「せっかくアクセスが集中しているのに、サイトが表示されない!」そんな悔しい思いを経験したことのある方はいらっしゃいませんか?
その原因は、実はレンタルサーバー選びにあります。
ともすればSEO対策やアクセス数、SNS対策などに目が行きがちですが、そもそも適切なレンタルサーバーを選んでおかないと、せっかくのチャンスを不意にしてしまうどころか、ユーザーの信用を損なう危険も。
今回は、レンタルサーバーの比較サイトでは勉強することのできない、レンタルサーバーの正しい選び方についてご紹介します。
1.レンタルサーバーの種類を知ろう
レンタルサーバーと言っても、その種類は多岐にわたります。その種類を知らないまま料金やキャンペーンだけで選んでしまう方もいらっしゃいますが、アクセスが集中した時や、後々リニューアルやカスタマイズを行いたいと思ったときに、融通がきかず困ってしまうこともあります。
まずはどんなレンタルサーバーがあるのか、そしてどんなメリットとデメリットがあるのかを把握しておきましょう。
《レンタルサーバーの種類》
- 共有サーバー
- 専用サーバー(マネージド)
- 専用サーバー(ルートフリー)
- VPS
- クラウド
1-1.共有サーバー
その名の通り、ひとつの物理サーバーを複数人で利用するサービスです。イメージとしては。賃貸アパートの一室を借りてWEBサイトを運用しているとお考えください。後述するヘテムルは、この共有サーバーに当たります。
一つのサーバーを共有しあうため、他のレンタルサーバーに比べて費用が安いのが共有サーバーの特徴です。サーバーの管理や運用などもある程度レンタルサーバー会社が行ってくれるので、初心者でも安心して利用することができます。
他方、複数人でサーバーを利用しているため、転送量や使用できるサーバーのスペックに制限が設けられていることが多いことや、カスタマイズや拡張がにくいというデメリットがあります。
1-2.VPS(Virtual Private Server)
一つの物理サーバー内に仮想サーバーを複数起動し、その仮想サーバーを一つレンタルすることができるサービスです。
一見すると共有サーバーと似ているように感じられるかもしれませんが、一つのサーバーを分割して利用する共有サーバーと違い、VPSは仮想とはいえ、ひとつのサーバーを丸々借りることができるので、共有サーバーに比べてカスタマイズなどの自由度が高くなります。共有サーバーが賃貸アパートならば、VPSはマンションと言うイメージです。
一つのパソコン(ハード)にMacとWindowsなど複数のOSを入れている方がいらっしゃいますが、VPSはそのOS一つをレンタルするのと同じ考え方です。
仮想といえど、ひとつのサーバーをレンタルするため、費用は共有サーバーよりも高めになりますが、物理サーバーの管理費用を複数人で折半できるため、後述する専用サーバーよりも安い費用で借りることができます。他方、仮想サーバー内の構築や管理などは契約会社側で行う必要があるため、専門知識を持ったサーバー担当者が必要となります。また物理サーバーへの負担を考慮し、転送容量などに制限が設けられるため、アクセスの集中には対応しづらいというデメリットがあります。
1-3.専用サーバー(マネージド)
一つの物理サーバーを丸々借りることができるサービスです。後述する専用サーバー(ルートフリー)と違い、サーバー管理や運用などもレンタルサーバー会社が行ってくれます。住宅に例えるなら、メンテナンス会社付きの一戸建てを賃貸するイメージです。
共有サーバーやVPSのように他の契約者の使用状況を考えながら運用する必要がないため、サーバースペックが高いのが特徴です。またンタルサーバー会社が許可する範囲内であれば、カスタマイズや拡張などもある程度自由に行うことができます。
他方、サーバーをまるごと借りていることに加え、運用や管理などもレンタルサーバー会社が行うため、費用は高くなります。
1-4.専用サーバー(ルートフリー)
専用サーバー(マネージド)同様、一つのサーバーを丸々レンタルすることができ、さらにカスタマイズや拡張なども自由に行うことができるサービスです。専用サーバー(マネージド)に比べて自由度が高い反面、運用や管理、保守や不正アクセスへの対応などは全て契約者が行わなければならないため、専門知識を持つサーバー担当者を用意する必要があります。共有サーバーに比べて費用は高くなりますが、運用や管理などは契約者が行うため、専用サーバー(マネージド)よりもやすい費用で利用することができます。
1-5.クラウド
他のレンタルサーバーに比べて、WEBサイトのスケール拡張の自由度が高いサーバーです。
CPUなどを瞬間的に変更することができるため、何らかの理由でアクセスが集中し、サイトが見れなくなるという状況を回避することができます。カスタマイズなどの自由度も高いですが、専任のサーバー担当者が必要になる点や、レンタル費用が高くなることがデメリットと言えます。メディア露出の多い企業や、瞬間的にアクセスが跳ね上がることが頻繁に起こるWEBサイトなどにおすすめのレンタルサーバーです。
それぞれメリットとデメリットがあるため、一概にどのレンタルサーバーが良い、悪いとはいえません。冒頭で「正しい選び方について」と記載しましたが、契約者の状況に合わせて適切なレンタルサーバーを選ぶことが、レンタルサーバーの正しい選び方と言えます。
ただ、初心者にとっては「そもそも何を基準にして選ぶことが適切なのか」がわかりづらいですよね。場合によっては「そこは判断基準じゃない!」という点を、判断基準にして選んでしまうこともあります。
ですので、以下ではレンタルサーバーを選ぶにあたって、判断基準にしてほしい点をいくつかご紹介します。
2.初心者必見!適切なサーバー選びの基準あれこれ
2-1.ネットワーク回線の強さやバックボーンの太さ
レンタルサーバーの判断基準に必ず加えていただきたいのが、「ネットワーク回線の強さやバックボーンの太さ」です。
よく「アクセスが集中してサーバーが落ちた」なんて言葉を聞いたことはありませんか?(このサイトも以前に月に300円程度の格安サーバーを利用していた際にアクセスが集中して落ちてしまいました。)
これはアクセスが集中したなどの理由により、サーバーに大きな負荷がかかり、一時的にサーバーへのアクセスができなくなる状態のことを言います。簡単にいえば、あなたのWEBサイトが見れなくなってしまうということです。これは自宅のブレーカーが落ちたり、駅に人が集中して、入場制限がかかるような状態を想像していただくとわかりやすいと思います。
共有サーバーやVPSなどの場合、一つのサーバーにアクセスが集中すると、他の契約者のサイト表示が遅くなったり、最悪の場合サーバーがダウンしてしまうため、ある程度アクセスが集中すると、WEBサイトにアクセスできないようになってしまいます。また専用サーバーであっても、サーバーの処理能力以上のアクセスが集中すると、まさにサーバーが落ちてしまうこともあります。真っ白のページに「Service Temporarily Unavailable」という文字が表示されているのを見たことのある方も多いと思いますが、あの状態がまさに「アクセス制限がかかっている」「サーバーが落ちている」状態なのです。
残念ながら一度アクセスしてサイトが表示されない場合、わざわざサーバーの回復を待って再度WEBサイトを訪れようとするユーザーはほとんどいません。それどころか「あのサイトはもうないのか?」「サイトがあるのに表示されないなんて、管理がなってない会社だな」などと、マイナスイメージを持たれてしまうことも。ビジネスチャンスを逃すだけでなく、マイナスイメージを持たれてしまう可能性まで発生するわけですから、企業としてはこの状況は最も避けたいところです。
こうした状態を回避するためには、ネットワーク回線がある程度強いレンタルサーバーを選ぶ必要があります。ネットワーク回線の強さを知るためには、転送量や回線速度、バックボーンが太いかどうか、サーバーの場所が国内にあるかなどが指標となります。
転送量が大きいほどアクセス集中に強いと言えますし、万一予想を超えるアクセスが集中した場合も、バックボーンがしっかりしていれば、比較的安心して利用することができます。一方、サーバーが海外に置かれている場合などは、表示が遅くなることがありますので、こうした点も注意が必要です。
ここで注意しておきたいのが「転送量:無制限」の表示です。無制限と聞くと、どれだけアクセスが集中しても落ちないのかと安心してしまいますが、これは「制限はあるが、明確な基準は設けていない」という意味であり、制限がないという意味ではありません。つまり、どれだけの負担でWEBサイトが見れなくなってしまうかを明記していないということにほかならないのです。転送量はできるだけ明記されているところを選ぶか、一度レンタルサーバー会社に問い合わせてみましょう。
2-2.自動バックアップの有無
WEBサイトが表示されなくなること以上に怖いのが、WEBサイトのデータ自体が消失してしまうことです。
WEBサイトのデータ自体がなくなってしまうということは、WEB上での商売自体ができなくなってしまうばかりか、サイト上の顧客情報や注文情報まで消えてしまうため、ユーザーの信用を失墜させる原因にもつながってしまいます。
「いつもバックアップを取っておけば問題ないのでは?」と思われるかもしれませんが、意識してバックアップを取るのは面倒なもの。バックアップを取り忘れていた時に限って、大変な自体が起こるなんてことも少なくありません。レンタルサーバーを選ぶ際は、必ず自動バックアップがあるかどうか、オプションで利用できるかどうかを確認しておきましょう。
2-3.SSLサーバー証明書の有無
WEBサイトは便利な半面、情報流出やウィルス感染の危険性があることは、今や多くのユーザーの知るところとなっています。こうした観点から、ECサイトや個人情報を入力する必要のあるサイトの場合、SSLサーバー証明書のないサイトは、それだけで利用されなかったり、マイナスイメージを持たれてしまうことも。
レンタルサーバーを選ぶ際は、共有サーバーに共有SSLが標準で用意されていたり、オプションで独自SSLを利用できるものを選びましょう。
3.その他のポイントは?
よく、漠然と「ディスク容量が大きければいいのではないか?」と考えている方がいらっしゃいます。最近のレンタルサーバーは、ほとんどがWEBサイトに十分な容量のハードディスクを使用しているため、ディスク容量についてはそこまで気にする必要はないでしょう。
また、たくさんのサイトを運営したい場合は、プラン内で設定できる独自ドメインの数やデータベース数などを確認しておいたほうがよいでしょう。
その他、初心者のWEB担当者が運営を行うのであれば、コントロールパネルがわかりやすいものをおすすめします。コントロールパネルとは、レンタルサーバーやFTP、メールアドレスの設定などを行うところで、契約の変更などもコントロールパネルで行えます。また、もしもなにか起こった時のために、問い合わせ窓口がしっかり記載されているところや、24時間対応のところを選ぶと、より安心して利用することができます。
4.上記を踏まえておすすめレンタルサーバー4選
ここまで、レンタルサーバー比較サイトではわからないような正しい選び方をご紹介してきました。
レンタルサーバーの判断基準は、利用目的やメディア露出頻度等によって異なります。ただ、以下の点についてはできるだけ重要視しておいたほうがよいでしょう。
- ネットワーク回線・バックボーン
- 自動バックアップの有無
- 独自SSLの有無
これらの条件を踏まえて、マーケログとしておすすめのレンタルサーバーを紹介します。
4-1.CPI(KDDIウェブコミュニケーションズ)
格安のサーバーに不満のある企業のwebサイト運用者におすすめしたいのがこちら。
大手通信業者KDDIグループのレンタルサーバーです。主に月額3800円でサーバー運営に必要な機能が一通り網羅されています。
格安系のレンタルサーバーより価格は一見高く見えますが、企業の場合ちょっとした運用ミスの損失が大きいので、その確率を出来るだけ低くしてくれる機能の充実度を考えると結果安くつきます。月数千円をケチって上司や他部署に怒られるくらいなら、こちらのサービスを使って損はありません。
機能面も、WAF(Webアプリケーションを狙った攻撃を防御する)が標準装備されていたり、他のサーバーからの移行も無料で対応してくれたりと担当者の負担と不安を減らしてくれるので安心です。
- 自動・手動バックアップ機能が標準搭載!→テストサーバー不要
- SSL→オプションにて対応が可能
- 大容量バックボーンの装備→大手通信業者KDDIグループならではの安心感
- 365日のサポート体制→24 時間 365 日対応で安心(電話サポートもあり※別途要料金)
4-2.エックスサーバー
中小規模のWebサイト運営者、アフィリエイターなど、幅広いユーザーからの支持を得ています。コスパを追求する方には向いています。SSLも安く導入出来ますので、SEO対策にも持って来いです。
- 初期・月額費用無料の自動バックアップサービス→万が一サイトのデータを紛失しても、いつでも取得可能
- 独自SSL→Googleが推奨するSSLへの対応が可能
- 大容量バックボーンの装備→アクセスが瞬時に大量にやってきても滅多にダウンしない
- 365日のサポート体制→何かあっても安心な365日24時間体制のサポート
>>機能を詳しく見る
4-3.Zenlogic(ファーストサーバ)
ファーストサーバ社の運営。運営環境はそのままに、ITスキルに自信のないユーザーにも万全サポート体制を敷くなど、ユーザーに配慮したサービス内容になっていますので、初心者にはおススメです。
- 万全のサポート体制→他社にはない「無料」の電話&メールの365日24時間サポート!対面サポートもあり!
- 運用環境の充実→Yahoo! JAPANのクラウド基盤を採用した国産サーバー。通常のレンタルサーバーの機能はそのままに、クラウドの拡張性を持つ仮想専用構造なので、共用サーバーのように他環境の影響でパフォーマンス低下の心配はありません。
- 常時SSL→マルチドメイン対応で、しかも1サーバーに複数SSLを設置可能だから、全てのページをHTTPS化する常時SSL化を全サイトに適用することができます。
- 自動での外部バックアップに標準対応
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4-4.ヘムテル
ロリポップを運営するGMOぺパポの大容量・高性能レンタルサーバー。低機能の格安レンタルサーバーにはない充実したバックアップ体制で安心してサイト運営に専念できます。設定も簡単で初心者にも優しいのが特徴的です。
- 7世代分のデータを自動保存し、簡単に復元することが可能。大切なデータを操作ミスで誤って削除してしまっても安心です。
- 独自SSLをグローバルサイン社の直販により約50%OFFで提供中!
- 国内最大級の大容量・高速バックボーンに接続されたサーバーは、大容量16GBメモリ/Xeon6コアCPU搭載のハイスペック。
- 10年以上の豊富な運営実績あり。
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まとめ
いかがだったでしょうか?繰り返しになりますが、最初のレンタルサーバーは選び方が肝心です。よく検討したうえで、選択をしましょう。
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