多くの検索ユーザーは複数のキーワードをかけあわせて検索をおこないます。たとえば、海へ遊びに行くユーザーは「水着」と検索するのではなく「水着 流行 2017」と検索することで自分が求めている最適な情報をみつけようとします。
メディア運営者が「キーワードプランナー」などを利用して検索ボリュームばかりを重視してしまうとユーザー視点を無視してコンテンツを作ってしまいがちです。トラフィックを多く獲得することでメディアの社会的権威性を高めたいという考え自体は悪ではありませんが、ユーザー視点を無視していては有益なコンテンツとして評価されづらいですし、その結果として検索結果の上位に表示されることも難しくなります。
現状の検索エンジンはグーグル社の一人勝ち状態がつづいているので検索エンジンとはつまりグーグル社のことをいいますが、彼らは「最良のユーザーエクスペリエンスを提供する」という理念を第一義として活動しています。
会社運営の第一義としている以上、検索結果の上位に表示されるコンテンツの条件としてユーザーエクスペリエンスを無視することはできません。読者の利便性向上に役立つ関連キーワードについて理解をしておきましょう。
関連キーワードを見つける方法
関連キーワードがなにを示しているか、最初に理解しておきましょう。
グーグルの検索窓に「トマト」と打ち込んだとします。そうすると「トマト ジュース」「トマト おいしい食べ方」など「トマト」というキーワードと一緒によく検索されるキーワードが候補として表示されます。これらの検索予測は「グーグルサジェスト」と呼ばれます。関連キーワードという表現をする場合、このグーグルサジェストを指すことが一般的です。
グーグルサジェストと似た性質のもので「インクリメンタルサーチ」というものがあります。検索窓に「と」と入力したときに「東京 天気」「トマト料理 レシピ」のような変換予測が表示されます。
検索候補を自動的に表示するという性質はグーグルサジェストとインクリメンタルサーチの両方に共通する点ですが、サジェストキーワードの方がユーザーのニーズをよく考慮しているためコンテンツ制作をしていく際にはサジェストキーワードを抽出していく作業が必要になります。
では、この関連キーワード(サジェストキーワード)はどのように抽出すればよいのでしょうか。検索窓にキーワードを入力してひとつずつメモ帳などにコピーしていく方法でもよいですが、とても手間がかかるのでオススメしません。
そこでおすすめなのが、関連キーワード取得ツール(仮名・β版)という便利な無料サービス。短い時間で、効率的にキーワード収集をすることができます。関連キーワードを抽出したいキーワードを入力し「取得開始」をクリックすると関連キーワード一覧が表示されます。
このツールを使わずにすべての関連キーワードを取得するためには「東京 あ」「東京 い」と1音ずつ入力していく必要がありますが、その手間がすべて省けるので便利です。たまに関連キーワードが表示されないこともありますが、それは検索ボリュームがあまりにも少ない場合です。
関連キーワードは1語だけではなく、複数語で抽出することが可能です。「東京 レストラン」「東京 観光」などに関連するキーワードを取得することで、よりターゲットをしぼったユーザーニーズを調査することができます。
読者のターゲティングに役立つ関連キーワード
関連キーワードはユーザーにとって有益な情報を提供するために無視できない要素です。なぜなら、関連キーワードを抽出することはユーザーの悩みを理解し、適切な回答を提供することにつながるからです。
たとえば「食パン」というキーワードをつかってコンテンツを作るときのことを考えてみましょう。「タイトルに食パンというキーワードをいれてコンテンツを制作していこう」と企画段階で決まったあと、ユーザーが食パンにまつわるどんな情報がほしいのか想像を広げていく必要があります。
あるユーザーは「食パンを家庭用電子レンジでおいしくたべる方法をしりたい」と思っている一方で「おいしい食パンの作り方をしりたい」というユーザーもいます。
どのユーザーをターゲットにしてコンテンツを制作するかはメディアの最終的なコンバージョン地点(商品販売やブランド名の周知など)によって異なりますが、そもそもニーズが存在していない切り口でコンテンツを制作してしまうと検索流入がまったくない無意味なページになってしまいます。
「食パン」というキーワードにまつわるニーズにどのようなものがあるか調査するために関連キーワードの抽出作業は役立ちます。
関連キーワードがユーザーのニーズを満たす
関連キーワードはツールを利用することで手軽に収集することができます。ツールで取得した関連キーワードを通してユーザーのニーズを理解することが可能になります。
ユーザーのニーズを満たすことはSEO(検索エンジン最適化)の観点からも大切な要素なので積極的に取り組んでいきましょう。
関連キーワード取得ツールをつかえば初心者でもユーザーエクスペリエンスを意識したコンテンツ制作が可能になります。