わざとらしすぎはNG?タイアップ記事を作成する際のアプローチと考え方

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コンテンツブログの運営が軌道に乗ってくると、タイアップ記事を書く機会に恵まれることがあります。影響力の強いブログともなれば、1本で数十万円もの報酬を得ることも可能ですので、コンテンツブログにおけるマネタイズ方法としてはひとつの理想型といえるでしょう。
しかし、いざタイアップ記事を書こうとなると悩まされるのは、「どこまで露骨に宣伝をすべきなのか」という問題です。広告費をいただく以上、商品・サービスの魅力は最大限にアピールするべきですが、ただの提灯記事になってしまうと読者は食いついてくれません。
読者もクライアントもともに満足させるためには、どういったアプローチで記事を作成するとよいのでしょうか?

ブログ読者は「読みたいもの」しか読みたくない

Webサイトは「自分好みのコンテンツだけを能動的に選べる」メディアです。ユーザーは好きなものであれば徹底的に追いかけてくれますが、その反面、見たくないものや嫌いなものを強制的に見せられることに強い嫌悪感を示します。
コンテンツブログはその最たるもので、タイトルに惹かれてクリックしたにもかかわらず記事の中身が期待と違う場合には、読者は裏切られたと感じます。それが何度もつづけば、やがて信頼を失い、読者離れを招く可能性もあるでしょう。タイアップ記事を掲載したがためにブログの価値を落としてしまうようでは、元も子もありません
ですから基本スタンスとしては、タイアップ記事であっても通常の記事と同じトーン、同じノリ、同じ文体を貫くことを心がけるべきです。露骨な宣伝がOKかNGかは、ブログのジャンルやテイスト次第だといえます。

情報系ブログでは不自然にならないように

ニュースやコラムを主に扱う情報系ブログの場合、読者が記事に求めているのは客観性や批評性です。いつもは冷静な視点で書かれている記事ばかりであるにもかかわらず、タイアップ記事だからといって突然手放しで絶賛するようでは、読者は不信感を覚えるでしょう。これでは商品にとってもブログにとってもマイナスでしかありません。
それを回避するためには、商品の長所を論理的に紹介していくというアプローチが適切です。競合する商品もいくつか例示したうえで、対象商品がどれだけ優れているのかを具体的・客観的なデータとともに伝えていきましょう。
一方で、短所についてまったく触れないというのも不自然です。どれだけ素晴らしい商品であっても、世の中のすべての人が満足するということはありません。あえて短所にも触れたうえで、「それを補って余りあるだけの長所がある」「他社製品よりは改善されている」といったフォローを添えると、読者への信頼を保ちつつ効果的に商品をアピールすることができます。

バラエティ系ブログはコンテンツとして面白ければOK

それでは、企画のユニークさやライター陣の個性が売りのバラエティ系ブログの場合はどうでしょうか。こちらの読者が求めているのは、着眼点の斬新さや馬鹿馬鹿しさです。淡々と商品を紹介するだけの記事では、拡散してもらうことは望めません。タイアップ記事だからといっていつもと違うことをすると、読者はかえって不自然に感じてしまうでしょう。
そこでこのケースでは、あえて露骨に宣伝するというアプローチをとるのも一案です。固定ファンが多くついているバラエティ系ブログは、「いつもの文体といつものノリで書かれている」というだけでコンテンツとして成立します。そのため、大胆な構成の記事であっても読者は読んでくれますし、かえってインパクトを残しやすくもなるでしょう。
もちろん、ただの提灯記事では広告効果に期待はできません。バラエティ系ブログのタイアップ記事は、読み物コンテンツとしてしっかり面白いものであることが大前提となります。その意味では、情報系ブログよりも記事作成に大きな労力が必要だといえます。

最優先すべきはクライアントの意向だが…

とはいえ、タイアップ記事はあくまでも広告ですので、なにより優先すべきはクライアントの意向です。「このアプローチがベストだ」という正解が自分の中にあったとしても、先方が首を縦に振らないことにはどうしようもありません。
世の中には、ブログの特徴や読者層を理解しないまま広告依頼をしてくるクライアントもいます。本来のテイストと異なる方向性で記事を書くよう提案されることもあるでしょう。その場合は、ブログのカラーに合わない広告記事を掲載することがいかに商品にとってマイナスであるかを根気よく伝えるしかありません。
もし先方が意見を変えてくれないようであれば、依頼を断るという決断力も必要になってきます。長期的に見れば、目先の広告費よりもブログの価値を維持し続けることのほうが遥かに大きな財産となるはずだからです。正式に受注する前に、方向性の確認をしっかりとしておくようにしましょう。

まとめ

以上、タイアップ記事を作成する際のアプローチとその考え方についてまとめてきました。どういったテイストの文章にするかはケース・バイ・ケースですが、共通しているのは「読者が何を読みたいか」を意識しながら記事を作成するということです。
バナー広告やリスティング広告などと違い、記事広告はユーザーの目に入るだけでは効果を得られません。きちんと読んでもらうことではじめて意味をもつものですから、読者目線での記事作りを心がけましょう。結果的にはそれが、ブログにとってもクライアントにとってもWin-Winの成果をもたらすはずです。

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