「法人ETCカードにコストをかけたくない!」
「年会費無料の法人ETCカードがあるのか知りたい!」
「年会費無料の法人ETCカードの中でおすすめのものが知りたい!」
[/voice]会社として法人ETCカードを使うメリットはたくさんあります。ETC割引やETCマイレージサービス、さらには法人カードのポイントまで獲得できるチャンスがあるわけです。しかし各カードによって異なってくるのが保有コストです。
コストには発行手数料や更新手数料、さらには年会費が該当します。発行手数料や更新手数料に関しては無料の対応をしてくれているものが多いのですが、年会費に関してはかかるものも少なくありません。
こちらでは年会費無料のおすすめ法人ETCカードをランキング形式で紹介していきます。
ランキング形式での紹介に入る前に高速道路会社発行の法人ETCカードと年会費の関係性、さらに年会費が無料の法人ETCカードを利用するメリットを明らかにします。そして年会費無料の法人ETCカードを作成する手順についてもお伝えします。
基礎情報!高速道路会社発行の法人ETCカードは年会費がかかる!
高速道路会社発行の法人ETCカードには2つのタイプがありますが、どちらも年会費がかかります。一方でコストの内容には若干の違いがあるので個別に解説します。
通常の高速道路会社発行の法人ETCカードの年会費および出資金
- 年会費・・・550円(税込み)
- カード発行手数料・・・550円(税込み)
- 出資金・・・1万円
年会費とカード発行手数料は、発行するカード1枚あたりにかかってきます。10枚発行すれば、年会費は5,400円になりカード発行手数料も5,400円です。
出資金に関しては1社あたりに発生するコストであり、カードの発行枚数は関係ありません。1万円を超えるコストは発生しません。
例えば3枚の通常の高速道路会社発行の法人ETCカードを発行するとします。初年度にかかるコストは出資金の1万円および年会費540円×3枚、さらにカード発行手数料540円×3枚となります(1万3,240円)。
2年目以降は出資金とカードは発行手数料は不要なので、年会費540円×3枚のみが発生します(1,620円)。
※ETC協同組合発行の法人ETCカードもあり、そちらの年会費は880円(税込み)となっています。
※出資金は脱退時に返金されます。
高速道路会社発行のETCコーポレートカードの年会費および出資金
- 年会費・・・627円(税込)
- カード発行手数料・・・627円(税込)
- 出資金・・・1万円
コスト発生の仕組みは「通常の高速道路会社発行の法人ETCカード」と同じです。出資金は1社あたりに発生するものであり。カード発行手数料はカード発行時のみにかかります。
ETCコーポレートカードは多数のカードを発行する会社が利用するものです。100枚や200枚といった枚数の発行をするので、こちらでは100枚発行すると仮定してシミュレーションします。
100枚発行した時の初年度にかかるコストですが、出資金が1万円にカード発行手数料617円×100枚、さらに年会費617円×100枚となります(あわせて13万3,400円)。
2年目以降については年会費のみが発生するので、年会費617円×100枚といういことになり6万1,700円を支払うことになります。
※出資金は脱退時に返金されます。
年会費無料の法人ETCカードはクレジットカード会社発行のものだけ!
高速道路会社発行の法人ETCカードはすべて年会費がかかります。よって年会費無料の法人ETCカードを利用したいのであれば、クレジットカード会社発行のものを選ばなければなりません。
年会費ではありませんが、高速道路会社発行の法人ETCカードにはもう一つ大きなコストが発生します。利用手数料が5%から8%発生してしまうのです。
ETCコーポレートカードの場合には利用手数料は発生しません。しかし通常の高速道路会社発行の法人ETCカードは月間利用分の5%から8%がコストとして徴収されてしまいます。
仮に利用手数料が8%だとして月間のETC利用額が3万円だとすると、2,400円も余計に支払わなければなりません。年会費とは別に手数料が発生してしまうのです。
ちなみにクレジットカード会社発行の法人ETCカードであれば利用手数料も一切かかりません。
年会費が無料の法人ETCカードを利用するメリット
多くのカードを必要とする会社であれば大きなコストダウンに繋がる
クレジットカード会社発行の法人ETCカードの中にも年会費がかかるものがあります。税込みで550円に設定されているケースが多く、10枚発行すれば年会費だけで5,400円、100枚発行すれば5万4,000円もかかる計算になります。
一方で年会費が無料の法人ETCカードを利用すれば、何枚発行してもコストは掛かりません。特にETCカードを多く発行する予定の方にとっては、年会費無料のカードを選ぶだけでコストを大きく削減することにつながるわけです。
ETCカードを利用しなくても損した気分にならない
[voice icon=”/wp-content/uploads/salaryman_hatena_336_squ.png” name=”man” type=”r”]「利用するかわからないけどとりあえず法人ETCカードを発行しておきたい」
「年に1回や2回くらいしか利用しないけど、とりあえず法人ETCカードを取得しておきたい」
[/voice]年に10回や20回もETCカードを利用する予定であれば、多少の年会費がかかったとしても納得できるかもしれません。ETCマイレージサービスやETC割引などで年会費分についても取り戻せるはずです。
しかし年に数回しか利用しない方や少額利用がメインな方、さらには全く利用しない方に関しては年会費がかかるETCカードの作成は単にコストが発生するだけになってしまいます。
年に1回も利用しないのにETCカードに年会費を支払っていたらどんな気分になるでしょうか?損した気分になるのではありませんか?
年会費が一切かからない法人ETCカードであれば一切損した気分になることもありません。保有コストが掛からないので、ETCカードを上手く活用できるかわからない方にも年会費無料のものがおすすめなのです。
年会費無料の法人ETCカードを作成する手順
- クレジット機能がある法人ETCカードのみを候補とする
- 法人カードの年会費に関する考え方を決める
- 法人カードおよび法人ETCカードに申し込みを行う
- 法人カードおよびETCカードを受け取る
1.クレジット機能のない法人ETCカードは必ず年会費が発生する
まずは年会費がかからない法人ETCカードを選ぶことから始めなければなりません。そこで大前提となってくるのがクレジット機能がある法人ETCカードを選ぶ、というものです。
そもそも年会費無料の法人ETCカードは、クレジット機能のあるものに限定されています。高速道路会社発行の法人ETCカードは年会費が必ずかかるので選ばないでください。
2.法人カード自体の年会費も無料を望むのか?
クレジット機能ありの法人ETCカードは、法人カードの追加カードとして発行されることになります。そこで本カードである法人カードの年会費に対する考え方を決めなければなりません。
- 本カードおよび従業員カードの年会費は気にしない
- 本カードの年会費は有料でもOKだが、従業員カードの年会費は無料のものを狙う
- 本カードおよび従業員カードの年会費もすべて無料のものを狙う
単に法人ETCカードの年会費のみが無料のものであれば選択肢は豊富にあります。数多くのカードの中から選ぶことができるわけです。
しかし本カードおよび従業員カードの年会費も無料となるとだいぶ数が限られてくるのです。
法人カードの中には本カード年会費と従業員カード年会費が同じ額に設定されているケースもあるので注意してください。
ちなみにクレジットカード会社発行の法人ETCカードは、本カードおよび従業員カード1枚あたり1枚の発行となります。仮にETCカードを100枚発行するのであれば、本カード1枚+従業員カード99枚が必要になるわけです。
仮に膨大な枚数のETCカードが必要である場合には、従業員カードの年会費もかなりの負担になる可能性があるので気をつけましょう。
3.カードの申込みについて
基本的に本カードと従業員カード、さらにETCカードの同時申し込みが可能となっています。ただしETCカードや従業員カードといった追加カードに関しては、最初だけ発行枚数制限が設けられていることもあるので気をつけてください。
申し込み方法についてはインターネットや郵送などとなっています。
4.カードの受け取り
カードの受け取り方法については、基本的に郵送となっています。同時申し込みを行った場合には、本カードと追加カード(ETCカード)が同時に届きます。
カードカウンターが設置されているセゾンカードであれば、店頭受取も可能です。
例えば「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」であれば、支払口座に法人口座を設定できるので法人カードとしての利用が可能です。しかもETCカードの年会費はかかりません。ただし本カード年会費は初年度無料で2年目以降は1,080円となっています。
※セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードは、年に1回以上のカード利用で翌年の年会費が無料になります。実質永年無料タイプのクレジットカードなのです。
年会費無料の法人ETCカードランキング
第1位:ライフカードビジネス(スタンダード)
本カード年会費 |
無料 |
従業員カード年会費 |
無料 |
ETCカード年会費 |
無料 |
ETCカード発行可能枚数 |
無制限 |
ETCカード利用分のポイント還元率 |
0% |
利用限度枠 |
10万円から500万円 |
申し込みから発行までの期間 |
1週間程度 |
ライフカードビジネス(スタンダード)であれば本カード年会費も追加カード年会費も一切かかりません。ETCカードの発行手数料もかかってこないので、利用分以外は費用が発生しない法人カードなのです。
ETCカードに関しては発行枚数に制限はありません。他のカードも同様ですが、ETCカードは本カードおよび従業員カード1枚あたり1枚発行できます。ですから従業員カードの発行枚数に制限がないカード、という事になるわけです。
年会費などのコストが一切発生せずETCカードの発行枚数制限もないということで、こちらの年会費無料の法人ETCカードランキングで1位としましたがマイナス面がないわけではありません。
カードをいくら利用してもポイントの獲得ができないのです。通常のカードショッピングでもETCカードの利用でもポイントは獲得できません。
「ETC利用額が少く、ポイント還元があるカードを利用してもあまり見返りが得られない」という方向けの法人ETCカードです。
第2位:ビジネクスト・法人クレジットカード
本カード年会費 |
無料 |
従業員カード年会費 |
無料 |
ETCカード年会費 |
無料 |
ETCカード発行可能枚数 |
51枚 |
ETCカード利用分のポイント還元率 |
0% |
利用限度枠 |
5万円から300万円(※) |
申し込みから発行までの期間 |
1週間程度 |
(※)300万円超の設定も相談により可能なケースあり
ビジネクスト・法人クレジットカードもライフカードビジネス(スタンダード)と同様に本カードおよび追加カードに年会費が発生しません。カードの保有コストが一切かからないのです。
一方でライフカードビジネス(スタンダード)に関しては、追加カードの発行枚数制限があります。従業員カードは50枚までの発行となっており、本カードとあわせてETCカードは1枚に付き1枚の発行となるので、最大でも51枚までの発行となっているのです。
制限はありますが、51枚と比較的大量のカードを発行できるので第2位とさせてもらいました。
ETC利用分の還元率が0%である、というデメリットがあります。実はビジネクスト・法人クレジットカードはキャッシュバック対応となっており、一般のカードショッピングについては0.25%の還元があります。
しかしETCカード利用分についてはキャッシュバック対象となっていません。よっていくらETCカードを利用したとしても見返りが得られないわけです。
第3位:EX Gold for Biz M
本カード年会費 |
2,200円(税込み) |
従業員カード年会費 |
無料 |
ETCカード年会費 |
無料 |
ETCカード発行可能枚数 |
4枚 |
ETCカード利用分のポイント還元率 |
06%から1.1% |
利用限度枠 |
10万円から300万円 |
申し込みから発行までの期間 |
1週間から2週間程度 |
EX Gold for Biz Mは個人事業主は利用できないカードであり、法人向けのカードとなっています。本カード年会費は発生しますが従業員カード、およびETCカードの年会費はかかりません。
本カードの年会費ですが、ゴールド系の法人カードとしては圧倒的に低く設定されています。2,000円ちょっとで法人ゴールドカードが利用できるのです。
ただしETCの発行枚数には制限があり、最大で4枚しか発行できません。そもそも従業員カードは3枚しか発行できないのです。本会員カードとあわせて計4枚のETCカードしか発行できないので、従業員数の多い会社や社用車の多い会社には向いていません。
一方でETCカード利用分についても還元対象となっているので、見返りが期待できるカードとなっています。還元率については0.6%から1.1%であり、年間利用額によって翌年の還元率が決定します。
年間50万円以上利用すると還元率は0.85%に上昇、100万円以上で0.95%になり200万円以上ともなれば1.1%になるのです。カードの年間利用額にはETCカード利用分も含まれるので、とりあえず50万円以上の利用を目指しましょう。
例えばポイント還元率が1.1%であれば、月にETCカードを5万円利用しただけで550円分ものポイントが獲得可能です。その上、ETCマイレージサービスに登録していればそのポイントも獲得できます。条件をクリアしていればETC割引まで受けられるわけです。
まとめ
年会費無料のおすすめ法人ETCカードランキングを発表しました。
第1位には本カード年会費も従業員カード年会費もかからず、ETCカードの発行枚数にも制限がないライフカードビジネス(スタンダード)が入りました。
2位には本カード年会費も従業員カード年会費もかからず、ETCカードが51枚まで発行できるビジネクスト・法人クレジットカードが入りました。
3位には本カード年会費のみが発生し、ETCカードは計4枚まで発行できるEX Gold for Biz Mが入りました。
年会費が発生しない法人ETCカードを狙っている方も多いと思いますが、ETCカード年会費以外のカードの特徴も理解しなければなりません。
「法人ETCカードの年会費は無料だけど、本会員カードと従業員カードの年会費が有料だった」
「法人ETCカードの発行枚数に制限があった」
カードを取得してから、カードの問題点を把握するような状況は避けなければなりません。年会費について注目するのは当然ですが、その他の部分にも目を向けるべきなのです。
特に注目すべきなのが以下の2点です。
- 法人ETCカードの発行可能枚数
- 法人ETCカード利用分の還元率
年会費無料の条件をクリアしていたとしても、保有したい枚数のETCカードを確保できなければ意味がありません。本来は20枚必要なのに5枚しか発行できないカードでは想像していたような利用ができないわけです。
還元率についても確認しておきましょう。実は年会費がかかったとしてもポイント還元やキャッシュバック還元で取り戻す、といった考え方があるわけです。
ポイント還元率0.5%で年間200万円のカード利用をするのであれば、1万円の還元を受けることになります。1万円以内の年会費であれば実質年会費無料カード、といった見方もできるわけです。
年会費無料の法人カードに関しては、基本的に還元率は低く設定されています。「還元率で年会費分を取り戻すからコストは気にしない」といった経営者の方も多いのです。