ビジネスマンにとって、プレゼンテーションは誰もが経験する重要な場面です。社外においては、自社のサービスを紹介し、お客様にご提案内容を納得してもらう必要があります。社内におけるプレゼンテーションでは、自分が実施してきた業務発表や、新商品の企画書、新サービスの展開などについて参加者から承認をもらう場でもあります。
ここでは、プレゼンテーションの話し方についてポイントをご紹介します。社外でも社内でも言葉遣いや流れなど、プレゼンを何度も経験してきた人にも参考になる情報をお伝えしていきます。
①参加者全員の顔を見る
プレゼンテーションは誰もが緊張をする場面です。参加者が多ければ多いほど、自分に向けられた目が多くなりますので、余計に固まってしまうこともあるでしょう。しかし、資料ばかりを見ているようでは相手に思いは伝わりません。顔を下に向けることなく、参加者全員の顔を見回すようにしましょう。
プレゼンテーションに慣れていない人は、話すことに精一杯になってしまい、参加者の顔を見ることができないかもしれません。そんな時は、本番をイメージした練習を重ねることで克服します。プレゼンテーションに慣れていない人は、練習をするしかありません。
会議室を借りることができるなら、メンバーにも協力をしてもらって、見回しながら話す練習をします。自席で練習する場合は、頭の中に大きな会議室と複数の参加者がいる場面を想像しながら、声に出さずに頭の中でプレゼンテーションをしてみてください。
②大きな声で話す
声の大きさはプレゼンテーションにおいてとても重要です。参加している人が、聞こえない状態ではプレゼンテーションとは言えません。また、声が大きいと話している内容に自信があるように聞こえます。
自分でも少し大きいと思うくらいの大きさで話すようにします。大きな声を出していると、徐々に肩の力が抜けてきてリラックスした話し方でプレゼンテーションができるようになります。
③話すスピードはゆっくりと
自分で話している内容は、自分で知ることができません。プレゼンテーションで陥りやすい罠は、話し終えることに注力をすることで、自分を客観的に見れなくなってしまうことです。焦りや緊張が重なることで、ついつい早口になってしまうのです。話すスピードは自分で感じ取りにくいため、余計にゆっくりと話すことを意識しなければなりません。
話すスピードが遅いと相手も理解しやすいですし、1つ1つの言葉に重みが出てきます。大きな声を出す時も同じですが、慣れてきたら特に重要なところをゆっくりと話したり、大きめの声にしたり、といったテクニックが使えるようにもなります。
④言葉遣いで気を付けること
プレゼンテーションは、自分が主役となる場面です。かっこよく話そうとするあまり、言葉遣いが上から目線になってしまうことがあります。かといって、へりくだった話し方を続けるのもスマートなプレゼンテーションとは言えません。言葉遣いを自然なものにするためのコツは、参加者に感謝の気持ちを持つことです。忙しいのに私の発表を聞いてもらってすみません、ではなく、忙しいところ私の発表を聞いてくれてありがとう、に気持ちを切り替えるのです。
前者の場合、申し訳ないという気持ちが先行するあまり、言葉遣いが想定以上に丁寧になります。間違った敬語を使ってしまうこともありますし、自信が無いように相手に伝わることもあります。
後者の場合は、「ありがとう」の気持ちで話しますので、言葉遣いも自然なものとなり、スマートで堂々とした発表ができるようになります。
不自然な言葉遣いを解消するためには、参加者への感謝の気持ちを持ったプレゼンテーションを何度も経験するようにしてください。これまでうまく話せているはずなのに、相手に想いが伝わらなかった人も試してみる価値があるでしょう。
⑤身振り手振りを加える
会議の状況にもよりますが、プレゼンテーションは立った状態の方がうまくいきます。体全体の動きを加えることによって、相手がプレゼンテーションに飽きることがなくなります。立ち位置を変えてみるのもいいですし、プロジェクターで映された資料を自分の手で指し示してもいいでしょう。
また、立ちながらプレゼンをすることで、体に力が入りすぎず、リラックスした状態を作り出すことができます。注意をしなければならないのは、無駄に体を揺らさない事です。フラフラとしながら話すことで、落ち着きがないように取られることがあります。
プレゼンテーションの話し方のまとめ
プレゼンテーションの話し方について5つのポイントに絞ってご紹介しました。プレゼンテーションの経験が浅い人は1つずつでもいいので実践で活用をしてみてください。プレゼンテーションを上達させるためには、場数が必要だと言われています。プレゼンテーションがうまくいけば、また次のチャンスがもらえます。たくさんのプレゼンテーションを経験して、「この人なら大丈夫!」と思われるハイクラスなビジネスマンを目指してください。