あなたは「ブレスト」を仕事で使ったことがありますか?また、使ったことがある方においてもうまく進めることが出来なかった方、なんていう方もいらっしゃるのではないでしょうか。改めてブレストを仕事で生かすために、本編ではブレストについて1からお話をし、改めて「ブレスト」を明日から仕事に生かせるようお話ができたらと思います・。
ブレインストーミングって?
「ブレスト」とは、ブレインストーミングの略で、複数人(少数)でアイディアを出すための会議手法です。語源は「脳(Brain)」「アイディアの嵐(Storming)」で、大人数の頭脳を使って様々なアイデアを出し合い、連鎖反応させて熟成化していくことで「斬新な新しい価値」を生み出す事を目的として行われます。アイディアを複数人で嵐を起こすかのように出し合い、その相乗効果でたくさんのユニークなアイディアを生み出せるということがブレストの大きなメリットです。
ブレストとは、新たなアイディアを生むために、「ブレスト」の参加者たちとアイディアのセッション・コラボレーションを行う会議だと思って下さい。
ブレストの基本ルールとは?
ブレストは決められた時間の中でアイディアを最大化させ、相乗効果を出すことが重要です。そしてここでは「結論」は出しません。さらに言うならば、結論を出すための「材料」を準備するもので、料理で例えるのならば材料揃えと仕込みの場です。そのために以下の点を重視してください。
- 批判しない
- 質にこだわらない、量にこだわる
- 人のアイディアにどんどん乗っかる
- 見当違いな発言を恐れない
ブレストを行う上で一番重要なことは、アイディアや意見を「批判」してはいけないということです。自由にアイディアの嵐を起こすことを大事にする会議手法なので、批判がでる会議だと、参加者が発言に躊躇してしまい、自由に良いアイディアが出てこなくなるリスクがあるからです。
加えてアイディアの最大化を限られた時間で行う必要があるため、批判をしていると、そこで話が止まります。ブレストにおいては、批判をして話を止める暇はないのです。アイディアにアイディアを重ね、新しいアイディアを生み出して、アイディアを限界まで膨らませることが重要なのです。
そのため、見当違いなアイディアも歓迎してください。見当違いが新しいものを生み出し、見当違いが見当違いでなくなることだって十分にあるのです。
ブレストをグダグダにしないために
ブレストは事前準備・実施する前が重要となります。ではどのような事前準備が必要なのでしょうか。
目的の明確化
ブレストを行う上でのテーマを明確に決めましょう。明確な目的が設定されていないと、ただの言葉遊びでワイワイやって会議自体が終了し、アイディアの最大化ができないこともあります。質の高い会議に変えるためにも目的を明確にしましょう。
メンバー選定
ブレストは前述のとおりアイディアを最大化し、相乗効果を生むために行います。そのため、同じような考えや背景を持つ人が集まってしまっては、アイディアの相乗効果を生むことが難しくなってきます。
また、ブレストを行うのに最適な人数は、原則3〜10人程度だと言われています。そのため、年齢、性別、業界に精通している人、新人など多種多様な人を選定し、あらゆる意見が出る状況を作ることが必要です。
時間の設定
アイディアを最大化させるためには、各参加者に集中してもらい、頭をフル回転させ、だらだらとした雰囲気にしないようにすることが重要です。何も生み出さない会議は無駄でしかありません。
そのため、無駄な時間にならないようブレストの制限時間を設定してください。また、必要に応じてアジェンダを準備しておくことでさらに集中して進められる環境を作ることができます。
シンキングタイムを作る
「アイディア数を宣言する」、「目標アイディア数」を決めたうえで「シンキングタイム」を設定してください。ゲーム要素を加え、アイディアの一番少ない参加者には罰ゲームを設定するなどのルールを設定してみると、より刺激的にブレストが進行するでしょう。
まとめ
ブレストに限らず、重要なのは「実施する前」です。目的、その日のゴールを明確にして、それまでの段取りを決めてあげることが重要で、そこまでそろえたらあとはブレストを実施するだけです。
実際のブレストはアイディアの張り出しから、話が膨らんでいくような形で進行しますが準備さえうまくできれば確実にグダグダになることはないでしょう。
サッカーの本田圭佑さんがいつも口にしている「準備」はブレストにおいても重要なのです。しっかり事前準備をしたうえでブレストを行ってみてください。
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