BIZeehttps://bizee.jp法人サービスの価格比較サイト「BIZee(ビジー)」は、法人が利用するサービスの価格を比較している価格比較サイトです。Fri, 02 Oct 2026 15:30:27 +0000jahourly1採用管理システムのセキュリティと権限設計で確認する項目|認証番号と適用範囲、SSO、面接官に見える範囲を公式記載で突き合わせるhttps://bizee.jp/business-service/ats-security-and-permissions/https://bizee.jp/business-service/ats-security-and-permissions/#respondFri, 02 Oct 2026 15:24:25 +0000https://bizee.jp/?p=13851

採用管理システムの導入が社内で止まるのは、機能ではなくセキュリティ審査です。第三者認証は「取得しています」だけでは足りず、認証番号と適用範囲、適用対象外のサービスまで出ているかで読みます。5サービスの公表内容を並べ、IPアドレス制限・SAMLによるSSO・権限の役割の粒度・データの保管先・推奨ブラウザがどこまで公開されているかを整理しました。解約後のデータの扱いは、いずれの公式ページにも記載がなく個別確認が必要です。情報システム部門のチェックシートに答えるための確認項目をまとめています。

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採用管理システムには、応募者の履歴書・職務経歴書・面接の評価コメントが集まります。社内の情報システム部門から見れば、機微な個人情報を外部のクラウドへ預ける話です。導入の社内審査で止まるのは、たいてい機能ではなくこの部分です。各社が公式ページで何をどこまで公表しているかを並べ、審査のチェックシートに答えるために確認する項目を整理します。

この記事の要点

  • 第三者認証は、取得の有無ではなく認証番号と適用範囲まで出ているかで読みます。
  • 同じシリーズでも適用対象外の製品が明記されていることがあります。
  • アクセス制御は、IPアドレス制限とSSO(SAML)の2つが公表の中心です。
  • 権限の役割は、4段階に分けている製品と、グループ単位で設定する製品があります。
  • 審査用のホワイトペーパーとチェックシートを事前公開している製品があります。

「取得しています」だけでは審査に答えられない

セキュリティの説明で、もっともよく見かける書き方は「ISMS認証を取得しています」です。しかし情報システム部門のチェックシートに答えるには、これだけでは足りません。必要なのは、どの規格を、どの事業所・どのサービスの範囲で取得しているか、という情報です。

HRMOSの公式サイト下部のプライバシーマークとISMS認証の表示のキャプチャ。No.I507 ISO/IEC 27001、No.U032 ISO/IEC 27017、適用事業所は渋谷アクシュ、経費精算システムHRMOS経費は適用対象外と記載されている
図1 認証番号・規格・適用事業所に加えて、適用対象外のサービス名まで書かれている例。出典:HRMOS採用「よくあるご質問」のサイト下部表示(2026年10月3日確認)

この表示では、No.I507としてISO/IEC 27001、No.U032としてISO/IEC 27017が示され、適用事業所は渋谷アクシュ、そして経費精算システム「HRMOS経費」は適用対象外である、と明記されています。シリーズ全体が認証を取っているのではなく、範囲があるという事実を、提供側が自分から書いている形です。

この書き方が重要なのは、自社が契約する製品が範囲に入っているかを確認できるからです。「シリーズとして取得」とだけ書かれている場合、採用管理の部分が含まれるかどうかは公開情報からは分かりません。チェックシートに「適用範囲」の欄があるなら、ここを埋められるかどうかで作業量が変わります。

認証の公表状況を並べる

表1 セキュリティに関する公表内容(各社公式サイト、2026年10月3日確認)
サービス第三者認証の記載番号・範囲の明示審査用の資料
HRMOS採用ISO/IEC 27001、ISO/IEC 27017。株式会社ビズリーチは2011年にプライバシーマークを取得番号と適用事業所、適用対象外のサービスまで記載セキュリティホワイトペーパーへのリンクあり
HERP HireISO27001(ISMS認証)、ISO27017(ISMSクラウドセキュリティ認証)番号の記載は確認できずセキュリティホワイトペーパーとチェックシートを公開
ジョブカン採用管理ISO/IEC 27001:2022/JIS Q 27001:2023、ISO/IEC 27017:2015に適合すると記載規格の版は明示、番号は確認できず公式サイトに記載
engage認証名の記載なし。取り組みの内容を列挙―問い合わせ窓口の案内のみ
Airワーク 採用管理サービスページに認証の記載は確認できず――

この並びで分かるのは、無料で使える製品ほど認証の公表が薄い傾向です。ただし、認証の記載がないことと、対策をしていないことは別です。engageのセキュリティページには、通信・データの暗号化、AWSのデータセンターでの24時間365日の保護、ハードウェアの常時監視、バックアップによる復旧、データベースの冗長化と分散管理、全社員を対象とした毎月1回のセキュリティeラーニング、コードを使用できる人の制限が挙げられています。内容は具体的で、足りないのは第三者による裏付けの表示です。

アクセス制御として公表されているもの

表2 アクセス制御に関する公開記載(2026年10月3日確認)
機能HRMOS採用HERP Hireジョブカン採用管理
IPアドレス制限あり(特定IPからのみログインを許可)ありあり(設定できると記載)
SSO(SAML)記載なしあり記載なし
通信の暗号化TLSによる暗号化通信個別の記載なし個別の記載なし
WAF導入していると記載記載なし記載なし
ログ監視不正ログインの検出、アプリケーションログ・サーバー操作ログをリアルタイム監視記載なし記載なし
脆弱性診断定期的に第三者が実施定期的に実施記載なし

この表の「記載なし」は、機能がないという意味ではありません。公開されているページに書かれていない、という意味です。実際、HERP Hireはよくある質問で「ログイン時のIPアドレス制限や、SAMLによるSSOなどのセキュリティに関する機能を備えています」とまとめて書いており、個別の項目は公開されているホワイトペーパーやチェックシート側にあると考えられます。

社内審査でSSOが必須要件になっている企業は少なくありません。Microsoft EntraやGoogle Workspaceでアカウントを一元管理している場合、採用管理システムだけ別のIDとパスワードになると、退職者のアカウント削除漏れが起きます。SAMLによるSSOへの対応は、商談の早い段階で確認しておく価値があります。

権限の役割は製品ごとに粒度が違う

採用管理システムの権限設計は、セキュリティと運用の両方にまたがります。応募者の履歴書を誰まで見られるようにするか、評価コメントを他の面接官に見せるかどうかは、情報管理の話であると同時に、選考の公平さの話でもあるからです。

表3 権限に関する公開記載(2026年10月3日確認)
サービス役割の分け方補足
HRMOS採用管理者/採用担当者/採用コーディネーター/面接官の4種類情報へアクセスできる範囲をアカウントごとに設定。追加・変更は管理画面からいつでも可能
HRMOS採用(部門単位)部門、新卒/中途などのグループ単位でも設定現場主導の採用を進めつつ機密情報を扱える、と機能一覧に記載
HERP Hireユーザーごとに閲覧できる情報と設定変更の権限を管理職種別・組織別のグループ管理は提供予定と記載
Airワーク 採用管理権限の役割に関する記載は確認できず応募者の選考状況は14種類のステータスで管理
engage権限の役割に関する記載は確認できず応募者情報はエクセルで出力可能

役割が4段階に分かれている製品では、面接官に「自分が担当する候補者の情報だけ」を見せる設計ができます。HRMOS採用では面接官数が登録数無制限であることと組み合わせて、現場を広く巻き込みながら閲覧範囲を絞る運用が想定されています。社内公募の機能にIP制限を掛けて従業員限定にできる、という記載もあり、社外向けと社内向けを同じデータベースで出し分ける考え方です。

一方、権限の記載がない製品では、アカウントを配った人がどこまで見えるのかが公開情報からは判断できません。人事だけで完結する運用なら問題になりませんが、現場の面接官へアカウントを配る前提なら、商談で確認する項目になります。

データの保管場所とバックアップ

チェックシートで必ず聞かれるのが、データの保管場所です。公開されている範囲では、HRMOS採用が「複数の第三者認証を取得しているアマゾン ウェブ サービス(AWS)を利用し、お客様のデータを管理します」と記載し、データは毎日バックアップされ複数のデータセンターに保管されるとしています。engageも「高い信頼性とセキュリティを誇るAWSのデータセンターの稼働により、24時間365日データを保護します」と書いています。

ジョブカン採用管理は、国内のGoogleサーバーを使用していると案内しています。国内保管が要件になっている企業では、この一行が判断材料になります。保管先のリージョンまで指定が必要な場合は、公開情報では足りないため、個別に確認することになります。

図2 チェックシートで埋まりやすい項目と、埋まりにくい項目

公開情報で埋まる

第三者認証の有無、暗号化の方式、バックアップの頻度、IPアドレス制限の可否、脆弱性診断の実施。

製品によって埋まらない

認証の番号と適用範囲、SSOの対応状況、権限の役割の粒度、保管リージョン。

必ず個別確認になる

解約後のデータ削除の方法と期限、ログの保存期間、再委託先の有無、インシデント時の通知手順。

推奨環境とブラウザの制約も審査の対象になる

情報システム部門の審査では、社内の標準環境で動くかどうかも確認されます。会社支給の端末を特定のブラウザに統一している企業では、採用管理システムだけ別のブラウザを使わせることになりかねません。

表4 推奨環境の公開記載(2026年10月3日確認)
サービスOS推奨ブラウザ注記
HRMOS採用(中途版)Windows(Microsoftがサポートしているバージョン)、macOS(Appleがサポートしているバージョン)Google Chrome、Microsoft Edge、Safari、Firefoxの最新版一部機能を除きパソコンでの利用を想定。インターネット接続が必要
HRMOS採用 新卒エディション同上Google Chromeのみ2021年4月現在の注記付き
engageWindows/MacGoogle Chrome、Microsoft Edge、FireFox、Safariの最新版レスポンシブ対応でスマートフォンにも最適化
HERP Hire公開ページに記載なし公開ページに記載なし機能一覧に英語対応の記載あり

とくに注意したいのが、同じシリーズでも版によって条件が違う例です。HRMOS採用は中途版が4つのブラウザを推奨している一方、新卒エディションはGoogle Chromeのみと記載されています。社内の標準ブラウザがMicrosoft Edgeで統一されている企業が新卒採用で導入すると、採用担当者だけChromeを入れる運用になります。審査の段階でこの1行を見落とすと、運用が始まってから例外申請が必要になります。

外国籍の社員が面接官に入る組織では、画面の言語も要件になります。HERP Hireは機能一覧の「全般・その他」に英語対応を挙げています。他の製品については公開ページに記載を確認できませんでした。日本語だけの画面でよいかどうかは、採用の体制によって変わります。

審査用の資料を先に取れる製品がある

HERP Hireは、よくある質問のなかで、情報システム部門などの担当者向けにセキュリティホワイトペーパーとセキュリティチェックシートを公開していると案内しています。商談を始める前に資料を入手できるため、社内の審査を並行して進められます。

この差は、導入までの日数に効いてきます。採用管理システムの利用開始までの期間は、HRMOS採用が申し込みから中5営業日、HERP Hireが電子契約・アカウント開設は最短即日と公開されていますが、これは契約が決まってからの話です。社内のセキュリティ審査に2週間かかるなら、全体の所要日数はそちらで決まります。資料を先に取れることは、審査の開始を前倒しできるということです。

解約後のデータと、運用側の論点

公開情報で埋まりにくい項目のうち、もっとも後から問題になりやすいのが解約後のデータです。採用管理システムには不採用になった応募者の情報も残ります。契約を終了したあと、そのデータがどうなるのかは、今回確認した5サービスのいずれも公式ページに記載がありませんでした。

無料プランで保持期間が公開されている例はあります。ジョブカン採用管理の無料プランは候補者データの保持が30日間、有料プランは10年間と公開されています。ただしこれは契約中の保持期間であって、解約後の扱いとは別です。

図3 商談で聞いておく項目

  • 認証の番号と適用範囲(契約する製品が範囲に入っているか)
  • SAMLによるSSOの対応可否と、対応している IdP
  • 権限の役割の種類と、面接官に見える範囲
  • データの保管先(国内かどうか、リージョンの指定が可能か)
  • 操作ログの保存期間と、管理者が参照できるかどうか
  • 解約後のデータの削除方法と、削除までの期間
  • 再委託先の有無と、委託先での個人情報の取り扱い
  • インシデントが起きたときの通知の手順と連絡先

5サービスの認証の公表状況は採用管理システム比較5選の表にも載せています。乗り換えに伴うデータの持ち出しについては採用管理システムの乗り換え手順で扱いました。

よくある質問

採用管理システムのセキュリティで、最初に見るべき項目は何ですか。
第三者認証の適用範囲です。「取得しています」とだけ書かれている場合、自社が契約する製品が範囲に入っているかは分かりません。認証番号と適用事業所、適用対象外のサービスまで書かれていれば、チェックシートの該当欄を埋められます。
ISO27001とISO27017は何が違うのですか。
各社の表記では、ISO27001がISMS認証、ISO27017がISMSクラウドセキュリティ認証として案内されています。クラウドサービスとして提供する部分を対象に含むかどうかが分かれ目です。
IPアドレス制限はどの製品でも使えますか。
今回確認した範囲では、HRMOS採用、HERP Hire、ジョブカン採用管理に記載がありました。無料で使える製品については、公開ページに記載を確認できませんでした。
SSOに対応しているのはどれですか。
公開ページでSAMLによるSSOを明記していたのはHERP Hireです。他の製品については、公開情報からは判断できませんでした。
面接官に応募者の情報をすべて見せたくないのですが。
権限の役割を分けられる製品を選びます。HRMOS採用は管理者・採用担当者・採用コーディネーター・面接官の4種類で、アクセスできる範囲をアカウントごとに設定できると記載されています。HERP Hireもユーザーごとの権限管理が可能で、職種別・組織別のグループ管理は提供予定とされています。
データはどこに保管されますか。
HRMOS採用とengageはAWSのデータセンターを利用すると記載しています。ジョブカン採用管理は国内のGoogleサーバーを使用すると案内しています。リージョンの指定が必要な場合は個別に確認してください。
解約したあと、応募者のデータはどうなりますか。
今回確認した5サービスのいずれも、解約後のデータの扱いを公式ページに記載していませんでした。契約前に、削除の方法と期間を文書で確認することをおすすめします。
社内のセキュリティ審査に必要な資料は事前にもらえますか。
HERP Hireは、セキュリティホワイトペーパーとセキュリティチェックシートを公開していると案内しています。HRMOS採用もセキュリティホワイトペーパーへのリンクをサイト下部に置いています。
認証を公表していない製品は使わないほうがよいですか。
認証の記載がないことと、対策をしていないことは別です。engageのように、暗号化・データセンター・監視・バックアップ・冗長化・社内研修といった取り組みを具体的に列挙している例もあります。社内の審査基準が第三者認証を必須としているかどうかで判断してください。

この記事が参照した一次情報

セキュリティと権限に関する記載は、2026年10月3日に各社の公式サイトで確認した内容にもとづきます。表中の「記載なし」は、公開ページで確認できなかったという意味であり、機能や対策の不存在を示すものではありません。解約後のデータの扱いは、いずれの公式ページにも記載がなかったため、確認すべき項目として示しました。認証の有効性や審査結果についてはこの記事では評価していません。

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https://bizee.jp/business-service/ats-security-and-permissions/feed/0
採用管理システムの乗り換え手順|残りの契約を無料期間へ振り替える条件、法人番号での判定、CSV整形が有償になる線引きhttps://bizee.jp/business-service/ats-switching-guide/https://bizee.jp/business-service/ats-switching-guide/#respondFri, 02 Oct 2026 15:19:46 +0000https://bizee.jp/?p=13847

採用管理システムの乗り換えを止めるのは機能の差ではなく、いま使っている製品の残存契約期間による二重払いです。この重複に対して、残存契約期間に応じて最大12か月を無料期間へ振り替える限定プランが公開されています。対象の判定は法人番号で行われ、社名変更だけでは新規扱いになりません。適用には初回商談時点での申し出が必要で、契約書締結後は原則対象外です。データの書き出し形式、CSV整形が有償サポートになる線引き、解約の申し出期限まで、公式記載だけで段取りを組み立てます。

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採用管理システムの乗り換えを止めるのは、たいてい機能の差ではありません。いま使っている製品の契約が残っていることです。新しい契約と古い契約が重なる期間は、同じ業務に二重で払うことになります。この重複をどう扱うかは製品ごとに方針が違い、公式ページに条件まで書いている例もあります。契約・データ・申し出のタイミングという3つの観点から、乗り換えの段取りを組み立てます。

この記事の要点

  • 乗り換えの実質的な障害は、残っている契約期間の二重払いです。
  • 残存契約期間を無料期間に振り替える仕組みを公開している製品があります(最大12か月)。
  • その対象判定は法人番号を基準にしており、社名変更だけでは新規扱いになりません。
  • 適用には申し出のタイミングが条件になります。契約書を締結してからでは遅い場合があります。
  • データは出せても、整形が有償になることがあります。
  • 解約は「いつまでに言うか」が本体です。日割りされない製品もあります。

乗り換えを止めるのは機能の差ではない

採用管理システムを変えたい理由は、費用が合わない、現場が使わない、必要な媒体と連携できない、といったところに集まります。ところが実際に動き出すと、別の壁に当たります。いま使っている製品が年単位の契約で、残り何か月かが消化できていないという状況です。

この重複期間は、金額にすると小さくありません。年額ベースの製品で残り8か月なら、新旧2本分の支払いが8か月続きます。社内で承認を取るとき、「乗り換えたほうが安い」という説明が、この重複期間のせいで成り立たなくなることがあります。

表1 乗り換えのときに実際に効いてくる要因(公式サイトの公開記載から整理、2026年10月3日時点)
要因何が起きるか確認する場所
契約の残存期間新旧の契約が重なり、二重に支払う現在の契約書・注文書・請求書の契約終了日
解約の申し出期限期限を過ぎると1期間ぶん延長される現在使っている製品の解約条件
データの持ち出し候補者情報・評価・メッセージ履歴のどこまで出せるかが違う書き出し形式(CSV・エクセル・API)の記載
データの整形出した形式がそのままでは取り込めず、加工が必要になる移行支援が無料サポートか有料サポートか
新契約の拘束乗り換え先でも最低契約期間が発生する新しい製品の契約期間と解約条件

残存契約期間を無料期間に振り替えられる場合がある

この二重払いに対して、乗り換え先が無料期間を提供する仕組みがあります。HERP Hireの「乗り換えユーザー限定プラン」では、現在利用中のATSの残存契約期間に応じて最大12か月間無料が適用されると公開されています。無料期間中も、契約プランに含まれる機能・オプションを機能制限なく利用できるとされています。

残存契約期間の算定方法も明示されています。提出書類に記載の契約終了日を基準とし、月単位で計算(端数切り捨て)、上限は12か月です。必要書類は契約書・注文書・請求書などで、スクリーンショットのみの場合は追加確認を求める場合がある、と注記されています。無料期間の起算日は、新しい製品の利用開始日(管理画面へのアクセスが可能となった日)です。

注意したいのは、この無料期間が単独では成立しないことです。公式ページには「無料期間のみの利用はできません」と明記され、契約は「無料期間+有料期間12ヶ月以上」で構成されます。契約締結時点で有料期間12か月以上の支払義務が発生し、無料期間中の解約はできません。無料期間が長いほど、総契約期間も長くなる計算です。

対象の判定は法人番号で行われる

HERP Hireの公式サイトの乗り換えユーザー限定プランの対象企業の記載のキャプチャ。他社ATSを利用中であること、初めて有料契約することの2条件と、過去に無料プランのみ利用していた企業は対象、社名変更のみは対象外、分社化で新法人番号が発行された場合は対象といった補足条件が並んでいる
図1 対象・対象外の線引きは法人番号を基準にしている。出典:HERP Hire「ATS乗り換えをご検討の方へ」(2026年10月3日確認)

この種の限定プランは、対象かどうかの判定が細かく決まっています。基本の条件は、現在その製品以外のATSを利用していることと、その製品を初めて有料契約することの2つです。複数のATSを使っている場合でも、乗り換え先以外のATS契約を解約または契約終了予定であれば対象になるとされています。

表2 対象・対象外の補足条件(公式の記載、2026年10月3日確認)
状況扱い判定の基準
過去に無料プランのみ利用していた対象提供側の記録
過去に有料契約したことがある(解約後の再契約を含む)対象外提供側の記録
現在その製品を有料契約中対象外契約状況
社名変更のみ対象外法人番号が同一
分社化等で新法人化対象新たな法人番号が発行されている
親会社が契約中、子会社が他ATSから乗り換え対象子会社が単体で契約する場合に限る
親会社契約を流用し、子会社単体で契約しない対象外契約主体
代理店・パートナー経由の契約対象直接契約と同じ扱い

社名変更と分社化を書き分けている点が、この条件の肝です。法人番号が同じなら同一の法人とみなし、新しい番号が発行されていれば別の法人として扱います。グループ会社で複数の事業会社がある場合、どの法人名義で契約するかによって適用の可否が変わります。適用は1法人(1法人番号)につき1回までです。

申し出のタイミングが条件になっている

見落としやすいのが、申し出の期限です。公式ページには「初回商談時点で本プラン利用の旨を申し出ていることが必要です」と書かれています。初回商談時の申告が望ましいとしたうえで、契約書の締結までに申し出が完了していれば対象になるとされ、契約書締結後の申し出は原則として対象外です。申し出の確認は提供側の記録を基準にすると明記されています。

つまり、先に契約を済ませてから「実は他社の契約が残っていて」と相談しても、遡って適用される保証はありません。問い合わせの最初の連絡に、現在使っている製品名と契約終了日を書いておくのが確実です。やり取りがメールで残っていれば、記録としても機能します。

移行するデータの棚卸し

契約の話が片付いたら、次はデータです。採用管理システムに溜まっているのは、候補者の基本情報だけではありません。選考のステータス、面接官の評価コメント、応募者とのメッセージ履歴、求人原稿、エージェントとのやり取りが含まれます。このうちどこまで持ち出せるかは、製品ごとに違います。

表3 応募者データの書き出しについての公開記載(各社公式、2026年10月3日時点)
サービス書き出し形式公開されている範囲
Airワーク 採用管理CSV「応募者一覧のダウンロード」として機能一覧に記載
engageエクセル「応募者情報のダウンロード」として機能一覧に記載
HERP HireCSV・API自動取込に非対応の媒体もCSV一括取り込み・API連携が可能と記載
HRMOS採用レポート機能求人別・経路別などのレポートを標準搭載。生データの書き出し形式は公開されていない
ジョブカン採用管理公式サイトに記載導入の流れに他システムからの移行の記載はない

この表で分かるのは、「書き出せる」と書いてある製品でも、何を書き出せるかまでは公開されていないということです。候補者の氏名と連絡先だけ出せても、評価コメントや面接の履歴が出せなければ、移行後にゼロから積み直すことになります。契約前に、サンプルのCSVを見せてもらうのが確実です。

出せるデータと、取り込めるデータは別

データを出せても、そのまま新しい製品へ取り込めるとは限りません。列の名前も並び順も製品ごとに違うためです。HERP Hireの乗り換え案内では、顧客側の作業は「ご利用中のサービスからCSVを出力するだけ」としたうえで、「CSV整形は有償で代行可能です」と注記されています。

サポートの区分も公開されています。無料サポートの例は、問い合わせ対応、カスタマーサクセスとのミーティング、チャット・メールでの質問対応。有料サポートの例は、CSVデータの整形・移行支援と個別カスタマイズ対応です。移行作業のどこからが費用の対象なのかが、あらかじめ線引きされています。

図2 移行で見積もりに乗りやすい作業

無料の範囲になりやすい

問い合わせ対応、担当者との打ち合わせ、操作方法の質問、初期設定の相談。

有料になりやすい

CSVの整形と移行作業そのもの、個別のカスタマイズ、社内向けの説明会や資料作成。

見積もりに現れにくい

自社側の棚卸しと確認の工数。どのデータを残すかを決める作業は、外に出せません。

解約は「いつまでに言うか」が本体

乗り換え先が決まったら、いま使っている製品の解約に進みます。ここで効いてくるのが申し出の期限です。ジョブカン採用管理では、メールまたはチャットで連絡したあと、送付される解約申し込み書を解約希望月の前月までに送る手順が公開されています。解約月の利用料金は日割りされず満額請求されるとも書かれています。

この「前月まで」という期限は、月末に気づいても間に合わないことを意味します。乗り換え先の利用開始日から逆算して、解約の申し出をいつ出すかをスケジュールに入れておく必要があります。書面の送付が必要な場合は、郵送の日数も見込んでおきます。

一方、解約の条件を公開していない製品もあります。HRMOS採用は契約期間12カ月とだけ公開しており、更新が自動かどうか、申し出の期限がいつかは書かれていません。契約書を交わす前に文面で確認しておく項目です。

乗り換えの引き金は、自社の都合だけとは限らない

検討のきっかけが社内にあるとは限りません。使っている製品の連携先が終了して、これまで届いていた求職者に届かなくなる、という形で外から来ることがあります。

実例として、engageでは2026年に運営会社が株式会社エンゲージへ変わり、同時に外部サイトへの求人転載が順次終了しました。公式告知によれば、求人サイト「Indeed」へのengage求人転載は2026年6月11日に終了、エン転職の企業管理画面とのアカウント連携(原稿コピー機能などを含む)は2026年9月末で終了しています。同じ製品を使い続けていても、求人が載る場所が変わったことになります。

この種の変更は、料金や機能の比較表には現れません。公式のお知らせページやサポートセンターの告知にだけ出ます。契約更新の時期が近づいたら、使っている製品の告知ページを一度さかのぼって読み、前提が変わっていないかを確かめておくと、更新してから気づく事態を避けられます。

乗り換えの段取り

図3 順番を間違えると損をする工程

  1. ① 現契約の終了日を確認する 契約書・注文書・請求書のいずれかで、契約終了日と解約の申し出期限を押さえます。無料期間の算定にも使う書類です。
  2. ② 出せるデータの範囲を確認する 候補者情報だけでなく、評価・メッセージ履歴・求人原稿がどこまで書き出せるかを、いまの製品のサポートに確認します。
  3. ③ 乗り換え先の初回商談で申し出る 限定プランがある場合、初回商談の時点で利用の意思を伝えます。契約書締結後では原則として対象外です。
  4. ④ 整形の費用を見積もりに入れる CSVの整形が有償になる製品があります。本体の利用料とは別の見積もりが必要です。
  5. ⑤ 新契約の拘束期間を確認する 無料期間が付く場合、総契約期間は「無料期間+有料期間」になります。社内で許容できる長さを先に決めます。
  6. ⑥ 解約の申し出を出す 新しい製品の利用開始日から逆算し、前月までの期限に間に合うよう手続きします。

図4 契約前に手元にそろえる資料

  • 現在使っている製品の契約書(または注文書・請求書)。契約終了日が読み取れるもの
  • 解約の条件が書かれた書面またはヘルプページの該当箇所
  • 移行したいデータの一覧と件数(候補者数、求人数、評価件数)
  • 自社の法人番号。グループ会社がある場合は契約する法人の番号
  • 過去1年の月別の応募数。乗り換え先のプラン選定に使います

5サービスの契約期間と解約の公開状況を並べて見たい場合は、採用管理システム比較5選の表にまとめています。費用の型ごとの違いは採用管理システムの料金体系で整理しました。

あわせて読む

乗り換え先を決めるとき、社内の審査で止まりやすいのは次の論点です。

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記事扱っている内容
セキュリティと権限設計認証の適用範囲、SSO、解約後のデータの扱い

よくある質問

契約が残っていても乗り換えられますか。
乗り換え自体は可能です。問題は重複期間の支払いで、これに対して無料期間を用意している製品があります。HERP Hireの乗り換えユーザー限定プランでは、残存契約期間に応じて最大12か月無料が適用されると公開されています。
無料期間はどうやって決まりますか。
提出書類に記載の契約終了日を基準に、月単位で計算されます(端数切り捨て)。上限は12か月で、残存期間が12か月を超えていても無料期間は12か月までです。
無料期間だけ使って解約できますか。
HERP Hireの限定プランではできません。契約は「無料期間+有料期間12ヶ月以上」で構成され、契約締結時点で有料期間の支払義務が発生し、無料期間中の解約はできないと明記されています。
社名が変わった場合は新規扱いになりますか。
なりません。社名変更のみで法人番号が同一の場合は対象外と書かれています。分社化等で新たな法人番号が発行された場合は対象になります。
契約してから限定プランを申し出てもよいですか。
契約書締結後の申し出は、原則として対象外とされています。初回商談時点での申し出が条件で、契約書の締結までに申し出が完了していれば対象になります。
データはどこまで移行できますか。
製品によります。書き出しの形式はCSV、エクセル、APIなどが公開されていますが、評価コメントやメッセージ履歴まで含まれるかは公開情報からは判断できません。契約前にサンプルを確認するのが確実です。
移行作業は無料ですか。
サポートの区分によります。HERP Hireでは、問い合わせ対応や打ち合わせは無料サポート、CSVデータの整形・移行支援と個別カスタマイズ対応は有料サポートと区分されています。
解約の申し出はいつまでに出せばよいですか。
製品によって違います。ジョブカン採用管理では、解約希望月の前月までに解約申し込み書を送る手順が公開されており、解約月の利用料金は日割りされません。条件を公開していない製品もあるため、契約書で確認してください。
乗り換え先でも最低契約期間がありますか。
あることが多いです。HRMOS採用は契約期間12カ月、HERP Hireの乗り換え限定プランは有料期間12カ月以上が必須と公開されています。無料期間が付く場合、総契約期間はその分だけ長くなります。

この記事が参照した一次情報

乗り換えの条件・必要書類・サポートの区分は、2026年10月3日に各社の公式サイトで確認した記載にもとづきます。限定プランは予告なく変更・終了する場合があると公式に注記されています。移行できるデータの詳細な範囲は公開されていないため、この記事では推定せず、確認すべき項目として示しました。

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採用管理システムの料金体系は4つの型に分かれる|候補者数課金・プラン制・クリック課金・無料の見分け方と年間コストの出し方https://bizee.jp/business-service/ats-pricing-models/https://bizee.jp/business-service/ats-pricing-models/#respondFri, 02 Oct 2026 15:15:17 +0000https://bizee.jp/?p=13843

採用管理システムの見積もりは、月額で返ってくる会社、年額で返ってくる会社、予算上限を聞かれる会社に分かれます。課金の根拠が違うからです。公式サイトの公開記載から、候補者数課金・プラン制(上限区分)・無料+露出課金・完全無料+有料プランの4つの型に分類し、どの型なら年間コストを自分で計算できるのかを整理しました。上限の数え方が月・年・累計のどれかで意味が変わること、「初期費用0円」は比較軸にならないこと、金額が非公開でも上限値・契約期間・解約条件は比較できることを、各社の公式記載で示します。

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採用管理システムの見積もりを取ると、各社から返ってくる金額の形がそろいません。月額で返ってくる会社、年額で返ってくる会社、「予算上限を決めてください」と返ってくる会社があります。これは各社が気まぐれに違う言い方をしているのではなく、何に対して課金するかの設計が根本から違うからです。公式サイトに公開されている条件から、料金の型を4つに分けて、自社の年間コストを出せる場合と出せない場合を仕分けます。

この記事の要点

  • 採用管理システムの料金は、候補者数課金・プラン制・従量課金・無料+露出課金の4つの型に分かれます。
  • 型が違うと、費用が増える引き金が変わります。応募が増えて上がるのか、蓄積が増えて上がるのか、露出を買って上がるのかです。
  • 「初期費用0円」は型を問わずほぼ全社が掲げており、比較軸になりません。
  • 年間コストを自分で計算できるのは、帯ごとの金額を公開している製品だけです。
  • 金額が非公開の製品でも、上限値・契約期間・解約条件は比較できます。

料金の型は4つに分かれる

採用管理システムの料金ページを並べると、金額の見せ方は違っても、課金の根拠は4つに集約されます。何が増えたときに費用が上がるのかを基準に分けたのが次の表です。

表1 採用管理システムの料金の型(公式サイトの公開記載から分類、2026年10月3日時点)
型費用が上がる引き金金額の公開該当するサービスの例
候補者数課金その月に新しく登録した候補者の数帯ごとの月額まで公開されることがあるジョブカン採用管理
プラン制(上限区分)登録データの累計、または年間の応募数が上限に近づくこと上限値は公開、金額は非公開が多いHRMOS採用、HERP Hire
無料+露出課金求人広告がクリックされた回数最低予算は公開、単価は非公開Airワーク 採用管理
完全無料+有料プラン基本機能では上がらない。露出を増やす別プランを契約したとき無料の範囲は公開、有料プランは非公開engage

この分類で重要なのは、型が同じなら比較できるという点です。候補者数課金の製品どうしなら帯の切り方で比べられますし、プラン制どうしなら上限値で比べられます。型が違う製品を金額だけで並べると、何を買っているのかが変わってしまいます。

型① 候補者数で月額が決まる

その月に新規登録した候補者の数で月額が決まる型です。採用を止めている月は費用が下がり、応募が集中した月は上がります。利用するユーザーの数は料金に含まれないことが多く、面接官に広くアカウントを配っても金額は動きません。

この型の利点は、採用計画から年間の上限を自分で計算できることです。たとえばジョブカン採用管理は、〜50名/月の帯でLITEが8,500円・STANDARDが30,000円、51〜150名で両方とも30,000円、151〜300名で70,000円、301〜1,000名で120,000円(いずれも税抜)と公開しています。毎月50名の応募を見込むなら、LITEで年102,000円という計算がその場で立ちます。

表2 候補者数課金で年間コストを計算する例(ジョブカン採用管理の公開料金で試算)
毎月の新規候補者数当てはまる帯LITEの月額LITEの年額
毎月30名以内無料プランの範囲0円0円
毎月50名〜50名/月8,500円102,000円
毎月120名51〜150名/月30,000円360,000円
毎月250名151〜300名/月70,000円840,000円
繁忙期だけ250名、他は50名月ごとに帯が変わる月により変動帯の内訳が必要

最後の行が、この型の弱点です。月ごとに帯が変わるため、応募が特定の時期へ集中する企業では年額が読みにくくなります。計算するには、過去1年の月別の応募数が必要です。年間の合計だけでは足りません。

型② プラン制で、上限値がプランを分ける

HRMOS採用の公式サイトの料金・プランの特徴の画面キャプチャ。初期費用はゼロ、採用数に応じた柔軟なプラン、充実のサポートの3点が並んでいる
図1 プラン制の製品は「採用数に応じたプラン」という形で示され、金額ではなく区分が先に提示される。出典:HRMOS採用「料金プラン」(2026年10月3日確認)

プラン制は、金額ではなく上限値でプランを分ける型です。HRMOS採用はLite・Standard・Enterpriseの3区分で、登録応募者の上限数(累計)が5,000人/10,000人/上限なし、求人媒体からの自動取込応募者上限が1,200名/3,600名/6,000名と公開されています。HERP Hireも、フリープランの上限が年間応募数300件であることを公開しています。

見落としやすいのが、上限の数え方です。HRMOS採用の登録応募者の上限には「(累計)」という括弧書きが付いており、年間でも月間でもなく総数で数えます。年1,000件の応募を受ける企業なら、Liteの5,000人には5年前後で到達する計算です。一方、HERP Hireのフリープランは年間の件数なので、毎年リセットされます。

図2 同じ「上限」でも、数え方で意味が変わる

月あたりで数える

その月だけ超えなければよい。繁忙期に一時的に上の帯へ入り、落ち着けば戻ります。

例:ジョブカン採用管理の無料プランは新規候補者登録30名/月。

年あたりで数える

年間の合計で判定します。応募の時期がかたよっても上限に当たりにくい形です。

例:HERP Hireのフリープランは年間応募数300件。

累計で数える

運用年数が長いほど必ず上限に近づきます。契約を続けるほどプラン変更の圧力がかかります。

例:HRMOS採用の登録応募者の上限数(累計)。

比較表に「上限5,000件」とだけ書いてあるとき、それが月なのか年なのか累計なのかで、意味はまったく違います。自社の運用年数と応募総数の掛け算で、何年目に当たるかを出しておくと判断がぶれません。

型③ 管理は無料で、露出にだけ課金する

応募者の管理機能そのものには課金せず、求人の露出を増やす部分だけを有料にする型です。Airワーク 採用管理がこの形で、基本機能は0円、有料オプションはIndeed PLUS経由の求人掲載で、求人票がクリックされた分だけ費用が発生するクリック課金です。3,000円から始められ、予算上限を自分で設定できます。

この型では、年間コストという考え方自体が合いません。クリック単価は変動するため決まった金額はない、と公式のよくある質問に明記されています。費用は「いくらかかるか」ではなく「いくらまで出すか」で決まります。予算上限を設定し、採用が決まった時点で止めれば、そこまでの金額しか発生しません。

ただし、無料の範囲では効果の指標を確認できない点に注意が必要です。Airワーク 採用管理の機能一覧では「掲載中求人の効果確認」が「Indeed PLUSで利用」に分類されています。表示回数やクリック率は有料オプション側の機能なので、無料だけで運用すると、応募数という結果の数字だけで判断することになります。

型④ 基本機能が完全に無料

管理機能も露出も無料で提供し、さらに露出を増やしたい企業にだけ有料プランを案内する型です。engageの費用ページには、初期費用0円・月額費用0円・採用成功報酬0円の3つが並び、よくある質問にも「初期費用・維持費用・採用課金も一切ございません」と書かれています。求人掲載に期間・件数の制限がないことも明記されています。

この型を検討するときに確認したいのは、無料の範囲ではなく無料の外側です。engageでは、露出を大幅に増やせる有料プラン「エンゲージプレミアム」が案内されていますが、金額は公開されておらず、管理画面からの問い合わせが前提です。無料で始めて、応募が足りなければ有料を検討する、という順序になります。

「初期費用0円」は比較軸にならない

料金ページでもっともよく見かける文言が「初期費用0円」です。今回確認した範囲では、ジョブカン採用管理、HRMOS採用、Airワーク 採用管理、engageのいずれも初期費用がかからないと明示しており、型を問わず横並びでした。つまり、この行で差は付きません。

初期費用の代わりに見るべきなのは、契約期間と解約の条件です。HRMOS採用は初期導入費0円である一方、契約期間は12カ月と公開されています。HERP Hireの乗り換えユーザー限定プランは、無料期間が付く代わりに「無料期間+有料期間12カ月以上」で構成され、契約締結時点で有料期間の支払義務が発生し、無料期間中の解約はできません。入口が無料であることと、出口が自由であることは別の話です。

表3 入口の費用より、出口の条件のほうが差が出る(公式の公開記載、2026年10月3日時点)
サービス初期費用契約期間解約の記載
ジョブカン採用管理0円記載なし解約希望月の前月までに解約申し込み書。解約月は日割りなし
HRMOS採用0円12カ月公開されていない
HERP Hire(乗り換え限定プラン)公開されていない無料期間+有料期間12カ月以上無料期間中の解約はできない
Airワーク 採用管理なし記載なし有料オプションは停止した時点までの料金のみ
engage0円記載なし基本機能は無料のため費用の発生なし

税の表記と支払い方法も型ごとに違う

金額を比べるときに見落とされやすいのが、表示が税抜か税込かという点です。ジョブカン採用管理が公開している帯ごとの月額は税抜表記で、付帯費用として消費税と振込手数料(振込で支払う場合に限る)が特定商取引法に基づく表記に挙げられています。社内の予算に載せるときは、税込に直してから比べないと1割ずれます。

支払い方法も、型によって選択肢の幅が変わります。ジョブカン採用管理は銀行振込とクレジットカードが記載され、銀行振込は利用・販売の翌月末まで、クレジットカードの決済日は毎月1日とされています。一方、基本無料+露出課金のAirワーク 採用管理は請求書払いのみで、カード決済の選択肢はありません。Airワーク 採用管理は3,000円から出稿できる一方、決済の手段は請求書払いだけに限られています。

経費処理の方法が社内で固まっている場合、この1行で候補が絞られることがあります。カード決済で統一している企業にとっては、請求書払いしか選べない製品は毎月の処理が増えます。逆に、稟議と請求書の運用が定着している企業なら、カード決済のほうが例外処理になります。金額が同じでも、社内の手間は同じになりません。

見積もりを取る前にそろえる3つの数字

図3 どの型の製品でも必ず聞かれる数字

  1. 年間の応募総数(月別の内訳つき) 採用人数ではなく応募数が課金の基準です。候補者数課金の製品では月別の内訳がないと年額を出せません。
  2. 既存データの件数 他システムから移行する候補者データの件数です。累計で数えるプラン制の製品では、移行した瞬間に上限の一部を消費します。
  3. 採用に関わる人数 人事の担当者だけでなく、評価を入力する面接官や部門長の数です。ユーザー課金の有無で効き方が変わります。

この3つは、料金表のダウンロードフォームでも聞かれます。HRMOS採用のフォームは年間採用人数を0〜10人から1001人以上までの7段階、従業員規模を1〜9名から3,000名〜までの7段階で選ばせる形です。選択肢の刻み方自体が、料金が採用人数と企業規模の両方に連動しうることを示しています。

金額が非公開のとき、何を根拠に比較するか

採用管理システムは見積もり制の製品が多く、金額の横並び比較が成立しにくい分野です。それでも、公開されている条件だけで比較できる軸はあります。

図4 金額がなくても比べられる3つの軸

上限値

登録できる応募者数、自動取込の件数、無料で使える範囲。プラン区分の境目がそのまま出ています。

契約の拘束

契約期間、更新の方法、解約の申し出期限、ダウングレードの可否。出口の自由度が違います。

含まれる範囲

AI機能やダッシュボードが標準かオプションか。同じ「使える」でも、月額に乗るかどうかが変わります。

最後の「含まれる範囲」は、見積もりの金額そのものより差が出ることがあります。HERP Hireでは、AIによる自動化とダッシュボードによる可視化のどちらにも「プランによってはオプション(追加費用)での提供となります」という注記が付いています。HRMOS採用でも、課題分析レポート・経営レポート・コンサルティング・初期設定代行・採用HP作成代行などがオプションとして列挙されています。見積もりを比べるときは、同じ機能構成になっているかを項目名で突き合わせる必要があります。

5サービスの料金の公開状況と上限の数え方を1枚の表で見比べたい場合は、採用管理システム比較5選にまとめています。

あわせて読む

料金の型を見分けたあと、実際に動かすときに引っかかる論点は次の記事で扱っています。

このクラスターの関連記事
記事扱っている内容
採用管理システムの乗り換え手順残っている契約を無料期間へ振り替える条件と必要書類

よくある質問

採用管理システムの料金はどうやって決まるのですか。
製品によって課金の根拠が違います。その月の新規候補者数で決まるもの、プランごとの上限値で区分されるもの、求人広告のクリック数で決まるもの、基本機能に課金しないものがあります。まず型を見分けてから金額を比べると、噛み合わない比較を避けられます。
年間の費用を事前に計算できますか。
帯ごとの金額を公開している製品なら計算できます。ジョブカン採用管理は候補者数の帯ごとの月額を公開しているため、月別の応募見込みがあれば年額を出せます。金額が非公開の製品では、見積もりを取るまで計算できません。
「初期費用0円」はどのくらい重要ですか。
比較軸としてはほとんど機能しません。今回確認した製品はいずれも初期費用がかからないと明示していました。代わりに契約期間と解約の条件を見てください。
上限が「累計」と書かれているのはどういう意味ですか。
年や月ではなく、そのアカウントに登録された総数で数えるという意味です。運用年数が長くなるほど総数が増えるため、契約を続けるほど上限に近づきます。HRMOS採用の登録応募者の上限数がこの数え方です。
クリック課金の製品は、いくらかかるか分からないのですか。
上限は自分で決められます。Airワーク 採用管理では予算上限を設定でき、想定以上の費用は発生しないと説明されています。クリック単価は変動制で公開されていないため、「3,000円で何件のクリックが得られるか」は事前には分かりません。
無料の製品でも年間コストはゼロですか。
基本機能の範囲で運用するなら、engageやAirワーク 採用管理は費用が発生しません。ただし露出を増やす有料プランや有料オプションを使えば費用が出ます。また、無料の範囲で効果指標を確認できない製品もあります。
見積もりを取るときに何を準備すればよいですか。
年間の応募総数(できれば月別)、他システムから移行する候補者データの件数、採用に関わる人数の3つです。料金表のダウンロードフォームでも、年間採用人数と従業員規模の入力を求められます。
第三者の集計サイトに出ている金額は使えますか。
出典をたどれない場合は、社内の予算資料に載せる前に提供元へ確認してください。今回調べた範囲では、公式サイトの料金ページで金額を確認できた製品は限られていました。

この記事が参照した一次情報

料金の型の分類は、各社の公式サイトに公開されている課金の根拠にもとづいて作成しました。表2の年額は、ジョブカン採用管理が公開している帯ごとの月額(税抜)を12倍した単純計算で、キャンペーンやオプションは含みません。金額が公開されていない製品については推定せず、公開されている上限値と契約条件だけを扱っています。

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https://bizee.jp/business-service/ats-pricing-models/feed/0
採用管理システム比較5選|料金を公開しているのは1社だけ。無料の上限・媒体連携・解約条件を公式記載で横並びにした【2026年】https://bizee.jp/business-service/ats-comparison/https://bizee.jp/business-service/ats-comparison/#respondFri, 02 Oct 2026 15:09:29 +0000https://bizee.jp/?p=13834

採用管理システム(ATS)は金額を公開している製品がほとんどありません。この記事では、公式ページで条件を確認できる5サービス(ジョブカン採用管理・HRMOS採用・Airワーク 採用管理・engage・HERP Hire)について、料金の公開状況、無料で使える上限の数え方、費用が増える引き金、求人媒体との連携、契約と解約の条件を横並びにしました。金額まで公開しているのはジョブカン採用管理のみ、無料の上限は月30名・年300件・制限なしと数え方が分かれ、Indeedへの転載はengageが2026年6月11日に終了しています。公開されていない項目は推定せず明示しました。

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採用管理システム(ATS)の比較が難しいのは、金額を公開している製品がほとんどないからです。機能表を並べても、見積もりを取るまで費用が分かりません。この記事では、2026年10月時点で日本語の公式サイトを持ち、公開情報だけで条件を確認できる5サービスを選び、料金の公開状況、無料で使える範囲、費用が増える引き金、媒体連携、契約と解約の条件を横並びにしました。各社の公式ページに書かれていない項目は、埋めずに「公開されていない」と記載しています。

結論から:条件で分けるとこうなる

費用をかけずに応募者管理だけ始めたいAirワーク 採用管理かengage。どちらも基本機能が0円で、応募者のステータス管理まで無料の範囲に入ります。
年間の費用を自分で計算してから決めたいジョブカン採用管理。候補者数の帯ごとの月額が公開されている唯一の製品です。
使っている求人媒体の応募を自動で集めたいHRMOS採用(8媒体を実名で公開)かHERP Hire(約30媒体)。
他社ATSの契約が残っていて乗り換えたいHERP Hire。残存契約期間ぶんを最大12か月まで無料期間に振り替える限定プランがあります。
現場の面接官を巻き込みたいHRMOS採用(面接官数が登録数無制限)かHERP Hire(Slack内で評価まで完結)。

採用管理システム(ATS)が指す範囲

採用管理システムは、求人の作成から応募の受け取り、選考状況の管理、面接の日程調整、評価の集約までを1つの画面で扱う道具です。英語のApplicant Tracking Systemを略してATSと呼ばれます。日本で提供されている製品は、大きく2つの出自に分かれます。1つは求人媒体や求人検索エンジンの運営会社が、自社への集客と一体で提供するもの。もう1つは、媒体を持たずに管理機能そのものを売るものです。

この違いは費用の形に直結します。媒体系は管理機能を無料にして広告費で回収し、管理系は管理機能そのものに月額や年額を課します。今回扱う5サービスにも、この両方が含まれています。「無料だから劣る」「有料だから高機能」という単純な関係ではなく、どこで費用を回収する設計かが違うだけです。

比較の前提として、新卒採用と中途採用で製品が分かれる点も押さえておく必要があります。たとえばHRMOS採用には「HRMOS採用 新卒エディション」という別サービスがあり、公式のよくあるご質問で「別のサービスです」と明言されています。Airワーク 採用管理では、インターンシップ・新卒の求人はリクナビのみに掲載されると明記されています。新卒だけを管理したい場合、この記事の比較軸はそのまま当てはまりません。

掲載基準と除外基準

表1 この比較の掲載基準と除外基準(2026年10月2日時点)
区分条件理由
掲載基準日本語の公式サイトで、現在も新規申し込みを受け付けている提供が続いていることを確認できないサービスを比較対象に入れない
掲載基準料金・機能・契約条件のいずれかについて、公式ページに検証可能な記載がある第三者の集計サイトの数値だけで表を作らないため
掲載基準公式サイトの該当ページを画面として取得できる記載の確認を読者が追えるようにするため
除外基準公開の料金ページを特定できない比較軸に載せられる一次情報がない
除外基準公式ページの取得がボット判定でブロックされる回避はしない。確認できない記載を引用しない
除外基準掲載順を広告報酬で決めることこの記事の並び順は料金の公開度と課金形態で決めている

この記事の並び順は、料金の公開度が高い順ではなく、課金の形が読者にとって読みやすい順にしています。金額が全部公開されているもの、金額は非公開だが条件が公開されているもの、基本機能が無料のもの、という3つの型で整理したうえで、型ごとに並べました。広告報酬の有無は順番に反映していません。

現行5サービスの提供会社と受付状況

表2 提供会社と受付状況(各社公式サイト、2026年10月2日確認)
サービス提供会社受付状況提供会社に関する注意点
ジョブカン採用管理株式会社Donuts新規受付中(無料アカウントは即時発行)特定商取引法に基づく表記に事業者名・所在地・連絡先を掲載
HRMOS採用株式会社ビズリーチ新規受付中(申し込みから中5営業日で利用開始)新卒向けは別サービス。シリーズ一覧に「sonar ATS by HRMOS」も並ぶ
Airワーク 採用管理Indeed Japan株式会社新規受付中(約1分で開始と案内)リクルートグループのサービス群に並ぶが、特約事項の事業者はIndeed Japan株式会社
engage株式会社エンゲージ新規受付中2026年4月に運営体制が変更。カカクコムとエン株式会社の合弁会社
HERP Hire株式会社HERP新規受付中(電子契約・アカウント開設は最短即日)公式サイトでは「ハープハイアー」表記も併用

提供会社の確認は、比較の最初に済ませておきたい作業です。今回の5サービスのうち2つは、一般に知られている社名と公式の記載が食い違っていました。Airワーク 採用管理は「リクルートの無料ツール」として紹介されることが多い一方、利用条件を定めた特約事項の事業者はIndeed Japan株式会社で、各ページの著作権表示も「© Indeed Inc.」です。engageは「エン・ジャパンの無料ツール」として知られていますが、2026年4月から株式会社エンゲージの運営に変わっています。

料金の公開状況は3つの型に分かれる

表3 料金の公開状況(2026年10月2日確認)
型サービス公開されているもの非公開のもの
金額まで公開ジョブカン採用管理候補者数の帯ごとの月額(8,500円〜120,000円・税抜)、初期費用0円、オプションの単価自動連携の対象媒体
条件だけ公開HRMOS採用初期導入費0円、契約期間12カ月、登録応募者と自動取込の上限値年間利用料金、解約・更新の条件
条件だけ公開HERP Hireフリープランの上限(年間応募数300件)、乗り換え限定プランの全条件プランごとの金額
基本無料+従量Airワーク 採用管理基本機能0円、有料オプションは3,000円から、クリック課金、請求書払いのみクリック単価、ジョブブーストの下限金額
基本無料engage初期費用・月額費用・採用成功報酬がいずれも0円、掲載の期間・件数に制限なしエンゲージプレミアムの金額
ジョブカン採用管理の公式サイトの料金プラン表の画面キャプチャ。新規候補者登録数の帯ごとに無料プラン・LITEプラン・STANDARDプランの月額が並んでいる
図1 5サービスのなかで、帯ごとの金額まで公開しているのはジョブカン採用管理だけ。出典:ジョブカン採用管理 公式サイト(2026年10月2日確認)
HRMOS採用の公式サイトの料金・プラン概要表の画面キャプチャ。初期導入費0円、年間利用料金は料金表ダウンロード、契約期間12カ月、登録応募者の上限数と自動取込応募者上限がプランごとに並んでいる
図2 HRMOS採用は金額の行だけがダウンロードリンクになり、上限値と契約期間は表に出ている。出典:HRMOS採用「料金プラン」(2026年10月2日確認)

この3つの型の違いは、社内の検討の進め方に直接響きます。稟議に金額の目安が必要なら、金額まで公開している製品から当たるのが速い。要件の適合を先に確かめたいなら、条件だけ公開している製品でも検討は進みます。費用をかけずに始めたいなら、基本無料の製品から入って、必要になった時点で有料の選択肢を考えればよい、という順になります。

横並びのスペック比較

表4 5サービスの主要仕様の比較(各社公式の公開記載、2026年10月2日確認)
項目ジョブカン採用管理HRMOS採用Airワーク 採用管理engageHERP Hire
初期費用0円0円なし0円公開されていない
月額・年額8,500円〜120,000円/月(税抜)非公開0円(基本機能)0円非公開
課金の単位その月の新規候補者登録数プラン制(上限値で区分)クリック課金(有料オプション)なし(基本機能)プラン制
無料で続ける手段無料プラン(月30名まで)記載なし基本機能がそのまま0円基本機能がそのまま0円フリープラン(年300件まで)
無料で試す手段30日間の無料お試しオンラインデモ・資料請求そのまま利用開始そのまま利用開始フリープラン
契約期間記載なし12カ月記載なし記載なし有料は12カ月以上
媒体からの自動取込対象媒体は要問い合わせ8媒体を実名で公開機能一覧に記載なし機能一覧に記載なし約30媒体
応募者データの書き出し公式サイトに記載レポート機能CSVエクセルCSV・API
分析・レポート公式サイトに記載5種類のレポートを標準搭載有料オプション利用時のみ記載なし標準レポート+DataHub(オプション)
AI機能AI面接(近日リリース予定)書類判定アシスト・自動求人生成記載なし記載なしAIリクルーター(オプション)
第三者認証ISO/IEC 27001・27017に適合と記載ISO/IEC 27001(No.I507)・27017(No.U032)記載なし認証の記載なしISO27001・ISO27017
支払い方法銀行振込・クレジットカード公開されていない請求書払いのみ―(基本機能は無料)公開されていない

この表で目を引くのは、「記載なし」「非公開」の分布です。5サービスすべてで値が埋まる行は、初期費用と課金の単位くらいしかありません。採用管理システムの比較記事が機能の有無に寄りがちなのは、費用の側で比較できる情報がそもそも少ないからです。

無料で使い続けられる範囲の比較

表5 無料で使い続けられる条件と、その上限の数え方(2026年10月2日確認)
サービス無料の枠上限の種類上限の値データ保持
ジョブカン採用管理無料プラン月あたりの新規候補者登録数30名/月30日間
HERP Hireフリープラン年間の応募数300件/年公開されていない
Airワーク 採用管理基本機能記載なし―公開されていない
engage基本機能期間・件数の制限なしと明記―公開されていない
HRMOS採用なし―――
engageの公式サイトの費用ページの画面キャプチャ。初期費用0円・月額費用0円・採用成功報酬0円の3つが円形の図で示され、自動掲載先と連携先のロゴが並んでいる
図3 engageは「0円」が初期費用・月額費用・採用成功報酬の3つを指すことを明示している。出典:engage「費用」(2026年10月2日確認)

同じ「無料」でも、止まる場所が違います。ジョブカン採用管理は月あたりの人数で止まり、しかもデータの保持が30日間なので、長い選考には向きません。HERP Hireは年間の件数で止まるため、応募が特定の月に集中しても上限に当たりません。Airワーク 採用管理とengageは、そもそも管理機能の側に件数の上限を置いていない設計です。

ただし、上限の記載がないことと、上限が存在しないことは別です。Airワーク 採用管理の機能一覧にもengageの機能ページにも、応募者データの保持期間は書かれていません。長く運用して蓄積を資産にしたい場合は、問い合わせ窓口で確認しておく項目になります。

費用が増える引き金はサービスごとに違う

図4 「何が増えると費用が増えるか」の整理

応募・候補者の数で増える

ジョブカン採用管理 その月の新規候補者登録数の帯で月額が決まります。採用を止めている月は下がります。

HERP Hire フリープランの上限が年間応募数300件。超えると有料プランの検討になります。

蓄積の総量で増える

HRMOS採用 登録応募者の上限が累計で5,000人/10,000人/上限なし。運用年数が長いほど天井が近づきます。求人媒体からの自動取込には別枠の上限(1,200名/3,600名/6,000名)があります。

露出(クリック)で増える

Airワーク 採用管理 管理機能は0円のまま、Indeed PLUSの有料オプションだけがクリック課金です。予算上限を自分で設定できます。

engage 基本機能に課金はなく、露出を増やす有料プランが別にあります。

この整理は、自社の採用がこの先どう動くかと突き合わせて使います。採用人数は変わらないが応募数が増えそうなら、応募数で課金される製品は費用が読みにくい。長く使って候補者データベースを育てたいなら、累計の上限がある製品は途中でプラン変更が入る。応募は足りているが管理が追いつかないだけなら、露出に課金する製品は費用ゼロのまま運用できます。

Airワーク 採用管理の公式サイトの有料オプション料金の説明画面のキャプチャ。3,000円から始められること、予算上限を決められること、いつでも停止できること、掲載自体は0円でクリックされたら費用が発生することが図で示されている
図5 Airワーク 採用管理は、掲載そのものは0円で、クリックされた分だけ費用が発生する。出典:Airワーク 採用管理「料金について」(2026年10月2日確認)

求人媒体との連携の比較

表6 応募情報の取り込みと、求人の掲載先(2026年10月2日確認)
サービス他媒体からの自動取込自社経由の掲載先連携の深さ
HRMOS採用ビズリーチ、キャリトレ、Wantedly、リクナビNEXT、doda、マイナビ転職、エン転職、Greenの8媒体自社の求人ページビズリーチとは選考ステータスの双方向連携まで
HERP Hire約30媒体。非対応はCSVまたはAPIHERP Career(無料)、ジョブミル、Agent Network(出稿無料)Slack・Chatwork、Googleカレンダー、Outlook、Google Meet、Zoom
Airワーク 採用管理機能一覧に記載なし(応募者の手入力登録は可能)Indeed、Google、Yahoo! JAPANへ無料で自動転載。有料はIndeed PLUS連携求人サイトIndeed PLUS経由で掲載先が自動選定される
engage機能一覧に記載なしエンゲージ、求人ボックス、スタンバイ、キャリアインデックス、Googleしごと検索、Yahoo(費用ページの表示)Instagram・Xとの連携。Indeedへの転載は2026年6月11日に終了
ジョブカン採用管理対象媒体は要問い合わせ公式サイトに記載ジョブカンシリーズ内での連携

媒体連携は「数」で比べると見誤ります。HERP Hireの約30媒体はIT系で使われる媒体を広くカバーする設計、HRMOS採用の8媒体は中途採用の主要媒体に絞った設計で、後者はビズリーチとの双方向連携という深さを持っています。どちらが優れているかではなく、自社が実際に使っている媒体が入っているかどうかで決まります。

engageのIndeed転載終了は、2026年に起きた変更のなかでも影響が大きいものです。無料の採用管理ツールの多くはIndeedへの自動連携を主要な露出経路として案内しており、engageもかつてはその1つでした。公式告知では、代わりに求人ボックスでの露出強化と、求人ボックスの掲載求人を求人サイト「エンゲージ」へ転載する仕組みが「今後のサービス強化予定」として挙げられています。Indeed経由の応募を軸にしたいなら、現在はAirワーク 採用管理のほうが直接的です。

契約・解約・出口条件の比較

表7 契約と出口に関する公開記載(2026年10月2日確認)
サービス契約期間解約の条件注意点
ジョブカン採用管理記載なし解約希望月の前月までに解約申し込み書を送付解約月の利用料金は日割りされず満額請求
HRMOS採用12カ月公開されていない初期導入費0円だが、12カ月の契約が前提
HERP Hire乗り換え限定プランは「無料期間+有料期間12カ月以上」無料期間中の解約はできない契約締結時点で有料期間12カ月以上の支払義務が発生。有料期間中のダウングレード不可
Airワーク 採用管理記載なし有料オプションは採用した時点で停止すれば、その時点までの料金のみ有料広告は「終了」にすると再開できない。止めるだけなら「休止中」
engage記載なし基本機能は無料のため費用の発生なしエンゲージプレミアムの契約条件は公開されていない
HERP Hireの公式サイトの乗り換えユーザー限定プランの特典と契約期間の記載のキャプチャ。最大12ヶ月間無料、契約は無料期間と有料期間12ヶ月以上で構成、無料期間中の解約はできないことなどが箇条書きで並んでいる
図6 HERP Hireは乗り換え時の条件を、無料期間の算定方法から解約の可否まで公開している。出典:HERP Hire「ATS乗り換えをご検討の方へ」(2026年10月2日確認)

出口の条件は、入口の金額よりも後から効いてきます。有料で契約する製品のうち、解約の手続きを公式サイトに書いているのはジョブカン採用管理だけでした。HRMOS採用は契約期間12カ月とだけ公開されており、更新が自動かどうか、申し出の期限がいつかは書かれていません。HERP Hireは乗り換え限定プランに限って条件を全部公開していますが、その内容は「無料期間中は解約できない」という拘束を含みます。

用途別:どこから見るか

表8 状況別におすすめできる見方
自社の状況最初に見るサービス理由
採用ページを持っていない。応募の受け口を作りたいAirワーク 採用管理/engage採用ホームページの作成が無料の範囲に入り、作ったページから求人検索エンジンへ自動で載る
応募は足りている。管理が追いつかないAirワーク 採用管理/engage応募者のステータス管理とデータ書き出しが0円で使える
年間コストを先に確定させたいジョブカン採用管理候補者数の帯ごとの月額が公開されており、採用計画から上限を自分で計算できる
複数媒体の応募を自動で集約したいHRMOS採用/HERP Hire自動取込の対象が公開されている。前者は実名8媒体、後者は約30媒体
他社ATSの契約が残っているHERP Hire残存契約期間に応じて最大12か月無料になる限定プランがある
現場の面接官に評価を入れてもらいたいHRMOS採用/HERP Hire前者は面接官数が登録数無制限、後者はSlack内で評価コメントまで完結
経路別・面接官別の数字で選考を直したいHRMOS採用求人別・経路別・選考実施数・目標対実績・面接官別の5種類のレポートを標準搭載
情報システム部門の審査が必要HERP Hire/HRMOS採用前者はセキュリティホワイトペーパーとチェックシートを公開、後者は認証番号と適用範囲を明記

5サービスの強みと弱み

ジョブカン採用管理

株式会社Donuts/候補者数に応じた月額制/無料プランあり

他と比べた強み

  • 帯ごとの月額が公開され、見積もりなしで年間コストを概算できる
  • 利用ユーザー数が料金に含まれない。面接官へ広くアカウントを配れる
  • 初期費用・サポート費用0円、30日間の無料お試しがある

他と比べた弱み

  • ジョブカン採用管理は応募が集中した月だけ上の帯へ入るので、月ごとの請求額が一定にならない
  • 無料プランは候補者データの保持が30日間
  • 自動連携の対象媒体が公開されておらず、問い合わせが必要

詳しくはジョブカン採用管理の料金と条件で、帯ごとの金額、オプションの単価、解約の手続きまで整理しています。

HRMOS採用

株式会社ビズリーチ/プラン制(Lite・Standard・Enterprise)/金額は非公開

他と比べた強み

  • 自動取込の対象媒体が8つとも実名で公開されている
  • ビズリーチ側と選考状況が往復するため、HRMOS採用で更新すれば媒体側の操作が要らない
  • HRMOS採用はアカウントの数で費用が増えない。面接官を何人登録しても金額は動かない
  • 経路別・面接官別など5種類のレポートを標準搭載

他と比べた弱み

  • 年間利用料金が非公開。相場を知るにも連絡先の登録が必要
  • 契約期間12カ月。短く試してから判断する入口がない
  • 登録応募者の上限が累計で効くため、長く使うほど天井が近づく
  • 中途と新卒が別サービス

詳しくはHRMOS採用の料金プランと2つの上限値で、プラン区分と上限の数え方を整理しています。

Airワーク 採用管理

Indeed Japan株式会社/基本機能0円+Indeed PLUSのクリック課金

他と比べた強み

  • 求人作成・応募者管理・14種類のステータス管理・CSV出力が0円の範囲
  • Airワーク 採用管理は広告費の上限を自分で決める方式なので、請求が予算を超えない
  • 無料掲載でもIndeed・Google・Yahoo! JAPANへ自動転載される

他と比べた弱み

  • 無料掲載では表示回数やクリック率を確認できない
  • クリック単価が変動制で非公開。予算に対する成果が読めない
  • 他媒体からの応募の自動取込が機能一覧にない
  • 支払いは請求書払いのみ

詳しくはAirワーク 採用管理の0円の範囲とクリック課金で、無料とIndeed PLUSの線引きを機能単位で整理しています。

engage(エンゲージ)

株式会社エンゲージ/基本機能は初期費用・月額費用・採用成功報酬がいずれも0円

他と比べた強み

  • 3種類の費用がいずれも0円で、求人掲載に期間・件数の制限がない
  • engageは採用ページを短時間で作れる。主要22職種のテンプレートが用意されている
  • 求人ボックス・スタンバイ・Googleしごと検索などへ自動で載る

他と比べた弱み

  • Indeedへの転載が2026年6月11日に終了した
  • engageからエン転職とエン カイシャの評判への転載も、2026年中に順次打ち切られた
  • 掲載・連携先の記載が費用ページと機能ページで食い違っている
  • セキュリティページに第三者認証の記載がない

詳しくはengageの費用と、2026年に変わった運営体制で、終了した連携を日付つきで整理しています。

HERP Hire(ハープハイアー)

株式会社HERP/プラン制(金額は非公開)/フリープランあり

他と比べた強み

  • 乗り換え時の重複期間を最大12か月まで無料に振り替える仕組みがある
  • HERP Hireのフリープランには期限がなく、止まるのは年間応募300件の線だけ
  • Slack内で書類確認と評価コメントまで完結する
  • セキュリティホワイトペーパーとチェックシートを公開している

他と比べた弱み

  • プランごとの金額が非公開
  • 乗り換え限定プランは無料期間中の解約ができない
  • 有料期間中はダウングレードできない
  • AI機能とダッシュボードはプランによってオプション扱い

詳しくはHERP Hireのフリープランと乗り換え限定プランで、対象条件と契約期間の組み方を整理しています。

選び方の手順

図7 候補を絞るときの順番

  1. 採用の種類を決める 中途・アルバイト・新卒のどれが中心かで、候補そのものが変わります。新卒だけなら、この記事の5サービスは中途を前提にしているため、新卒向けの別製品を見る必要があります。
  2. 年間の応募総数を数える 採用人数ではなく応募数が、ほとんどの製品で費用の基準になります。過去1年の実績を出しておきます。
  3. 使っている求人媒体を書き出す 自動取込が効くかどうかは、媒体名の一致で決まります。対象外ならCSVか手入力になります。
  4. 無料で足りるかを判定する 応募が年300件以内ならHERP Hireのフリープラン、月30名以内ならジョブカン採用管理の無料プラン、管理機能だけでよいならAirワーク 採用管理かengageが候補です。
  5. 既存契約の残りを確認する 他社ATSの契約が残っているなら、HERP Hireの乗り換え限定プランの対象になるか確かめます。初回商談での申し出が条件です。
  6. 出口の条件を聞く 契約期間、更新の方法、解約の申し出期限、データの持ち出し方法を、見積もりと同時に確認します。

失敗しやすい点とリスク

比較の過程で踏みやすい誤りが、いくつかあります。いずれも今回の調査で実際に公式ページの記載とずれていた点です。

図8 調査中に見つかった、情報がずれやすい箇所

提供会社の思い込み

Airワーク 採用管理の特約事項に書かれた事業者はIndeed Japan株式会社です。engageの運営は2026年4月から株式会社エンゲージに変わりました。社名を根拠に資本関係や連携先を推測すると外れます。

古い連携の前提

engageのIndeed転載は2026年6月11日に終了しています。解説記事の多くはそれ以前に書かれており、Indeedへの掲載を前提にした説明が残っています。

無料の上限の読み違い

HRMOS採用の登録応募者の上限は累計です。年あたりと読むと、契約の後半で想定外のプラン変更が必要になります。

もう1つ、第三者の集計サイトに出ている金額の扱いがあります。採用管理システムは見積もり制の製品が多く、集計サイトには「ライトプラン月額◯円」といった数字が並んでいます。しかし今回、公式サイトの料金ページで金額を確認できたのはジョブカン採用管理だけでした。出典をたどれない金額は、社内の予算資料に載せる前に提供元へ確認する必要があります。

今回除外したサービスと、その理由

候補に挙げながら、掲載基準を満たさず除外したサービスもあります。品質を保つために、理由を明示して分離しておきます。

表9 検討したが今回の比較から外したサービス(2026年10月2日時点)
サービス除外の理由分かっていること
sonar ATS by HRMOS公式ページの取得がボット判定でブロックされ、記載を画面として確認できなかった。回避はしないHRMOSのシリーズ一覧に「新卒採用管理」として並び、独自ドメインで機能・料金ページを持つ
Talentio公開の料金ページを特定できなかった。コーポレートサイトのドメインは名前解決できず、製品ドメインはログイン画面へ転送される―
採用一括かんりくん料金ページに金額・上限値のいずれの記載もなく、料金表はダウンロードフォームのみ。比較表に載せられる数値がない提供はHRクラウド株式会社。よくある質問に「学生の登録数に制限はございません」「申し込みから約1週間で利用開始」と記載
ジンジャー採用製品単体の料金・機能ページを特定できず、統合型人事システムのページへ集約されている料金は「ご利用製品×ご利用人数」で決まり、月額300円〜(税別)と表示。料金表はダウンロード

sonar ATSについては、公式サイトの料金ページが存在すること自体は確認できています。ただし、記載内容を画面として確かめられないため、この記事では比較表に入れていません。ボット判定を回避する方法は取りません。採用一括かんりくんとジンジャー採用は、ページの取得自体はできたものの、比較軸に載せられる数値が公開されていませんでした。

この分野をさらに詰めるための記事

比較表で候補を絞ったあと、実務で引っかかる論点は3つに分かれます。費用の読み方、乗り換えの段取り、社内のセキュリティ審査です。それぞれ公式記載だけで整理した記事を用意しています。

表11 目的別のノウハウ記事
知りたいこと記事扱っている内容
見積もりの金額がばらばらで比べられない採用管理システムの料金体系は4つの型に分かれる候補者数課金・プラン制・クリック課金・無料の見分け方と、年間コストを計算できる条件
いまの契約が残っていて乗り換えられない採用管理システムの乗り換え手順残存契約を無料期間へ振り替える条件、法人番号での判定、CSV整形が有償になる線引き
情報システム部門の審査が通らない採用管理システムのセキュリティと権限設計認証番号と適用範囲の読み方、SSOと権限の粒度、解約後のデータの扱い

比較の方法と、更新の方針

この記事の表に入っている値は、すべて各社の公式サイトまたは公式ヘルプページの記載です。いずれも2026年10月2日時点のもので、各図のキャプションにも同じ日付を入れています。第三者の集計サイトや口コミサイトの数値は、出典をたどれないため採用していません。

表10 この記事の作り方
項目方針
数値の出どころ各社の公式サイト・公式ヘルプ・利用規約/特約事項のみ
公開されていない項目推定せず「公開されていない」「記載なし」と書く
画面の取得公式ページをそのまま取得。加工はしない。取得できないページは使わない
口コミ・評価掲載しない。満足度・星評価・導入社数の独自集計も行わない
掲載順料金の公開度と課金形態で整理。広告報酬は反映しない
更新料金・条件・連携先の変更を把握した時点で、いつ時点の値かを添えて書き換える

採用管理システムは、今回の調査中だけでも連携先の終了が確認できる分野です。表の値が古くなっている可能性を前提に、申し込みの前には必ず各社の公式ページで最終確認してください。この記事の出典欄には、確認に使ったページのURLをそのまま載せています。

よくある質問

採用管理システムの料金はどのくらいが相場ですか。
この記事で調べた5サービスのうち、公式サイトで金額を公開していたのはジョブカン採用管理だけでした(〜50名/月でLITE 8,500円・STANDARD 30,000円、51〜150名で30,000円、151〜300名で70,000円、301〜1,000名で120,000円、いずれも税抜)。他の4サービスは金額を公開していないため、相場としての数字をこの記事では示していません。
無料で使える採用管理システムはありますか。
あります。Airワーク 採用管理とengageは基本機能が0円、ジョブカン採用管理は月30名までの無料プラン、HERP Hireは年間応募数300件までのフリープランがあります。上限の数え方がそれぞれ違うので、表5で比べてください。
Indeedに求人を出せるのはどれですか。
Airワーク 採用管理です。基本機能の説明に、求人がIndeedに自動連携されると記載されています(掲載にはIndeedの利用規約・掲載基準に基づく審査があります)。engageは2026年6月11日にIndeedへの転載を終了しました。
他社の採用管理システムから乗り換えるときの注意点は何ですか。
残っている契約の二重払いです。HERP Hireには、残存契約期間に応じて最大12か月無料になる乗り換えユーザー限定プランがあり、対象条件・必要書類・算定方法が公開されています。ただし契約は「無料期間+有料期間12カ月以上」で構成され、無料期間中の解約はできません。
面接官のアカウントを増やすと料金は上がりますか。
ジョブカン採用管理は利用ユーザー数が料金に含まれず、HRMOS採用は面接官数が登録数無制限と記載されています。いずれもアカウント数では費用が増えない設計です。
新卒採用にも使えますか。
HRMOS採用には「HRMOS採用 新卒エディション」という別サービスがあります。Airワーク 採用管理では、インターンシップ・新卒の求人はリクナビのみに掲載されると記載されています。新卒が中心なら、この記事の比較軸はそのままでは当てはまりません。
セキュリティの認証を公開しているのはどれですか。
HRMOS採用はISO/IEC 27001(No.I507)とISO/IEC 27017(No.U032)の番号と適用事業所を公開しています。HERP HireはISO27001・ISO27017の取得を記載し、セキュリティホワイトペーパーとチェックシートを公開しています。ジョブカン採用管理はシリーズとしてISO/IEC 27001・27017に適合していると記載しています。
解約の条件を公開しているのはどれですか。
手続きまで書いているのはジョブカン採用管理です(解約希望月の前月までに解約申し込み書を送付、解約月は日割りされない)。HRMOS採用は契約期間12カ月とだけ公開されており、解約の条件は書かれていません。
応募者のデータは書き出せますか。
Airワーク 採用管理はCSV、engageはエクセル、HERP HireはCSVとAPIでの取り出しが記載されています。乗り換えの際にも使うため、契約前に形式を確認しておくと移行が楽になります。
この記事の情報はいつ時点のものですか。
2026年10月2日に各社の公式サイトで確認した記載です。料金・条件・連携先は変更されることがあるため、申し込みの前に公式サイトで最終確認してください。

この記事が参照した一次情報

採用管理システム5サービスの料金・上限値・連携先・契約条件は、2026年10月2日に各社の公式サイトで確認した記載にもとづきます。金額を公開していないサービスについては推定せず、非公開と明示しました。掲載順は料金の公開度と課金形態で整理しており、広告報酬は反映していません。利用者の口コミ、満足度の集計、星評価、独自の導入社数はこの記事に含めていません。除外したサービスは理由とともに表9に分離しています。

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https://bizee.jp/business-service/ats-comparison/feed/0
HERP Hireの料金は非公開でも条件は公開されている|フリープランは年間応募300件、乗り換えは最大12か月無料【2026年】https://bizee.jp/business-service/herp-hire-detail/https://bizee.jp/business-service/herp-hire-detail/#respondFri, 02 Oct 2026 15:02:49 +0000https://bizee.jp/?p=13831

HERP Hire(ハープハイアー/株式会社HERP)はプランごとの金額を公開していませんが、無料で使い続けるための条件は明記されています。フリープランは利用期限なしで年間応募数300件が上限。他社ATSからの乗り換えには、残存契約期間に応じて最大12か月無料になる限定プランがあり、対象企業・必要書類・算定方法まで公開されています。ただし契約は「無料期間+有料期間12カ月以上」で構成され、契約締結時点で支払義務が発生し、無料期間中の解約はできません。応募の自動取り込みは約30媒体に対応しています。

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HERP Hire(ハープハイアー)の料金ページには金額が1つも書かれていません。それでも、このサービスは無料で使い続けるための条件と、他社の採用管理システムから乗り換えるときの条件を、どちらも細かく公開しています。年間応募数300件までのフリープランと、最大12か月無料になる乗り換え限定プランです。とくに後者は、対象になる企業・ならない企業、契約期間の組み方、途中解約の可否まで公式ページに書かれています。金額が分からないまま検討を進める必要がある製品なので、公開されている条件だけを拾って整理します。

先に結論

  • プランごとの金額は非公開。料金表は氏名・会社名・連絡先を入力してダウンロードする形です。
  • フリープランは利用期限なし。ただし年間応募数300件の上限があります。
  • 他社ATSからの乗り換えには、残存契約期間に応じて最大12か月無料になる限定プランがあります。
  • その限定プランの契約は「無料期間+有料期間12カ月以上」。無料期間中の解約はできません。
  • 応募情報の自動取り込みは約30の求人媒体に対応しています。
  • ISO27001(ISMS認証)とISO27017(ISMSクラウドセキュリティ認証)を取得していると記載されています。

提供会社と、製品が「ハープハイアー」と書かれる理由

提供しているのは株式会社HERPです。公式サイトの著作権表示は「Copyright © HERP, Inc. All rights reserved.」で、サービス名はページによって「HERP Hire」と「ハープハイアー」が併記されています。乗り換え案内のページでは本文のほとんどが「ハープハイアー」表記で、関連サービスもハープナーチャー、ハープキャリア、ハープトラストとカタカナで並びます。検索する側は英語表記で探すことが多いので、同じ製品を指していることを押さえておくと資料を読み違えません。

HERP Hireは単体の採用管理システムですが、周囲に目的別のサービスが配置されています。よくある質問には、それぞれの違いと使い分けがまとめられています。

表1 HERP Hireを中心としたサービス構成(公式のよくある質問より、2026年10月2日確認)
名称役割HERP Hire利用者の扱い
HERP Hireベースとなる採用管理システム本体
HERP AI Recruiter(AIリクルーター)AIが採用を支援する機能HERP Hireのオプション機能
HERP Nurture(ナーチャー)今すぐの採用に至らない候補者のタレントプール管理HERP Hireユーザーは無料で利用できる
HERP DataHub採用データの可視化を担う集計ツールHireのオプション機能
HERP CareerHERPが運営する求人メディアHERP Hireユーザーは無料で求人掲載が可能
HERP Agent Network求人を自動出稿し、エージェント1000人以上から推薦を受け付ける出稿は無料
HERP Trustオンライン完結型のリファレンスチェック別サービス

公式の説明では「まずHERP Hireを導入し、課題に応じて追加していく形が一般的です」とされています。本体に含まれるもの、無料で付いてくるもの、オプションで費用が乗るものが混在しているため、見積もりを取る段階では「どこまでが契約プランに含まれるか」を項目名で確認する必要があります。

フリープランは利用期限なし、年間応募数300件まで

よくある質問の「フリープランに利用期限はありますか?ずっと無料で使えますか?」への回答は明快です。「利用期限はありません。ただし年間応募数300件の上限がございます」。期限ではなく件数で区切る設計です。

導入のタイミングについての質問にも、年間数人程度の採用規模でも導入している例が多くあるとしたうえで、まずフリープランを検討するよう案内しています。初めて採用管理システムを導入する企業や、これから採用規模を大きくしたい企業向けに必要な機能を備えたプラン、という位置づけです。申し込みはフォームからで、お申し込み後にアカウント開設リンクが案内され、開設後はすぐに使い始められると説明されています。

表2 無料で使い続けられる条件を他の採用管理システムと並べたもの(各社公式の公開記載、2026年10月2日確認)
項目HERP Hire フリープランジョブカン採用管理 無料プランengage
上限の種類年間応募数月あたりの新規候補者登録数期間・件数の制限なしと記載
上限の値300件/年30名/月―
利用期限なしなしなし
データ保持公開されていない30日間公開されていない
始め方フォーム申し込み後にアカウント開設リンク無料アカウントを即時発行管理画面から登録
有料への移行プラン制(金額非公開)候補者数の帯で月額が決まるエンゲージプレミアム(金額非公開)

年間300件と月30名は、年換算すれば300件対360名でほぼ同じ水準です。違うのは数え方で、年間で見るHERP Hireは応募が特定の月に集中しても上限に当たりませんが、月で見るジョブカン採用管理は集中した月だけ有料の帯に入ります。新卒採用のように応募が時期にかたよる企業では、この差が出ます。

乗り換えなら最大12か月無料になる限定プランがある

HERP Hireの公式サイトの乗り換えユーザー限定プランの特典と契約期間の記載のキャプチャ。残存契約期間に応じて最大12ヶ月間無料、無料期間中も機能制限なく利用可能、契約期間は無料期間と有料期間12ヶ月以上で構成、無料期間中の解約はできないことなどが箇条書きで並んでいる
図1 乗り換えユーザー限定プランの特典と契約期間の記載。無料期間の長さ、起算日、解約の可否までページ上に書かれている。出典:HERP Hire「ATS乗り換えをご検討の方へ」(2026年10月2日確認)

特典として書かれているのは、現在利用中のATSの残存契約期間に応じて最大12か月間無料が適用されること、無料期間中も契約プランに含まれる機能・オプションを機能制限なく利用できることです。無料期間の起算日は、HERP Hireの利用開始日(管理画面へのアクセスが可能となった日)と定義されています。

残存契約期間の算定方法も公開されています。提出書類に記載の契約終了日を基準に月単位で計算し、端数は切り捨て。上限は12か月です。現在使っているATSの残存契約期間が12か月を超えていても、無料期間は12か月までです。必要書類としては、残存契約期間を確認できる契約書・注文書・請求書などが挙げられ、スクリーンショットのみの場合は追加確認を求める場合がある、と注記されています。

採用管理システムの乗り換えで最大の障害になるのは、契約が残っている期間の二重払いです。この限定プランは、その重複分をそのまま無料期間に振り替える設計になっています。よくあるご質問でも「乗り換えの際の、重複期間はどうなりますか?」という問いに対して、残存契約期間に応じて最大12か月無料が適用されると回答しています。

対象になる企業と、対象外になる企業

限定プランの対象条件は2つです。現在HERP Hire以外のATSを利用していること、そしてHERP Hireを初めて有料契約することです。複数のATSを使っている場合でも、HERP Hire以外のATS契約を解約または契約終了予定であれば対象になります。

表3 乗り換えユーザー限定プランの対象・対象外(公式サイトの補足条件、2026年10月2日確認)
状況扱い
過去に無料プランのみ利用していた対象
過去にHERP Hireを有料契約したことがある(解約後の再契約を含む)対象外
現在HERP Hireを有料契約中対象外
社名変更のみ(法人番号が同一)対象外
分社化等により新法人化(新たな法人番号が発行)対象
親会社が契約中で、子会社が他ATSから乗り換える対象(子会社が単体で契約する場合)
親会社契約を流用し、子会社単体で契約しない対象外
代理店・パートナー経由での契約対象

法人番号を基準に線を引いている点が特徴的です。社名変更だけでは新しい法人とみなさず、分社化で法人番号が新たに発行された場合は対象にする、という書き分けになっています。1法人(1法人番号)につき1回までの適用です。

適用条件として、初回商談の時点で本プラン利用の旨を申し出ている必要がある、と書かれています。初回商談時の申告が望ましいものの、契約書の締結までに申し出が完了していれば対象になるとされ、契約書締結後の申し出は原則として対象外です。申し出の確認はHERP側の記録を基準にすると明記されているので、問い合わせの最初の連絡に残しておくのが確実です。

契約は「無料期間+有料期間12カ月以上」。無料期間中は解約できない

無料期間だけを目当てにした利用はできません。公式ページは「無料期間のみの利用はできません」と明記し、契約の構成を「無料期間 + 有料期間12ヶ月以上」と定義しています。例として、無料期間6か月+有料期間12か月で計18か月契約という組み方が示されています。24か月などの長期契約も選択できます。

図2 乗り換えユーザー限定プランの契約期間の組み方(公式の例に沿って作成)

無料期間(最大12か月)

無料期間の長さは、いま使っているATSの残存契約期間(月単位・端数切り捨て)で決まります。契約締結の時点で有料期間12カ月以上の支払義務が発生し、無料期間中の解約はできません。

この「契約締結時点で、有料期間12ヶ月以上の支払義務が発生します」という一文が、実質的な条件です。無料期間が長く設定されるほど、契約全体の拘束期間も長くなります。無料期間6か月なら最短でも18か月、無料期間12か月なら最短24か月の契約になる計算です。

加えて、無料期間終了後の有料期間中はダウングレードができません(アップグレードは可能)。無料期間中に追加したオプションは、無料期間終了後の有料期間において利用料金が反映されます。無料だからと機能を広げておくと、有料に切り替わった時点の月額がその構成で確定することになります。

移行作業は「CSVを出力するだけ」。整形は有償

乗り換え時に顧客側が行う作業について、公式ページは「お客様にご対応いただくのは、ご利用中のサービスからCSVを出力するだけ」と書いています。そのうえで「CSV整形は有償で代行可能です」と注記されています。

サポートの区分も明示されています。無料サポートの例として、問い合わせ対応、カスタマーサクセスとのミーティング、チャット・メールでの質問対応が挙げられ、有料サポートの例としてCSVデータの整形・移行支援と個別カスタマイズ対応が挙げられています。移行作業のうち、どこからが費用の対象なのかが線引きされているわけです。

よくある質問の側では、他のATSからの移行について「現在ご利用中のサービスや、移したいデータの種類・量によって必要な作業が変わるため、状況を伺ったうえで移行方法をご提案しています」と回答しています。Excel・スプレッドシートで管理していたデータの移行についても設問が用意されています。導入までの流れは、打ち合わせ(オンライン可)→契約→キックオフ・初期設定→運用開始で、電子契約やアカウント開設は最短即日で完了すると説明されています。

応募情報の自動取り込みは約30媒体

よくある質問には「IT系の企業で多く利用されている約30の求人媒体の自動取り込みに対応しています」と書かれています。対応媒体からの応募は自動で取り込まれ、転記作業がなくなるという説明です。自動取り込みに対応していない媒体についても、CSVでの一括取り込みと、API連携で取り込む方法があるとされています。

媒体名の一覧は連携サービスのページに置かれており、料金ページやよくある質問には実名が出てきません。HRMOS採用がよくあるご質問の中で8媒体を実名で挙げているのに対し、HERP Hireは件数で示して詳細を別ページに置く作りです。使っている媒体が対象かどうかは、連携サービスのページで確認することになります。

機能ページでは、この自動取り込みを「母集団形成」の区分に置いています。並んでいるのは、独自求人メディア「HERP Career」やエージェント向けサービス「ジョブミル」との連携による応募増加の仕組み、求人ページ作成・公開、リファラル採用(紹介用URLを社員ごとに発行し、紹介元社員ごとに応募数・歩留まりを集計)、タレントプール、エージェント管理です。

機能は5つの区分に整理されている

表4 機能ページの区分と主な機能(2026年10月2日確認)
区分主な機能
コミュニケーション効率化Slack・Chatwork連携(通知の受信、Slack内からの返信、書類確認と評価コメントまでSlack上で完結)、カレンダー・オンライン会議ツール連携(Googleカレンダー、Microsoft Outlook、Google Meet、Zoom)、タイムライン機能
母集団形成HERP Career・ジョブミル連携、約30媒体の求人媒体情報取り込み、求人ページ作成・公開、リファラル採用、タレントプール、エージェント管理
選考管理・日程調整面接日程管理(面接官の空き日程の自動抽出と日程調整リンク、複数面接官の設定)、候補者管理、面接評価入力・管理
レポート・データ分析標準搭載のレポート(求人別・経路別・職種別・担当者別の歩留まりや進捗)、ダッシュボードHERP DataHub(オプション、構築はHERPが代行)
AI支援機能AIリクルーター(書類選考・面接・評価の支援)
全般・その他権限管理、セキュリティ(IPアドレス制限、SAMLによるSSO)、Googleアナリティクス連携(GA4対応)、英語対応

Slack連携の説明が具体的なのは、この製品の性格が出ている部分です。通知を受け取るだけでなく、Slack内からの返信、書類の確認、評価コメントの入力までSlack上で完結できる、と書かれています。よくあるご質問の「他のATSとの違いは何ですか?」への回答では、多くのATSが人事の管理効率化に特化しているのに対し、HERP Hireは現場を巻き込む「スクラム採用」を実現するATSである、と位置づけています。

レポートが標準搭載である点と、より詳細な可視化を担うDataHubがオプションである点は分けて読む必要があります。乗り換え案内のページでも、ダッシュボードによる可視化とAIによる自動化の両方に「本サービスは、プランによってはオプション(追加費用)での提供となります」という注記が付いています。

セキュリティと第三者認証

よくある質問とATS乗り換えページの双方に、同じ内容のセキュリティ説明があります。ログイン時のIPアドレス制限、SAMLによるSSOといった機能を備えること、ISO27001(ISMS認証)とISO27017(ISMSクラウドセキュリティ認証)といった第三者機関による認証を取得していること、セキュリティ診断を定期的に実施していることです。

加えて、情報システム部門などの担当者向けに、セキュリティホワイトペーパーとセキュリティチェックシートを公開していると案内されています。認証の取得状況だけでなく、審査に使える資料が事前に手に入る形です。社内のセキュリティ審査が必要な企業では、商談前に資料をそろえられる点が実務上の差になります。

他の採用管理システムと比べた強みと弱み

図3 公開情報だけから見たHERP Hireの位置づけ

強み

乗り換え時の重複期間を最大12か月まで無料に振り替える仕組みがあり、対象条件まで公開されている。

フリープランに利用期限がなく、上限は年間応募数300件。月単位の上限より応募の波に強い。

Slack内で書類確認と評価コメントまで完結する設計。現場を巻き込む運用を前提にしている。

セキュリティホワイトペーパーとチェックシートを公開しており、社内審査の資料を先に入手できる。

弱み

プランごとの金額が非公開。相場を知るにも連絡先の登録が必要。

乗り換え限定プランは無料期間中の解約ができず、有料期間12カ月以上の支払義務が契約時に発生する。

有料期間中はダウングレードできない。無料期間中に広げたオプションは有料期間に料金が乗る。

AI機能とダッシュボードは、プランによってはオプション扱い。

自動取り込み対応媒体の実名が、料金ページやよくある質問には出てこない。

比較の軸

乗り換えの費用をどう扱うか。他社は移行支援の有無で語ることが多く、重複期間を金額で埋める設計は多くありません。

無料の上限が年単位か月単位か。応募の季節性があるほど差が出ます。

契約の拘束。HRMOS採用も12カ月契約ですが、無料期間と組み合わせる構成ではありません。

強みの中心は、乗り換えという1つの場面に対して条件を細かく公開していることです。採用管理システムの比較記事は機能表の比較に寄りがちですが、実際に乗り換えを止めるのは残っている契約です。残存期間を月単位で数え、必要書類を指定し、上限を12か月と決めて公開しているところまで書いている例は多くありません。

一方で、その無料期間は拘束とセットです。契約締結の時点で有料期間12カ月以上の支払義務が生じ、無料期間中は解約できません。無料期間が長いほど総契約期間も伸びるので、「12か月無料」を単純な値引きとして読むと判断を誤ります。金額が非公開である以上、無料期間の価値も有料期間の負担も、見積もりを取るまで数字になりません。

向く利用者と、向かない利用者

表5 公開条件から見た向き不向き
条件向く向かない
現在の状況他社ATSの契約が残っていて、乗り換えたいが二重払いを避けたい過去にHERP Hireを有料契約したことがある(限定プランの対象外)
採用の規模年間応募が300件を超え、無料では収まらなくなってきた年間応募が数十件で、当面フリープランで足りる
体制現場社員を採用に巻き込みたい。Slackが業務の中心にある人事だけで完結し、現場との共有は不要
契約の考え方1年以上の利用を前提に腰を据えて導入できる短期で試して合わなければ抜けたい(無料期間中の解約は不可)
検討の進め方商談で要件を詰めながら金額を確定させてよい金額の目安がないと社内の検討に乗せられない
社内審査情報システム部門のチェックシート対応が必要―

年間応募が300件に届かない規模なら、まずフリープランで運用し、上限が近づいてから有料を検討するのが素直な進め方です。ただし、乗り換え限定プランの対象条件には「過去に無料プランのみ利用していた企業は対象となります」と明記されているので、フリープランから有料へ移る場合でも、他社ATSから乗り換えるなら限定プランの対象になりえます。この順序を知らずに先に有料契約してしまうと、適用の機会を失います。

問い合わせる前に決めておく5点

図4 公開情報では埋まらない5点

  1. いまの契約の残存期間 無料期間の長さを決める値です。契約終了日が書かれた契約書・注文書・請求書を手元に用意します。月単位・端数切り捨てで計算されます。
  2. 限定プランを使う意思表示 初回商談の時点で申し出る必要があります。契約書締結後の申し出は原則として対象外です。
  3. 総契約期間の上限 無料期間+有料期間12カ月以上という構成です。社内で許容できる拘束期間を先に決めておきます。
  4. オプションの切り分け AIリクルーターとDataHubはプランによってオプションです。無料期間中に広げると有料期間の月額に乗ります。
  5. 使っている媒体の対応可否 自動取り込みは約30媒体です。実名は連携サービスのページで確認します。対応していない媒体はCSVかAPIになります。

HERP Hireの乗り換えユーザー限定プランを、他社の契約条件と並べて判断したい場合は採用管理システム比較5選をご覧ください。契約期間と解約の手続きをどこまで公開しているかは、サービスによって差があります。

あわせて読む

HERP Hireの条件を他社と見比べるときは、課金の型と乗り換えの段取りを扱った記事が対応します。

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記事扱っている内容
engage(エンゲージ)上限そのものを置かない設計。無料で続ける前提なら比較対象になる
採用管理システムの料金体系年間の件数で止まる型と、累計で止まる型の違い
採用管理システムの乗り換え手順残存契約の算定から解約の申し出までの順番

よくある質問

HERP Hireの料金はいくらですか。
公開されていません。よくある質問では「プランと料金は資料でご紹介していますのでダウンロードしてご覧ください」とされ、詳細な見積もりは採用計画や課題を伺ったうえで提案する、と案内されています。料金ページにも金額の記載はありません。
無料で使えますか。
「HERP Hire フリープラン」があります。利用期限はありませんが、年間応募数300件の上限があるとよくある質問に明記されています。
フリープランはどうやって始めますか。
フォームから申し込むと、アカウント開設リンクが案内されます。開設後はすぐに使い始められると説明されています。
他のATSから乗り換えられますか。
可能です。利用中のサービスや移したいデータの種類・量によって必要な作業が変わるため、状況を伺ったうえで移行方法を提案する、と回答されています。顧客側の作業は利用中のサービスからCSVを出力することで、CSV整形は有償で代行可能です。
乗り換えの無料期間はどれくらいですか。
現在利用中のATSの残存契約期間に応じて、最大12か月間です。残存期間が12か月を超えていても、無料期間の上限は12か月です。起算日はHERP Hireの利用開始日(管理画面へのアクセスが可能となった日)です。
無料期間だけ使って解約できますか。
できません。「無料期間のみの利用はできません」と明記されており、契約は「無料期間+有料期間12ヶ月以上」で構成されます。契約締結時点で有料期間12カ月以上の支払義務が発生し、無料期間中の解約はできません。
乗り換えプランの対象になるのはどんな企業ですか。
HERP Hire以外のATSを利用中で、HERP Hireを初めて有料契約する企業です。過去に無料プランのみ利用していた企業は対象、過去に有料契約したことがある企業(解約後の再契約を含む)は対象外です。1法人(1法人番号)につき1回までの適用です。
社名が変わった場合はどうなりますか。
社名変更のみで法人番号が同一の場合は対象外です。分社化等により新たな法人番号が発行された場合は対象になります。
どの求人媒体から応募を自動で取り込めますか。
IT系の企業で多く利用されている約30の求人媒体に対応しているとよくある質問に書かれています。実名の一覧は連携サービスのページにあります。対応していない媒体はCSVでの一括取り込みか、API連携で取り込めます。
セキュリティの認証は取得していますか。
ISO27001(ISMS認証)とISO27017(ISMSクラウドセキュリティ認証)を取得していると記載されています。IPアドレス制限、SAMLによるSSOの機能があり、セキュリティ診断も定期的に実施しているとされています。セキュリティホワイトペーパーとチェックシートが公開されています。
導入までどれくらいかかりますか。
打ち合わせ(オンライン可)→契約→キックオフ・初期設定→運用開始という流れで、電子契約やアカウント開設は最短即日で完了すると説明されています。その後、必要に応じて初期設定やデータ移行を専任スタッフが支援します。
タレントプールは別料金ですか。
タレントプールシステム「HERP Nurture」は、HERP Hireユーザーは無料で利用できるとよくある質問に記載されています。求人メディア「HERP Career」への求人掲載も、HERP Hireユーザーは無料です。

この記事が参照した一次情報

HERP Hireのフリープランの上限、乗り換えユーザー限定プランの条件、機能区分、セキュリティの記載は、2026年10月2日に公式サイトで確認した内容にもとづきます。プランごとの金額は公開されていないため、この記事では推定していません。公式ページに掲載されている導入企業のコメントは、企業名と所属が明記されたものだけを扱い、匿名の口コミや星評価は含めていません。乗り換え限定プランは予告なく変更・終了する場合があると公式に注記されています。

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https://bizee.jp/business-service/herp-hire-detail/feed/0
engage(エンゲージ)は0円のまま運営会社が変わった|2026年4月から株式会社エンゲージ、Indeedへの転載は6月11日に終了https://bizee.jp/business-service/engage-recruitment-detail/https://bizee.jp/business-service/engage-recruitment-detail/#respondFri, 02 Oct 2026 14:55:36 +0000https://bizee.jp/?p=13827

engageの基本機能は初期費用0円・月額費用0円・採用成功報酬0円で、求人掲載に期間・件数の制限はありません。ただし2026年にengage事業の運営がエン・ジャパンから株式会社エンゲージ(株式会社カカクコムとエン株式会社の合弁会社、2026年1月設立)へ移り、Indeedへのengage求人転載は2026年6月11日に終了しました。エン転職との原稿コピーを含むアカウント連携も2026年9月末で終了しています。自動掲載先は費用ページの表示で7つ。ただし費用ページと機能ページで掲載先の記載がそろっていません。

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engage(エンゲージ)は、採用ページの作成から求人掲載、応募者管理までを0円で使える採用支援ツールです。ただし、2026年に入ってから運営会社そのものが変わり、外部サイトへの求人転載もいくつか終了しています。「エン・ジャパンの無料ツール」という説明は、いまの状態とは合いません。公式の費用ページ、機能ページ、会社概要、サポートセンターの告知をたどって、2026年10月時点で何が無料で、何が終わったのかを確かめます。

先に結論

  • 基本機能はずっと0円。初期費用・月額費用・採用成功報酬のいずれも0円と公式ページに明示されています。
  • 運営は2026年4月から株式会社エンゲージ。株式会社カカクコムとエン株式会社の合弁会社です。
  • 求人の自動掲載先は、費用ページの表示で7つ(エンゲージ・求人ボックス・スタンバイ・キャリアインデックス・Googleしごと検索・Yahoo・Instagram/X連携)。
  • Indeedへのengage求人の転載は2026年6月11日に終了しています。
  • エン転職への転載、エン カイシャの評判への転載なども2026年6月末〜9月末で順次終了しています。
  • 露出を増やす有料プラン「エンゲージプレミアム」は、管理画面から問い合わせ・申し込みをする形です。

運営会社が2026年に変わっている

サポートセンターの告知「株式会社エンゲージの設立に伴う提供サービスの変更のお知らせ」には、engage事業(採用支援ツール「engage」および求人サイトの「エンゲージ」を含む)が、2026年4月に株式会社カカクコム、エン株式会社の合弁会社「株式会社エンゲージ」として運営を開始することとなった、と書かれています。

会社概要ページによれば、株式会社エンゲージはカカクコムグループとエングループ(旧エン・ジャパン)の合弁会社として2026年1月に設立されました。資本構成は株式会社カカクコムとエン株式会社の2社です。告知では、求人情報の一括検索サイト「求人ボックス」を運営するカカクコムの開発力・マーケティング力と、エン株式会社が培ってきた採用支援の知見を掛け合わせる、という狙いが説明されています。

表1 株式会社エンゲージの会社概要(公式サイト、2026年10月2日確認)
項目記載内容
会社名株式会社エンゲージ
所在地〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコDGビル
代表者代表取締役 岩﨑拓央
設立2026年1月
資本構成株式会社カカクコム、エン株式会社
従業員数264名(2026年4月1日時点)
許認可有料職業紹介事業(13-ユ-319350)

採用管理システムを選ぶとき、運営会社の変更は見落とされがちです。しかしengageの場合、この変更は機能の中身に直結しています。エン株式会社のサービス群(エン転職、エン カイシャの評判)との連携が順次終わり、カカクコム側のサービス(求人ボックス)との連携が強化される、という方向が同じ告知に書かれているからです。

「0円」が指しているのは3種類の費用

engageの公式サイトの費用ページの画面キャプチャ。初期費用0円・月額費用0円・採用成功報酬0円の3つが円形の図で示され、右側に求人サイトエンゲージ・求人ボックス・スタンバイ・キャリアインデックス・Googleしごと検索・Yahoo・Instagram・Xへの自動掲載と連携のロゴが並んでいる
図1 費用ページの表示。0円が指しているのは初期費用・月額費用・採用成功報酬の3つで、自動掲載と連携の先が併記されている。出典:engage「費用」(2026年10月2日確認)

費用ページの見出しは「0円で求人掲載から採用まで」で、図には初期費用0円、月額費用0円、採用成功報酬0円の3つが並んでいます。よくある質問では「engageの基本機能は、すべて無料でご利用いただけます。※初期費用・維持費用・採用課金も一切ございません」と書かれ、テンプレートに写真や文字を入れるだけで採用サイトを作成でき、期間・件数の制限なしで求人を掲載できる、と説明されています。

採用管理システムの「無料」には、たいてい何らかの上限が付きます。ジョブカン採用管理の無料プランは月30名までで候補者データの保持が30日間、HERP Hireのフリープランは年間応募数300件が上限です。engageの費用ページには、求人掲載の期間・件数に制限がないと明記されており、上限の形が他社と違います。採用が決まったときの成功報酬が0円である点も、求人媒体を併用している企業にとっては比較軸になります。

無料で使えるのは基本機能で、別にオプションサービス(有料)があります。費用ページには「オプションサービス(有料)は、engage管理画面内でお問合せ・お申込みが可能です」と注記されています。よくある質問では、さらに応募を増やしたい企業向けに求人の露出を大幅に増やせる有料プラン「エンゲージプレミアム」を案内しており、求人掲載時に問い合わせるよう書かれています。金額は公開されていません。

自動掲載先は7つ。ただし公式の2ページで記載がそろっていない

求人をどこへ出せるかは、無料のツールを選ぶときの中心的な判断材料です。engageでは、費用ページと機能ページの両方に掲載・連携先が書かれていますが、並んでいるサービス名が一致していません。

表2 費用ページと機能ページに書かれている掲載・連携先の違い(2026年10月2日確認)
掲載・連携先費用ページ機能ページ
求人サイト エンゲージ自動掲載連携
求人ボックス対応連携
スタンバイ対応連携
Googleしごと検索対応連携
キャリアインデックス対応記載なし
Yahoo対応記載なし
LINEキャリア記載なし連携
Instagram連携SNS連携に含む
X(旧Twitter)連携「Twitter」と表記
Facebook記載なしSNS連携に含む

機能ページにはSNS連携の例として「Facebook、Twitter、Instagramなど」と書かれており、Xへの改称前の名前が残っています。費用ページ側はXのロゴで表示されています。掲載先についても、費用ページにあるキャリアインデックスとYahooが機能ページにはなく、機能ページにあるLINEキャリアが費用ページにはありません。

どちらが現在の仕様かは、公開情報だけでは確定できません。運営会社が変わった直後で、ページごとに更新のタイミングが違う可能性があります。特定の掲載先を目当てに導入を決めるなら、申し込み前に管理画面か問い合わせ窓口で現状を確認するのが安全です。

2026年に終了した連携と、終了予定の連携

サポートセンターの告知には、変更点と実施時期が表で示されています。engage側だけでなく、求人サイト「エンゲージ」とエンゲージプレミアムの利用時についても、それぞれ変更が挙げられています。

図2 公式告知に書かれている2026年の変更スケジュール

2026年6月11日求人サイト「Indeed」へのengage求人の転載が終了
2026年6月末企業クチコミサイト「エン カイシャの評判」へのengage求人の転載が終了
2026年6月末求人サイト「エン転職」の人材データベースへのダイレクトメール送付機能が終了
2026年6月末求人サイト「エンゲージ」で、エン カイシャの評判のクチコミ表示が終了
2026年6月末エンゲージプレミアムで、エン転職への転載基準が変更。「エンゲージプレミアム チケット」からのエン転職・エン転職ダイレクトの利用・消化も終了
2026年9月末求人サイト「エン転職」企業管理画面とのアカウント連携機能(原稿コピー機能などを含む)が終了
2026年9月末エンゲージプレミアムで、求人サイト「エン転職」へのengage求人の転載が終了

この一覧でもっとも影響が大きいのは、Indeedへの転載が終わったことです。無料の採用管理ツールの多くは、Indeedへの自動連携を主要な露出経路として案内しています。Airワーク 採用管理は基本機能の説明の筆頭に「求人がIndeedに自動連携」を置いており、この点ではengageと方向が分かれました。engage側は、求人ボックスでの露出強化と、求人ボックスの掲載求人を求人サイト「エンゲージ」へ転載する仕組みを「今後のサービス強化予定」として挙げています。

エン転職関連の連携が順次終わる点も、以前からengageを使っていた企業には実務上の変更です。原稿コピー機能を含むアカウント連携が2026年9月末で終了するため、エン転職とengageの両方へ同じ原稿を出していた運用は、手作業に戻ることになります。

有料プラン「エンゲージプレミアム」の位置づけ

よくある質問「応募者を集めるにはどうしたらよいですか?」への回答には、engageで公開した求人は求人専門の検索エンジンエンゲージや求人ボックスへ自動掲載されるため、有料の求人媒体を使わなくても多くの求職者に求人を見てもらえる、と書かれています。そのうえで、さらに応募を増やしたい企業向けに、求人の露出を大幅に増やせる有料プラン「エンゲージプレミアム」を案内しています。

エンゲージプレミアムは、2026年の変更告知にも3件登場します。エン転職への転載基準の変更(転載基準はエン転職のサイト運営ポリシーに準じて随時変動するという注記付き)、エン転職への転載終了、そして「エンゲージプレミアム チケット」からのエン転職・エン転職ダイレクトの利用・消化の終了です。チケットの件は「利用中の一部企業様のみ該当」と注記されています。

一方で、今後の強化予定としては「『求人ボックス』での露出強化(『エンゲージプレミアム(有料プラン)』利用時)」が挙がっています。有料プランの価値の置き場所が、エン転職から求人ボックスへ移っている、という読み方ができます。金額は公開されておらず、管理画面からの問い合わせが前提です。

無料で使える機能の範囲

表3 機能ページに記載されている主な機能(2026年10月2日確認)
区分機能公開されている仕様
採用ページを作成するテーマカラー設定10種類から選択
同上パネル写真の提供50パターンの画像から選択。オリジナル写真も利用可能
同上ロゴ画像の作成/コンテンツ作成メッセージ、事業内容、社員インタビュー、福利厚生などを作成
求人ページを作成する職種別テンプレート法人営業、ホールスタッフ、販売スタッフなど主要22職種
同上求人コピー作成済みの求人をワンクリックで複製
アクセス数を増やすバナー掲載18種類のバナーを作成し、自社ホームページにリンクを設置
応募者の選考・対応対応ステータスの管理未対応/対応済/採用などで管理
同上メッセージのやりとりチャット形式で面接日時などを連絡
同上応募者情報のダウンロードエクセルで出力
その他推奨環境Windows/Mac。Chrome・Edge・FireFox・Safariの最新版
同上スマホ対応レスポンシブ対応。デバイスに応じたレイアウトへ自動変換

採用ページは最短5分で作成できると説明されています。求人の入力フォーマットには、求人専門のコピーライターが作成した職種別テンプレートと入力例が用意されており、給与・勤務時間・応募資格といった項目を埋めていく形です。採用ページを自社サイトで表示するためのリンク取得・バナー作成の機能もあり、18種類のバナーから選べます。

応募者対応は「応募者確認ページ」に集約されます。応募があった求人、応募日、対応状況、プロフィール、メッセージが一覧で表示され、応募者とのやり取りはチャット形式です。応募者情報はエクセルで出力できます。会社概要ページには、採用支援ツールの説明として「全国60万以上の企業が導入」「会員数570万人超を擁する総合求人サイト『エンゲージ』」という数字も記載されています。

セキュリティとして公表されている取り組み

無料で使えるツールであっても、応募者の個人情報を預ける以上、何が公表されているかは確認しておきたいところです。engageはセキュリティのページを設けており、システム面と組織面に分けて取り組みを並べています。

表6 セキュリティページに記載されている取り組み(2026年10月2日確認)
区分項目記載内容
システムプライバシーの保護通信・データの暗号化で、送受信中の情報が第三者に盗聴されるリスクを防ぐ
システムデータセンターAWSのデータセンターの稼働により、24時間365日データを保護
システム検知・対応ハードウェアを常時監視し、トラブル時に素早く対応
システムバックアップ万が一の場合でもバックアップがあり、迅速な復旧が可能
システムシステム構成データベースの冗長化と分散管理の仕組みを導入
組織従業員への研修全社員を対象に、毎月1回セキュリティに関するeラーニングを実施
組織コードの利用制限コードを使用できる人を制限し、不正使用や誤用を防ぐ

ここで押さえておきたいのは、記載されているのが取り組みの内容であって、第三者認証の番号ではないという点です。HRMOS採用はISO/IEC 27001とISO/IEC 27017の認証番号と適用事業所まで公開し、HERP HireもISO27001・ISO27017の取得とセキュリティチェックシートの公開を案内しています。engageのセキュリティページには認証名や番号の記載がなく、情報システム部門のチェックシートに答える場面では、追加の問い合わせが必要になります。ページ下部には、さらに知りたい場合の問い合わせ窓口が案内されています。

なお、各ページ下部の案内文には「採用サイト作成、入社者フォロー、適性診断、応募者管理など全て無料」と書かれており、入社者フォローと適性診断も無料の範囲として挙げられています。機能ページの機能一覧にはこの2つの項目が独立して並んでいないため、具体的に何ができるのかは管理画面で確認する項目になります。

他の採用管理システムと比べた強みと弱み

表4 無料で使える範囲を他の採用管理システムと並べたもの(各社公式の公開記載、2026年10月2日確認)
項目engageAirワーク 採用管理ジョブカン採用管理(無料プラン)
初期費用0円なし0円
月額費用0円0円0円
採用成功報酬0円記載なし(クリック課金のみ)記載なし
求人掲載数の上限期間・件数の制限なし記載なし制限なし
応募者・候補者の上限記載なし記載なし新規登録30名/月
データ保持記載なし記載なし30日間
Indeedへの掲載2026年6月11日に転載終了基本機能として自動連携記載なし
応募者情報の出力エクセルCSV―
運営会社株式会社エンゲージIndeed Japan株式会社株式会社Donuts

図3 公開情報だけから見たengageの位置づけ

強み

初期費用・月額費用・採用成功報酬がいずれも0円と明記され、求人掲載に期間・件数の制限がない。

候補者数やデータ保持期間の上限が費用ページに書かれていない。無料プランの上限で止まる心配が小さい。

採用ページの作成が最短5分、職種別テンプレートは22職種。原稿づくりの負担が軽い。

求人ボックスを運営するカカクコムが資本に入り、求人ボックス側の露出強化が告知されている。

弱み

Indeedへの転載が2026年6月11日に終了。無料ツールの主要な露出経路が1つ減った。

エン転職・エン カイシャの評判との連携も2026年中に順次終了。以前の説明記事とは条件が変わっている。

掲載・連携先の記載が費用ページと機能ページで食い違っており、現状を公開情報だけで確定できない。

エンゲージプレミアムの金額が公開されていない。

比較の軸

無料の範囲に上限があるかどうか。件数・期間・保持日数のどれで止まるかは製品ごとに違います。

露出の経路。Indeed系に寄るのか、求人ボックス・スタンバイ系に寄るのかで届く求職者が変わります。

運営体制の変更履歴。連携先は資本関係の変化に引きずられます。

強みの中心は、無料の範囲に数量の上限がほとんど書かれていないことです。採用管理システムの無料プランは、候補者数や保持期間で区切られているものが多く、使い続けると有料へ移る前提で設計されています。engageは費用ページの時点で「期間・件数の制限なし」と書いており、設計の思想が違います。

弱みとして挙げた連携の終了は、2026年に集中して起きた変化です。インターネット上の解説記事の多くは、運営会社がエン・ジャパンだった時期に書かれています。Indeedへの転載やエン転職との原稿コピーを前提にした説明が残っていても、公式の告知が優先します。導入を検討している時点で、告知ページを自分で開いて確かめる価値があります。

向く利用者と、向かない利用者

表5 公開条件から見た向き不向き
条件向く向かない
予算採用管理に費用をかけられない。成功報酬も避けたい有料でよいので機能の範囲と連携先を確定させたい
求人の本数職種が多く、求人を多数・長期間出し続けたい求人は1〜2本で、露出だけ短期に集中させたい
露出の経路求人ボックス、スタンバイ、Googleしごと検索からの応募を狙うIndeedからの応募を主軸にしたい(転載は終了している)
既存の運用これから採用ページを作るエン転職との原稿コピー連携に依存していた(2026年9月末で終了)
応募者管理ステータス管理とエクセル出力で足りる複数媒体からの応募を自動で取り込みたい
採用の規模年に数名〜数十名で、まず仕組みを持ちたい経路別・面接官別の分析まで行いたい

複数の求人媒体からの応募を自動で集約したい段階に入っているなら、HRMOS採用のように自動取込の対象媒体を公開している有料の製品のほうが噛み合います。engageは、応募を集める入口そのものを兼ねたツールで、他媒体の応募を取り込むハブとして設計されてはいません。

使い始める前に確かめる4点

図4 公開情報だけでは決まらない4点

  1. 現在の掲載・連携先 費用ページと機能ページで記載が食い違っています。狙っている掲載先があるなら、申し込み前に管理画面か問い合わせ窓口で確認します。
  2. エンゲージプレミアムの金額 露出を増やす有料プランの金額は公開されていません。管理画面内で問い合わせる形です。
  3. 既存のエン転職運用との関係 アカウント連携(原稿コピー機能を含む)は2026年9月末で終了しています。両方を使っている場合の運用を組み直す必要があります。
  4. 無料の範囲の最新の線引き 運営会社が変わった直後です。「基本機能」に含まれる機能の範囲が今後変わる可能性を織り込んでおきます。

engageの無料の範囲が、他社の無料プランとどこで違うのかは採用管理システム比較5選の「上限の数え方」の表で見比べられます。月あたりの人数で止まる製品と、年間の件数で止まる製品が混在しています。

あわせて読む

engageの条件を他社と比べるなら、無料で使える製品と、乗り換えの実務をまとめた記事が参考になります。

このクラスターの関連記事
記事扱っている内容
HERP Hire無料の上限が年間応募300件。乗り換え時の無料期間も公開
採用管理システムの料金体系完全無料型が他の3つの型とどこで分かれるか
採用管理システムの乗り換え手順連携の終了をきっかけに動くときの段取り

よくある質問

engageは本当に無料ですか。
費用ページには初期費用0円、月額費用0円、採用成功報酬0円と表示されています。よくある質問にも「初期費用・維持費用・採用課金も一切ございません」と書かれています。別に有料のオプションサービスがあり、管理画面から問い合わせ・申し込みをする形です。
求人を出せる件数や期間に上限はありますか。
よくある質問では「期間・件数の制限なしで求人を掲載できる」と説明されています。
運営しているのはエン・ジャパンですか。
現在の運営は株式会社エンゲージです。サポートセンターの告知によれば、engage事業は2026年4月に株式会社カカクコムとエン株式会社の合弁会社「株式会社エンゲージ」として運営を開始しました。同社は2026年1月設立で、公式サイトの著作権表示も「© engage Inc.|株式会社エンゲージ」です。
Indeedに求人を出せますか。
出せません。公式告知の変更点一覧に、求人サイト「Indeed」へのengage求人転載の終了が2026年6月11日と記載されています。
どのサイトに自動掲載されますか。
費用ページには、求人サイトエンゲージへの自動掲載と、求人ボックス・スタンバイ・キャリアインデックス・Googleしごと検索・Yahooへの対応、InstagramとXへの連携が示されています。機能ページ側は「エンゲージ」「LINEキャリア」「Googleしごと検索」「スタンバイ」「求人ボックス」と書かれており、両ページの記載はそろっていません。
エン転職との連携はどうなりましたか。
公式告知によると、エン転職の人材データベースへのダイレクトメール送付機能が2026年6月末、エン転職企業管理画面とのアカウント連携機能(原稿コピー機能などを含む)が2026年9月末で終了しています。エンゲージプレミアム利用時のエン転職へのengage求人転載も2026年9月末で終了です。
エンゲージプレミアムはいくらですか。
金額は公開されていません。よくある質問では、さらに応募を増やしたい企業向けの有料プランとして案内され、求人掲載時に問い合わせるよう書かれています。
採用ページはどのくらいで作れますか。
機能ページには「最短5分でオリジナルの自社採用ページが作成できます」と記載されています。テーマカラーは10種類、パネル写真は50パターンから選べ、オリジナル写真も使えます。
応募者情報は書き出せますか。
機能一覧に「応募者情報のダウンロード」があり、エクセルで出力できると記載されています。
対応ブラウザは何ですか。
Windows/Macのどちらでも利用でき、推奨ブラウザはGoogle Chrome、Microsoft Edge、FireFox、Safariです。いずれも最新版の利用が案内されています。
職種別のテンプレートはありますか。
法人営業、ホールスタッフ、販売スタッフなど主要22職種のテンプレートが用意されていると記載されています。求人専門のコピーライターが作成したもので、入力例も参照できます。

この記事が参照した一次情報

engageの費用・機能・連携先・運営会社は、2026年10月2日に公式サイトとサポートセンターで確認した記載にもとづきます。費用ページと機能ページで掲載先の記載が一致していない点は、どちらかを正として書かずに差分をそのまま表にしました。エンゲージプレミアムの金額は公開されていないため推定していません。導入社数と会員数は会社概要ページの表記をそのまま引用しています。

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https://bizee.jp/business-service/engage-recruitment-detail/feed/0
Airワーク 採用管理は0円の範囲が応募者管理まで|有料はIndeed PLUSのクリック課金3,000円から、事業者はIndeed Japan【2026年】https://bizee.jp/business-service/airwork-recruitment-detail/https://bizee.jp/business-service/airwork-recruitment-detail/#respondFri, 02 Oct 2026 14:49:44 +0000https://bizee.jp/?p=13823

Airワーク 採用管理の基本機能は0円です。採用ホームページ作成、求人の作成・編集・管理、応募者とのやりとり、14種類のステータス管理とCSV出力まで無料の範囲に入ります。費用が発生するのは有料オプションだけで、中身はIndeed PLUS経由の求人掲載。クリック課金型で3,000円から始められ、予算上限を自分で設定できます。クリック単価は変動制で非公開、支払いは請求書払いのみ。「Airワーク 採用管理に関する特約事項」に事業者として書かれているのはIndeed Japan株式会社で、規約の大半は代理店に関する条項です。

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Airワーク 採用管理は、採用ホームページの作成から求人掲載、応募者管理まで基本機能を0円で使える採用管理サービスです。「リクルートの無料ツール」として紹介されることが多いのですが、利用規約に事業者として書かれているのはIndeed Japan株式会社です。この違いは、契約の相手が誰かという話にとどまらず、有料オプションの中身が丸ごとIndeed PLUSであることにつながっています。0円の範囲がどこまでで、どこから費用が発生するのかを、公式の料金ページ・機能一覧・ヘルプページ・特約事項で確かめます。

先に結論

  • 基本機能は0円。初期費用もかかりません。採用ホームページ作成、求人の作成・編集・管理、応募者とのやりとりが無料の範囲です。
  • 費用が発生するのは有料オプションだけ。中身はIndeed PLUS経由の求人掲載で、クリック課金型です。
  • 有料オプションは3,000円から。予算上限を自分で設定でき、上限を超えた請求は発生しません。
  • クリック単価は変動制で、決まった金額はないと明記されています。
  • 支払い方法は請求書払いのみです。
  • 特約事項の事業者はIndeed Japan株式会社。サイト下部の表記も「© Indeed Inc.」です。

事業者として書かれているのはIndeed Japan株式会社

Airワーク 採用管理は、Airレジ・Airペイ・Airシフトなどが並ぶ「Air ビジネスツールズ」の一員で、サイトのフッターにはリクルートグループの関連サービスが列挙されています。ところが、サービスの利用条件を定めた「Airワーク 採用管理に関する特約事項」を開くと、冒頭はこう始まります。「Indeed Japan株式会社(以下、『当社』といいます)は、当社に対してAirワーク 採用管理(バージョン2.0が対象です)の利用を申し込み、当社が承認した者に対して、当サービスを提供するものとします」。

この特約事項は2025年12月16日制定・適用、2026年4月1日改定・適用と末尾に記載されています。公式サイトの各ページの最下部にある著作権表示も「© Indeed Inc.」です。契約の相手方、問い合わせ先、適用される利用規約(Indeed 利用規約)のいずれもIndeed側に寄っていることになります。

表1 サービスに適用される規約類と、その所在(2026年10月2日確認)
文書内容備考
Airワーク 採用管理に関する特約事項事業者はIndeed Japan株式会社。代理店による代行機能、有料広告の代行、代理店による販売を定める2025年12月16日制定、2026年4月1日改定
Indeed 利用規約サービス全体に適用される基本の規約特約事項と矛盾する場合は特約事項が優先すると明記
Airサービス共通利用約款Air ビジネスツールズ共通の約款ヘルプページの最下部からリンク
著作権表示© Indeed Inc.公式サイト・ヘルプページともに同じ表記

対象が「バージョン2.0」と明記されている点にも注意が必要です。Airワーク 採用管理には旧バージョンが存在し、ヘルプページのタイトルにも「(バージョン2.0)」が入っています。他社の解説記事で見た条件が、いまの版のものとは限りません。

0円の範囲は「作って、載せて、受け取る」まで

料金ページは、基本機能と有料オプションを2列に分けて示しています。基本機能として挙げられているのは、求人がIndeedに自動連携されること、求人の作成・編集・管理、応募者とのやりとり、採用ホームページの開設の4つです。よくある質問にも「初期費用は発生しません。基本機能は全て無料でご利用いただけます」と書かれています。

機能一覧ページを開くと、個々の機能に「無料」か「Indeed PLUSで利用」のラベルが付いています。採用活動の一連の流れのうち、どこまでが無料なのかが機能単位で分かる作りです。

表2 機能一覧ページのラベルで分けた、無料とIndeed PLUSの線引き(2026年10月2日確認)
区分機能無料Indeed PLUS
採用ホームページデザインテーマ4種、カラー20種、メイン画像50パターン、ロゴ設置、コンテンツ作成・編集、URL設定、検索エンジン登録の切替○―
求人の作成求人一括作成、求人項目のキーワード設定、スキル・経験キーワードの設定○―
掲載(無料枠)Indeed、Google、Yahoo! JAPANなどの検索エンジンへ自動転載○―
掲載(有料枠)Indeed PLUS連携求人サイトへの掲載、最適な掲載サイトの自動選定―●
アプローチ条件に合った求職者への自動アプローチ、検索した候補者への手動アプローチ―●
求人管理掲載中求人の修正、掲載中求人の停止○―
効果の確認表示回数、クリック率、応募あたりの費用などの指標―●
応募者管理応募者の確認、面接日・メモ、対応状況の管理(14種類)、応募者一覧のCSVダウンロード、応募者登録○―

この表で読み取れるのは、採用管理システムとしての機能はほぼ無料側に入っているということです。有料側に寄っているのは、露出を増やす機能と、その効果を測る機能です。応募者を管理する部分だけを求めるなら、費用をかけずに運用できる設計になっています。

ただし、無料側の「効果の確認」が存在しない点は見落とせません。表示回数やクリック率といった指標は有料オプションを使っている求人についてのものです。無料掲載だけで運用する場合、どれだけ見られたかを管理画面から確認する手段は用意されていません。

有料オプションはIndeed PLUSのクリック課金

Airワーク 採用管理の公式サイトの有料オプション料金の説明画面のキャプチャ。少額の予算から始められる(3,000円から)、予算上限を決められる、いつでも停止できるの3点と、掲載自体は0円でクリックされたら費用が発生するというクリック課金型の仕組みが図で示されている
図1 有料オプションの料金の考え方。掲載そのものは0円で、求人票がクリックされた分だけ費用が発生する。出典:Airワーク 採用管理「料金について」(2026年10月2日確認)

料金ページは、有料オプションの特徴を3つに整理しています。求人の有料オプションは3,000円から利用できること、予算上限を自分で設定できるため想定以上の費用が発生しないこと、採用した時点で停止すればその時点までの料金しか発生しないことです。費消金額は随時確認できるという注記も付いています。

課金の仕組みは、求職者に求人票がクリックされた分だけ費用が発生するクリック課金型です。掲載自体は0円で、興味を持った人がクリックした場合にのみ費用が生じます。クリック単価については、よくある質問で「クリック単価は変動するため、決まった金額はございません」と明示されています。単価が公開されていないので、3,000円の予算で何件のクリックが得られるかは事前には分かりません。

図2 クリック課金が発生する経路(ヘルプページ「有料広告とは」より)

求人を作成

作成・編集は無料

有料広告を設定

配信期間と予算上限を求人ごとに設定

求人タイトルがクリックされる

求人検索結果、またはスカウトメール経由

予算から費消

上限に達すると配信が止まる

ヘルプページの「有料広告とは」には、課金が発生するタイミングが2通り挙げられています。求人検索結果に表示された有料配信中の広告の求人タイトルをクリックして内容を表示した場合と、スカウトメール経由の広告をクリックした場合です。自動アプローチ機能を通じた求人閲覧数も、クリック課金の対象として設定した予算から費消されると注記されています。アプローチ機能は「送って終わり」ではなく、見られた分だけ予算を使う仕組みです。

広告には5つのステータスがあり、終了すると再開できない

表3 有料広告のステータスと予算の費消(2026年10月2日確認)
ステータス配信予算の費消
作成中されていない発生しない(未反映の変更がある場合も同じ)
予約中されていない発生しない
配信中されている費消されている(未反映の変更がある場合も同じ)
休止中一時的に停止発生しない
終了終了停止。再開はできない

運用上とくに効いてくるのが「終了」の扱いです。有料配信期間が終了すると広告のステータスは「終了」になり、配信と予算の費消は止まりますが、再開はできません。もう一度配信したい場合は、新たに広告設定を行う必要があります。採用が長引いて同じ求人を出し直す場面では、設定をやり直す手間が発生します。

いったん止めたいだけなら「休止中」を使います。休止では予算の費消が発生せず、あとから戻せます。「終了」と「休止」は、名前は似ていても取り返しがつくかどうかが違う操作です。

ジョブブーストは「一定金額以上の予算」で付く上位の枠

有料広告には、さらに上の段としてジョブブーストという枠が用意されています。ヘルプページでは「有料広告の効果をさらに強化する採用加速プラン」と説明され、一定金額以上の予算を設定すると特典が受けられるとされています。

図3 ジョブブーストで付くと説明されている3つの特典

検索画面での表示強化

検索結果画面での表示回数を増やし、求職者との接点を広げると説明されています。

自動アプローチ機能の強化

自動アプローチ機能を使っている求人で、アプローチ送付が強化されます。利用条件は別途案内されています。

LINE連携する求職者への優先配信

連携求人サイト上でLINE連携している求職者に求人が届きやすくなるとされています。

「一定金額以上」がいくらなのかは、ヘルプページには書かれていません。商品紹介ページを確認するよう案内されています。3,000円から始められるという料金ページの記載と、ジョブブーストの条件は別の話なので、少額から試す前提で検討している場合は期待値を分けて考える必要があります。

採用ホームページは無料で作れるが、重複には注意が要る

無料で使える範囲のうち、採用ホームページ作成の機能は細かく分かれています。デザインテーマは4種類、ベースカラーは20種類、メイン画像はおすすめ50パターンから選べるほか、オリジナル画像のアップロードもできます。キャッチコピー、会社紹介、事業内容、仕事紹介、社員インタビュー、福利厚生といったコンテンツを作成・編集でき、URLの設定・変更と、検索エンジンへの表示・非表示の切り替えも無料の範囲です。

ヘルプページの冒頭には、注意書きが常時表示されています。「すでに自社採用ホームページ(ジョブオプ採用管理など)をご利用の場合、『ホームページ内容重複による検索エンジン掲載順位低下』『Indeedに重複連携された原稿の非掲載』等のリスクが考えられます」。同じ求人原稿を複数の採用ホームページから出すと、検索順位にも掲載可否にも影響しうるという意味です。他社サービスで作った採用ページをすでに持っている企業は、どちらを正面に出すかを先に決めたほうが安全です。

同じ注意書きには「複数求人媒体の応募一括管理といった、より高度な機能をご希望のお客様は、ジョブオプ採用管理をご検討ください」とも書かれています。無料のAirワーク 採用管理と、有料のジョブオプ採用管理の間に線が引かれており、複数媒体の応募をまとめて扱いたい用途はこのサービスの守備範囲外である、と提供側が明示している形です。

応募者管理は14種類のステータスとCSV出力まで

応募者管理でできることは、機能一覧に5項目が挙げられています。応募者の基本情報と対応状況の確認、面接予定日の確認とメモの入力、選考状況のステータス管理、応募者一覧のCSVダウンロード、そして応募者登録です。

ステータス管理は「未対応、書類選考中、面接日確定など14種類」と明記されています。採用管理システムの中核にあたる機能で、ここが無料側に入っているのは、このサービスの性格を決めている部分です。応募者登録の機能があるため、電話での応募や他メディアからの応募も手入力で取り込み、一元管理できます。

一方で、他の求人媒体からの応募を自動で取り込む仕組みは機能一覧にありません。HRMOS採用がビズリーチやdodaなど8媒体からの自動取込を公開しているのに対し、こちらは手入力での一元管理という設計です。使っている求人媒体が多い企業ほど、この差は運用工数に出ます。

支払い方法は請求書払いのみ

よくある質問に、支払い方法は請求書払いのみ、と書かれています。クレジットカード払いの選択肢は示されていません。少額の予算から始められる設計でありながら、決済は請求書ベースです。

有料オプションを使うときの申し込み窓口は不要で、求人を作成したうえで、その求人の有料オプション利用設定をweb上で行えば足ります。料金が発生するタイミングは、有料オプション利用設定をした求人が求職者からクリックされたときです。問い合わせや契約書のやりとりを挟まずに課金が始まる仕組みなので、予算上限の設定は最初に確認しておく項目になります。

表4 入口の条件を他の採用管理システムと並べたもの(各社公式の公開記載、2026年10月2日確認)
項目Airワーク 採用管理HRMOS採用ジョブカン採用管理
基本機能の費用0円非公開月額(無料プランあり)
初期費用なし0円0円
課金の単位クリック課金(有料オプション)プラン制(上限値で区分)その月の新規候補者登録数
契約期間記載なし12カ月記載なし
支払い方法請求書払いのみ公開されていない銀行振込・クレジットカード
他媒体からの自動取込機能一覧に記載なし8媒体を実名で公開対象媒体は要問い合わせ
効果指標の確認有料オプション利用時のみ経路別・面接官別などのレポート公式サイトに記載
事業者Indeed Japan株式会社株式会社ビズリーチ株式会社Donuts

特約事項の大半は「代理店」の話で占められている

特約事項を読むと、全3条のうち第1条が代理店による代行機能、第2条が有料広告の代行、第3条が当社以外の代理店による有料広告の販売等となっており、分量の大半が代理店に関する規定です。無料で使えるツールの規約としては異例の構成で、販売代理店を経由した導入が前提に組み込まれていることが分かります。

とくに読んでおきたいのが、代理店を承認していない場合の扱いです。特約事項には、契約者が自ら選択した代理店を承認しない状態でAirワーク 採用管理のシステムから利用する場合、サービスの仕様上、契約者がIndeed Japan株式会社を代理店として承認した場合と同等の範囲で、必要な操作等を代行できる権限を同社が持つ、と書かれています。代理店の承認を解除した後に別の代理店を承認しない状態で使う場合も、同社が指定する代理店が同等の権限を持つとされています。

代理店を承認すると、その代理店は求人情報の公開・有料広告の購入・アプローチの送信・応募者管理を除く操作を代行できるようになり、契約者が入力・閲覧するすべての情報(特定の個人が識別できる状態の応募者の個人情報は除く)を閲覧できます。代理店経由で導入する場合は、どこまでの権限を渡すことになるのかを、契約前に特約事項の第1条で確認しておく価値があります。

第3条には、Indeed PLUS販売代理店とIndeed Japan株式会社との間の利用契約が終了した場合、または代理店に付与されたアカウントが停止された場合、契約者が購入した有料広告の掲載も停止する、と書かれています。自社の契約に問題がなくても、代理店側の事情で掲載が止まりうるという条件です。

掲載には審査があり、載らないことがある

機能一覧の「求人サイトへの掲載」の見出しには、「※求人の掲載には所定の審査があります。」という注記が付いています。料金ページ側にも「求人掲載はIndeedの利用規約・掲載基準に準じるため、掲載されない場合もございます」と書かれています。0円で始められることと、必ず掲載されることは別の話です。

掲載先については、ヘルプページに具体名が挙がっています。有料広告を設定した求人はIndeed PLUS連携求人サイトに表示される可能性があり、主な掲載先としてIndeed、タウンワーク、リクナビNEXTなどがあるとされています。ただし「インターンシップ&キャリア」「新卒採用」の求人はリクナビのみに掲載されるという限定も明記されています。新卒採用でこのサービスを使う場合、露出の幅は中途と同じではありません。

機能ページには、キーワード設定について「リクナビは未対応です(2025年1月現在)」という注記もあります。求人項目ごとのキーワード設定は、求人サイトの仕様によっては表示されない場合があるとも書かれています。連携先ごとに挙動が違うことを前提に読む必要があります。

なお「国内主要求人サイト利用者の最大約7割に求人を届けられます」という表現には出典が付いており、株式会社ヴァリューズのシェア調査(2024年6月)で、日本国内の主要求人サイトを1年に2日以上利用しているユーザーのうち、Indeed・タウンワーク・とらばーゆ・はたらいく・フロム・エー ナビ・リクナビNEXT・リクナビ派遣を利用しているユーザーの割合、と定義されています。人材紹介等を除いた約60サイトを競合とし、PC・スマートフォン間の重複は加味していない集計です。数字の意味が広告の到達率ではなく、利用者の重なりである点は押さえておきたいところです。

他の採用管理システムと比べた強みと弱み

図4 公開情報だけから見たAirワーク 採用管理の位置づけ

強み

採用管理の中核機能(求人作成・応募者管理・ステータス管理・CSV出力)が0円の範囲に入っている。

有料オプションに予算上限を設定でき、想定以上の請求が出ない。採用が決まれば即日止められる。

採用ホームページの作成が無料で、デザイン・配色・画像の選択肢まで公開されている。

無料掲載でもIndeed・Google・Yahoo! JAPANへの自動転載がある。

弱み

無料掲載では効果指標を確認できない。表示回数やクリック率は有料オプション側の機能。

クリック単価が変動制で非公開。予算に対する成果の見込みが立てにくい。

他の求人媒体からの応募の自動取込が機能一覧にない。

支払いは請求書払いのみ。カード決済で経費処理をそろえたい場合は合わない。

有料広告は「終了」すると再開できず、設定をやり直す必要がある。

比較の軸

無料で使える範囲の広さ。ジョブカン採用管理の無料プランは月30名・データ保持30日という上限がある一方、こちらは応募者管理に上限の記載がありません。

費用が何に連動するか。HRMOS採用やジョブカン採用管理は管理対象の量、こちらは露出のクリック数です。

複数媒体の応募を集約したいか。提供側がこの用途を別サービスへ案内しています。

強みの中心は、費用の発生点が「露出」に限られていることです。採用管理システムの多くは、管理する候補者の数やアカウント数、契約期間に対して費用がかかります。このサービスは管理の部分に課金がなく、人を集めるところだけが有料です。応募は既存の経路(自社サイト、紹介、電話)で足りていて、管理の仕組みだけが欲しいという企業では、費用がゼロのまま運用できます。

弱みとして挙げた「無料掲載では効果指標が見られない」点は、改善の打ち手が限られることを意味します。どの求人が何回表示されたかが分からなければ、原稿を直す判断の材料がありません。無料で運用し続ける場合、応募数という結果の数字だけで判断することになります。

クリック単価が非公開である点は、ジョブカン採用管理のように金額表が公開されている製品と性質が違います。あちらは候補者数から年間コストを計算できますが、こちらは予算の上限しかコントロールできません。「3,000円でどれだけ応募が来るか」は、やってみないと分からない構造です。

向く利用者と、向かない利用者

表5 公開条件から見た向き不向き
条件向く向かない
予算採用管理に費用をかけられない。露出だけ必要なときに少額を出したい固定費として予算化し、年間の金額を確定させたい
採用ホームページ自社の採用ページをまだ持っていないすでに他サービスで採用ページを運用している(重複のリスクがある)
利用中の媒体Indeed系の露出を使う。媒体をほとんど使っていない複数の求人媒体を併用し、応募を自動で集約したい
採用の種類アルバイト・中途の通年募集新卒採用が中心(連携先がリクナビのみに限定される)
改善の進め方応募数という結果だけ見て判断する表示回数・クリック率を見ながら原稿を直したい(有料オプションが前提になる)
経理請求書払いで問題ないカード決済で経費処理をそろえたい

社員数が少なく、採用ページも持っておらず、まず応募を受け取る仕組みが欲しいという段階なら、費用をかけずに始められる選択肢です。反対に、複数媒体の応募をまとめて管理したい、効果を見ながら原稿を改善したいという段階に入っているなら、提供側自身が別サービスを案内しているとおり、守備範囲の外に出ています。

使い始める前に確かめる5点

図5 公式サイトだけでは決まらない5点

  1. 既存の採用ページとの重複 他サービスで採用ホームページを運用している場合、検索順位の低下とIndeedでの非掲載のリスクがヘルプページに明示されています。どちらを残すかを先に決めます。
  2. クリック単価の実績 単価は変動制で公開されていません。自社の職種・エリアでの目安を、導入相談の窓口で聞けるか確かめます。
  3. ジョブブーストの下限金額 「一定金額以上の予算」とだけ書かれており、金額は商品紹介ページ側にあります。少額運用の予定なら対象外になります。
  4. 代理店の承認 代理店経由で導入する場合、特約事項の第1条で渡す権限の範囲を確認します。承認しない場合の既定の扱いも定められています。
  5. 新卒・インターン求人の掲載先 「インターンシップ&キャリア」「新卒採用」の求人はリクナビのみに掲載されます。中途と同じ露出は得られません。

Airワーク 採用管理のように露出へ課金する設計と、管理する候補者の量へ課金する設計の違いは、採用管理システム比較5選で5サービス分を並べて整理しています。費用が増える引き金がどこにあるかで、向き不向きが入れ替わります。

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Airワーク 採用管理で足りない部分を他社で埋めるなら、次の2本が対応表になります。

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記事扱っている内容
engage同じく基本機能が無料。ただし掲載先と連携の構成が違う
採用管理システムの料金体系クリック課金と他の課金方式を並べて比較

よくある質問

Airワーク 採用管理は本当に無料で使えますか。
基本機能は0円です。よくある質問に「初期費用は発生しません。基本機能は全て無料でご利用いただけます」と書かれています。費用が発生するのは有料オプション(Indeed PLUS経由の求人掲載)を使った場合だけです。
有料オプションはいくらからですか。
料金ページに「求人の有料オプションは3,000円からご利用頂けます」と記載されています。予算上限を自分で設定できるため、想定以上の費用は発生しないと説明されています。
クリック単価はいくらですか。
よくある質問では「クリック単価は変動するため、決まった金額はございません」とされています。固定の単価は公開されていません。
有料オプションの申し込みはどこでしますか。
窓口への申込みや問い合わせは不要です。求人を作成し、その求人の有料オプション利用設定をweb上で行う形だと案内されています。
支払い方法は何がありますか。
請求書払いのみです。よくある質問にそのように記載されています。
提供しているのはリクルートですか。
「Airワーク 採用管理に関する特約事項」では、事業者はIndeed Japan株式会社と記載されています。公式サイト各ページの著作権表示も「© Indeed Inc.」です。フッターにはリクルートグループの関連サービスが並んでいますが、契約の相手方として特約事項に書かれているのはIndeed Japan株式会社です。
応募者の選考状況はどこまで管理できますか。
機能一覧には、未対応・書類選考中・面接日確定など14種類のステータスで管理できると記載されています。応募者一覧のCSVダウンロードと、電話応募など他経路の応募者を手入力で登録する機能も無料の範囲です。
他の求人媒体からの応募を自動で取り込めますか。
機能一覧にその機能の記載はありません。ヘルプページには、複数求人媒体の応募一括管理といった高度な機能を希望する場合はジョブオプ採用管理を検討するよう案内があります。
無料掲載でも効果は確認できますか。
「掲載中求人の効果確認」は機能一覧で「Indeed PLUSで利用」に分類されています。表示回数やクリック率、応募あたりの費用などの指標は、有料オプション側の機能です。
有料広告を止めたあと、同じ広告を再開できますか。
できません。ヘルプページには、有料配信期間が終了するとステータスが「終了」になり、配信と予算の費消は停止され、再開はできないと書かれています。再度配信するには新たに広告設定を行う必要があります。一時的に止めるだけなら「休止中」を使います。
新卒採用にも使えますか。
「インターンシップ&キャリア」「新卒採用」の求人は、リクナビのみに掲載されるとヘルプページに記載されています。中途・アルバイトの求人とは掲載先の範囲が異なります。
すでに自社の採用ホームページがある場合はどうなりますか。
ヘルプページに注意書きがあり、ホームページ内容の重複による検索エンジン掲載順位の低下や、Indeedに重複連携された原稿の非掲載といったリスクが考えられるとされています。

この記事が参照した一次情報

Airワーク 採用管理の料金・機能区分・掲載条件・事業者名は、2026年10月2日に公式サイトとヘルプページで確認した記載にもとづきます。クリック単価とジョブブーストの下限金額は公開されていないため推定していません。「最大約7割」などの数値は、公式の注記に書かれた調査名・調査時期・集計条件をそのまま併記しています。この記事に利用者の口コミや星評価は含めていません。

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HRMOS採用の料金は非公開。公開されているのは「登録応募者5,000/10,000/上限なし」と自動取込の別枠【2026年】https://bizee.jp/business-service/hrmos-ats-detail/https://bizee.jp/business-service/hrmos-ats-detail/#respondFri, 02 Oct 2026 14:43:14 +0000https://bizee.jp/?p=13819

HRMOS採用(株式会社ビズリーチ)の年間利用料金は公開されていません。ただし料金ページには、初期導入費0円、契約期間12カ月、そしてプランごとの2種類の上限値が出ています。登録応募者の上限数は累計でLite 5,000人・Standard 10,000人・Enterprise 上限なし、求人媒体からの自動取込応募者上限は1,200名・3,600名・6,000名(超過は別途見積もり)です。自動取込できる媒体はビズリーチ、キャリトレ、Wantedly、リクナビNEXT、doda、マイナビ転職、エン転職、Greenの8つ。利用開始は申し込みから中5営業日後で、「HRMOS採用 新卒エディション」は別のサービスです。

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HRMOS採用の料金ページを開くと、金額の欄には数字ではなく「料金表をダウンロード」というリンクが置かれています。それでも、このページには見積もりを取る前に押さえておける条件がいくつも並んでいます。初期導入費、契約期間、そしてプランごとに違う2種類の上限値です。この記事では、公開されている範囲で何が確定しているのかを整理し、問い合わせの前に自社で判断できるところまで詰めます。

先に結論

  • 年間利用料金は非公開。金額を知るには資料ダウンロードか見積もり依頼が必要です。
  • 一方で初期導入費0円と契約期間12カ月は、プランを問わず公開されています。
  • プランはLite・Standard・Enterpriseの3種類。差が出るのは2種類の上限値です。
  • 登録応募者の上限数は累計で5,000人/10,000人/上限なし。年あたりではありません。
  • 求人媒体からの自動取込応募者には別枠の上限があり、1,200名/3,600名/6,000名です。
  • 提供は株式会社ビズリーチ。「HRMOS採用」と「HRMOS採用 新卒エディション」は別のサービスです。

提供会社と、HRMOSシリーズの中での位置づけ

HRMOS採用を提供しているのは株式会社ビズリーチです。よくあるご質問には「多くの企業様の採用支援をしてきた株式会社ビズリーチが『使いやすさ』にこだわって開発した採用管理システム」と書かれており、同社が2009年から運営している転職サイト「ビズリーチ」で培った個人情報の取り扱いが前面に出ています。セキュリティの説明では、2016年6月のリリース以来セキュリティに関する事故はない、と明記されています。

HRMOSは採用だけの製品ではなく、人財活用(タレントマネジメント)、勤怠、労務、給与、経費まで並ぶシリーズ名です。採用の領域だけでも、中途採用向けの「HRMOS採用」、新卒向けの「HRMOS採用 新卒エディション」、そして新卒採用管理として案内されている「sonar ATS by HRMOS」が併存しています。自社が検討しているのがどれなのかを取り違えると、料金も機能も噛み合わなくなります。

表1 公式サイトのシリーズ一覧に並ぶ採用関連の製品(2026年10月2日確認)
名称公式サイトでの位置づけこの記事の対象
HRMOS採用採用管理システム。中途版として機能・料金ページが用意されている対象
HRMOS採用 新卒エディション通年採用に最適化した新卒向け。よくあるご質問で「別のサービス」と明記対象外
sonar ATS by HRMOSシリーズ一覧では「新卒採用管理」として並ぶ。独自ドメインで機能・料金ページを持つ対象外
HRMOS タレントマネジメント人財活用システム。内定者情報の連携先として案内されている対象外

シリーズ一覧に「sonar ATS by HRMOS」が並んでいる点は、採用管理システムを比較するうえで無視できません。sonar ATSはもともと独立したブランドとして認知されており、新卒採用の分野で名前が挙がる製品です。現在はHRMOSのシリーズ一覧からリンクされ、名称にも「by HRMOS」が入っています。中途と新卒で製品が分かれているという前提で候補を並べないと、同じ会社の別製品どうしを比較してしまうことになります。

料金ページで公開されているのは「金額以外」の部分

料金ページの中心にあるのは、Lite・Standard・Enterpriseの3列と、5行の比較表です。年間利用料金の行だけがダウンロードリンクになっていて、残りの4行には具体的な値が入っています。つまり、金額は分からないまま、プラン間の線引きだけが先に分かる構成になっています。

HRMOS採用の公式サイトの料金・プラン概要表の画面キャプチャ。Lite・Standard・Enterpriseの3列に対し、初期導入費0円、年間利用料金は料金表ダウンロード、契約期間12カ月、登録応募者の上限数が5,000人・10,000人・上限なし、求人媒体からの自動取込応募者上限が1,200名・3,600名・6,000名と並んでいる
図1 HRMOS採用の料金・プラン概要表。初期導入費と契約期間は3プラン共通で、違いが出るのは下2行の上限値だけ。出典:HRMOS採用「料金プラン」(2026年10月2日確認)
表2 公開されているプラン概要(2026年10月2日確認)
項目LiteStandardEnterprise
初期導入費0円
年間利用料金非公開(料金表のダウンロードが必要)
契約期間12カ月
登録応募者の上限数(累計)5,000人10,000人上限なし
求人媒体からの自動取込応募者上限1,200名3,600名6,000名

Enterpriseの自動取込上限には注記が付いており、「6,000名超過の場合は別途見積もり」と書かれています。登録応募者の上限が「上限なし」であるのに対し、自動取込の側には6,000名という数字が残っているので、Enterpriseだからといってすべてが青天井になるわけではありません。

表の下半分には、プランによらず使える機能も列挙されています。サポートチャット・電話・メール、レポーティング機能、求人ページの外部分析ツール連携、リファラル採用管理機能、他求人媒体の応募者データ取り込み、求人ページのSNS連携、自動フォームカスタマイズ機能、求人ページのスマートフォン対応、アクセスのIP制限が「利用無制限」の欄に、掲載求人数・採用求人数・面接官数・エージェント数が「登録数無制限」の欄に並びます。面接官の数が無制限であることは、現場を巻き込む運用を考えている企業にとって効いてきます。

登録応募者の上限は「累計」で効いてくる

見落としやすいのが、登録応募者の上限数に付いている「(累計)」という括弧書きです。年間や月間ではなく、そのアカウントに登録された応募者の総数が数えられます。Liteの5,000人は、年100人を採用する企業が年1,000人の応募を受けるなら5年で到達する水準です。

図2 プラン別の上限値の開き方(公開値をそのまま並べたもの)

Lite 登録応募者5,000人
Standard 登録応募者10,000人
Enterprise 登録応募者上限なし
Lite 自動取込1,200名
Standard 自動取込3,600名
Enterprise 自動取込6,000名

LiteからStandardへ移ると登録応募者の上限はちょうど2倍になりますが、自動取込の上限は3倍に広がります。2つの数字の伸び方が違うということは、プランの切り替えを促す要因が2つあることを意味します。社内で面接した候補者を手入力で積み上げていく使い方と、求人媒体からの応募を自動で流し込む使い方とでは、先に天井に当たる場所が違うわけです。

上限に到達したあとどうなるのか(登録が止まるのか、上位プランへの移行が必要になるのか、追加費用で延長できるのか)は、料金ページには書かれていません。累計で数えるという性質上、契約が長くなるほど影響が大きい条件なので、見積もりを取る段階で必ず確認しておきたい点です。

求人媒体からの自動取込には、別枠の上限がある

自動取込の対象媒体は、よくあるご質問に実名で挙げられています。ビズリーチ、キャリトレ、Wantedly、リクナビNEXT、doda、マイナビ転職、エン転職、Greenの8つです。中途採用で使われる主要な媒体がひととおり入っており、どれか1つのために別のシステムを併用する必要は生じにくい構成です。

表3 応募者情報を自動取り込みできると明記されている媒体(2026年10月2日確認)
媒体区分備考
ビズリーチスカウト型提供元と同じ会社の自社サービス。選考ステータスの双方向連携まで案内されている
キャリトレスカウト型同社サービス
Wantedlyダイレクトリクルーティング―
リクナビNEXT求人媒体―
doda求人媒体―
マイナビ転職求人媒体―
エン転職求人媒体―
Green求人媒体―

この一覧のなかで、ビズリーチだけは扱いが違います。機能一覧には「ビズリーチ連携」という独立した項目が設けられ、求人登録依頼、ヘッドハンターレコメンド、即戦力人材レコメンド、応募取り込み、選考ステータス連携の5つが列挙されています。HRMOS採用上で選考ステータスを更新するとビズリーチ側にも自動で反映される、という双方向の動きが説明されているのはこの媒体だけです。すでにビズリーチを使っている企業では、同じ操作を二度しなくて済む分の工数が実際に浮きます。

逆に言えば、ビズリーチを使っていない企業では、この連携の価値はそのまま目減りします。採用管理システムを選ぶときに「連携媒体数」だけで比べると、深さの違いが見えません。ジョブカン採用管理は対象媒体の一覧を公開しておらず問い合わせが必要な設計なので、HRMOS採用のように媒体名が実名で出ている点は、比較の段階では扱いやすい情報です。

年間利用料金が非公開であることの意味

料金ページにも、よくあるご質問にも、金額は書かれていません。質問「プランの種類や料金、支払い方法を教えてください。」への回答は「ご利用いただく企業様の規模や用途に応じて、複数の料金プランをご用意しています。料金プランの詳細については、弊社担当者が貴社のご状況をお伺いしたうえで、ご案内いたします」というものです。

金額を得る経路は2つあります。1つは料金ページのフォームから料金表をダウンロードする方法で、姓・名・会社名・メールアドレス・電話番号に加えて、年間採用人数と従業員規模の選択が必須です。もう1つは見積もり依頼で、よくあるご質問には「弊社担当者が貴社のご状況を伺ったうえで、ご案内いたします」とあります。どちらも連絡先の登録を伴うので、純粋に相場だけ知りたい段階では踏み込みにくい作りです。

フォームの「年間採用人数」の選択肢は、0〜10人、11〜20人、21〜50人、51〜100人、101〜500人、501〜1000人、1001人以上の7段階です。従業員規模は1〜9名から3,000名〜までの7段階。この刻み方自体が、料金が採用人数と企業規模のどちらにも連動しうることを示しています。この刻み方からは、料金が「採用人数の帯」と「企業規模の帯」の二軸で組まれている可能性が読み取れます。

契約期間12カ月と初期導入費0円の組み合わせ

プラン概要表で3プラン共通として示されているのが、初期導入費0円と契約期間12カ月です。よくあるご質問でも「初期導入費用は一切かかりません」と念押しされています。

この2つはセットで読む必要があります。初期費用がかからない代わりに、契約は12カ月単位です。短期間だけ試して合わなければ抜ける、という使い方は想定されていません。採用管理システムは、求人票・選考フロー・評価フォーム・権限設定を自社向けに作り込むほど効果が出る種類の道具なので、1年という単位自体は不自然ではありませんが、無料プランや月単位契約を持つ製品とは判断の仕方が変わります。

表4 契約の入口条件を他の採用管理システムと並べたもの(各社公式の公開記載、2026年10月2日確認)
項目HRMOS採用ジョブカン採用管理
初期費用0円0円
金額の公開非公開(ダウンロード・見積もり)公開(候補者数の帯ごとの月額)
契約期間12カ月公式サイトに期間の明記なし
無料で使い続ける手段記載なし無料プランあり(月30名まで)
無料で試す手段オンラインデモ、資料請求30日間の無料お試し
利用開始まで申し込みから中5営業日申し込み後すぐ
課金の単位プラン制(上限値で区分)その月の新規候補者登録数

この並びで見ると、2つの製品は入口の設計が逆を向いています。ジョブカン採用管理は金額を公開して自分で計算させる方向、HRMOS採用は条件を公開して金額は個別に提示する方向です。どちらが優れているという話ではなく、社内の稟議で「先に金額の目安が要る」のか「先に要件の適合を確認したい」のかで、扱いやすさが入れ替わります。

「HRMOS採用」と「新卒エディション」は別のサービス

よくあるご質問には、「『HRMOS採用』と『HRMOS採用 新卒エディション』は別のサービスですか?」という設問があり、回答は「はい、別のサービスです。」の一文です。言い切りの形で書かれているので、解釈の余地はありません。

新卒エディションについては、採用業務の効率化だけでなく通年採用に最適化された機能で「新卒採用ならでは」の業務を支援する、と説明されています。動作環境の説明では、新卒エディションはGoogle Chromeのみで利用できる(2021年4月現在の注記付き)とされており、中途版が Chrome・Edge・Safari・Firefox の最新版を推奨しているのと差があります。社内の標準ブラウザがEdgeで統一されている企業では、この1行が効いてきます。

中途と新卒の両方を管理したい場合、2つのサービスをそれぞれ契約するのか、1つにまとめられるのかは公開情報からは判断できません。料金ページのプラン概要表は中途版のものです。両方を扱うなら、問い合わせの最初の段階で「中途と新卒を同一アカウントで運用できるか」を聞いておくほうが早く進みます。

機能は「選考管理・母集団形成・分析改善」の3層に整理されている

機能一覧ページは、選考管理、母集団形成、分析・改善、その他という区分で並んでいます。採用管理システムの機能表はどれも似通って見えますが、この区分の切り方自体に製品の重心が出ます。

表5 機能一覧ページに記載されている主な機能(2026年10月2日確認)
区分記載されている機能
選考管理書類判定アシスト(AI)、選考フロー作成、求人媒体連携、面接日程調整の自動化、書類選考・面接評価、エージェント管理、Slack連携、候補者管理
母集団形成求人ページ作成・更新、自動求人生成(AI)、タレントプール、リファーラル採用、社内公募、ヘッドハンターレコメンド
分析・改善求人別・経路別レポート、選考実施数レポート、目標対実績レポート、面接官別評価レポート、ビズリーチ年収相場レポート
その他内定者情報連携(HRMOS タレントマネジメント、SmartHR)、入社手続き連携(HRMOS 労務給与)、権限設定
オプション課題分析レポート、経営レポート、コンサルティング、初期設定代行、採用HP作成代行、社内用マニュアル作成・説明会実施

分析・改善の層に5種類のレポートが並んでいるのは、この製品の特徴です。とくに「ビズリーチ年収相場レポート」は、ビズリーチ登録会員の年収データを職種ごとの統計として閲覧できるというもので、対象は過去2年以内に新規登録した会員(中央値は年収を自由入力で登録している会員のみ集計)という注記が付いています。オファー年収を決める場面で使える外部データが製品に同梱されている形で、他の採用管理システムでは代替しにくい部分です。

社内公募にIP制限を掛けて従業員限定にできる、という記載も目を引きます。採用管理システムを社外向けの採用だけでなく、社内異動の仕組みにも使う設計です。候補者データベースを1つに保ったまま、社外と社内を出し分けるという考え方になっています。

利用開始までの日数と、権限の設計

よくあるご質問には、申し込みから中5営業日後に利用を開始できる、と書かれています。クラウドサービスなので機器やパッケージの購入は不要で、ヒアリングのうえ担当者がアカウント開設と説明を行う流れです。料金ページ側では「最短5営業日でご利用開始」として、お問い合わせ、採用課題のヒアリング・ご提案、ご契約、導入ご支援開始という4ステップが示されています。

図3 公式サイトに示されている利用開始までの流れ

  1. STEP1 お問い合わせ 料金表ダウンロードのフォーム、または問い合わせフォームから連絡します。年間採用人数と従業員規模の入力が求められます。
  2. STEP2 採用課題のヒアリング・ご提案 担当者が現在の採用活動の状況と解決したい課題を聞き取り、プランを提案します。金額が提示されるのはここです。
  3. STEP3 ご契約 契約期間は12カ月です。初期導入費はかかりません。
  4. STEP4 導入ご支援開始 専任のカスタマーサクセス担当者がアカウント開設と初期設定を支援します。申し込みから中5営業日後に利用開始できると案内されています。

アカウントは管理画面からいつでも追加・変更でき、追加にはメールアドレスが必要です。役割は「管理者」「採用担当者」「採用コーディネーター」「面接官」の4種類が用意され、情報へアクセスできる範囲をアカウントごとに設定できます。面接官数が登録数無制限であることと合わせると、現場の面接官に閲覧範囲を絞ったアカウントを配る前提の設計になっていることが分かります。

導入時の初期設定に手が回らない場合は、初期設定代行、採用HP作成代行、社内用マニュアル作成・説明会実施といった支援がオプションとして用意されています。これらの料金も公開されていないため、本体の見積もりと同時に確認する項目です。

セキュリティの公表内容と第三者認証

セキュリティについては、よくあるご質問にまとまった記載があります。通信はTLSで暗号化し、データはアマゾン ウェブ サービス(AWS)上で管理、毎日バックアップを取り複数のデータセンターに保管するとされています。アプリケーション側では、ユーザーの追加・削除、役割ごとの権限管理、特定IPアドレスからのみログインを許可する制限機能に加え、WAF(Web Application Firewall)による保護が導入されています。不正の可能性があるログインの検出、アプリケーションログ、サーバー操作ログをリアルタイムで監視しているという記述もあります。

表6 公表されている認証・監査(2026年10月2日確認)
区分公表内容
プライバシーマークHRMOSシリーズを提供する株式会社ビズリーチが2011年に取得。JIS Q 15001に適合した個人情報保護を実施
ISO/IEC 27001No.I507(サイト下部に記載)
ISO/IEC 27017No.U032(サイト下部に記載)
適用範囲適用事業所は渋谷アクシュ。経費精算システム「HRMOS経費」は適用対象外と明記
脆弱性診断定期的に第三者による脆弱性診断を実施し、評価を受けている
事故の公表2016年6月のリリース以来、セキュリティに関する事故はないと記載

認証番号が明記されている点と、適用対象外のサービス名まで書かれている点は、情報システム部門のチェックシートに回答するときに使いやすい情報です。「シリーズ全体が認証を取っている」という書き方で済ませず、対象外を名指ししているのは、この種の公表としては丁寧な部類に入ります。

他の採用管理システムと比べた強みと弱み

公開されている情報から読み取れる位置づけを、先に箇条書きで示します。いずれも公式サイトの記載だけを根拠にしており、利用者の評価や満足度は含んでいません。

図4 公開情報だけから見たHRMOS採用の位置づけ

強み

自動取込の対象媒体が8つとも実名で公開されている。使っている媒体が入るかを問い合わせ前に確認できる。

ビズリーチとは選考ステータスの双方向連携まで用意されている。同社サービスの利用企業では操作が一度で済む。

面接官数・掲載求人数・エージェント数が登録数無制限。現場を巻き込む運用で人数が費用に跳ねない。

ビズリーチ年収相場レポートという外部データが製品側に含まれている。

弱み

年間利用料金が非公開。相場を知るだけでも連絡先の登録が要る。

契約期間が12カ月。短く試してから判断する入口がない。

登録応募者の上限が累計で効くため、契約が長いほど天井が近づく。

中途と新卒が別サービス。両方を扱う企業は構成が複雑になる。

比較の軸

金額を公開しているか。ジョブカン採用管理は帯ごとの月額まで公開しており、入口の透明度は逆です。

課金が何に連動するか。HRMOS採用はプラン制の上限値、ジョブカン採用管理はその月の候補者数です。

自社がすでに使っている媒体との連携の深さ。一覧の長さではなく、双方向かどうかを見ます。

強みの中心にあるのは、連携の深さです。応募を取り込めるだけなら対応製品は多くありますが、HRMOS採用側で選考ステータスを更新するとビズリーチ側にも反映される、という往復まで案内されているのは提供元が同じであるがゆえの実装です。スカウト型の媒体を主力にしている企業では、選考状況の二重管理がなくなる効果が大きくなります。

弱みとして挙げた「非公開」は、この製品に限った話ではありません。採用管理システムは見積もり制を採る製品が多く、金額の横並び比較が成立しにくい分野です。ただし、HRMOS採用は金額以外の条件を表にして出しているぶん、問い合わせ前に自社が当たりそうな上限を見積もることはできます。情報がまったく出ていない製品と同列に扱うのは正確ではありません。

累計の上限については、運用年数と応募総数の掛け算で考えます。年間の応募総数が1,000件の企業なら、Liteの5,000人には5年前後で到達します。採用管理システムは長く使うほど蓄積が価値になる道具なので、「蓄積が増えると上位プランへ移る必要が出る」という構造は、導入時に織り込んでおくべき条件です。

向く利用者と、向かない利用者

表7 公開条件から見た向き不向き
条件向く向かない
利用中の媒体ビズリーチ、doda、リクナビNEXT、マイナビ転職、エン転職、Green、Wantedlyのいずれかが主力Indeedや自社採用サイトからの応募が中心で、媒体連携をほぼ使わない
採用の種類中途採用が中心新卒だけを管理したい(別サービスの検討になる)
検討の進め方要件の適合を先に確認し、金額は商談で詰めてよい金額の目安がないと社内の検討に乗せられない
契約の期間1年単位で腰を据えて運用設計まで行う数カ月だけ試してから本決めしたい
体制現場の面接官や部門長を巻き込み、権限を分けて運用する人事2〜3名で完結し、権限分離の必要がない
分析の要否経路別・面接官別の数字を見て選考プロセスを直したい応募者の一覧管理ができれば十分

人事2〜3名で完結する規模なら、金額が公開されている製品から当たったほうが検討は速く進みます。逆に、面接官が10名を超え、部門ごとに権限を分ける必要があり、経路別の歩留まりを見て選考を直したいという段階に来ているなら、登録数無制限とレポート群の価値が費用を上回る可能性があります。無料で始められる製品との線引きは、月あたりの件数で止まるのか、累計の件数で止まるのかという上限の種類で考えると見分けがつきます。

問い合わせる前に決めておく5点

図5 公開情報では埋まらない5点

  1. 年間の応募総数 フォームで年間採用人数を選ばされます。採用人数ではなく応募総数のほうが上限に効くので、両方を持って臨みます。
  2. 既存データの件数 登録応募者の上限は累計です。他システムから移行する候補者データの件数を数えておくと、どのプランから始めるかが決まります。
  3. 上限到達後の扱い 上限に達したときに登録が止まるのか、追加費用で延長できるのかは公開されていません。
  4. 中途と新卒の構成 両方を扱うなら、同一アカウントで運用できるのか、2契約になるのかを最初に確認します。
  5. 契約更新と解約の条件 契約期間12カ月とだけ公開されています。更新が自動なのか、解約の申し出をいつまでに行うのかは記載がありません。

5番目の解約条件は、公開情報からは埋められない部分です。初期費用0円で入れる代わりに12カ月の契約があるという構造なので、途中解約の可否と、更新のタイミングでの申し出期限は、契約書を交わす前に文面で確認しておく価値があります。

HRMOS採用の2つの上限値が、他社のどの条件に対応するのかは採用管理システム比較5選の一覧で見比べられます。上限を累計で数えるのは、比較した5サービスのなかでHRMOS採用だけでした。

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HRMOS採用の条件を他社と突き合わせるなら、課金の根拠が違う製品と、実務の論点を扱った記事が参考になります。

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よくある質問

HRMOS採用の料金はいくらですか。
年間利用料金は公開されていません。料金ページでは「料金表をダウンロード」というリンクになっており、よくあるご質問でも、企業の規模や用途に応じて複数のプランがあり、担当者が状況を聞いたうえで案内すると書かれています。公開されているのは初期導入費0円と契約期間12カ月です。
初期費用はかかりますか。
かかりません。プラン概要表で3プランとも0円と示されており、よくあるご質問にも「初期導入費用は一切かかりません」と書かれています。
プランは何種類ありますか。何が違いますか。
Lite・Standard・Enterpriseの3種類です。公開されている違いは2つで、登録応募者の上限数(累計)が5,000人/10,000人/上限なし、求人媒体からの自動取込応募者上限が1,200名/3,600名/6,000名です。Enterpriseの自動取込は6,000名を超えると別途見積もりになります。
登録応募者の上限は毎年リセットされますか。
料金ページの表記は「累計」です。年あたりではないため、運用年数が長くなるほど総数が増えます。上限に到達したあとの扱いは公開されていません。
どの求人媒体から応募を自動で取り込めますか。
よくあるご質問に、ビズリーチ、キャリトレ、Wantedly、リクナビNEXT、doda、マイナビ転職、エン転職、Greenの8つが挙げられています。
契約期間はどのくらいですか。
プラン概要表に12カ月と記載されています。3プラン共通です。更新や解約の条件は公開されていません。
申し込んでからどのくらいで使えますか。
よくあるご質問では、申し込みから中5営業日後に利用を開始できると案内されています。料金ページ側では「最短5営業日でご利用開始」と表記されています。
新卒採用にも使えますか。
中途版の「HRMOS採用」とは別に「HRMOS採用 新卒エディション」があり、よくあるご質問では「別のサービスです」と明記されています。新卒エディションはGoogle Chromeのみで利用できると記載されています(2021年4月現在の注記)。
アカウントは何人まで作れますか。
料金ページの「登録数無制限」の欄に、掲載求人数・採用求人数・面接官数・エージェント数が挙げられています。役割は管理者・採用担当者・採用コーディネーター・面接官の4種類で、アクセス範囲をアカウントごとに設定できます。
セキュリティの認証は取得していますか。
サイト下部にISO/IEC 27001(No.I507)とISO/IEC 27017(No.U032)の記載があり、適用事業所は渋谷アクシュ、HRMOS経費は適用対象外とされています。株式会社ビズリーチは2011年にプライバシーマークを取得しています。
動作環境に制限はありますか。
中途版はWindows(Microsoftがサポートしているバージョン)とmacOS(Appleがサポートしているバージョン)で、Google Chrome・Microsoft Edge・Safari・Firefoxの最新版が推奨されています。一部機能を除きパソコンでの利用を想定していると注記されています。

この記事が参照した一次情報

HRMOS採用の料金・上限値・契約条件は、2026年10月2日に公式サイトで確認した記載にもとづきます。年間利用料金は公開されていないため、この記事では金額を推定していません。他社の集計サイトに出ている金額は出典が確認できないため採用せず、公式に書かれていない項目は「公開されていない」と明記しました。導入事例に出てくる企業名・規模は公式サイトの記載をそのまま引用しています。

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https://bizee.jp/business-service/hrmos-ats-detail/feed/0
ジョブカン採用管理の料金は候補者数で決まる|差がつくのは50名までの帯だけ、51名以上は2プラン同額【2026年】https://bizee.jp/business-service/jobcan-ats-detail/https://bizee.jp/business-service/jobcan-ats-detail/#respondFri, 02 Oct 2026 13:56:27 +0000https://bizee.jp/?p=13815

ジョブカン採用管理の月額は、その月に新規登録した候補者数で決まります。初期費用・サポート費用は0円で、利用ユーザー数は料金に含まれません。有料プランはLITEとSTANDARDの2つですが、金額が違うのは「〜50名/月」の帯だけで、51〜150名はどちらも30,000円、151〜300名は70,000円、301〜1,000名は120,000円と同額です(税抜)。差は求人媒体自動連携機能の有無です。無料プランは月30名までで候補者データの保持は30日間、有料プランは10年間。解約は希望月の前月までに解約申し込み書を送り、解約月は日割りされません。

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採用管理システムの料金は、ユーザー数で決まるものが多いなかで、ジョブカン採用管理はその月に新規登録した候補者の数で月額が決まります。採用担当を何人増やしても金額は動かず、応募が集中した月だけ料金が上がる仕組みです。公式サイトで公開されている料金表、機能一覧、導入の流れ、特定商取引法に基づく表記をたどり、申し込む前に押さえておく条件を整理します。

先に結論

  • 初期費用とサポート費用は0円。かかるのは月額だけです。
  • 月額はその月の新規候補者登録数で決まります。利用ユーザー数は料金に含まれません。
  • 有料プランはLITEとSTANDARDの2つ。金額が違うのは「〜50名/月」の帯だけで、51名以上は同額です。
  • 差は求人媒体自動連携機能の有無。STANDARDにはあり、LITEと無料プランにはありません。
  • 無料プランは月30名までで、候補者データの保持期間が30日間。有料プランは10年間です。
  • 解約は解約希望月の前月までに解約申し込み書を送付。解約月は日割りせず満額請求です。

提供会社と受付状況

ジョブカン採用管理を提供しているのは株式会社Donutsです。特定商取引法に基づく表記には、代表者または運営統括責任者名として西村啓成、所在地として東京都渋谷区代々木2-2-1 小田急サザンタワー8階が記載されています。電話番号は050-3161-4962で、受付は平日9:00〜18:00です。

新規の申込みは公式サイトから受け付けています。無料アカウントは1分で発行でき、有料の申請をするまで料金は発生しないと案内されています。商品の受け渡し時期については「お申し込みいただくと即時ご利用いただけます」と記載されています。

表1 提供会社と連絡先(特定商取引法に基づく表記より)
項目記載内容
事業者名称株式会社Donuts
代表者または運営統括責任者名西村啓成
所在地〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-2-1 小田急サザンタワー8階
電話番号050-3161-4962(平日9:00〜18:00)
営業時間10:00-19:00(土日祝祭日・年末年始を除く)
付帯費用消費税、振込手数料(振込で支払う場合に限る)

料金は「その月の新規候補者登録数」で決まる

公式の料金ページは、まず初期費用・サポート費用が0円であることを示し、その下に候補者数の帯ごとの月額表を置いています。価格は税抜表記です。

ジョブカン採用管理の公式サイトの料金プラン表の画面キャプチャ。初期費用・サポート費用0円と、新規候補者登録数の帯ごとに無料プラン・LITEプラン・STANDARDプランの月額が並んでいる
ジョブカン採用管理の公式料金表。行は新規候補者登録数、列は無料プラン・LITEプラン・STANDARDプランで、列見出しの下に求人媒体自動連携機能の有無が書かれている
表2 新規候補者登録数の帯ごとの月額(税抜)
新規候補者登録数無料プラン
(求人媒体自動連携機能なし)
LITEプラン
(求人媒体自動連携機能なし)
STANDARDプラン
(求人媒体自動連携機能あり)
〜30名/月0円/月(機能制限あり)——
〜50名/月—8,500円/月30,000円/月
51〜150名/月—30,000円/月30,000円/月
151〜300名/月—70,000円/月70,000円/月
301〜1,000名/月—120,000円/月120,000円/月

この表でいちばん読み落としやすいのが、51名以上の帯ではLITEとSTANDARDの金額が同じという点です。51〜150名はどちらも30,000円、151〜300名はどちらも70,000円、301〜1,000名はどちらも120,000円です。金額に差がつくのは「〜50名/月」の帯だけで、8,500円と30,000円に分かれます。

つまり、毎月50名を超える候補者が登録される運用なら、料金は同じなのに求人媒体自動連携機能が付くSTANDARDを選ばない理由がありません。逆に毎月の登録が50名以下で、求人媒体との自動連携を使わないなら、LITEの8,500円で足ります。プランを迷う範囲は、実質この1行に閉じています。

表の下には注記が4つ並んでいます。価格は税抜表記であること、候補者データの保持期間は無料プランが30日間・有料プランが10年間であること、求人数は無料・有料とも制限がないこと、そして10年以上のデータ保持を希望する場合や候補者数が1,000名以上見込まれる場合は別途相談となることです。

公開された表から、年間コストを自分で計算できる

帯ごとの金額が公表されているので、採用計画の応募見込みから年額の上限を自分で出せます。見積もりを待たずに概算を置けるのは、料金を公開している製品ならではの利点です。次の表は、公表されている月額をそのまま12か月分に引き延ばしたものです。

表3 公表されている月額から計算した年額(税抜。各月が同じ帯に収まる前提)
毎月の新規候補者登録数LITEプランの月額LITEの年額STANDARDプランの月額STANDARDの年額
〜50名8,500円102,000円30,000円360,000円
51〜150名30,000円360,000円30,000円360,000円
151〜300名70,000円840,000円70,000円840,000円
301〜1,000名120,000円1,440,000円120,000円1,440,000円

この計算はあくまで「毎月同じ帯に収まる場合」の金額です。実際には月ごとに帯が動くため、通年採用なら平均的な応募数で、新卒採用なら応募が集中する月とそれ以外を分けて見積もるほうが実態に近づきます。年額をいちばん大きく動かすのは、ピーク月に何名の応募が入るかです。

なお、ユーザー数は料金に含まれないため、この表に人数の軸は入りません。採用担当を増やしても、面接官を追加しても、年額は変わらないという読み方になります。

課金単位が「ユーザー数」ではないことの意味

よくある質問には、候補者や利用ユーザーの登録数に上限はなく、ユーザー数は料金にも含まれないと書かれています。採用管理システムの多くが1ID単位で課金するなかで、この設計は運用の組み立て方を変えます。

図1 課金単位が違うと、どこで費用が増えるか

ユーザー数で課金する製品

面接官や現場社員にアカウントを配るほど月額が増えます。

結果として、閲覧だけの人をアカウント無しで運用する工夫が必要になります。

ジョブカン採用管理

利用ユーザーの登録数に上限がなく、ユーザー数は料金に含まれません。

面接官に広くアカウントを配っても月額は動きません。

代わりに増える要因

その月に新規登録した候補者数です。

媒体からの応募が集中した月は、同じ体制でも帯が上がることがあります。

現場の面接官に評価を入力してもらう運用を前提にするなら、この課金単位は大きな利点になります。一方で、新卒採用のように応募が特定の月へ集中する採用では、その月だけ帯が上がる前提で予算を見ておく必要があります。

公開されている機能の範囲

機能ページは、母集団形成から効果分析まで5つの区分で機能を並べています。

表4 公式の機能ページに並ぶ機能
区分機能
母集団形成採用サイトの作成・更新/Indeed・Googleしごと検索への求人掲載/限定公開求人機能・リファラル採用/エントリーフォーム/求人媒体自動連携/エージェント管理
選考管理・選考実施候補者情報の一元管理/日程調整機能/選考の評価項目設定/選考結果記入・管理/イベント管理機能/リファレンスチェック
進捗把握・効果分析ダッシュボードで進捗確認/求人ごとの進捗確認/レポート機能
連携サービスカレンダー連携/オンライン面接ツール連携/LINE連携/Slack・Teams通知/ジョブカン労務HR連携
その他中途・新卒一元管理/ユーザーの権限管理設定/ジョブカン上でメール送受信/システムメール機能/重複エントリー判定/モバイル対応/セキュリティ対策

カレンダー連携の対応先は、よくある質問にGoogleカレンダー、サイボウズ、Office365と明記されています。求人媒体からの候補者情報の取り込みについては「特定のタイミングで、求人媒体から候補者情報を自動でジョブカンに取り込みます」とあり、対象の求人媒体はサポート窓口へ問い合わせる案内になっています。ここは公式サイト上では一覧化されていません。

ジョブカンで作成した求人は、IndeedやGoogleしごと検索へ連携でき、連携した求人に応募があった場合は候補者情報が自動で登録されると説明されています。

その他機能に並ぶ「重複エントリー判定」と「ユーザーの権限管理設定」は、課金の仕組みと合わせて読むと意味が変わります。重複エントリー判定は、同じ人が複数の媒体から応募したときに同一人物として扱うための機能で、新規候補者として二重に数えられるのを防ぐ側面があります。月額が新規候補者登録数で決まる以上、ここは費用にも関係する機能です。権限管理設定は、ユーザー数が課金に含まれない設計と組み合わせることで、面接官には自分の担当分だけを見せるといった運用を、費用を気にせず組み立てられるようにします。

オプションは件数課金。リファレンスチェックは1回1,500円

月額とは別に、実施した件数だけ費用が発生するオプションが用意されています。

表5 件数で課金されるオプション
オプション料金公式の説明
リファレンスチェック1回1,500円初期費用無料。初期費用や月額の追加固定費は不要で、実施した件数分のみ費用が発生。最初の候補者5名分までは無料で、6人目以降の依頼時に課金。依頼開始から平均3〜5営業日でレポートが納品される
AI面接1回3,000円近日リリース予定と公式に記載。面接は録画・文字起こしされ、一定のアルゴリズムで評価されると説明されている

リファレンスチェックには、押し間違いを防ぐために課金発生時のポップアップを設けているという説明もあります。オプションの性質上、採用数が少ない時期は固定費が増えないため、月額の帯が上がらない範囲で使う分には費用の読みが立てやすい設計です。

無料プランと30日間の無料お試しは別のもの

ジョブカン採用管理には「無料プラン」と「30日間の無料お試し」の2つがあり、混同しやすいところです。

図2 無料プランと無料お試しの違い

無料プラン

新規候補者登録数が月30名までで0円。機能制限ありと表に注記されています。

候補者データの保持期間は30日間です。

30日間の無料お試し

有料プランの機能を試す期間です。お試し期間中も全てのサポートを無料で利用できると案内されています。

終わったあと

有料プランへ申し込まない場合でも、無料アカウントは継続して利用できると公式に書かれています。

有料申請をするまで料金は一切発生しません。

無料プランで気をつけたいのが、候補者データの保持期間30日間です。採用は応募から内定まで数か月かかることがあり、30日を超えて候補者の記録を残したい場合は有料プランが前提になります。有料プランの保持期間は10年間で、10年以上を希望する場合は別途相談と明記されています。

導入は5ステップ。初期設定は2つだけ

導入の流れのページは、申込みから本運用までを5段階で示しています。

図3 公式が示す導入の5ステップ

  1. STEP 01 無料アカウント発行 1分で無料アカウントが発行できます。有料申請をするまで料金は一切発生しません。
  2. STEP 02 初期設定 ユーザー登録(採用担当・面接官)と求人登録の2ステップで運用できると説明されています。
  3. STEP 03 無料お試し 30日間無料で試せます。
  4. STEP 04 有料申込 引き続き利用する場合は有料プランへ申し込みます。申し込みはジョブカン採用管理の設定画面から直接行えます。
  5. STEP 05 本運用開始 無料アカウントを継続して利用することもできます。不明点や不具合はカスタマーサポートが対応します。

初期設定が「ユーザー登録」と「求人登録」の2つだけという説明は、導入時の工数を見積もるうえで重要です。候補者データの移行や選考フローの設計についてはこのページに記載がないため、既存のシステムから乗り換える場合は別途確認が要ります。

支払い方法と、解約で効いてくる条件

特定商取引法に基づく表記には、支払いと解約の条件が具体的に書かれています。導入の判断では、ここがいちばん後戻りしにくい部分です。

表6 支払いと解約の条件
項目記載内容
銀行振込利用・販売の翌月末まで(事務手続きの簡素化のため、株式会社ネットプロテクションズが決済処理を代行することがある)
クレジットカード決済日は毎月1日(実際の引き落とし日は各カード会社により異なる)
解約の手続きメールまたはチャットでの連絡後、送付される解約申し込み書を、解約希望月の前月までに送付する
解約月の料金日割りはせず、満額で請求される
付帯費用消費税、振込手数料(振込で支払う場合に限る)

解約は「前月までに書面を送る」形式です。月の途中で使わなくなっても、その月は満額で請求されます。採用が一段落するタイミングが分かっているなら、終わる月の前月中に手続きを済ませておくと無駄が出ません。期の変わり目で乗り換えを検討する場合も、連絡だけでは手続きが完了しない点に注意してください。

セキュリティとサポートの公表内容

よくある質問には、国内のGoogleサーバーを使用しておりGoogle水準のセキュリティ強度になること、IPアドレス制限を設定でき社内でのみ利用させることも可能であること、ジョブカンシリーズが情報セキュリティマネジメントシステム「ISO 27001」の認証を取得していることが書かれています。

公式サイトのフッターには、より具体的に「ISO/IEC 27001:2022/JIS Q 27001:2023」の要求事項および「ISO/IEC 27017:2015」に基づくISMSクラウドセキュリティ認証に関する要求事項(JIP-ISMS517-1.0)に適合している、と記載されています。

サポートは、電話(050-3161-4962)、メールのお問い合わせフォーム、チャットの3つです。よくある質問には、すべての窓口の受付時間が平日10:00〜12:00/13:00〜17:00と書かれています。ページ上部に表示されている電話受付の平日9:00〜18:00、特定商取引法に基づく表記の営業時間10:00-19:00とは記載が分かれているため、急ぎの連絡が必要な場面では、窓口ごとに時間を確かめるのが安全です。お試し期間中もすべてのサポートを無料で利用できると案内されています。

他の採用管理システムと比べた強みと弱み

公開されている情報から読み取れる強みと弱みを、先に箇条書きで整理します。

図4 公開情報から読み取れる位置づけ

強み

料金表が候補者数の帯まで公開されている。見積もりを取らずに年間コストを概算できる。

利用ユーザー数が料金に含まれないため、面接官へ広くアカウントを配れる。

初期費用とサポート費用が0円で、30日間の無料お試しがある。

弱み

月額がその月の候補者数で動くため、応募が集中する月の費用が読みにくい。

無料プランは候補者データの保持が30日間で、選考が長引く採用には向かない。

対象の求人媒体が公式サイトで一覧化されておらず、問い合わせが必要。

比較の軸

料金を公開しているかどうか。採用管理システムは見積もり制が多く、横並びの比較が難しい分野です。

課金単位がユーザー数か候補者数か。採用体制の人数と応募数のどちらが動くかで有利不利が入れ替わります。

強みの根拠は、料金表そのものが公開されている点にあります。採用管理システムでは、プラン名と対象規模だけを示して金額は見積もりとする製品が少なくありません。帯ごとの金額が出ていれば、採用計画の候補者数から年間の上限を自分で計算できます。

弱みとして挙げた「月によって帯が変わる」点は、裏返せば採用を止めている月の費用が下がるということでもあります。通年採用で毎月一定数の応募がある企業では読みやすく、新卒採用のように特定の時期へ集中する企業では読みにくい、という整理になります。

向く利用者と、向かない利用者

表7 公開条件から見た向き不向き
条件向く向かない
採用規模毎月の新規候補者が50名以下、または通年で一定数特定の月だけ1,000名を大きく超える
体制現場の面接官にも評価を入力してもらいたいアカウントを絞って運用したい(ユーザー課金がないため利点が出ない)
予算の立て方自分で年間コストを概算したい固定の年額で確定させたい
媒体連携Indeed・Googleしごと検索への掲載を使いたい特定の求人媒体との自動連携が必須(対象媒体は要問い合わせ)
データ保持過去の候補者を長く残したい(有料プランは10年間)無料プランのまま長期運用したい(保持は30日間)

社内の他の業務システムと合わせたい場合は、ジョブカン労務HRとの連携が機能一覧に挙がっています。勤怠や労務の運用を同じシリーズでそろえる前提なら、入社後のデータの受け渡しまで含めて検討する価値があります。ジョブカンシリーズの他製品の料金の考え方は、ジョブカン勤怠管理の料金と機能やジョブカンワークフローの料金と機能でも扱っています。

申し込む前に確かめる5点

図5 公式サイトだけでは決まらない5点

  1. 対象の求人媒体 自動連携の対象媒体は公式サイトに一覧がありません。使っている媒体が含まれるかをサポート窓口で確認します。
  2. 帯をまたぐ月の扱い 月の途中で候補者数が次の帯へ入ったときに、その月の請求がどうなるかを確認します。
  3. 無料プランの機能制限 料金表には「機能制限あり」とだけ書かれています。どの機能が使えないかを確認します。
  4. 既存データの移行 導入の流れに移行の記載がありません。他システムからの候補者データの持ち込み可否を確認します。
  5. 解約書面の提出期限 「解約希望月の前月まで」が、締め日のどこを指すのかを確認します。解約月は日割りされません。

ジョブカン採用管理の月額を他社の料金体系と並べて見たい場合は、採用管理システム比較5選に、料金の公開状況・無料枠の数え方・媒体連携・解約条件を横並びにした表をまとめています。帯ごとの金額まで公開している製品が他にあるかどうかも、そこで確認できます。

あわせて読む

ジョブカン採用管理と候補を並べるなら、課金の根拠が違う4製品も同じ軸で見ておくと判断が早くなります。

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記事扱っている内容
HRMOS採用上限値でプランが分かれる型。金額は非公開だが契約期間と上限は公開
Airワーク 採用管理管理機能は0円で、露出だけクリック課金
engage初期費用・月額・成功報酬のいずれも0円
HERP Hireフリープランは年間応募300件まで。乗り換えには無料期間がある
採用管理システムの料金体系候補者数課金が他の型とどう違うかを整理
採用管理システムの乗り換え手順解約の申し出期限と日割りの扱いを含む段取り
セキュリティと権限設計認証の適用範囲と権限の粒度の見方

よくある質問

ジョブカン採用管理の料金はいくらですか。
初期費用・サポート費用は0円で、月額のみです。〜50名/月の帯でLITEが8,500円、STANDARDが30,000円、51〜150名で両方とも30,000円、151〜300名で70,000円、301〜1,000名で120,000円です(いずれも税抜)。
LITEとSTANDARDの違いは何ですか。
料金表の列見出しに書かれているとおり、求人媒体自動連携機能の有無です。金額が違うのは〜50名/月の帯だけで、51名以上はどちらも同額です。
利用人数が増えると料金は上がりますか。
上がりません。よくある質問に、候補者や利用ユーザーの登録数に上限はなく、ユーザー数は料金に含まれないと書かれています。
無料で使い続けられますか。
無料プランがあり、新規候補者登録数が月30名までなら0円です。ただし機能制限があり、候補者データの保持期間は30日間です。
無料お試しは何日間ですか。
30日間です。お試し期間中もすべてのサポートを無料で利用できると案内されています。
解約はどうすればよいですか。
メールまたはチャットで連絡したあと、送付される解約申し込み書を解約希望月の前月までに送ります。解約月の利用料金は日割りされず満額請求です。
支払い方法は選べますか。
銀行振込とクレジットカードが記載されています。銀行振込は利用・販売の翌月末までで、株式会社ネットプロテクションズが決済処理を代行することがあります。クレジットカードの決済日は毎月1日です。
リファレンスチェックはいくらですか。
1回1,500円で、初期費用は無料です。最初の候補者5名分までは無料で、6人目以降の依頼時に課金されます。
セキュリティはどうなっていますか。
国内のGoogleサーバーを使用し、IPアドレス制限を設定できると案内されています。ジョブカンシリーズはISO/IEC 27001:2022/JIS Q 27001:2023およびISO/IEC 27017:2015に基づくISMSクラウドセキュリティ認証に適合していると公式サイトに記載があります。
どの求人媒体と自動連携できますか。
公式サイトに一覧はありません。よくある質問は「対象の求人媒体については、サポート窓口へお問い合わせください」としています。

この記事が参照した一次情報

料金・機能・条件はいずれも公式サイトの記載にもとづいています。金額は税抜表記で、キャンペーンや仕様は変更されることがあります。申し込みの前に公式サイトで最終確認してください。この記事は利用者レビューや満足度を含んでおらず、公開されていない項目は推測せず「要問い合わせ」としています。

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https://bizee.jp/business-service/jobcan-ats-detail/feed/0
問い合わせ対応の品質は何で測るか|5サービスの集計・レポート機能とプラン条件【2026年】https://bizee.jp/business-service/inquiry-response-quality-metrics/https://bizee.jp/business-service/inquiry-response-quality-metrics/#respondWed, 30 Sep 2026 19:35:20 +0000https://bizee.jp/?p=13802

問い合わせ管理システムで実際に出せる数字は、対応件数・対応時間・顧客満足度の3つに収まります。ただし測る機能はプランで切られます。Re:lationはダッシュボードもチケット分類による統計もスターター以上で、無料のフリープランでは使えません。Zendeskは事前構築済みの分析ダッシュボードがSupport Teamから、クイックレポートはSuite Professionalからです。満足度のアンケートはRe:lationがスターター以上、楽楽自動応対はオプション。yaritoriはレポートの閲覧が管理者権限に紐づきます。5サービスの集計・レポート機能を公式情報で並べ、測る前に決めることと測ったあとの手順まで整理しました。

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問い合わせ管理システムを入れる理由の多くは「対応が回っているかどうか分からない」ことにあります。ところが、その状態を数字にする機能は製品ごとに置き場所が違い、下位プランでは使えないこともあります。ここでは現行5サービスの集計・レポート機能を公式情報で並べ、何を測れて何が測れないのかを整理します。

この記事の結論

公開情報から確認できる測定の軸は、対応件数・対応時間・顧客の満足度の3つに分かれます。

Re:lationはダッシュボードもチケット分類による統計もスターター以上で、無料のフリープランでは対象外です。Zendeskは事前構築済みの分析ダッシュボードがSupport Teamから、クイックレポートはSuite Professionalからです。

満足度を測るアンケートは、Re:lationがスターター以上の機能、楽楽自動応対はオプションとして案内されています。

yaritoriはレポートの閲覧が管理者権限に紐づきます。誰が数字を見るかも、契約前に決めておく項目です。

測れるのは件数・時間・満足度の3つ

「対応品質」という言葉は広く、そのままでは設定できません。各社が公開している機能説明を読むと、実際に製品が出せる数字は次の3種類に収まります。

表1 公式の機能説明から確認できる測定の軸
軸分かること公式の説明で使われている表現
対応件数誰がどれだけ処理したか。残件がどれだけあるか「各担当者が、指定した期間内にどのくらいメールを対応したのか、処理メールがあと何件残っているのか」(メールワイズ)
対応時間1件にどれだけかかっているか「各ユーザの対応件数や所要時間を表示するダッシュボード機能」(Re:lation)
顧客の満足度受け取った側がどう評価したか「メール対応後に顧客満足度を調査するアンケートを送信できる」(楽楽自動応対)
内容の傾向何についての問い合わせが多いか「業務に合わせて任意のカテゴリを作成し、メール対応時に選択することで、お問い合わせ傾向を分析できます」(メールワイズ)

最後の「内容の傾向」は品質そのものではありませんが、件数が増えた原因を切り分けるために要ります。3つの軸だけを見ていると、対応が遅いのか、そもそも問い合わせが増えたのかを区別できません。

5サービスで測れること

各社が公開している機能ページの記述を、同じ表に並べます。「記載は確認できず」は、今回参照した範囲でその記述が見当たらなかったという意味です。

表2 集計・レポート機能の比較(各社公式サイトの表示。2026年10月1日確認)
サービス機能名測れる内容プラン・権限の条件
メールワイズ集計レポート担当者別の対応件数と残件数、日別、メールの種別、任意カテゴリ別の傾向コース別の制限の記載は確認できず(コース差はメールアドレス数とアプリケーション数)
yaritoriレポート誰がどれくらい対応しているか、問い合わせ内容の分析、応対件数の集計、業務負担の可視化レポートの閲覧は管理者権限
Re:lationダッシュボード/チケット分類による統計/対応アンケート各ユーザの対応件数と所要時間、案件ごとの件数と対応状況、対応品質のアンケート調査と分析いずれもスターター・ビジネス・プロ・エンタープライズ(フリーは対象外)
Zendesk事前構築済みの分析ダッシュボード/クイックレポート公式の料金ページでは機能名までの記載ダッシュボードはSupport Teamから、クイックレポートはSuite Professionalから
楽楽自動応対集計レポート/お客様アンケート担当者ごとの対応件数と対応時間、問い合わせ内容の傾向分析、顧客満足度アンケートの回答集計集計レポートは機能一覧の標準側、お客様アンケートはオプション

件数はいちばん先に偏りが出る

3つの軸のうち、最初に手をつけるべきは件数です。導入直後に必ず出てくるのが、特定の担当者に作業が寄っている状態だからです。

メールワイズは集計レポートについて「メール・電話履歴・訪問履歴などのデータをワンクリックで集計、グラフ表示することができます。担当者や日別、メールの種別など任意の項目で集計できるので、対応の傾向を把握できます。また、特定の担当者に作業が偏らないように、担当者の作業を客観的に把握することで対応を効率化できます。」と説明しています。件数の集計は、評価のためというより配分の是正のための道具だという位置づけです。

実際の画面では、担当者の一覧に対して処理残件数と送信件数が横棒で並びます。誰に何件たまっているかが一目で分かるため、数字を読み解く前段の集計作業がいりません。

メールワイズの集計レポート機能ページで、担当者別の処理残件数と送信件数が横棒グラフで並ぶ管理画面が示されている画面キャプチャ
メールワイズ「集計レポート」。担当者名の右に処理残件数と送信件数が並び、偏りがそのまま見える形になっている。

Re:lationは同じ観点を「アサイン状況確認」という別の機能でも用意しており、誰がどれくらい案件を抱えているのかをひと目で確認できるとしています。こちらは全プランで使えます。振り返りのための集計はプランで切られていても、いま詰まっている場所を見るだけなら下位プランでも足りるという構成です。

時間を測れるサービスは限られる

件数に比べると、時間を出せると明記しているサービスは多くありません。今回の範囲では、Re:lationが「各ユーザの対応件数や所要時間を表示するダッシュボード機能」、楽楽自動応対が「担当者ごとの対応件数や対応時間から問い合わせ内容の傾向分析まで」と書いています。

時間を測る目的は、遅い担当者を見つけることではありません。1件あたりの所要時間が長い問い合わせの型を見つけて、テンプレートやナレッジで潰す材料にすることです。所要時間だけを目標値にすると、調べるべきものを調べずに返す方向へ圧力がかかります。

「初回応答までの時間」を測れるかは、必ず自分で確かめる

対応品質の指標としてよく挙がるのは初回応答時間ですが、今回参照した各社の公開ページでは、この名前の指標を出せると明記しているものを確認できませんでした。所要時間や対応件数という表現までは書かれていても、どの時点からどの時点までを測るのかまでは公開されていません。

この項目を重視するなら、トライアル中に実際のレポート画面を開いて、出せる集計軸を確認するのが確実です。無料トライアルの使い方で、期間ごとに何を確かめるかを整理しています。

満足度は「送る仕組み」があるかで決まる

件数と時間は製品側が自動でためてくれますが、満足度だけは顧客に聞かないと手に入りません。そのため、アンケートを送る機能が製品に付いているかどうかで、測れるかどうかが決まります。

Re:lationは「対応アンケート機能」を、対応品質のアンケート調査から分析までができる機能として掲載しており、対応プランはスターター・ビジネス・プロ・エンタープライズです。フリープランには入っていません。

楽楽自動応対は「お客様アンケート」をオプションとして案内し、「メール対応後に顧客満足度を調査するアンケートを送信できるため、対応に対するお客様の評価を可視化できます。満足度の傾向を把握することで、チーム全体の対応品質の改善や平準化にもつなげることが可能です。」としています。同社は品質に関わる機能を「応対品質の向上」というくくりで整理しており、AIによる返信案の自動生成、送信前のダブルチェック(申請・承認)、テンプレート、お客様アンケートの4つを並べています。

楽楽自動応対の機能紹介ページで、対応漏れ・遅れの防止、応対品質の向上、応対稼働の削減、セキュリティ強化、その他の便利機能という5つのくくりが並んでいる画面キャプチャ
楽楽自動応対「機能紹介」。機能が目的別の5つに分かれており、「応対品質の向上」が独立した区分として置かれている。

誰がその数字を見られるか

測れることと、見たい人が見られることは別です。yaritoriは権限を管理者・メンバー・閲覧者の3区分に分けており、レポートの閲覧は管理者ができることの一覧に入っています。現場のリーダーに数字を見せたい場合、そのリーダーを管理者にするのか、管理者が定期的に共有するのかを決めておく必要があります。管理者はプランや請求先情報の変更もできる権限なので、単に数字を見せたいという理由だけで配るのは避けたほうが無難です。

楽楽自動応対は「操作権限」として、メール送信・閲覧・エクスポートなどをユーザーごとに細かく設定・管理できるとしています。エクスポートを権限で分けられる設計なら、集計の作業を一部のメンバーに限定することもできます。

Re:lationはCSVエクスポートを全プランで使えるとしており、メールや応対メモのデータを外へ出せます。製品内のダッシュボードが下位プランで使えない場合でも、データを出して自分たちで集計するという逃げ道はあることになります。ただし、手作業の集計は続きません。続けるつもりなら、最初から製品側で出せるプランを選ぶほうが結果的に安く付きます。

測る前に決めておく3つ

図1 数字を出す前に合意しておくこと

何のために測るか

配分の是正なのか、教育の材料なのか、外部への報告なのか。評価に直結させると数字が歪みます。件数を競わせると、調べずに返す対応が増えます。

どの単位で見るか

担当者別か、窓口(メールアドレス)別か、問い合わせの種類別か。メールワイズの任意カテゴリのように、分類を先に決めないと後から遡れない項目があります。

どれくらいの頻度で見るか

毎日見る数字と、月に一度でよい数字は違います。残件数は日次、傾向分析は月次、といった整理をしておくと、レポートを開く習慣が続きます。

特に1つ目が効きます。件数を担当者の評価に直結させると、簡単な問い合わせを取り合い、面倒な案件が放置される方向へ動きます。公式の説明でも、メールワイズは偏りの発見、楽楽自動応対は平準化という言葉を使っており、個人の順位付けを目的には置いていません。

測った数字をどう使うか

図2 数字が出たあとの手順

  1. 偏りを直す 担当者別の残件数を見て、特定の人に寄っていれば割り当てを変えます。ここは数字が出たその日にできます。
  2. 型を見つける 所要時間が長い問い合わせを分類し、共通する型を探します。カテゴリを設定していれば、この段階で集計だけで見つかります。
  3. 型をテンプレートにする 見つけた型に対して返信テンプレートやナレッジを用意します。楽楽自動応対はテンプレートを「対応の質をチームで均一化できる」機能として説明しています。
  4. 送信前の確認を足す 内容のばらつきが問題なら、承認フローを入れます。Re:lationは承認機能を全プランで、楽楽自動応対はダブルチェック(申請・承認)を応対品質の機能群に置いています。
  5. 満足度で答え合わせをする アンケートを送れる契約なら、施策の前後で回答傾向を比べます。件数や時間が改善しても満足度が動かないなら、測っている軸が目的とずれています。

各サービスの料金と契約条件は問い合わせ管理システム比較5選に、権限やアクセス制限の条件は共有メールのセキュリティ要件にまとめています。プラン別の細かい条件はRe:lationの料金とプランやメールワイズの料金と条件で確認できます。レポートの閲覧権限が絡むyaritoriはyaritoriの料金と契約条件、集計機能が標準側にある楽楽自動応対は楽楽自動応対(旧メールディーラー)の料金にまとめています。

よくある質問

対応品質は何で測ればよいですか。

公開されている機能から測れるのは、対応件数、対応時間、顧客満足度の3つです。加えて、問い合わせ内容の傾向を分類しておくと、件数が動いた理由を切り分けられます。

無料プランでも集計できますか。

Re:lationのダッシュボードとチケット分類による統計はスターター以上の機能で、フリープランは対象外です。ただしアサイン状況確認とCSVエクスポートは全プランで使えます。

初回応答までの時間は測れますか。

今回参照した各社の公開ページでは、この名前の指標を出せるという記述を確認できませんでした。所要時間や対応件数までは書かれていますが、計測の起点と終点は公開されていません。必要ならトライアル中にレポート画面で確認してください。

顧客満足度はどうやって測りますか。

アンケートを送る機能が要ります。Re:lationは対応アンケート機能をスターター以上で、楽楽自動応対はお客様アンケートをオプションとして案内しています。

レポートは誰でも見られますか。

yaritoriはレポートの閲覧を管理者の権限に含めています。楽楽自動応対はメール送信・閲覧・エクスポートなどをユーザーごとに設定できる操作権限を用意しています。見せる範囲は契約前に決めておくほうが安全です。

担当者ごとの件数を評価に使ってよいですか。

公式の説明は、偏りの発見や品質の平準化を目的に挙げており、個人の順位付けには触れていません。件数を評価に直結させると、手間のかかる案件が避けられる方向に動きます。

まとめ

問い合わせ対応を数字にするとき、公開情報から確認できるのは対応件数・対応時間・顧客満足度の3つです。件数はどのサービスでも測れますが、時間を出せると明記しているのはRe:lationと楽楽自動応対、満足度を測るアンケートはRe:lationのスターター以上と楽楽自動応対のオプションでした。

測る機能はプランで切られます。Re:lationはダッシュボードも統計もフリープランでは使えず、Zendeskはクイックレポートを最上位から2番目のSuite Professionalに置いています。料金を比べる前に、どの数字を見たいのかを決めておくと、選べるプランがそのまま絞られます。

条件は改定されることがあるため、契約の前に各社の公式ページで最新の表示をご確認ください。

参照した一次情報

  • サイボウズ「メールワイズ 集計レポート」https://mailwise.cybozu.co.jp/functions/report/(ワンクリックでの集計とグラフ表示、担当者・日別・メール種別での集計、担当者別の対応件数と処理残件数、任意カテゴリによる傾向分析)/同「費用」https://mailwise.cybozu.co.jp/price/(スタンダードコースとプレミアムコースの差はメールアドレス数とメールアプリケーション数) 2026年10月1日確認
  • インゲージ「Re:lation 機能一覧」https://ingage.jp/relation/features/(ダッシュボード・チケット分類による統計・対応アンケート機能の対応プラン、アサイン状況確認とCSVエクスポートと承認機能は全プラン)/同「料金プラン」https://ingage.jp/relation/pricing/(フリープランの位置づけ)2026年10月1日確認
  • Onebox「yaritori 機能」https://yaritori.jp/function/(レポート機能で誰がどれくらい対応しているか、応対件数の集計、業務負担の可視化)/同「ユーザーごとの権限管理はできますか?」https://yaritori.jp/faq/security-2/(管理者・メンバー・閲覧者の3区分と、レポートの閲覧が管理者に含まれること)2026年10月1日確認
  • Zendesk「Zendeskの料金プラン」https://www.zendesk.co.jp/pricing/(Support Teamの事前構築済みの分析ダッシュボード、Suite Professionalで追加されるクイックレポート)2026年10月1日確認
  • ラクス「楽楽自動応対 機能紹介」https://www.rakus.co.jp/rakurakucloud/jidootai/function/(集計レポートで担当者ごとの対応件数や対応時間と傾向分析、お客様アンケートはオプション、操作権限でメール送信・閲覧・エクスポートをユーザーごとに設定)/同「品質のばらつきをなくしたい」https://www.rakus.co.jp/rakurakucloud/jidootai/function/quality-standardization/(応対品質の向上として自動生成・ダブルチェック・テンプレート・お客様アンケートの4機能)2026年10月1日確認

表示内容は2026年10月1日に各社の公式サイトで確認したものです。機能とプランの対応は変更されることがあります。

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