「JALマイルを貯めたい!」といった個人事業主の方や、法人経営者の方に人気となっているのが「JAL法人カード」です。
しかしJAL法人カードは1種類ではありません。2種類あるのです。
- JAL法人カード 普通カード
- JAL法人カード CLUB-Aカード
普通カードは、グレードがノーマルのカードです。CLUB-Aカードは、グレードがゴールドとなっています。同じJAL系の法人カードとなっているわけですが、内容が異なっている部分もあります。
よって、こちらでは「JAL法人カード 普通カード」と「JAL法人カード CLUB-Aカード」に分けて、それぞれのメリットとデメリットに迫ります。
おすすめのJALカードが知りたいという方は、必見です。
基礎知識!ライバルのANA法人カードとの違いとは?
カードの種類が少ない
ANA法人カードに関しては、JAL法人カードと比較して多くの種類があります。選択肢が豊富なのです。
ANA法人カードの種類は以下の通りです。
- ANA法人カード 一般カード
- ANA法人カード ワイドカード
- ANA法人カード ワイドゴールドカード
- ANA法人カード ダイナースクラブカード
JAL法人カードに関しては「JAL法人カード 普通カード」と「JAL法人カード CLUB-Aカード」しかありません。選択肢が少ない中から、選ばなければならないのです。
国際ブランドに違いあり
JAL法人カードも、ANA法人カードもVisa・Mastercard®・JCBの3つのブランドについては、選択可能です。
JCBブランドに関しては、2018年9月現在新規会員の募集を停止中なので、実質2つのブランドしか用意されていません。
JALカードの選択できる3つのブランドに関しては、どれもステータスに関してはありません。
一方でダイナースクラブカードに関しては、ステータスがあるブランドとなっています。よってJAL法人カードには、ステータスは期待できないわけです。
獲得できるマイルに違いあり
当たり前ですが、JAL法人カードであれば、JALマイルが貯まります。ANA法人カードであれば、ANAマイルが貯まるわけです。
自身にとってどちらのマイルを効率的に貯めていきたいかを考えた上で、JALカードを選ぶかANAカードを選ぶか判断しましょう。
最も簡単な判断方法は、「JAL便とANA便のどちらを利用する機会が多いのか?」というものです。
それぞれの法人カードには、ボーナスマイルがあります。それぞれの便を利用すると、ボーナスマイルが加算されるシステムとなっています。
ボーナスマイルの獲得条件に違いあり
JAL法人カードのボーナスマイルの獲得条件
- 入会搭乗ボーナスマイル:入会後に搭乗して初めてマイルが獲得できる
- 毎年初回搭乗ボーナスマイル:1年毎の初回搭乗時にマイルが獲得できる
ANA法人カードのボーナスマイルの獲得条件
- 入会ボーナスマイル:入会すると無条件でボーナスマイル付与
- 継続ボーナスマイル:カードを継続すると毎年ボーナスマイル付与
JAL法人カードのほうが、ボーナスマイルの条件が厳しく設定されている、ということがわかると思います。
JAL法人カードに関しては、搭乗することが条件として設定されています。仮に搭乗しなければ「入会搭乗ボーナスマイル」も「毎年初回搭乗ボーナスマイル」も付与されません。
一方でANA法人カードに関しては、「入会ボーナスマイル」と「継続ボーナスマイル」となっています。要は搭乗は条件とされていないのです。
JAL法人カード 普通カードのメリット・デメリット
メリット5つ!
- 年会費が低い
- ボーナスマイルが獲得できる
- 出張に役立つ「JALビジネスきっぷ」が利用可能
- 各種割引サービスが受けられる
- 追加カード(子カード・ETCカード)が発行可能
①年会費設定について
年会費は税込みで2,200円となっています。法人カードでありながら、低価格で取得できるといったメリットがあるのです。
そもそもJALカードの場合は、個人カードであったとしても年会費がかかってきます。法人カードだからといって、年会費がかかるわけではないのです。
②ボーナスマイルについて
JAL法人カード 普通カードには、3つのボーナスマイルが用意されています。
- 入会搭乗ボーナスマイル:1,000マイル
- 毎年初回搭乗ボーナスマイル:1,000マイル
- フライトボーナスマイル:搭乗ごとにフライトマイルに10%加算
上記の3つのボーナスマイルが獲得できるのです。後述しますが、JAL法人カード 普通カードでは、ショッピングマイルが獲得できません。
よってボーナスマイルをうまく活用していくことが求められます。
特に注目してほしいのが、フライトボーナスマイルです。
マイルを貯めたい方は、ボーナスマイルをうまく活用しましょう。
③JALビジネスきっぷについて
急な出張にも対応でき、さらには割引運賃になり区間マイルも100%獲得できるという「JALビジネスきっぷ」が利用可能です。
JALビジネスきっぷのおすすめポイント
- 当日でも予約や変更が可能である
- 当日の購入も可能である
- マイルが100%獲得できる
- 往復も片道2回もで利用可能
急に出張になってしまったという時でも、対応してもらえます。当日の購入ができるのですが、航空での購入にも対応しています。
「JALマイルを効率的に貯めたい」という方にも、JALビジネスきっぷの利用がおすすめです。区間マイルが普通運賃と同じだけ獲得できるのです(100%)。
JALマイルをより多く獲得したい方は、JALビジネスきっぷの利用を計画しましょう。
JALビジネスきっぷは1区間のみの購入はできず、2枚綴りとなっている特徴があります。だからといって往復でなければ、購入できないわけではありません。片道2回といった購入方法も可能になのです。
JALビジネスきっぷで特に注目してほしいのが、急な変更やキャンセルにも対応している、というところです。
④各種割引サービスについて
- パッケージツアー割引あり
- 航空店舗、免税店割引あり
- 機内販売割引あり
- レンタカー割引あり
- お掃除サービス割引あり
JAL法人カード 普通カードには各種割引サービスが付帯しています。
パッケージツアー割引であれば、国内や海外の旅行が参加者全員最大で5%割引が受けられるのです。例えば5人でツアーに参加する場合には、5人分全員が最大で5%割引となります。
航空店舗・免税店割引については、特定の3店舗(国内空港店舗、羽田空港国際線ターミナル、成田空港内免税店)にて割引が受けられます。お土産などの購入に活用しましょう。
機内販売に関しては、10%割引となります。さらにJAL SHOP機内販売オンラインストアの商品に関しても、10%割引の対象となっているわけです。
レンタカー割引は、国内だけではなく海外も対象となっています。会員専用の割引が用意されているのです。割引内容は各店舗によって違いがあります。
お掃除割引サービスに関しては、ダスキンが対象となっています。
ダスキンの「庭木のお手入れサービス」と「シロアリ駆除サービス」、さらに「家事代行サービス」が割引対象になっています。
例えば家事代行サービスの「気になる水回りお掃除サービス」を東京都にて「キッチン(または浴室)+洗面所+トイレ」の掃除を1回のみ行った場合には、3万4,560円の特別価格となります。
⑤追加カードの発行について
- 子カード・・・発行可能
- ETCカード・・・発行可能
追加カードに関しては全く問題ありません。子カードもETCカードの発行にも対応しているのです。
デメリット9つ!
- オンライン申込みができない
- ショッピングマイルが獲得できない
- JALカード ツアープレミアムへの参加ができない
- 付帯保険の補償額が低い
- 利用限度額が低い
- ETCカードは発行手数料がかかる
- 審査申し込み基準が厳しい
- 子カード年会費が高い
- ビジネスに特化したサービスがほとんど付帯していない
①申込み方法について
法人カードに多いのですが、個人カードのようにネット上から申し込みができないのです。申込みについて面倒に感じてしまう方は少なくありません。
JAL法人カードへの申込み方法としては、まずはJALカード ご入会専用ダイヤル(0120-747-025)へ電話申込をすることになります。
海外からは「+81-3-5460-5474」から電話申込を行います。
月曜から金曜までの平日は、午前9時から午後5時30分までの対応となっています。土曜日に関しては午前9時から午後5時までとなっています。
日曜日と祝日、そして年末年始は対応していないので気をつけてください。
電話申込を行うと、入会申込書が送られておきます。入会申込書が届いたら必要事項に記入をし、必要書類を同封し返送してください。あとは結果を待つことになります。
②ショッピングマイルなし
個人カードであれば、一般的なカードショッピング(実店舗での買い物やネットショピングなど)を行うと一定のマイルが獲得できます。
しかしJAL法人カード 普通カードであると、ショッピングマイルの獲得はできません。買い物をしたとしてもJALマイルがゲットできないのです。
例えば個人カードであるJALカード 普通カードであれば、ショッピングマイルは200円につき1マイルとなっています。マイル優待店である大松や松坂屋、さらにはエネオスで利用すると200円につき、2マイルが獲得できるのです。
「JALカードを利用するのだからJALマイルを貯めたい」という方も多いでしょう。しかしショッピングマイルが獲得できないので、他の方法でマイルを貯めていくしかありません。
③フライトマイルを満額受け取れるJALカード ツアープレミアムに参加できない
個人のJALカードであれば、JALカード ツアープレミアムに登録できます。しかし法人カードでは、登録できないといったデメリットがあるのです。
JALカード ツアープレミアムに登録すると、ツアープレミアムボーナスマイルが獲得できます。
通常は、フライトマイルの50%から75%程度しか獲得できません。しかしJALカード ツアープレミアムに登録することで、満額から差し引かれた分のマイルを獲得できるのです。
結果として、100%のマイルが獲得できることになります。
ただしカードの年会費にプラスして、コストが発生してしまいます。カード年会費にプラスして2,200円(税込み)の年間登録手数料が発生するのです。
せっかくマイルがたくさんゲットできるJALカード ツアープレミアムといったサービスが、JALカードには用意されているものの、法人カードという理由だけで登録ができないのです。
④付帯保険の補償額について
- 海外旅行傷害保険:最高1,000万円(自動付帯)
- 国内旅行傷害保険:最高1,000万円(自動付帯)
- ショッピング保険:なし
海外旅行保険と国内旅行保険に関しては、双方ともに自動付帯であるといったメリットがあります。しかし補償額に問題があります。
さらに補償内容にも注目しましょう。海外旅行保険は死亡後遺障害が最高1,000万円であり、救援者費用が最高100万円です。
国内旅行保険は、死亡後遺障害が最高1,000万円です。
その他の補償はありません。たとえば怪我をして医療機関にかかったとしても、保険金が下りないのです。
入院して手術したとしても保険金は発生しません。もちろん海外旅行保険に航空機遅延保険はついていません。
もう一つ大きな問題になってくるのがショッピング保険です。JAL法人カード 普通カードでは、買い物をしたとしても一切保証を受けられないのです。
買い物でトラブルが発生したとしても、カード会社が対応してくれるわけではありません。損害が出た場合には損失を被ることになってしまいます。
⑤高額のカード利用ができない
法人カードであれば、月に数十万円から100万年を超えるような利用をする方もいます。
しかしJAL法人カード 普通カードの場合は、高額利用には対応していません。カードの利用限度額設定は、「10万円から50万円」となっているのです。
どんなに高額設定をされたとしても「50万円」が限度です。翌月払いということを考えると、月に30万円前後の利用を検討している方には、「JAL法人カード 普通カードは向いていない」ことになります。
月に10万円から20万円以内程度の利用に抑えられる方であれば、なんとか対応できるといった感じになっているわけです。
⑥ETCカードの発行手数料について
ETCカードの年会費はかかりません。毎年余計なコストが発生しないので、その点は評価できるのですが、発行手数料が1,100円(税込み)もかかってしまうのです。
しかも発行手数料に関しては、1枚あたりで発生してしまいます。
仮に5枚ETCカードを発行する場合には、5,500円もかかります。10枚発行する場合には、1万1,000円の発行手数料が発生することになるのです。
法人の中には多くの営業車を利用しているケースもあるでしょう。
ETCカードの発行は1会員につき1枚となっています。よって複数枚のETCカードを獲得したい場合には、追加カード(子カード)を確保しておかなければなりません。
⑦審査申し込み基準について
審査の基準に関しては、明確に示されているわけではありません。
しかしJALという航空系カードでもあるので、一般の法人カードを比較すると若干厳し目に設定されています。
赤字経営が続いている場合にも、気をつけなければなりません。業績が悪いと判断されてしまえば「返済能力に乏しい」と評価されてしまう可能性もあるわけです。
JAL法人カード 普通カードを確実に取得したいのであれば、良好な業績および一定年数以上の事業歴(3年以上)が必要になってくるわけです。
⑧子カードの年会費について
- 子カード年会費:2,200円(税込み)
本会員カードと全く同じ年会費設定となっています。
一般的には子カードの年会費は、本会員カードの半分以下であることも珍しくありません。年会費無料といったケースもあるわけです。
JAL法人カード 普通カードの子カードを、仮に5枚発行するとなると、それだけで年会費が1万1,000円もかかることになります。
⑨ビジネス系サービスの付帯について
法人カードなので、ビジネス系のサービスを期待している方が多いのではありませんか?
しかしJAL法人カード 普通カードに関してはビジネス系のサービスはほとんど付帯していません。
JALビジネスきっぷなどの一部のビジネスにも役立てられるサービスはあるのですが、「法人カード」ならでは、といったサービスは付帯していないのです。
JAL法人カード 普通カードの基本スペック
年会費 | 2,200円(税込み) |
---|---|
子カード | 子カード(年会費:2,200円)、ETCカード(年会費無料)(※1) |
ボーナスマイル | 入会搭乗ボーナスマイル(1,000マイル)、毎年初回搭乗ボーナスマイル(1,000マイル)、フライトボーナスマイル(10%加算) |
海外旅行傷害保険 | 1,000万円(自動付帯) |
国内旅行傷害保険 | 1,000万円(自動付帯) |
ショッピング保険 | なし |
注目サービス | JALビジネスきっぷ、パッケージツアー割引 |
※1:ETCカードは年会費はかかりませんが、発行手数料が1枚あたり1,100円(税込み)かかります。
「JAL法人カード 普通カード」の公式サイトはこちら
JAL法人カード CLUB-Aカードのメリット・デメリット
メリット5つ!
- 会員限定サービスあり
- ボーナスマイルが多く獲得できる
- JALビジネスきっぷが利用できる
- 各種サービスが利用できる
- 旅行保険の補償額が魅力的
①一般カードにはないサービスが利用できる
JAL法人カード CLUB-Aカードには、JAL法人カード 普通カードでは利用できないサービスが用意されています。
- JALビジネスクラス・チェックインカウンターの利用が可能
- 国際線手荷物優待宅配サービスが利用可能
- 会員誌「アゴラ」の送付あり
- カレンダーの送付あり
- 外貨両替時のレート優遇サービスあり
JAL法人カード CLUB-Aカード独自のサービスというわけではありません。CLUB-Aカード以外にも、CLUB-Aゴールドカード会員、JALダイナースカード会員、そしてプラチナ会員の限定サービスとなっているのです。
基本的に上級カードを持っている方しか利用できないサービスとなっています。上級カード用サービスを、JAL法人カード CLUB-Aカード保有者は利用できるわけです。
この中で注目すべきサービスは「国際線手荷物優待宅配サービス」と「外貨両替時のレート優遇サービス」です。
国際線手荷物優待宅配サービスは、帰国時に空港から自宅までの手荷物を無料or1個500円で配送してくれるサービスです。
お土産などを購入しすぎて、荷物を持って帰宅するのが大変という時に、活用できるサービスなのです。
- VISAブランドのケース:出国時は通常料金よりも15%オフで利用可能。帰国時は1個目は500円、2個目以降は通常料金より15%オフで利用可能。
- Mastercard®ブランドのケース:1個めは500円引きであり、2米以降の荷物は1湖に着き通常料金より500円引き。
手荷物が無料配送できるのは、JALアメリカン・エキスプレス・カードとJALダイナースクラブカードのみとなっています。
双方ともに荷物1個のみを無料配送してくれます。残念ながら、アメリカン・エキスプレス・カードブランドもダイナースクラブカードブランドも、JAL法人カードにはありません。
外貨両替時のレート優遇サービスは、外貨両替所にて現金で外貨を購入する時に両替レートを優遇してくれるものです。
対象通貨と優遇レートに関しては以下のとおりです。
例えば米ドルを500ドル購入するとします。優遇幅は0.25円なので、通常の両替レートよりも125円お得になります(500ドル×0.25円)。
英ポンドを700ポンド購入したとします。優遇幅は0.9円なので、通常レートよりも630円お得になります(700ポンド×0.9円)。
僅かな額に感じてしまうかもしれませんが、両替するごとに優遇レートが適用されることになります。年に1回しか利用できない、といった制約もありません。年に何回でも利用できるのです。
②ボーナスマイルについて
- 入会搭乗ボーナスマイル:5,000マイル
- 毎年初回搭乗ボーナスマイル:2,000マイル
- フライトボーナスマイル:フライトマイルに25%加算
ボーナスマイルに関しては、圧倒的に優遇されています。一般カードと比較しても、魅力的なボーナスマイルの内容になっています。
特に注目すべきは入会搭乗ボーナスマイルです。入会し初回搭乗を行うと、5,000マイルが獲得できるのです。
デメリットの部分でも詳しくお伝えしますが、JAL法人カード CLUB-Aカードではショッピングマイルが獲得できません。
よって普段のマイル獲得に関しては、ボーナスマイルが極めて重要になってくるわけです。
フライトボーナスマイルに関しては、搭乗ごとのボーナスとなっているので、JAL便を定期的に利用している方にとってはショッピングマイルが獲得できないのは、あまり気にならないかもしれません。
それほど25%の加算は大きなものになっているわけです。
ボーナスマイルの獲得条件に関しては、一般カードでもお伝えしたようにANA法人カードよりも厳しくされています。
どのボーナスマイルも搭乗が必須なのです。
そもそもJAL便を定期的に利用している方であれば、毎年初回ボーナスマイルも確実に獲得できるでしょう。
③JALビジネスきっぷが利用できる
国内の全路線が会員限定割引価格で購入できるサービスとなっています。40%以上の割引になるケースもあり出張などにも有効活用しましょう。区間マイルも100%獲得できます。
JALビジネスきっぷに関しては、一般カードのメリットにて詳しく解説しています。
④各種サービスの付帯について
割引や優待などの各種サービスが付帯しています。
機内販売で割引が受けられたり、免税店での割引が受けられたりするようなサービスも付帯しているのです。
詳しくは、一般カードのメリットにて詳しく解説しています。
⑤旅行保険の補償額について
- 海外旅行傷害保険:最高5,000万円(自動付帯)
- 国内旅行傷害保険:最高5,000万円(自動付帯)
国内旅行保険も海外旅行保険も最高5,000万円と高額の設定になっています。もしもの時にも対応してくれる心強い存在です。
自動付帯になっているところにも注目しましょう。利用付帯であると旅行代金多くをカード払いしなければ保険は付帯しません。
補償内容についても魅力的です。怪我や病気にもしっかりと対応してくれます。
海外旅行保険であれば、傷害治療費用や疾病治療費用が各150万円の補償額となっています。
賠償責任は、2,000万円で携行品損害は1回の旅行につき最高50万円までで、年間最高100万円までとなっています。救援者費用も100万円付いています。
国内旅行保険は傷害入院日額は、1日あたり1万円となっているのです。手術1回あたり最高40万円の補償となっており、傷害通院日額は1日に付き2,000円となっています。
国内旅行中の怪我にも対応してくれるのが、JAL法人カード CLUB-Aカードの保険です。
デメリット8つ!
- ショッピングマイルが獲得できない
- 申込み条件が厳しい
- 申込み方法が電話である
- カード年会費の負担が大きい
- 付帯保険の種類が少ない
- ETCカードは発行手数料がかかる
- ビジネスに特化したサービスがほとんど付帯していない
- JALカード ツアープレミアムへの参加ができない
①カードショッピングでマイルが獲得できない
JALカードの取得を検討しているということは、JALマイルを獲得したいのではありませんか?
しかしJAL法人カード CLUB-Aカードに関しては、カードショッピングに利用したとしてもマイルの獲得はできません。ショッピングマイルに関しては、一般カードと大きな違いはないのです。
JALカードではありませんが、法人カードの一つである「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」に関しては、JALマイルの還元率が最大で1.125%にもなります。
カードショッピングで、それだけのマイルが貯められる法人カードがあるにもかかわらず、本家本元であるJALカードの「JAL法人カード CLUB-Aカード」ではカードショッピングマイルが獲得できません。
マイルの獲得のためにカード取得を考えていた方はショックでしょう。
②申込み条件について
実は現在では、JAL法人カード CLUB-Aカードに関する申し込み条件が、公式ホームページなどに一切記載されていません。しかし以前は、以下のような申込み条件が明記されていたのです。
- 日本国内に所在していること
- 業歴が5年以上あること
- 黒字決算であること
1つ目の条件である「日本国内に所在している」ということは問題ないでしょう。注目しなければならないのが、下の2つです。
まずは業歴が5年以上ということなので、5年未満であるかたは5年以上になるのを待ってから、申し込みをする他ありません。要は業歴が浅い法人や個人事業主の取得を拒否しているのです。
もう一つ注目すべきなのが「黒字決算」です。そもそも黒字決算の企業はどれだけの数あるのでしょうか?実は70%近い企業は赤字決算です。
たしかに現在では、上記のような条件は明記されていません。しかしいまだに同じような条件が設定されていることは確かです。
特に赤字企業に関しては、厳しい判断を下してくることが多いので注意しなければなりません。
③WEB申込みには対応していない
このようなIT時代において、JAL法人カード CLUB-Aカードは電話申込にしか対応していません。インターネットから申し込みができないのです。
まずは電話で申し込みを行います。そして申込書類が送付されてきます。必要事項に記入し、必要書類等を含めて、返送するといった申込み方法になります。
一般カードのところで詳しく解説したので割愛しますが、WEB申込みではないので結果としてカードの取得までには、時間がかかってしまいます。
④カード年会費について
本会員年会費については1万1,000円(税込み)となっています。
問題となってくるのは追加カードを発行する時です。
従業員に対してもJAL法人カード CLUB-Aカードは発行できるのですが、本会員年会費と全くの同額です。一人あたり1万1,000円がかかってしまうわけです。
仮に子カードを5枚発行するとなると、それだけで年会費が毎年5万5,000円もかかります。その上に本会員カードの年会費がかかってしまうのです。
⑤付帯保険は2つのみ
国内旅行傷害保険と海外旅行傷害保険については、付帯しています。しかしその他の保険は付帯していません。
幅広く様々な分野の補償をしてくれるカードではないのです。
JAL法人カード CLUB-Aカードには付帯していない保険例
- 海外航空便遅延お見舞金制度
- ショッピング保険
- ゴルファー保険
- 国内・海外航空機遅延保険
上記した付帯していない保険の中で、注目してほしいのがショッピング保険です。
1万円を超えるような年会費のクレジットカードには、ショッピング保険は基本的に付帯しています。買い物で失敗してしまった時でも対応してもらえるわけです。
特に海外では、トラブルが発生する確率が高いです。海外利用時におけるショッピング保険は極めて重要なのです。
⑥ETCカードの発行手数料について
ETCカードは年会費がかかりません。しかし1枚あたり発行手数料が1,100円(税込み)かかってしまうのです。
さらにカード1枚あたり、1枚のETCカードしか発行できません。よって多くのETCカードを発行したい場合には、多くの子カードを発行しなければならないのです。
前述したように子カードの年会費も本会員カードと同額に設定されており、コスト面に関しては注意しなければなりません。
⑦ビジネス向けのサービスが圧倒的に少ない
一般カードと同様にビジネス向けのサービスに関しては、手薄と言わざるを得ません。JAL法人カード CLUB-Aカードは、ビジネス系のサービスに特化した法人カードではないのです。
JAL法人カード CLUB-Aカードは年会費も高いということもあり、一般カードには付帯していないサービスがあることも事実です。
ビジネス系のサービスを利用したいと考えている方には、JAL法人カード CLUB-Aカードは向いていません。
⑧JALカード ツアープレミアムへの参加について
フライトマイルが100%獲得できるのが、JALカード ツアープレミアムです。
年会費が余計に発生しますが、JAL便を利用する機会が多いという方にとっては、欠かせない存在となっています。
JAL法人カード CLUB-Aカードの基本スペック
年会費 | 1万1,000円(税込み) |
---|---|
子カード | 子カード(年会費:1万1,000円)、ETCカード(年会費無料)(※1) |
ボーナスマイル | 入会搭乗ボーナスマイル(5,000マイル)、毎年初回搭乗ボーナスマイル(2,000マイル)、フライトボーナスマイル(25%加算) |
海外旅行傷害保険 | 5,000万円(自動付帯) |
国内旅行傷害保険 | 5,000万円(自動付帯) |
ショッピング保険 | なし |
注目サービス | JALビジネスきっぷ、パッケージツアー割引、国際線手荷物優待宅配サービス、外貨両替時のレート優遇サービス |
※1:ETCカードは年会費墓kリマセンが、発行手数料として1枚あたり1,100円かかります。
「JAL法人カード CLUB-Aカード」の公式サイトはこちら
まとめ
JAL法人カードのメリットとデメリットを紹介しました。
「JAL法人カード 普通カード」と「JAL法人カード CLUB-Aカード」の2つに分けて紹介しましたが、基本的には似通った内容となっています。特にサービス内容に関しては大きな違いはありません。
マイルに興味があるからこそ航空系カードを選ぶはずです。そのマイルに関して、JAL法人カードには大きなメリットとデメリットがあります。
デメリットで注目すべきが「ショッピングマイルが獲得できない」という部分です。カードでショッピング利用したとしても、JALマイルが獲得できません。獲得できるマイル数に限りがでてきてしまうわけです。
メリットとして注目すべきは「ボーナスマイルがある」という部分です。条件が設定されていますが、特に搭乗時ボーナスマイルはJAL法人カードにおけるJALマイル獲得の根幹になります。
JAL法人カード 普通カードの搭乗時ボーナスマイルは、フライトマイルに10%加算となっています。JAL法人カード CLUB-Aカードは25%加算です。
しかしこちらのメリットに関しても、JAL便を高頻度で利用しなければ意味がありません。年に1回や2回の利用では多くのマイルを獲得できないのです。
さらにどちらのカードであったとしても法人向けのビジネス系サービスで良質なものは付帯していません。法人カードとしての魅力もないのです。
JAL法人カードは以下の2つの理由でおすすめしません。
- マイルの獲得方法が限られている(ショッピングマイルが獲得できない)
- ビジネス系サービスがほとんど付帯していない
わざわざ法人カードを取得しようとしているのです。マイルの獲得やサービスに問題があるカードを利用する必要はありません。