グーグルアナリティクスの使い方と設定|5W1Hを明らかにする手法

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WEBサイトは持っているが、どのくらいのアクセス数が来ているか分からない。若しくは、アクセス数はなんとなく把握しているが運用方法がいまいち難しい。そのように感じておられるWEB担当者は多いのではないだろうか。実際にアクセス解析といえばグーグルアナリティクス(google analytics)が定番であるが、設定の仕方や運用方法は決して易しいとは言えない。グーグルアナリティクスを設定し、使いこなすまでに誰もが苦労を経験し慣れなくてはいけないのだ。
しかし、グーグルアナリティクスは使いこなすことさえ出来ればWEBサイト訪問者が、

  1. どこの?(Where)
  2. どんな人が?(Who)
  3. 何を目的に?(What)
  4. いつ?(When)
  5. どのようなきっかけで?(Why)
  6. どのような行動を取ったか?(How)

を理解することが出来る優れものなのだ。利用しない手は無いだろう。
ここでは、上記5W1Hをグーグルアナリティクスを利用して理解する手法を学んで頂きたいと思う。アクセス解析初心者必見の内容となっているので是非目を通して頂きたい。
 

導入;グーグルアナリティクス(Google Analytics)を設定しよう

グーグルアナリティクスを設定する
まず、初めにアクセス解析をしたいWEBサイトにグーグルアナリティクスを設定してみよう。ここからつまづいてしまう人も少なくないだろう。実際、グーグルアナリティクスの初期設定では「アカウント、プロパティ、ビュー」を設定することになるが、どのように使い分ければいいのだろうか。しかし、安心していただきたい。手順さえ分かってしまえば設定は簡単だ。
グーグルアナリティクスの設定は下記ページが親切。

▼グーグルアナリティクスの初期設定▼
へいっ!Googleアナリティクス導入時の初期設定を一緒にやってみないかい?
▼サイトの目標を設定する▼
コンバージョン設定のやり方 Google Analytics(グーグル アナリティクス)

グーグルアナリティクスを使ってアクセスの5W1Hを知る

グーグルアナリティクスで5W1Hを調べる
グーグルアナリティクスの設定は無事終えただろうか?
準備が出来たら、ここからは具体的にWEBサイトのアクセス解析をグーグルアナリティクスを使って実施する方法をご紹介する。先程も述べたが5W1Hの6項目に分割して、その方法を明らかにしていきたい。では、早速始めよう。

1.Where;どこの人がWEBサイトに訪れてきているか?

あなたのWEBサイトにはどこからのアクセスが流れてきているだろうか。ECサイトや地域を問わないWEBサービスであれば全国からアクセスが欲しいだろう。また、関東だけなど地域を限定しているWEBサイトの場合には関東のアクセスが欲しいだろう。
全国に対応したWEBサイトである場合には、「○○+地域名」などの地域名掛け合わせワードでのページを作成することで欲しい地域からのアクセスが獲得できるだろう。自社サイトのアクセスが弱い地域を把握してコンテンツを追加しよう。

▼閲覧されている地域を知る▼
サイト訪問者はどこから来ている? 地域の精度はどれぐらい? 「地域」レポートを正しく活用しよう

2.Who;どんな人がWEBサイトに訪れてきているか?

あなたのWEBサイトに訪れる人の年齢や性別、興味、閲覧環境(ブラウザ・OS)が気にならないだろうか。ひょっとしたら、あなたが思っていたような人じゃない人の方が多く訪れているかもしれない。その場合には、すぐにデザインをメインのユーザー層に合わせるなどしてリニューアルを行おう。そうすることで、今まで多く訪れていたユーザー層から反響を得られる可能性が高まる。
また、WEBサイトのユーザー属性を知ることで媒体として広告枠を販売したいときに、広告主に対して売り込みやすくなる。具体的にどんな人が全体の何割いるかを把握しておくことでマッチする広告主がいれば喜んでお金を支払うだろう。

▼年齢・性別・興味を知る▼
Googleアナリティクスで年齢,性別のユーザー分布を確認!アクセス解析の使い方入門4
▼閲覧環境を知る▼
Google アナリティクス ユーザーの環境を解析する

3.What;何を目的にWEBサイトに訪れてきているか?

あなたのWEBサイトに訪れた人は何を目的に訪れているのだろうか。訪問者の目的を知る事であなたは何を情報として提供すれば良いかが明らかになりる。これは非常に大切なことで、訪問者の目的を満たせないサイトは訪問者から嫌われると同時にGoogleの検索エンジンでも著しく評価を下げて上位表示の妨げとなってしまう。
SEO対策の目的でも今一度、訪問者が何を目的に(キーワードを検索する人の視点に立ちましょう)どのページに訪れていて、そのページでは訪問者が欲しがるような情報をしっかりと提供できているかどうか確認しておこう。

▼流入キーワードを知る▼
ツールでは測れない!流入キーワードをチェックして、検索ニーズを考える

4.When;いつWEBサイトに訪れているか?

WEBサイトへのアクセスは何曜日が最も多いだろう。また、時間帯は何時ころが多くなっているだろう。これらを知る事でコンテンツを投稿したりSNSでお知らせするのに最適な時間が読むことができる。ほとんど訪問者が無い時間にコンテンツを配信してSNSで通知するという無意味な行動を避けるためにも有効だ。最もWEBサイトが賑やかになる時間にコンテンツを投稿してSNSで通知することで多くの人にコンテンツを見てもらえることになる。

▼最も訪問者が多い曜日・時間帯を知る▼
時系列と時間帯や曜日でまとめる便利なカスタムレポートを使ってみよう

5.Why;どのようなきっかけでWEBサイトに訪れてきているか?

あなたのWEBサイトへアクセスが流れてきたきっかけは何だろうか。つまり、集客経路を確認しよう。何か目的を持ってきたのか(検索エンジンからのキーワード検索流入)、直接URLを入力/ブックマークを利用してきたのか(直接流入)、他サイトのリンクを辿ってきたのか(リファラ)、SNSの拡散から来たのか(ソーシャル)。この中で弱い流入元があれば対策するようにしよう。対策方法は以下のとおり。

  • 検索流入を増やす‥検索ユーザーが欲しがる質の良いコンテンツをとにかく投稿する
  • 直接流入を増やす‥「ここに来ればいい情報がある」と思ってもらえる、また訪れたいと思ってもらえる見やすくて有益なコンテンツがまとまったサイト構成にする
  • リファラを増やす‥他サイトが読者に紹介したくなるようなサイト戦略を練る
  • ソーシャルを増やす‥Facebook、twitter、Google+の専用アカウントを取得し運用するとともに、ページをSNSと連動させる

上記でなんだかんだ挙げてきたが、要するに「ユーザーが欲しがるコンテンツを継続的に配信し続け専用のソーシャルアカウントでファンに通知する」という事が大事なのだ。

▼集客チャネルを調べる▼
グーグルアナリティクスの集客で検索,SNSの参照元を確認!アクセス解析の使い方入門5

6.How;どのような行動をWEBサイト内で取ったか?

離脱の多いページを知ることや一番見て欲しいページが見てもらえていないという状況を知るだけでもWEBサイト改善の大きなデータとなり得る。離脱の多いページを知り改善するだけでも多くの訪問者の満足度を上げる要因となるかもしれない。WEBサイト内でリスト取得用や商品販売用のランディングページをせっかく用意しても見てもらえていなかったら意味がない。
訪問者のサイト内の行動を分析し、見て欲しいページへの導線変更や、離脱率が極端に多いページのコンテンツ見直しを行おう。

▼見られているページを確認する▼
「(左メニューより)行動>サイトコンテンツ>すべてのページ」で確認できる
▼離脱率を確認する▼
「離脱ページ」と「離脱率」を理解する

最後に

いかがだっただろうか。
自社WEBサイトに訪れるアクセスの5W1Hを知ることで、グーグルアナリティクス初心者でも最低限の改善データとして活用できるはず。
WEBサイトは作ったら終わりではない。作ってからが一番大事なのだ。はじめから完璧なWEBサイトを作れる業者は存在しない為、頻繁に改善することを前提にしておこう。筆者のクライアントや知人の中でもグーグルアナリティクスを使った改善により多くの場合が最低でも2倍のコンバージョン(問い合わせ獲得や商品購入等のWEBサイトがもつ目的)を達成している。
ここで、挙げた内容を理解することでグーグルアナリティクスの設定と使い方について、あなたも初歩的な事が出来るようになっているはずだ。(他にも多くの機能があるため慣れてきたら色々と試してみよう。)早速自社サイトにGoogleAnalyticsを設定して使い始めてみよう。困ったときはこのページをいつでも見返して頂けると幸いだ。

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