自分より優秀な部下・後輩と嫉妬せずに接する方法5つ

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時代の変化と共に、若い部下や後輩に求められるスキルにも変化が起きています。英語で会話が出来る人が優遇され、めまぐるしく進歩しているITのスキルも重要になっています。
そんな中、自分より優秀な部下や後輩が出てくることは、会社にとってはとても嬉しいことである反面、上司や先輩から見ればどこか嫉妬が生まれてしまうものです。
ここでは、自分より優秀な部下・後輩と嫉妬せずに付き合う方法5つをまとめます。

1.高い能力をアピールしてあげる

優秀な部下や後輩の高い能力を社内にアピールすると、いつか抜かれてしまうのではないか?といった不安が生まれます。もしかしたら、心のどこかで自分よりも部下の方が今の立場に合っているのではないか・・・と考えてしまっている人もいるかもしれません。
こういった不安の感情が増長してしまうと、部下に厳しく当たってしまうようになります。お前はまだ全然ダメだ、俺の時にはこんな風にやっていた、などと高圧的な態度を取るのは間違っています。
ここで忘れてはいけないなのは、部下の能力がアップすることは、上司であるあなたの評価も高まるということです。部下を指導する立場として必ず評価されます。
従って、自分より優秀な部下は、どんどん社内にアピールしてあげてください。上司がそういった態度を取ることで、部下からの信頼を得ることができ、やっぱりこの人の下で働いて良かったと思ってくれるようになります。

2.モチベーションを高めてあげる

優秀な部下や後輩の中には、自分の能力に謙虚なタイプがいます。周りから見ればとても優秀なのですが、その能力を大げさにアピールすることなく、忠実に業務をこなしていくタイプです。
自分で能力に気付いていないのであれば、上司が気づかせてあげます。こういったタイプには、「お前はすごいよ」といってもすんなりと受け入れてくれません。他部署や更に上の上司のコメントとして、優秀であることを伝えてあげるのです。
自分の能力を他人が認めてくれていると実感できれば、本人のモチベーションが上がり、チーム全体の生産性が上がるでしょう。それができるのも上司としての役割になります。
謙虚な部下のもう1つのタイプは、自分の能力の高さに気付いているけれども、目立った行動を起こさないタイプです。こういったタイプは頭の片隅に「転職」の気持ちを持っている場合があります。上司ができる部下を嫉妬して、スキルを認めてあげない、褒めてあげない、といった状況が続くと、退職して自分が活きる企業を探す恐れがあるのです。
そのため、普段から仕事に関してのモチベーションをチェックし、持っているスキルよりも難しいプロジェクトに挑戦させてみてください。会社が認めている事を理解してもらい、できる部下がやりがいを感じながら取り組むことができる環境を作ってあげます。

3.スキルの幅を広げてあげる

できる部下の成長を促すため、スキルの幅を広げてあげるのは上司の重要な仕事の1つです。システムに詳しい人に、例えば英語を活用しなければならないプロジェクトを任してあげるだとか、できる部下の弱みを改善することができるセミナーを紹介してあげるだとか。上司の立場でないと作ることができない「機会」を与えることは、部下との信頼関係を構築することにもなりますし、教育の成果にもなります。

4.タスクフォースに参加させる

社内には、様々なタスクフォースが立ちあがっているでしょう。新規のシステムを導入するものや、プロジェクトの品質をチェックするもの、人事制度の見直しをするタスクフォースなどがあります。できる部下には、チームにある自分の業務だけをやらせるのではなく、タスクフォースにチャレンジさせるのです。もしかしたら、自分で仕事ができると思っていたのは小さい範囲だったのかもしれません。タスクフォースに参加すると、他部署の方との交流も増え、スキルの幅が広がる期待が持てるようになります。

5.比較対象の範囲を広げる

自分より優秀な部下が天狗になっている時に有効な対策です。できる部下の中には、これまでに挫折を味わったことが無い人もいます。そのままの状態にしておくと、いつか大きなトラブルを起こす場合があります。自信を持つことは大切なことですが、過信になってしまうとよくありません。
そこで、比較対象を自社内だけでなく、社会に向けるのです。上司の立場で出来る事と言えば、他社との勉強会を開いてみたり、難易度の高い資格試験を推薦するなどがあります。また小さい範囲であれば、他部署にいる仕事ができるメンバーと競わせてみるのもいいでしょう。天狗になっている鼻を折ってあげることは、将来的な成長を考えてあげるのであれば重要なことなのです。

できる部下・後輩と付き合う方法のまとめ

できる部下に対する嫉妬は、人間の本能として生じるものかもしれません。部下の成長は自分の成長であり、部下の成果は自分の成果であることを理解することが大切です。部下の性格やタイプによって、適した付き合い方を考えてみてください。

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