりも価値があります。

レビュー

良いレビュー

ぐさっときました、、、, 2016/5/30 By 工藤
私がこの本を読んでいて一番心に刺さったのは「一歩踏み出す前に自問自答すべきこと」です、この質問の1つ1つをしっかり考え、想像してみて、よし!と なった時!起業のタイミングかと思います。もし起業を考えているのあなた!この質問に即答で「イエス!!」と答えられますか??
起業前必読の一冊です。

すごく読みやすい!!, 2016/5/25 By 松本
エッセイのような短めの文で、
著者がたどってきた、または参考にしていることを
幾つものテーマにして
起業するまでの精神的な事柄から始まって、
実践手法、
アイディアまで満載。
立ち上げたいビジネスがある方には、
どのように進んでいくか
どのように対応していくか
について
ワクワクしながら読み進められるような
テーマの掲げ方と、気さくな文章で、
さらりと読めるように仕上がっている。

アイデアはシンプルな方がいい。, 2016/5/24 By 本田
起業するためには、シンプルなアイデアと製品化への熱い思いが必要である、と書かれています。もしろんアイデアからスタートしてから会社の運営や成長戦略まで書かれています。アイデアに自信があり、製品化を軸に起業したい方にはお勧めの本です。

 
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まとめ

著者の起業講座は多くの共感を得ています。ベストセラーになった『「週4時間」だけ働く。』の著者、ティモシー・フェリスも彼の講座を受講しています。なぜ彼の講座や本は支持されるのか?
それは、彼自身も起業家で、スモールヒシネスを立ち上けてアイテアを売り出すことに対する不安とリスクを経験し、それらを軽減するノウハウを時間をかけて積み上げてきたからです。
繰り返しなりますが、起業家・もしくは起業予備軍の方にはぜひ一読をおすすめします。
 
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