アン・ハンドリーの「コンテンツ・マーケティング64の法則」読了後レビュー

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コンテンツマーケティング、コンテンツSEOの重要性が認識されてきた現在、コンテンツ(ライター)の重要性が再認識されてきました。業種や業態によっては、コンテンツの質が企業での売り上げや利益に大きく影響するといっても過言ではありません。
にも関わらず、売り上げや利益に貢献するコンテンツを書く方法を体系的に理解している人は筆者も含めて案外少ないのではないでしょうか?
著者は、「ライティングはアートではない、スキルである」と断言し、そのスキルを身に付ければ誰にでも書けるようになると説いています。
・Web企業等の経営層
・マーケター
・ビジネスプランナー
・Web運用担当者
・ライター
・これからライターになろうとしている人
など、Webビジネスに関わる幅広い人におススメです。

著者のアン・ハンドリーとは?


アン・ハンドリーは、コンテンツの制作・管理の専門家で、MarketingProfs(マーケティングプロフス)のCCO(最高のコンテンツ責任者)を務めています。同社はマーケティングの訓練・教育を提供し、マーケターの大きなコミュニティを運営するなど、コンテンツ制作に関して多くの経験を有しています。『アントレプレナー』誌の月に一度のコラムを担当し、Linkedlnの「インフルエンサー」プログラムのメンバーでもあり、講演活動も精力的に行っています。共著にコンテンツ・マーケティングをテーマにした「お客が集まるオンライン・コンテンツの作り方」(ダイレクト出版)があります。

『コンテンツ・マーケティング64の法則』の内容を少しだけ紹介!

本の内容は、タイトルの通り、コンテンツ・マーケティングを行う上で必要な64のノウハウが網羅されています。コンテンツを書き始めたいけど、一歩を踏み出せない場合のアドバイスから、twitterやfacebookなどの用途に応じた書き方、使い方の留意点まで。単なるテクニックだけでなく、そのテクニックの背景までも解説されています。興味のある部分だけ読んでも大変参考になりますので、リファレンス的にも使用できます。今日はその中から、書かれているテクニックを3つ紹介します。

12 共感 人々が必要としていることを知るには(073)


企業がコンテンツを発信する場合、どうしても会社の論理・都合で考えがちです。会社中心のメッセージを見ても、顧客は「自分にとってどういう影響やメリットがあるのか」イメージすることが出来ません。共感を得るためには、視点を移して、顧客目線で書く必要があります。
例えば、以下の2つを読んでみてください。
会社中心 私たちは高速アプリケーションを開発します。
顧客中心 昼食休みにクラウドにアプリをダウンロード。それでもまだ食事をする時間があります。
会社中心 もっと優れた料理の学び方
顧客中心 30日でシェフになる。
どちらが、共感を呼ぶでしょうか?

31 ストーリー 顧客の共感を得るブランドを戦略のために(137)


Skype(スカイプ)。
ビジネスマンならきっと一度は使ったことがあるでしょう。
2011年当時にはあのマイクロソフトが買収に乗り出すほど存在感を放っていた
インターネット音声通話の先駆的サービスです。
そんなSkypeですが、
以前ある動画を製作したことが
話題となったことをご存知でしょうか?
動画のタイトルは「Born Friends」。
「生まれた時から友達」という意味のタイトルです。
この動画では、片腕がない状態で生まれた
二人の少女の物語が描かれています。
二人は遠く離れて暮らしていたのですが
ある日Skypeを通してつながり、
やがて実際に対面する日が訪れる・・・
といったストーリーです。
つまりこのストーリーで語られているのは
通話のクオリティや世界市場への進出
といったお堅い話ではありません。
まして、通話だけの従来の電話通信に代わる
新しい発明をしました!と、
宣伝するものでもないのです。
その代わりに、こうしたテクノロジーが
人間同士をつなぐためにどう役立っているのかを、
さりげなく、しかし、力強く伝えています。
ビジネスの規模や業種にかかわらず、
どの組織でも応用できる戦略、ストーリー。
しかしそんなストーリーも
やり方を間違えば全く話題にならないですし、
見込み客を引き寄せることもできません。
ではどうすれば良いストーリー、
つまり企業にとって「売り」につながる
ストーリーを書くことができるのでしょうか・・・?
それらをゼロから作る事が出来る方法が紹介されています。

50 長さのガイドライン 検索エンジンが好む長さとは(217)


一般的にgoogleの検索エンジンに良質なコンテンツと認識されやすい文字数は1500文字などと言われていますが、他はどうなのでしょうか?本書では、以下の11種類について、マーケティング・コンテンツの理想的な長さのガイドラインについて解説付きで述べられています。

  1. ブログ投稿(ランキングを上げるため)
  2. 電子メールの件名(開封率をあげるため)
  3. 本文の1行(ウェブサイト)
  4. 1段落
  5. Youtube動画(再生回数を増やすため)
  6. ポッドキャスト
  7. タイトルタグ
  8. メタ記述
  9. Facebook投稿(「いいね」と「シェア」の数を増やすため)
  10. Twitterのツイート(リツイートを増やすため)
  11. ドメイン名

これらのガイドラインは、日々の制作などで意識したいものです。
 

『コンテンツ・マーケティング64の法則』のレビュー

良いレビュー

編集の極意, 2015/5/21 By 島方

ライティングのアイディアだけではなく書いた後の見直しの技術!やってはいけないことなど読めば読むほど気づきがありました!

事業の参考にします。, 2015/5/18 By 村田
有意義な内容で今後のビジネスの参考にさせていただきます。

>>その他のレビューへ

最後に

本書では、Webビジネスに関わる全ての人にとって有意義なテクニックが、あと61個も紹介されています。あなたが文章を書くのが苦手でも、お手本を指示通りに合法的に カンニングするだけで、お客を引き寄せるフレーズを作り出し、売りにつながるコンテンツが書けるようになります。
コンテンツマーケティング・コンテンツSEOが主流となっていく今だからこそ、読んでおいて損はない一冊だと思います。

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また、アン・ハンドリーの前著(C・C・チャップマンとの共著)である、「お客が集まるオンライン・コンテンツの作り方」も併せて読むことをおススメします。
 

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