商品やサービスをもっと売りたい。それは経営者にとっては当たり前の話です。売上をアップさせる為に、マーケティングのプロに相談する方も非常に多くいらっしゃいます。
そして、中にはこの記事をご覧のあなたのように自分でマーケティングの勉強をして売上アップを目指す方もいらっしゃいます。
さて、今回はそんな経営者の方にマーケティングのプロが言えない売上アップに直結する、成功のファクターについてお話します。
熱意があっても、売上アップには商材によって限界がある
マーケティングのプロとして、経営者に「この商材の販売を強化したい」と言われたら、売れるための仕組み作りを私たちは提案します。
当然ですが、実際に効果がある方法を中心に組み合わせて、出来うる限りの売上アップの為に手を打ちます。それこそが私たちマーケティングの専門家の仕事ですから。
クライアント様には見せれないマーケティングのプロの裏話
ですが、クライアント様と打ち合わせを終えた後、同じくマーケティングのプロ同士の間では以下のような会話がされています。
「○○の販促は難しいよなぁ」
「これまでの話を聞いてると、予算に対して打てる手段じゃ正直厳しいですよ……」
「正直、商材が悪いよなぁ……」
このように、依頼された商材の販促に対して難しいと頭を抱えることが多くあるのです。
厳しいことですが、どんなプロでも商材によって伸ばせる売上に限界があります。熱意がどんなにあっても、ビジネスは損益のそろばんを投げ捨てるわけにはいきませんから。
売りやすい商材を選ぶこと、売上アップにはそれも重要!
プロとして敗北宣言のようですが、売上アップのことを真剣に考えるならば、売りやすい商材を選ぶことが非常に重要です。
では、どういう商材が売りやすいのかというと、
【悩み】を解決してくれるモノです。
お客さまが抱えている、恐怖・不安・苦痛。怒りといったネガティブな感情を解消してくれる商材。そういったモノは非常に売りやすいです。
例えば、保険なんかは直接的に悩みを解消してくれる商材と言えるでしょう。万が一何かあったら…。そんな恐怖や不安という感情を解消してくれるからこそ、誰もがこぞって加入しているわけです。
商材に入れ込みすぎていませんか?
ですが、そういった「何だったら売れるのか?」という視点を見失ってしまっている経営者の方は驚く程多いです。
例えば、オリジナルの雑貨や小物の販売などは最近依頼されることが多いのですが、相談にこられる方はこぞって「これは良いモノなんです!」と情熱的に詳細をお話になられます。
ですが、雑貨や小物というので大きく売上を作るのは非常に難しいのです。というのも、雑貨や小物というのは個人のこだわりや趣味が出てきやすい上に、なくても困らないものだからです。
売るためには、その雑貨の持つ背景や製作者のこだわりや利点をアピールした上で、たくさんの人に商材の存在を知っていただく必要があります。
そうなると、売れる仕組みを作るためのコストが予算と見合わなくなってしまうことが大半です。
もちろん、私たちとしても1つの雑貨から上がる利益を考えると予算が少ないことは重々承知しています。
結論を言うと、雑貨は売るためにかかるコストが利益に見合わないのです。
実際、いきなり目の前に雑貨を見せられて、あなたは買いますか?
ほとんどの場合、気に入れば……と言葉を濁すのではないでしょうか?
このように、売りにくい商材にも関わらず入れ込んでしまう経営者の方って非常に多いです。
商材に入れ込むことは、売り手としては大事なことですが、入れ込みすぎてしまわないように気をつけてください。
売れる商材を持つことは売上アップに直結!
今回はマーケティングのプロが言えない、売上アップのファクターとして『売れる商材』を持つことが大事だという話をさせて頂きました。
現在お持ちの商材を、ぜひ一度冷静に見直して見てください。
その商材を買おうと感じさせるために長々と説明をする必要ではありませんか?
もしもそうなら対策が必要です。
商材の見せ方を変えるか、そもそもの商材を変えるか……。
そして、酷な言い方になりますが、見込みが少ない商材をやっきになって売る方法を考えるよりもすっぱりと撤退するのもまた、利益を守るためには必要です。
ぜひ、あなたにとっての最善を選ぶ一助となることを願っています。