オフィス家具におけるレンタルとリースの違い
オフィス家具を揃える上でレンタル型とリース型のオフィス家具サービスがありますが、これらのサービスは似ているようでそれぞれ異なります。
レンタルとは、レンタル会社が所有しているモノを顧客に対して貸し出すというものであるのに対して、リースは、顧客が選択したモノをリース会社が購入して長期間に渡って貸し出すというものになります。
そのため大きく以下の3つが異なります。
- 契約期間
- 商品選択の範囲
- 解約できるか
それぞれ説明していきます。
契約期間
レンタルとリースでは、基本的に契約期間が異なります。
オフィス家具レンタルでは、1日や数ヶ月から契約することができます。一方でリースでは、数年という中長期の契約となることが一般的です。
このようにリースの方が契約の時間的な制限が厳しいため、価格はレンタルよりも安い傾向にあります。
1年未満の契約であれば、レンタルサービスの方が良いでしょう。
商品選択の範囲
商品の選べる範囲がリースとレンタルでは異なります。
レンタルで借りることができるのは、基本的にレンタル会社が保有している商品になります。
一方で、リースの場合は顧客が選択したものをリース会社が購入して貸し出すため、選べる商品は幅広いです。
多くのオフィス家具レンタルサービスでは、シチュエーションに合わせたレンタルセットを提供しているので、オフィス家具に強いこだわりがない場合はレンタルサービスでも十分に対応できます。
解約できるか
賃貸の契約を解約できるかどうかについてもレンタルとリースで異なります。
レンタルは解約できるのに対して、リースでの解約は原則不可となっています。リース契約で解約したい場合は、契約における未払金の支払い義務が発生することが多いでしょう。
オフィス家具のリース契約は、リース会社が購入を肩代わりするモデルとなっているためレンタルサービスよりも解約に制限がかかってきます。
オフィス家具レンタルはどのような企業におすすめ?個人・1日でも可能?
ここまでオフィス家具レンタルとリースの違いについて説明していきました。
これらのサービスは、企業だけではなく個人も利用することができます。またレンタルサービスであれば1日から対応しているサービス会社もあります。
ではオフィス家具レンタルはどのような企業におすすめなのでしょうか。
- スタートアップ企業
- 社内セミナーや研修を行う会社
- 時期によって従業員数の増減が激しい会社
- 会社の成長によって移転が多い会社
- 短期間の事務所利用が多い会社
それぞれ解説していきます。
スタートアップ企業
起業したての会社では、資金面で課題を抱えがちです。
スタートアップ企業がオフィスを構えるのであれば、初期費用を抑えられるオフィス家具レンタル会社を利用するのがおすすめです。
サービス会社によっては、月額1万円ほどで利用することができる小規模プランもありますので社員数や働き方のスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
社内セミナーや研修を行う会社
社内セミナーや研修では、机や椅子を多く利用します。
一方で研修やセミナーが行われない時期は、机や椅子の置き場所でスペースが取られて場所を有効活用できないということもしばしばあります。
この研修が特定の時期に集中しているのであれば、オフィス家具レンタルを検討してみると良いでしょう。
時期によって従業員数の増減が激しい会社
時期によって従業員数の増減が激しい会社にもおすすめです。
繁忙期にはオフィスに派遣社員が増える場合は、机や椅子を揃える必要が出てきます。しかしながら従業員が減った際にこのような備品は利用されずスペースを取ってしまいます。
このように時期によって従業員数の増加が激しい場合は、オフィス家具レンタルを有効利用することでオフィスの空間をうまく使うことができ、購入費用も抑えることができます。
会社の成長によって移転が多い会社
会社の成長が見込めて近いうちに移転する可能性がある場合もオフィス家具レンタルがおすすめです。
家具を購入していると、新しいオフィスへ移転する際に、これまで利用していた家具も運ばなければならずとても大変な作業となります。
オフィス家具レンタル会社を利用していれば、撤去作業も行ってくれるため新オフィスへ運ぶ手間がかからなくなるのに加えて、新しいオフィスに合わせた家具も新たにレンタルすることができます。
移転をする可能性があるならば、オフィス家具を自社で購入するより柔軟性が高いレンタル利用が良いでしょう。
短期間の事務所利用が多い会社
短期間の事務所利用が多い場合は、その場に合わせた家具をレンタルすることができるためおすすめです。
建築関連の会社であれば、それぞれの現場の近くで作業をしなければならないため簡易的な事務所を構えることが多いです。しかしその度に家具を購入していたり、運んでいたりすると多額の費用や工数がかかってしまいます。
また所有している家具が、事務所の大きさや人数に対応していないこともあるためレンタルサービスを利用しておくとこのような課題を防ぐことができます。
レンタルできるオフィス家具の種類
ここまでオフィス家具レンタルサービスがどのような企業におすすめなのかについて説明してきました。
オフィス家具レンタルサービスは様々なシチュエーションに対応するため、幅広い家具の種類を取り扱っています。
ここでは、どのような家具の種類を取り扱っているのかについて大きく以下の5つのジャンルに分けて説明していきます。
- オフィス用品
- 日用品家具
- 空間デザイン資材
- 映像機器
- イベント用品
オフィス用品
オフィス用品としては、机や椅子、ロッカーや棚まで幅広く取り扱っているところが多くあります。
またホワイトボードも多く取り扱っているため、会議室にちょっとした一工夫を入れたという場合にも利用することができます。
各サービス会社によって取り扱っているオフィス用品は異なりますが、多くの場合は数種類のサイズの机や椅子を取り扱っているので自社のオフィスに合わせてレンタルすると良いでしょう。
日用品家具
休憩スペースなどでは、オフィス用品のような機能性重視な家具よりもデザイン重視な家具を揃えたいといったニーズもあることでしょう。
立ち話ができるような高い丸机や、ゆったりと後ろに持たれることができる椅子など、シチュエーションに合わせてレンタルすることができます。
また色やデザインを変えることで、休憩スペースの雰囲気をガラッと変えるといった使い方をすることもできます。
空間デザイン資材
展示会の設営などで、仕切りをして空間を作りたいという場合には、パーテーションなどの空間デザイン資材をレンタルすることができます。
また屋内だけではなく、屋外でイベントを開く際にもテントをレンタルして簡易的な会場を作るなど、様々なシチュエーションに対応できる備品を取り扱っています。
映像機器
家具だけではなく、液晶テレビやプロジェクター、マイクなど会議やセミナーをする上で役立つ備品も取り扱っている場合があります。
セミナー会場の設営でこうした映像機器の備品が足りないという場合にも、レンタルサービスを短期利用することで費用を抑えて柔軟に対応することができます。
オフィス家具レンタルのメリット、デメリット
ここまでオフィス家具レンタルサービスの特徴や取り扱っている商品について説明してきました。
では実際にレンタルサービスを利用することと、購入するのではどのようなメリットデメリットがあるのでしょうか。
4つのメリット
オフィス家具レンタルサービスを利用すると、以下の4つのメリットがあります。
- 初期費用が抑えられる
- 修理・メンテナンス・廃棄費用がかからない
- 壊れても交換可能
- 従業員数の増減に柔軟に対応できる
それぞれ解説していきます。
初期費用が抑えられる
オフィス家具をレンタルすると、初期費用を安く抑えることができます。
まだ事業が軌道に乗っておらず、まとまった出費を抑えたい場合などは月額支払いにすることで、比較的安定したキャッシュフローを実現することができます。
修理・メンテナンス・廃棄費用がかからない
修理やメンテナンス、廃棄費用についてもレンタル会社が対応してくれる場合が多いです。
自社で家具を購入すると、購入した金額に加えて修理費や廃棄費用がかかります。
レンタル契約では、このような保証も月額利用料に含まれているケースが多いため、予期せぬ出費を抑えることができます。
壊れても交換可能
レンタル会社によっては、家具が破損しても新たな家具へ交換してくれる場合があります。
オフィス家具の耐用年数は約5年と言われていますが、当然予期せぬトラブルで壊れてしまうこともあります。
この場合、新たに購入し直さなければならず出費が増えてますが、レンタルであれば新しいものに交換してくれる場合があります。
月額利用料の中に様々な保証が含まれているのも安心して利用できる魅力の一つです。
従業員数の増減に柔軟に対応できる
従業員数の増減に合わせてオフィス家具も用意する必要が出てきますが、自社で購入しておくと利用されない家具が出てきて、スペースの有効活用ができていないという声もあります。
オフィス家具のレンタルであれば、このように従業員数の増減に合わせて必要な備品を備えることができるためスペースが取られることなく柔軟に対応することができます。
3つのデメリット
ここまでオフィス家具レンタルを利用するメリットについて説明してきました。
一方でデメリットはどのようなものが挙がるのでしょうか。
オフィス家具レンタルを利用するデメリットは、以下の3つです。
- 中古の場合が多い
- 長期利用だと購入より費用がかかる
- 商品の選択肢が限られている
それぞれ解説していきます。
中古の場合が多い
レンタルサービスで利用できるオフィス家具は、中古の場合が多いです。
一般的にレンタル会社が保有しているオフィス家具を貸し出しているため、新品の家具を利用するということはほとんどありません。
サービス会社によっては、低価格ではあるが使用感があるという場合もありますので注意が必要です。
長期利用だと購入より費用がかかる
オフィス家具のレンタルを長期に渡って行なっていると、購入する場合に比べてトータルの費用がかかってくることがあります。
もし長期で利用するのであれば、オフィス家具の購入またはリースを検討すると良いでしょう。
目安としては契約期間が1年未満であればレンタル、それ以上であれば購入またはリースをお勧めします。
商品の選択肢が限られている
レンタルサービスでは、選べる商品が限られています。
そのため好みのデザインやサイズの家具を取り扱っていないという場合もあります。
もし希望の家具があるようであれば複数サービスを見比べてみて、それでも見つからない場合は購入またはリースでの取り寄せがよいでしょう。
オフィスの規模ごとのオフィス家具レンタルの費用相場
ここまでの説明でオフィス家具レンタルサービスは、比較的短期での利用に適しているということが分かりました。
では実際に利用する上で、費用はどれくらいになってくるのでしょうか。
小規模・中規模・大規模の3つのオフィス規模に分けてレンタル費用の相場を説明していきます。
6名ほどの小規模の費用相場
小規模なオフィスで、6名分のデスク、チェア、3段ワゴンを6ヶ月レンタルする場合と購入する場合かかる金額を比較してみます。
6名分の家具をレンタルする場合は、月額約19,000円かかり、6ヶ月で約11万円となります。
一方で6名分の家具を購入する場合は、約22万円の費用がかかります。
20名ほどの中規模の費用相場
中規模なオフィスで、20名分のデスク、チェア、3段ワゴンを6ヶ月レンタルする場合と購入する場合かかる金額を比較してみます。
20名分の家具をレンタルする場合は、月額約62,000円かかり、6ヶ月で約37万円となります。
一方で20名分の家具を購入する場合は、約75万円の費用がかかります。
40名ほどの大規模の費用相場
大規模なオフィスで、40名分のデスク、チェア、3段ワゴンを6ヶ月レンタルする場合と購入する場合かかる金額を比較してみます。
40名分の家具をレンタルする場合は、月額約100,000円かかり、6ヶ月で約60万円となります。
一方で40名分の家具を購入する場合は、約127万円の費用がかかります。
1年未満であればレンタル金額の方が購入金額より安くなるケースが多いため、短期間での利用を考えている場合はオフィス家具レンタルを検討すると良いでしょう。
オフィス家具レンタルの流れ
オフィス家具のレンタルの流れは、とてもシンプルとなっています。
具体的な流れは以下のようになっています。
- レンタルする商品を選択する
- 商品とレンタル期間から見積もり
- 商品の注文をして支払いをする
- 配送された商品を受け取る
- 契約が終わったら商品を返却
WEB上で契約まで完結できるため、簡単にレンタルすることができます。
決済方法はクレジットカードか銀行口座からの引き落としの場合が多く、個人での利用の場合はクレジットカードは利用できないサービス会社もあります。
オフィス家具レンタル会社を選ぶポイント
ではオフィス家具レンタル会社を選ぶ上で、押さえておきたいポイントは何があるのでしょうか。
確認しておきたいポイントは以下の4つです。
- 対応している契約期間
- レンタルできる家具の質
- オフィスに適した家具はあるか
- 破損時の対応
それぞれ説明していきます。
対応している契約期間
1日単位や数週間など、希望する契約期間に対応しているかを確認しましょう。
レンタル会社によっては、月単位での契約からという場合もあるので希望する契約期間にならず、余計な費用がかかってしまう場合もあります。
期間や料金については、各社ホームページに掲載されている場合が多いですので確認しておきましょう。
レンタルできる家具の質
レンタル会社によっては、使用感のある家具を扱っている場合もありますので、口コミなどで事前に確認しておきましょう。
低価格でレンタルしている場合は、使用年数が長い家具を利用していることがあります。
利用している社員のモチベーションにも関わってきますので注意が必要です。
オフィスに適した家具はあるか
レンタルできる家具は各レンタル会社によって異なります。
サイズが合わなくてスペースを有効活用できないという場合もありますので、事前にオフィスで家具を配置するスペースを測っておきましょう。
事前にオフィスに導入したい家具のデザインやサイズを考慮した上で、オフィスに合った家具は取り揃えているのかを確認しておくとトラブルを減らすことができます。
破損時の対応
サービス会社によっては、レンタルした家具が破損した場合に新しい家具に交換してくれるところがあります。
レンタルする家具は中古になりますので、新品に比べて破損しやすくなっています。破損時にどのような対応をしてくれるのかを事前に確認しておきましょう。
オフィス家具レンタル会社のおすすめ5選!
ここまでオフィス家具レンタル会社の見るべきポイントについて説明してきました。
では実際にオフィス家具レンタル会社について見ていきます。
ここでは以下の5つの会社に絞って紹介していきます。
- レンタッチ
- レンタルバスターズ
- コーユーレンティア
- オカムラサポートアンドサービス
それぞれ解説していきます。
業界最大級の品揃えがある、レンタッチ
レンタッチでは、その豊富な品揃えから様々な利用シーンに対応することができるレンタル会社です。
様々なデザインの家具を取り扱っているため、オフィスの備品をとり揃えるだけではなく、エントランスの空間デザインを検討する際にも利用できます。
レンタッチは施工会社でもあり、その空間デザインの知見から顧客が希望している家具が見つかるまでコンシェルジュがサポートしてくれます。
レンタル家具が壊れた際の対応については、過失がない場合は交換まで保証しているので安心です。
素早く取り寄せたいなら、アスクル
事務用品を取り扱う会社で有名なアスクルですが、オフィス家具のレンタルも行なっています。
一般のオフィスから展示会まで、幅広いビジネスシーンに対応した豊富な品揃えのオフィス家具を低価格で提供しています。
オフィスのレイアウトの提案からお届けまで最短3営業日と、非常に迅速に対応しているのも特徴です。
商品には3年保証がついており、家具専門のスタッフがサポートしてくれるため安心して利用することができます。
ブランド家具が低価格、レンタルバスターズ
レンタルバスターズは、全国に対応しておりブランド品を低価格で利用することができるレンタル会社です。
全体的に価格が安く、取り扱っているブランド家具も定価より格安で利用することができます。
また在庫量が豊富であるため、入社式や大規模なセミナーに必要な備品のレンタルにも対応することができます。
リユース調達品をレンタルすることにより低価格を実現していますが、レンタルし終わったものはクリーニングをしているため、清潔感についても問題ありません。
急なオフィス家具のレンタルなら、コーユーレンティア
ユーユーレンティアは、1日1点からレンタルすることができるため緊急時に対応することができるレンタル会社です。
全国に対応しており、レイアウトの提案から設置まで顧客満足を重要視したサポート内容となっています。
また一部のオフィス用品については自社開発をしているため、豊富な在庫量を実現しており大規模なレンタルにも柔軟に対応することができます。
高品質で多彩な家具を取り扱っているため、急なイベントで備品が足りないという場合におすすめです。
ハイレベルな家具をレンタルするなら、オカムラサポートアンドサービス
使い心地やデザインがハイレベルなオカムラブランドの家具を1日からレンタルできるレンタル会社です。
株式会社オカムラの子会社であるため、レンタルできる家具は自社開発となっています。そのため豊富な在庫数となっており、契約期間は1日から1年以上と柔軟に対応しており、短縮や延長もすることができます。
定価ですと高くなってしまうオカムラ家具ですが、レンタルで短期間利用するなら安く利用することができます。
オカムラの導入を検討している場合、実際に使用してみて社内の反応を見るためにレンタルしてみるのも良いかもしれません。