10社以上の会社を保有する経営者が「おすすめWEB会議システム」と「WEB会議システムの選び方」について解説します。
WEB会議システムとは?
WEB会議システムとは
を言います。
テレワーク(「tele = 離れた所」「work = 働く」)を実現するためには、家とオフィスなど離れた場所で会議をする必要があり、そのために利用される「遠隔会議システム」の一つと言えます。
「遠隔会議システム」には「テレビ会議」と「WEB会議」がありますが、手軽に導入できる点、インターネット回線のスペックが年々上昇してきたことから、「WEB会議」が「遠隔会議システム」の主流となっています。
また、「WEB会議システム」は、オンライン会議システム、オンライン会議ツール、WEB会議ツール、WEB会議アプリ、など、様々な名称で呼ばれることがあります。
社内の会議はもちろん、社外の取引先との打ち合わせ、営業、面接、ウェブセミナー(ウェビナー)など、様々なシーンでWEB会議システムは利用されています。
WEB会議システムの特徴
- パソコン、スマホの画面を共有することで、対面しているような感覚で会議ができる
- チャット機能があるため、メッセージも送れる
- 資料共有機能があるため、資料を共有できる
- 画面共有機能があるため、WEBサイトや資料を見ている画面を相手に共有できる
- 複数名が参加することができる
- URLを共有することで、簡単にWEB会議に参加できる
WEB会議システムのメリット
- 対面の会議と同等の機能が用意されているため、不自由さは少ない
- 通勤、出張など一つの場所に集まる時間とコストを削減できる
- 会議の録画機能があるため、議事録が不要、参加できない方とも共有可能
- 日本中、世界中の企業に営業が可能
WEB会議システムのデメリット
- 企業の機密事項を会議するときにセキュリティ面の不安が出てくる
- 自宅でWEB会議をするためには、パソコンやスマホなどのデバイスが必要
- 対面の会議よりは、人の表示などの読み取りがしにくいため、話すタイミングが被りやすい
- サーバーの安定性が低いと、会議中に画面が止まる
- 会議に集中しにくい
WEB会議システムの選び方
その1.無料のWEB会議システムを選ぶか?有料のWEB会議システムを選ぶか?
まずはじめに考えなければならないのは
- 無料のWEB会議システム
- 有料のWEB会議システム
のどちらを選ぶか?です。
無料のWEB会議システムも、それなりに機能は充実しています。
無料のWEB会議システム
Google ハングアウト
Googleが提供するコミュニケーションツール(テキストチャットツール)です。LINEのようなイメージです。このチャット機能の中に「ビデオハングアウト(ビデオチャット)」というWEB会議ができる機能があるのです。
Googleアカウントがあれば、すぐにWEB会議をはじめることができて、かつスプレッドシートなどのGoogleドキュメントの共同編集なども可能です。画面共有という基本的な機能も備わっています。
デメリットは、基本的にチャットツールがメインですので、有料のWEB会議システムと比較すると、わかりにくく、機能が限られている点です。
BizMee(ビズミー)
シンプルなWEB会議システムです。インストールや登録も不要で、会議室を作って、相手を章題するだけでWEB会議が可能です。ホワイトボードや議事録機能もあります。
デメリットは、サーバーが弱い分、利用者数が多くなればなるほど、動きが重くなってしまう点です。
有料のWEB会議システムと無料のWEB会議システム比較
比較項目 | 無料のWEB会議システム | 有料のWEB会議システム |
---|---|---|
費用 | 0円 | 1ユーザー月額:1,500円~15,000円 |
基本機能 | ・通話 ・チャット ・画面共有 |
・通話 ・チャット ・画面共有 ・資料共有 ・録画機能 ・アンケート機能 ・利用分析 ・権限管理 など |
想定される利用者数 | 1名~4名 | 1名~30名 |
サーバーの安定性 | 低い | 高い |
セキュリティの安全性 | 低い | 高い |
という違いがあります。
大きな問題は、機能面よりも「サーバーの安定性」「セキュリティの安全性」の2点です。
例えば
営業の商談中に画面が止まってしまえば、営業相手に無駄な時間を取らせてしまいますし、営業トークが分断されてしまい、相手がクールダウンして商談がまとまりにくくなってしまいます。営業相手に無駄な手間と時間をかけさせてしまい、心理的にマイナスな影響を与えてしまうのです。
発表前の新製品の企画会議を無料のWEB会議システムで行っていた場合、ハッキングされてしまえば、その情報が世界的に情報漏洩してしまい、取引先に迷惑をかけたり、詐欺や脅迫などのトラブルにつながる可能性もあります。何より、経営面での大きなダメージがあるのです。
フリーランス、個人事業主レベルでやりとりするだけであれば「無料のWEB会議システム」十分なのですが
会社で正式に導入するのであれば、WEB会議システムのメリットを最大限有効に使うためには「サーバーの安定性」「セキュリティの安全性」をクリアした、有料のWEB会議システムを利用すべきなのです。
その2.コストパフォーマンスか?日本語のわかりやすさか?
有料のWEB会議システムには
- 海外企業の提供する「WEB会議システム」
- 日本企業の提供する「WEB会議システム」
があります。
しかし、海外企業の提供する「WEB会議システム」は、日本語対応が上手くできておらず、日本語ではあるのですが、わかりにくい文章、マニュアルも微妙な表現が使われているため、導入するための手間とコスト、時間がかかるデメリットがあります。
一方で、日本企業の提供する「WEB会議システム」は、日本語でサービスが提供されているため、まずわかりやすいのです。しかし、日本企業の提供する「WEB会議システム」は、コストが高く、コストパフォーマンスが悪いのです。
わかりやすさを選ぶのか?コストパフォーマンスを選ぶのか?決める必要があります。
専門家
その3.セキュリティで選ぶ
前述した通りで、WEB会議システムを会社で使うとなると、セキュリティの問題が浮上してきます。
WEB会議システムごとに採用されているセキュリティは異なります。
- IP制限
- 会議室に入室するためのパスワード管理
- 待機室、出席者の保留
- 録画の暗号化
おすすめWEB会議システムランキング
1位.Zoom
商品・サービス名 | Zoom |
---|---|
無料プラン | ○ |
無料プラン利用条件 | 100名、最大40分まで、ミーティング無制限 |
無料体験版 | 30日間 |
プラン名 | プロ |
初期費用(税別) | 0円 |
月額費用(税別) | 2,000円/ID |
最大参加人数 | 100名 |
実績 | 会議ソリューションズ1位 92%がパフォーマンスの向上を報告 82%が信頼感の向上を報告 91%がエンゲージメントの充実感の向上を報告 85%がビデオ使用量の上昇を報告 |
主な機能 | Zoomチャット 画面共有ユーザ管理 録画機能 資料共有機能 レポート機能 スケジュール機能 クラウド記録 アンケート機能 質疑応答機 ホワイトボード機能 |
連携 | slack Skype for Business Microsoft O365アドイン Outlook PC/Macプラグイン Gmailアドオン Firefoxアドオン Chrome拡張機能 Safari拡張機能 APIの利用 |
セキュリティ | ミーティングに対する暗号化 ユーザーセキュリティ パスワード保護 待機室・出席者の保留 |
比較ポイント
- 料金:無料、プロ月2,000円(最大100名)、ビジネス月2,700円(最大300名)、企業月2,700円(最大500名)
- 運営元:Zoom Video Communications
- セキュリティ:ミーティングに対する暗号化、ユーザーセキュリティ、パスワード保護、待機室・出席者の保留
WEB会議システムの中でおすすめする理由
Zoomは、世界でも最も普及しているWEB会議システムと言って良いでしょう。
- 最高720pのビデオ
- 話者を自動検出して、自動でシフト
- 複数の同時の画面共有ができる、共同注釈可能
- Mac、Windows、Linux、Chrome OS、Androidの連携
- ホワイトボード機能
- チャット機能に10年分のアーカイブが可能
など、高機能なWEB会議が
- 最大1000人のビデオ参加者に対応でき、最大49のビデオをスクリーン上に表示できる
のです。
しかも、無料アカウントでも、これらの機能が使えるのです。(無料アカウントは、最大40分までしか利用できません。)
2位.Cisco Webex Meetings
商品・サービス名 | Cisco Webex Meetings |
---|---|
無料プラン | ○ |
無料プラン利用条件 | 100名、最大24時間まで、ミーティング無制限 |
無料体験版 | 4カ月 |
プラン名 | Plus |
初期費用(税別) | 0円 |
月額費用(税別) | 1,980円/ID |
最大参加人数 | 100名 |
実績 | - |
主な機能 | 画面共有機能 資料共有機能 音声会議用コールイン 5GBのクラウドストレージ 録音内容文字変換機能 録画機能 ユーザ管理 アンケート スケジュール機能 URLカスタマイズ 利用状況の分析 |
連携 | Salesforce Microsoft Teams Slack Canvas Moodle Webex Meetings |
セキュリティ | 暗号化されたクラウド記録 TLS 1.2サポート Personal Roomロック |
比較ポイント
- 料金:無料、Starter月1,490円(最大50名)、Plus月1,980円(最大300名)、Business月2,980円
- 運営元:Cisco Systems G.K.
- セキュリティ:TLS接続、会議室の暗号化
WEB会議システムの中でおすすめする理由
Cisco Webex Meetingsは、Zoomと双璧の海外製のWEB会議システムです。
Zoomよりも、低価格で、良い条件で利用することができます。
無料アカウントでも
- 1つの会議に100名まで参加可能
- 1会議あたり24時間まで利用可能
- 回数無制限
で使えるので、Zoomの1会議40分という制限がなく、無料アカウントで利用できるメリットがあります。
また、有料アカウント「Plus」であれば
- 録音内容文字変換機能
- クラウドストレージでの録画機能
- リンクのカスタマイズ
- 24時間365日のカスタマーサポート
という機能があります。
カスタマーサポートが24時間利用できるのは、大きなメリットと言えます。
3位.V-CUBE ミーティング
商品・サービス名 | V-CUBE ミーティング |
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無料プラン | - |
無料プラン利用条件 | - |
無料体験版 | 30日間 |
プラン名 | V-CUBE ミーティング プロ |
初期費用(税別) | 0円 |
月額費用(税別) | 2,700円/ID |
最大参加人数 | 30名 |
実績 | 13年連続シェアNo.1 |
主な機能 | 画面共有機能 資料共有機能 チャット機能 アンケート機能 録画機能 会議室の一括設定 |
連携 | サイボウズ連携 Office 365 連携 APIの利用 |
セキュリティ | ASP/SaaS情報開示制度に認定 IPアドレス制限 |
比較ポイント
- 料金:無料、ベーシック月2,000円(最大9名)、プロ月1,980円(最大30名)
- 運営元:株式会社ブイキューブ
- セキュリティ:IPアドレス制限
WEB会議システムの中でおすすめする理由
日本企業が提供しているWEB会議システムの中では、低コストで導入できるWEB会議システムです。
だからこそ、
2020 ビデオ会議/Web会議の最新市場とビデオコミュニケーション機器・サービス動向で、Web会議のクラウド市場でシェアNo.1という結果が出ています。
また、セキュリティ面でも
- ASP/SaaS情報開示制度に認定(安全・信頼性に係る情報を適切に開示している企業への認定)
- IPアドレス制限
と、高い安全性を誇るため
4位.Calling Meeting
商品・サービス名 | Calling Meeting |
---|---|
無料プラン | - |
無料プラン利用条件 | - |
無料体験版 | 30日間 |
プラン名 | 0円 |
初期費用(税別) | 100,000円 |
月額費用(税別) | 11,800円/ID |
最大参加人数 | 30名 |
実績 | - |
主な機能 | 画面共有機能 資料共有機能 チャット機能 ホワイトボード トークスクリプト機能 アンケート機能 メモ&エクスポート 録画機能 会議室の一括設定 |
連携 | |
セキュリティ | 入室パスワード設定 |
比較ポイント
- 料金:初期費用110,000円(税込)、5ルーム月額59,900円(税込)
- 運営元:株式会社ネオラボ
- セキュリティ:入室パスワード設定
WEB会議システムの中でおすすめする理由
Calling Meetingは、高機能な日本製WEB会議システムです。
画面共有機能
資料共有機能
チャット機能
ホワイトボード
トークスクリプト機能
アンケート機能
メモ&エクスポート
録画機能
会議室の一括設定
などが用意されています。
5位.Lite FreshVoice
商品・サービス名 | Lite FreshVoice |
---|---|
無料プラン | - |
無料プラン利用条件 | - |
無料体験版 | 14日間 |
プラン名 | - |
初期費用(税別) | 0円 |
月額費用(税別) | 15,000円~/ID |
最大参加人数 | 5名 |
実績 | 国内導入実績4,000社以上 |
主な機能 | 画面共有機能 資料共有機能 チャット機能 録画機能 |
連携 | - |
セキュリティ | - |
比較ポイント
- 料金:1ID15,500円(税込)
- 運営元:エイネット株式会社
- セキュリティ:-
WEB会議システムの中でおすすめする理由
シンプルな設計で利用できる日本製のWEB会議システムです。
- インストール不要
- 画面共有
シンプルな設計ですが、それなりに費用が高いため、コストパフォーマンスは低いWEB会議システムです。
また、最大5人までしか利用できないため、使い勝手も良いとは言えません。
WEB会議システム比較
商品・サービス名 | Zoom | Cisco Webex Meetings | V-CUBE ミーティング | Calling Meeting | Lite FreshVoice |
---|---|---|---|---|---|
無料プラン | ○ | ○ | - | - | - |
無料プラン利用条件 | 100名、最大40分まで、ミーティング無制限 | 100名、最大24時間まで、ミーティング無制限 | - | - | - |
無料体験版 | 30日間 | 4カ月 | 30日間 | 30日間 | 14日間 |
プラン名 | プロ | Plus | V-CUBE ミーティング プロ | 0円 | - |
初期費用(税別) | 0円 | 0円 | 0円 | 100,000円 | 0円 |
月額費用(税別) | 2,000円/ID | 1,980円/ID | 2,700円/ID | 11,800円/ID | 15,000円~/ID |
最大参加人数 | 100名 | 100名 | 30名 | 30名 | 5名 |
実績 | 会議ソリューションズ1位 92%がパフォーマンスの向上を報告 82%が信頼感の向上を報告 91%がエンゲージメントの充実感の向上を報告 85%がビデオ使用量の上昇を報告 | - | 13年連続シェアNo.1 | - | 国内導入実績4,000社以上 |
主な機能 | Zoomチャット 画面共有ユーザ管理 録画機能 資料共有機能 レポート機能 スケジュール機能 クラウド記録 アンケート機能 質疑応答機 ホワイトボード機能 | 画面共有機能 資料共有機能 音声会議用コールイン 5GBのクラウドストレージ 録音内容文字変換機能 録画機能 ユーザ管理 アンケート スケジュール機能 URLカスタマイズ 利用状況の分析 | 画面共有機能 資料共有機能 チャット機能 アンケート機能 録画機能 会議室の一括設定 | 画面共有機能 資料共有機能 チャット機能 ホワイトボード トークスクリプト機能 アンケート機能 メモ&エクスポート 録画機能 会議室の一括設定 | 画面共有機能 資料共有機能 チャット機能 録画機能 |
連携 | slack Skype for Business Microsoft O365アドイン Outlook PC/Macプラグイン Gmailアドオン Firefoxアドオン Chrome拡張機能 Safari拡張機能 APIの利用 | Salesforce Microsoft Teams Slack Canvas Moodle Webex Meetings | サイボウズ連携 Office 365 連携 APIの利用 | - | |
セキュリティ | ミーティングに対する暗号化 ユーザーセキュリティ パスワード保護 待機室・出席者の保留 | 暗号化されたクラウド記録 TLS 1.2サポート Personal Roomロック | ASP/SaaS情報開示制度に認定 IPアドレス制限 | 入室パスワード設定 | - |