これから、法人を立ち上げる方や2つ目の法人口座を持とうと考えている方にとって、どこの銀行、どこの金融機関で法人口座を開設すればいいかなかなかわからないですよね。
実は、法人口座の特徴はメガバンク3行(三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行)、ゆうちょ銀行、ネット銀行3行(PayPay銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行)、で大きく異なり、それぞれ、メリット・デメリットがあります。
今回は、私たちが特におすすめする銀行の法人口座を7つ紹介し、それぞれの銀行の特徴、メリット、デメリットを説明します。
<今回紹介するオススメの銀行法人口座>
- 三菱UFJ銀行 -BizSTATION-
- みずほ銀行-みずほビジネスWEB-
- 三井住友銀行-パソコンバンクweb21-(デビュータイプ)
- PayPay銀行
- 楽天銀行
- 住信SBIネット銀行
- ゆうちょ銀行 ゆうちょダイレクト
7つの銀行の料金、サービスを徹底比較
当然ですが、7つの金融機関ごとで料金、受けられるサービスは異なります。そのため、事前に自分が法人口座を開設したいと考えている金融機関の料金、受けられるサービスを事前にチェックしておきましょう。今回は、振込み手数料、月額基本料、対応時間、入手金明細の確認可能期間を徹底比較します。
振込み手数料の比較
まずは、メガバンク、ゆうちょ銀行の振込み手数料をみていきましょう。
銀行名 ※銀行名以下の『–』内の部分はインターネットバンキングの名称です。 |
三菱UFJ銀行 -BizSTATION- |
みずほ銀行 -みずほビジネスWEB– |
三井住友銀行 -パソコンバンク web21– (デビュータイプ) |
ゆうちょ銀行 |
振込手数料(税込) ※3万円未満の場合と3万円以上の場合で料金が異なります。 |
同行同一支店 3万円未満:無料 3万円以上:無料円 同行 3万円未満:110円(税込) 3万円以上:220円(税込) 他行 3万円未満:275円(税込) 3万円以上:440円(税込) |
同行同一支店 3万円未満:110円(税込) 3万円以上:220円(税込) 同行内 3万円未満:220円(税込) 3万円以上:440円(税込) 他行 3万円未満:540円(税込) 3万円以上:770円(税込) |
同行同一支店 3万円未満:110円(税込) 3万円以上:220円(税込) 同行 3万円未満:220円(税込) 3万円以上:440円(税込) 他行 3万円未満:550円(税込) 3万円以上:770円(税込) |
同行 月5回まで無料 (6回目以降は115円(税込)) ※利用口座間送金については、原則無料(月1,000回目以降は115円(税込))他行 5万円未満:220円(税込)5万円以上:440円(税込) |
残念ではありますが、メガバンク、ゆうちょ銀行の振込み手数料は若干高いと言わざるをえません。
銀行名 | 楽天銀行 | PayPay銀行 | 住信SBIネット銀行 |
振込手数料(税込) ※3万円未満の場合と3万円以上の場合で料金が異なります。 |
同行 3万円未満:52円(税込) 3万円以上:52円(税込) 他行 3万円未満:168円(税込) 3万円以上:262円(税込) |
同行 3万円未満:55円(税込) 3万円以上:55円(税込) 他行 3万円未満:176円(税込) 3万円以上:275円(税込) |
同行 3万円未満:50円(税込) 3万円以上:50円(税込) 他行 3万円未満:160円(税込) 3万円以上:250円(税込) |
月額基本料の比較
以下がメガバンク3社とゆうちょ銀行、ネット銀行の月額基本料の比較です。
銀行名 ※銀行名以下の『–』内の部分はインターネットバンキングの名称です。 |
三菱UFJ銀行 -BizSTATION- |
みずほ銀行 -みずほビジネスWEB– |
三井住友銀行 -パソコンバンク web21–(デビュータイプ) |
ゆうちょ銀行 |
月額基本料 | 1,760円(税込) | 2,200円(税込) | 2,200円(税込) | 無料 |
ゆうちょ銀行の月額基本料は無料ですが、メガバンク3社の月に約2000円前後かかってしまいます。
銀行名 | 楽天銀行 | PayPay銀行 | 住信SBIネット銀行 |
月額基本料 | 無料 | 無料 | 無料 |
一方で、ネット銀行の月額基本料は3社とも無料です。
対応時間の比較
まずは、メガバンク、ゆうちょ銀行の対応時間をみてみましょう。
銀行名 ※銀行名以下の『–』内の部分はインターネットバンキングの名称です。 |
三菱UFJ銀行 -BizSTATION- |
みずほ銀行 -みずほビジネスWEB– |
三井住友銀行 -パソコンバンク web21–(デビュータイプ) |
ゆうちょ銀行 |
銀行の利用可能時間 | 平日:8:00~23:55 ※祝日は不可 ※第二土曜は21:00まで |
平日:8:00~23:30 土:8:00~20:00 日:9:00~17:00 ※祝日は不可 |
月〜土曜:8:00~24:00 ※日祝は不可 |
月~日曜:0:05~23:55 ※休日含む、第3月曜日を除く |
やはり、メガバンクは深夜対応、休日対応に関しては厳しい部分があります。
銀行名 | 楽天銀行 | PayPay銀行 | 住信SBIネット銀行 |
銀行の利用可能時間 | 24時間365日 | 24時間365日 | 24時間365日 |
入手金明細の確認可能期間の比較
以下が各金融機関の入手金明細の確認可能期間になります。
三菱UFJ銀行
|
みずほ銀行 | 三井住友銀行 | ゆうちょ銀行 | 楽天銀行 | PayPay銀行 | 住信SBIネット銀行 | |
入手金明細の 確認可能期間 比較 |
前月1日から | 23営業日前まで | 前月1日から | 2ヶ月前まで | 24ヶ月前まで | 5年前まで | 7年前の1月1日まで |
メガバンク、ゆうちょ銀行、ネット銀行のメリット・デメリット比較
メガバンク(三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行)のメリット・デメリット
メリット
日本全国に展開しているメガバンクには圧倒的なネームバリュー、レジデンス、信用力があるのは事実です。そのため、メガバンクから法人口座を開設することができれば、日本政策金融公庫、地銀など他行からの融資を受けやすくなるのも魅力的と言えるでしょう。又、メガバンクは必ず、日本全国に数多くの支店があるため、通いやすいかあ農政も高いです。そして、海外にも支店があるため、海外との取引がある中小企業の方はメガバンクの口座を持っておいた方が無難でしょう。
- 他行からの融資を受けやすくなる
- 取引先からの信用力が上がる
- 海外への振り込みに対応している
- 会社の近くに支店がある可能性が高く、通いやすい
- インターネットバンキングを使用できる
デメリット
ただし、メガバンクは取引先や他行からの信用力が高いのは事実ですが、一方で、法人口座を開設する際の審査は他の金融機関と比べ、厳しいのが現状です。 又、楽天銀行などのネット銀行と比較すると、口座のランニングコストが高いのは否めません。
- 法人口座を開設する際の審査は厳しい
- 口座維持に関するランニングコストは他行より高い
ゆうちょ銀行のメリット・デメリット
メリット
ゆうちょ銀行は郵便局が前身であるため、日本全国に支店があります。又、ゆうちょ銀行への振り込みならATMでも無料という点は見逃せません(ただし月5回まで。6回目以降は一回113円)。又、口座維持手数料が無料である点も憂慮銀行の特徴と言えるでしょう。
- 日本全国に支店が存在する
- ゆうちょ銀行への振り込みならATMでも無料
- 口座維持手数料が無料
デメリット
しかし、ゆうちょ銀行は誕生してまだ日が浅いためか、保険や制度などに対応していない事があるため、その点に関してはデメリットと言わざると得ません。特に、セーフティ共済(中小企業倒産防止共済)にゆうちょ銀行は対応していないので、その点は中小企業を経営されている方は事前に注意をしておいた方が良いでしょう。
- 他の金融機関と比べ、保険や制度などに対応していない事がある
- セーフティ共済(中小企業倒産防止共済)に関してはゆうちょ銀行は対応していない
ネット銀行(楽天銀行、PayPay銀行、住信SBIネット銀行)のメリット・デメリット
メリット
まず、ネット銀行が魅力的な点は口座維持手数料がかからず、他の金融機関と比べると振込手数料が安い点でしょう。ネット銀行は実店舗を持たないため、人件費や店舗運営費などが抑えられているため、安価なサービスが特徴です。基本的には、インターネット上で取引を行なうため、24時間365日振り込みに対応しています。
- 口座維持手数料がかからず、振込手数料も他行と比べると安価
- その他、様々なサービスも他行に比べ、安価
- インターネット上での取引のため、24時間365日振り込み対応
デメリット
しかし、今日のネット銀行の信用度は実店舗を持つ金融機関、銀行と比べると若干低いと言わざるを得ません。又、実店舗を持たないため、経営に関することや資金面の相談にのってくれる窓口は存在しません。そのため、これから開業される方で、資金面に関して不安がある方はネット銀行は難点であるかもしれません。
- 取引先や他の金融機関からの信頼が若干低い
- 実店舗を持たないため、窓口にて経営面、資金面の相談をすることができない
目的別!あなたが開設すべき銀行はここだ!
法人口座をどこの金融機関で開設すべきは、それぞれの会社の規模や置かれている状況、地理的要因によって異なります。そのため、まずは、自身の会社には、どのような金融機関、銀行が合うのかを冷静に考えてみましょう。では、選び方のポイントを、企業の状態や目的などからみていきましょう。
資金面が不安で相談したいなら
IT企業を創業するなら
会社としての地位、名声を高めたいなら
取引先が自社周辺の地域に限定されているなら
複数の口座を開設したいなら
2つ目以降の口座を開設する場合は、現在、開設している銀行口座の種類によって、次にオススメできる銀行の口座は異なります。現在、持っている口座が、ネット銀行の場合は、メガバンクかゆうちょ銀行をおすすめします。メガバンクの口座を開設すれば、顧客への信頼度が増すだけでなく、今後、融資を受けられる可能性も高まります。資金面で悩む企業にとって、融資を受けられるかどうかは、今後の重要な経営課題であるはずです。また、メガバンク、ゆうちょ銀行にて口座を開設すれば、資金面の相談やアドバイスを受ける事ができます。
逆に、現在、持っている法人口座がメガバンクやゆうちょ銀行であれば、次にネット銀行にて口座を開設すべきでしょう。というのは、口座維持費が無料で且つ、振込手数料も店頭型の銀行より安く済むので、経費の削減につながるからです。
何かわからなければ、お問い合わせ窓口へ
- 【三菱東京UFJ銀行】0120-541-534
- 【みずほ銀行】0120-547324
- 【三井住友銀行】0120-286-202
- 【ゆうちょ銀行】03-5252-8007
- 【楽天銀行】0570-03-0036 or 03-6832-2275
- 【PayPay銀行】0120-369-058
- 【住信SBIネット銀行】0120-974-646
まとめ
いかがだっだでしょうか。
メガバンク、ゆうちょ銀行、ネット銀行を比較すると、ネット銀行の手数料などの安さやメガバンクの知名度にすぐ目がいってしまうかもしれません。しかし、手数料は安い事、知名度がある事にこしたことはありませんが、その分、何かあった場合、行員の方に相談できない、手数料が高いなどそれぞれにデメリットもあるのも事実です。
メガバンク、ゆうちょ銀行、ネット銀行のメリット、デメリットをそれぞれ考えた上で、どの金融機関で法人の口座を開設するばよいのかを決めることを強くオススメします。