【シェアリングエコノミー】所有よりも共有へ!「Airbnb for x」11選

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空き家や空き部屋の貸し借りをマッチングするAirbnbは、創業7年で世界190か国、34万都市で100万物件を取り扱うまでに成長した人気サービスです。余ったリソースを活用するビジネスモデルは他分野でも応用できるため、「Airbnb for x」と呼ばれる同様の新規サービスが次々と現れています。

全世界で流行するシェアリングエコノミー

所有よりも共有へ

Airbnbが全世界に普及したのはなぜでしょうか?その理由はビジネスモデルに普遍性があり、どの場所でも適用可能な点にあります。
Airbnbは余っている物件・部屋と、それを使いたい利用者をマッチングさせ、双方に利益をもたらしました。まず、供給者側は過剰になった物件・部屋から収益を得られるので、一時的に貸し出すメリットがあります。また、利用者側は大金を使って購入するよりも、使用頻度が低いものを借りることで、不要な出費を抑えることができます。
このように「所有よりも共有」を良しとする考え方は「シェアリングエコノミー(共有型経済)」と呼ばれ、様々な業態へ応用されてきました。
例えば、Uberの「ライドシェアモデル」は助手席・後部座席が空いている自家用車の運転手と、車で移動したい利用者のマッチングを行う仕組みです。スマートフォンのアプリを使って簡単に運転手を見つけることができるので、タクシーよりも便利だとして人気を集めています。

Airbnb for xの3つの特徴

シェアリングエコノミーに基づいた新規サービスは「Airbnb for x」とも呼ばれます。「X」には共有される対象が入ります。「Airbnb for x」が成立するサービスには3つの特徴があると言われています。

  1. 大規模な初期投資:所有するために大金が必要になるものは、シェアするのが効果的です。供給者は稼働率を高めて投資を回収したいと考え、利用者は大きな投資リスクを避けたいと考えることが理由として挙げられます。Airbnbの場合、家やマンションの購入に多額の投資が必要となっています
  2. 付加的な体験:単なる貸し借りではなく、付加価値が得られるモノを共有するとサービスに人気が出ます。Airbnbは旅行者に対して現地の人と交流する体験を提供していると捉えられます
  3. 需要と供給が不安定:需要・供給にばらつきがあると、それを調整するサービスが求められます。Uberのライドシェアは休日や繁華街など、需要が急激に高まる場面で活躍します

シェアリングエコノミーに基づいた新規サービス10選

「Airbnb for x」に分類できる国内外の新規サービスを紹介します。

1.Boatbound


https://boatbound.co
「Airbnb for ボート」。ボートは高額商品であり、かつ、利用する場所も時間も選びます。シェアリングエコノミーによく合致する領域と言えるでしょう。Boatboudでは船長も一緒にレンタルすることができるため、船舶免許がなくても安心です。

2.SPOT Park

※現在、このサイトは閲覧できません。
「Airbnb for 駐車場」。駐車場の不足は都心の大きな問題です。コインパーキングの設備を導入することなく、家庭やオフィスの空き駐車場を時間・日次・週次・月次の単位で簡単に貸し出すことができます。

3.Hipcamp


http://www.hipcamp.com/
「Airbnb for キャンプ場」。アメリカ36州でサービスを運営している、キャンプ場の共有サービスです。農地や空き地などの普段活用されていない土地をキャンプ場として登録します。利用者は希望条件に合ったキャンプ地を簡単に見つけることができます。

4.Pivotdesk


https://www.pivotdesk.com
「Airbnb for オフィス」。座席単位でオフィススペースを貸し借りできます。フリーランスや数人規模のベンチャー企業などが利用者となり、他社のオフィスを間借りします。企業間の交流という付加価値もあるでしょう。

5.Airpnp

現在、このサイトは閲覧できません。
https://app.airpnp.co/
「Airbnb for トイレ」。外出先でトイレが無くて困ったという経験はありませんか?家庭のトイレを貸し借りするという面白いサービスです。Airbnbを模した名前が秀逸です。

6.Set Scouter


http://www.setscouter.com/
「Airbnb for 撮影セット」。写真や映像のロケに利用できる施設を貸し借りできるカナダ発のサービスです。キッチンやリビングといった家庭から、オフィスや農場といった様々なセットが利用できます。

7.Spinilister


https://www.spinlister.com
「Airbnb for自転車」。ロードバイクやマウンテンバイクなどの高度な自転車を貸し借りするサービスです。自転車に限らず、サーフィンやスノーボードの貸し借りも対象にしています。

8.SupperShare


http://www.suppershare.com/
「Airbnb for夕食」。家庭のキッチン・ダイニングの共有サービスです。利用者が予約をすると、ホストは料理をして出迎えます。利用者同士の交流が付加価値と言えるでしょう。

9.ラクスル


http://raksul.com/
「Airbnb for印刷所」。日本全国の印刷所と提携し、印刷機の空き時間を利用して低価格で印刷を行うサービスです。インターネットで簡単に注文できることも魅力の一つです。

10.軒先ビジネス


https://business.nokisaki.com/
「Airbnb for軒先」。商店街の軒先、大型店舗にある駐車場の一画、事務所の一室などの小さな空きスペースを活用するための日本発サービスです。ランチのケータリングや雑貨販売などの商用利用が多く、既に登録されたスペースは日本全国2000か所以上あります。販売や告知を行う個人・法人を支援するサービスを拡充しており、更なる発展が期待されています。

11.ハコベル


https://hacobell.com/
「Airbnb for軽貨物配送」。軽トラック~中型トラックの空き時間を利用した日本発の配送サービス。安価に荷物の配送が出来ます。上記で紹介したラクスル社の新規ビジネスとして急成長しています。

まとめ

リーマンショック以降、緊縮した経済状況が続き、個人・法人を問わず、資産活用や予算の最適化は重要な課題となっています。この経済状況に合致したシェアリングエコノミーはあらゆる領域に活用されてきました。AirbnbやUberのようにシェアリングエコノミーを代表するサービスが世界中に広がっています。
ちなみに日本でのAirbnbのような民泊は、法律面からグレー的な要素があります。
国内事業者のとまりーなが、全国で初めて国家戦略特区の民泊を条例で可決した大田区にて、民泊事業の申請受付を開始するなど、確実のその流れが来ています。
これらに続く新規サービスは何か、他に適用できる領域はないかに注目が集まっています。
 

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