Nottaの料金と条件|料金ページが2つあり「AI学習なし」が付くプランが違う【2026年】

Nottaの料金と条件の記事のアイキャッチ。税込表示と法人ページという見出しと、無料枠1200分・AI学習なしの位置という副見出し、NOTTAと書かれた議事録カードと音声波形が並んでいる

Nottaの料金を調べると、同じ「ビジネス」という名前のプランが2つの金額で出てきます。片方は月4,180円、もう片方は年27,360円。どちらも公式サイトの表示です。これは誤記ではなく、個人向けの料金プランページと法人向けのページが別々に用意されていて、税込と税抜、月額と年額、付く機能の線まで違うためです。ここでは両方のページと公式ヘルプを突き合わせ、どのプランで何がどこまで使えるのかを一度に並べます。

基本情報(2026年10月27日時点)

サービス名
Notta
提供会社
Notta株式会社(設立2022年5月25日、代表者 Ryan Zhang、資本金900万円、所在地 東京都千代田区神田神保町)
受付状況
新規申込を受け付けている。無料のフリープランあり。法人向けの請求書払い申込フォームも稼働
課金の単位
アカウント数。ビジネス以上は文字起こし時間が無制限のため、時間では増えない
価格表示
個人向け料金ページは税込、法人向けページは税抜
無料で使える範囲
フリープランで月120分、1回3分まで、AI要約10回/月。クレジットカードの登録は不要
支払い方法
クレジットカード、Apple ID決済、Google Play決済、請求書払い(ビジネスとエンタープライズのみ)
最低アカウント数
ビジネスプランは1アカウントから。購入単位も1アカウント

比較の全体像と他サービスとの位置づけはAI議事録ツール5サービス比較にまとめています。この記事はNotta単体の条件を細かく見るためのものです。

提供会社と、どこまでが公式の情報か

提供元はNotta株式会社です。会社概要ページには設立が2022年5月25日、資本金900万円、従業員150名(グローバル拠点含む)と記載されています。適格請求書発行事業者の登録番号も掲載されており、2026年8月時点の情報としてT5010001226919が示されています。経費処理の都合でインボイス対応を確認したい場合、この番号が公式に出ている点は確認が早く済みます。

この記事で扱う金額と条件は、すべて同社の公式サイトと公式ヘルプセンターに書かれているものです。第三者のまとめ記事や、プレスリリースの数字は使っていません。公式ヘルプには「更新 2年前」のように更新時期が表示される記事があり、古い記述が残っている箇所もあります。そうした箇所は本文で更新時期に触れています。

料金ページが2つあり、前提が違う

Nottaの料金情報は2か所に分かれています。1つは個人利用も含めた料金プランページ、もう1つは法人向けのページです。どちらも現行の公式ページですが、表示の前提が揃っていません。

表1 2つの公式ページの前提の違い(2026年10月27日確認)
項目 料金プランページ 法人向けページ
税の表示 税込 税抜
並ぶプラン フリー/プレミアム/ビジネス/エンタープライズ ビジネス/ビジネス Plus/エンタープライズ
金額の書き方 月額を前面に出し、年間プランは「40% OFF」で切り替え 年額を前面に出し、月額を括弧で補足
「AI学習なし」の位置 エンタープライズ ビジネス Plus 以上
アカウント数の指定 ビジネスで数を増減できる ビジネスとビジネス Plus で数を増減できる

社内で稟議を回すときに効いてくるのは、下から2行目です。「NottaはAI学習に使われない」とだけ書いて提出すると、どのプランを前提にしているかが抜け落ちます。後述するとおり、この差には公式の説明があります。

個人向け料金ページの4プラン

まず税込表示のほうから。1アカウントで使う前提のプランが2つ、アカウント数を選べるプランが1つ、見積もりが1つという構成です。

表2 料金プランページに並ぶ4プラン(税込/2026年10月27日確認)
プラン 月払い 年払い(12ヶ月分一括) 文字起こし時間 1回の上限 AI要約
フリー 0円 — 120分/月 3分 10回/月
プレミアム 1,980円/月 総額14,220円(1,185円/月相当) 1,800分/月 5時間 100回/月
ビジネス 4,180円/月 総額30,096円(2,508円/月相当) 無制限 5時間 200回/月(1アカウントあたり)
エンタープライズ 要相談 要相談 カスタマイズ可能 5時間 無制限

プレミアムとビジネスの差は金額よりも中身にあります。プレミアムは「1アカウントのみ」と明記されていて、チームで分けて使う想定ではありません。ビジネスからWeb会議の録画、セキュリティ管理、利用状況レポート、CRMやZapierとの連携が加わります。文字起こし時間が無制限になるのもビジネスからで、ここが実務上いちばん大きい段差です。

注意したいのは「1回につき5時間まで」という上限が、プレミアム以上のすべてに共通していることです。無制限なのは月の合計であって、1本の長さではありません。終日の研修や株主総会を1ファイルで通して録る使い方では、この5時間が先に当たります。

法人向けページの3プラン

税抜表示のほうは、フリーとプレミアムが消えて、代わりに「ビジネス Plus」が入ります。

表3 法人向けページに並ぶ3プラン(税抜/2026年10月27日確認)
プラン 年額 月額(12ヶ月分一括) 加わるもの
ビジネス 27,360円/年 2,280円/月 Web会議の録画、セキュリティ管理、利用状況レポート、CRM・Zapier等の連携、IP制限
ビジネス Plus 64,800円/年 5,400円/月 AI学習なし、Notta Brainのすべての機能(8,000クレジット、画像・スライド生成、リアルタイム要約、定例タスク)
エンタープライズ 要相談 要相談 SAMLシングルサインオン、AI学習なし、操作ログ、研修コースの提供(有料)、CSMサポートとオンボーディング、専任エンジニアの支援(有償)

金額は整合しています。税抜2,280円に消費税を乗せると2,508円で、これは個人向けページのビジネス年払い(税込2,508円/月相当)と同じです。違うのは金額ではなく、プランの刻み方です。法人向けページにはビジネスとエンタープライズの間にもう一段あり、そこに「AI学習なし」が置かれています。

「AI学習なし」はどのプランから付くのか

この点は公式ヘルプに説明があります。ビジネス Plus は、ビジネスプランの全機能に加えて、エンタープライズレベルの「AI学習なし」というセキュリティ仕様と、Notta Brainの利用枠をパッケージ化したプランだと書かれています。そして比較表には、音声認識のAI学習についてビジネス Plus は「なし(データ未利用)」、ビジネスプランは「あり」と明示されています。

Nottaの公式ヘルプ「ビジネス Plus」と「ビジネスプラン」の違いは何ですかの画面。音声認識のAI学習がビジネス Plus はなしデータ未利用、ビジネスプランはありと書かれた比較表が載っている
Notta公式ヘルプ「『ビジネス Plus』と『ビジネスプラン』の違いは何ですか?」の画面。音声認識のAI学習の有無と、Notta Brainの利用枠の差が表で示されている(2026年10月27日に表示)。

つまり、料金プランページの「エンタープライズにAI学習なし」と法人向けページの「ビジネス Plus 以上にAI学習なし」は、どちらも間違っていません。ビジネス Plus はエンタープライズ相当のセキュリティ仕様を切り出して下位に降ろしたプランで、ヘルプにも「AIの学習に利用されない環境が必要だが、エンタープライズ契約までは必要ない」チーム向けと書かれています。裏を返せば、標準のビジネスプランは音声認識のAI学習が「あり」です。社内規程でAI学習への利用を禁じているなら、ビジネスでは要件を満たしません。

Notta Brainの枠も差があります。ビジネス Plus は1契約アカウントあたり月8,000クレジット、ビジネスプランは1ワークスペースあたり月1,000クレジットで、追加分は別途購入です。アカウント単位とワークスペース単位という数え方の違いまで表に書かれているので、人数が多いほど差が開きます。

アドオンの料金と、回数の上限

翻訳まわりは本体のプランに含まれず、アドオンとして別売りです。購入できるのはプレミアム以上のプランに限られます。

表4 アドオンの料金と利用上限(税込/2026年10月27日確認)
アドオン 月払い 年払い(12ヶ月分一括) 回数の上限
1か国語リアルタイム翻訳 1,430円/月 総額10,296円(858円/月相当) プレミアム・ビジネスは1アカウントあたり月100回まで/エンタープライズは無制限
2か国語文字起こし・翻訳 2,200円/月 総額15,840円(1,320円/月相当) プレミアム・ビジネスは1アカウントあたり月200回まで/エンタープライズは無制限
Notta Brain(プレミアム) 1,980円/月 総額14,300円 月間8,000クレジット

翻訳が必要な部署だけに付けられるのは、全社一律で上位プランへ上げるより費用が読めます。一方で、回数の上限が1アカウント単位で切られているため、特定の担当者に翻訳が集中する運用では足りなくなる可能性があります。

文字起こし時間と回数の数え方

残り時間の減り方には公式のルールがあります。公式ヘルプ「文字起こし時間と利用回数の計算方法」に書かれている内容を整理すると、次のようになります。

消費の数え方(公式ヘルプの記載)

音声の全長で計算

無音を除いた発言時間ではなく、アップロードされた音声データ全体の再生時間で計算される。

分単位で切り上げ

1分未満は切り上げ。15分13秒の録音は16分としてカウントされる。

翻訳・再文字起こしで再消費

文字起こし後に翻訳や再文字起こしを行うと、同じ長さがもう一度消費される。16分のノートなら合計32分。

AI要約は成功ごとに1回

初回生成・再生成・自動生成のいずれも、成功するたびに1回消費。要約を削除しても回数は戻らない。

Notta公式ヘルプ「文字起こし時間と利用回数の計算方法」の記載から整理した。

この4つのうち、見落とされやすいのは3つ目です。日本語で文字起こししてから英訳をかけると、同じ音声で2回ぶんの時間が減ります。翻訳を多用する部署をプレミアムで運用すると、月1,800分の枠は体感の半分で尽きます。

そして余った時間は翌月に繰り越せません。公式ヘルプは、各プランの文字起こし時間は購入または自動更新日の翌月同日までが有効期限で、当月余った分は翌月に繰り越せないと書いています。追加購入した時間も同じ扱いです。さらに、プレミアムプランではプランを変えずに単月の時間だけを追加購入することはできません。同じプランを重複購入しても有効期限が延びるだけで、単月の時間は増えないという注意書きまで添えられています。時間が足りないならビジネスへ上げる、という一本道の設計です。

他サービスと比べた強み・弱み

同じクラスターで扱っているRimo、toruno、Otolio、ScribeAssistと比べたときの位置づけを、公式情報から確認できる事実だけで整理します。

強み

  • 恒常的な無料枠がある。5サービスのなかで、期間限定のトライアルではなく月120分の無料枠を常設しているのはNottaだけ。クレジットカードの登録も不要と明記されている。
  • ビジネス以上は文字起こし時間が無制限。記録時間で課金するtorunoと正反対で、長時間を録っても時間超過の請求が出ない。
  • 1アカウントから買える。Rimoの法人プランが11アカウントからであるのに対し、Nottaのビジネスは最低1アカウント・購入単位も1アカウント。
  • 決済手段が広い。クレジットカードのほか、Apple ID決済とGoogle Play決済に対応。Rimoの個人向けプランがカード払いのみであるのと比べて選択肢が多い。

弱み

  • 人数に比例して増える。torunoは5プランとも登録ユーザー数1,000人まで、Otolioは人数無制限。全社配布ではNottaが不利になりやすい。
  • 標準のビジネスは音声認識のAI学習が「あり」。AI学習を避けるにはビジネス Plus 以上が必要で、年額は27,360円から64,800円へ上がる(税抜)。
  • 1回5時間の上限がある。長時間の会議を1本で録る使い方では、無制限の恩恵が効かない場面がある。
  • オフラインでは使えない。外部に出せない音声を扱うならScribeAssistのようなスタンドアローン型が要る。
  • 翻訳が別売り。Rimoが2026年10月に60言語対応の双方向リアルタイム翻訳を追加料金なしで提供すると発表したのに対し、Nottaは月額アドオンで回数の上限もある。

向く組織・向かない組織

ここまでの条件から、相性のよい使い方と合わない使い方を分けます。

表5 使い方別の相性(本記事で確認した条件からの整理)
使い方 相性 理由
まず1人で試したい 向く フリープランが恒常的に使え、カード登録も不要。
数人のチームで長時間の商談を録る 向く ビジネスは文字起こし時間が無制限で、1アカウント単位で増やせる。
数百人に配って薄く使う 向かない アカウント数に比例して増える。人数で課金しない設計のサービスのほうが収まる。
AI学習への利用を社内規程で禁じている 条件つき ビジネス Plus 以上なら「なし(データ未利用)」。標準のビジネスでは要件を満たさない。
インターネットに出せない音声がある 向かない クラウド型のため、音声をサービスへ送る前提から外せない。

支払い方法と、請求書払いの条件

決済手段は4通りです。クレジットカード、iPhoneアプリからのApple ID決済、AndroidアプリからのGoogle Play決済、そして請求書払い(銀行振込)です。公式ヘルプは、請求書払いが適用されるのはビジネスプランとエンタープライズプランのみで、利用には条件があると明記しています。申し込みは問い合わせフォーム経由です。

カードを持っていない、あるいは使いたくない場合の案内として、コンビニ等で販売されているiTunesカードやGoogle PlayカードをアカウントへチャージしてApple ID決済・Google Play決済を使う方法も書かれています。個人事業主など、法人カードがない状態で始めるときの逃げ道になります。

アカウント数は契約の有効期間中でも必要に応じて追加できると公式ヘルプに書かれています。期の途中で人が増える前提なら、最初から多めに買っておく必要はありません。逆に減らす方向の手続きは「契約アカウント数を変更する」という別の記事に分かれているので、人の入れ替わりが多い部署で使うなら、増減それぞれの手順を契約前に読んでおくと運用が詰まりません。

解約・返金と、解約後に見られなくなるもの

返金については、公式ヘルプが決済手段ごとに分けて書いています。Web版でクレジットカード決済した有料プランの払い戻しには原則として対応していないとされ、希望する場合はサポート宛てに個別相談という扱いです。請求書払い(法人契約)も原則として払い戻しに対応していないと明記されています。App StoreとGoogle Playでの購入は、それぞれのストアの返金手続きに従います。

解約後のデータの扱いは、返金より明確です。サブスクリプションを解約してフリープランに戻っても、それまでの文字起こしデータが変更・削除されることはないとされています。ただし、使える範囲は縮みます。

Nottaの公式ヘルプ、サブスクリプションが期限切れになるとデータとアクセスはどうなりますかの画面。データ保持は永久保存、テキストの閲覧は冒頭の3分部分しか見られなくなると書かれた表が載っている
Notta公式ヘルプ「サブスクリプションが期限切れになると、データとアクセスはどうなりますか?」の画面。期限切れ後に何ができなくなるかが表で示されている(2026年10月27日に表示)。

解約後にいちばん効くのは「テキストの閲覧は冒頭の3分部分しか見られなくなります」という行です。データは消えませんが、読めません。1時間の会議の記録が残っていても、見られるのは最初の3分だけという状態になります。

あわせて、オーナー以外のメンバーはワークスペースへアクセスできなくなります。チームで使っていた場合、解約した瞬間に他のメンバーの手元から記録が見えなくなるということです。解約を決めたら、有効期限が切れる前にテキストをダウンロードしておく手順を先に組んでください。公式ヘルプも、期限が切れる前に別の場所へ保存しておくことを勧めています。

解約時に何が消えて何が残るかはサービスごとにかなり違います。5サービスの扱いを横に並べたものは無料トライアルと解約時のデータにまとめました。

よくある質問

フリープランのまま使い続けられますか。

料金プランページにフリープランが0円として常設されており、クレジットカードの登録不要と書かれています。制限は月120分、1回につき3分まで、ファイルインポート50個/月、AI要約10回/月です。1回3分という上限があるため、会議の全体を通して録る用途には向きません。

文字起こし時間が足りなくなったら、時間だけ買い足せますか。

プレミアムプランでは、プラン自体を変更せずに単月の文字起こし時間だけを追加購入することはできないと公式ヘルプに書かれています。同じプランを重複して購入しても有効期限が延びるだけで、単月の時間は増えません。ビジネスプランへ上げると文字起こし時間は無制限になります。エンタープライズは営業担当への連絡で分数を購入する案内になっています。

AI要約を作り直すと回数は戻りますか。

戻りません。公式ヘルプは、初回の生成・再生成・自動化機能による自動生成のいずれも、要約の生成に成功するたびに1回分を消費し、生成された要約を削除しても消費した回数は戻らないと書いています。要約のテンプレートを試行錯誤する運用では、回数の消費が早まります。

個人のプレミアムプランから法人のビジネスプランへ切り替えられますか。

公式ヘルプに「既に個人プレミアムプランに加入していますが、ビジネスプランに切り替えることはできますか?」という項目が用意されています。切り替えの可否と手順はその記事に記載されているため、現在プレミアムで使っていて法人契約へ移す予定があるなら、契約前に確認しておくと手戻りがありません。

議事録として正式に残すには、Nottaの出力だけで足りますか。

足りません。取締役会の議事録は会社法が記載事項と署名・記名押印(電磁的記録なら電子署名)を求めており、文字起こしの出力をそのまま保存しただけでは要件を満たしません。何年保存するのかも含めて、議事録の保存義務と保存期間で条文ごとに整理しています。

出典

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