現在、中小企業経営者、零細企業経営者の中には社内SNSを導入してみようかどうか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
しかし、社内SNSは世の中にたくさんあり、どのサービスも価格帯はバラバラで、且つ提供しているサービス、機能もそれぞれ異なります。
そんな社内SNSの中でも特徴があり、サービスとして注目を浴びているサービスはいくつかあります。
そのため、今回は『社内SNSの人気ランキング8選。成功する社内SNSはこれだ!』という記事のタイトルで、人気の社内SNSをランキング形式で紹介し、解説します。
社内SNSの目的と導入を成功させるポイント
社内SNS導入の主な目的
①セクションを打破してくれる
社内SNSの目的の一つは、セクションを打破してくれることです。
セクションや肩書を越えた交流は新しい発想を生むパワーとすることもできるでしょう。
特に数千人規模の大企業では、仕事で直接関わらないと、どんな人がいるのかさえもよくわかりません。
また、中小企業でも何か悩み事を抱えていても、まわりの人には相談しにくいということもあります。そんな時、社内SNSを利用すれば思わぬ相手からヒントをもらうこともあるのです。
②会社内情報の発信と共有が容易になる
また、会社内情報の発信と共有の課題を解決するのも社内SNSです。
メールや電話などでコミュニケーションをとる場合、個人間での情報のやり取りで完結してしまいやすいことが難点でしたが、社内SNSを使用することによって、情報を多くの人と共有することができ、堅い文章をつらつらと書く必要がなく、必要な情報を簡潔に発信することが可能になります。
そして、情報を伝える際に間に人を介さないので、情報が正確なまま伝わりやすいことも利点の1つです。
③情報整理が簡単になる
Eメールでのコミュニケーションを主としている場合、コンテンツ毎にファイルを作成しメールの保存先を振り分けての情報整理が一般的であり、この作業に煩雑さを抱えていた人はかなり多いのではないでしょうか?
社内SNSによって、コンテンツ毎にグループ設定を行えるため、面倒なメール振り分けなどこれまでのストレスが一気に解消されます。
またチャット機能であることから情報が自然と時系列に整理されているので、情報整理も情報閲覧も楽になります。
導入を成功させるポイント
以下が社内SNSの導入を成功させるポイントになります。
①目的を明確に設定する
社内SNSを導入する際は、目的を明確にすることが重要です。社内SNSを導入する際の主な目的としては大きく3つあります。
- タテ・ヨコ・ナナメのコミュニケーション活性化
- 会社からの情報や業務上のノウハウ共有
- 会社の経営理念やビジョンの浸透
3つの項目において何を目的として、どういった利用を促すのかということを明確に設定することで投稿がアクティブになりやすい状況を作ることができます。
②アクセシビリティやユーザビリティに優れた社内SNSサービスを選ぶ
社内SNSを導入する上で、アクセシビリティやユーザビリティももちろん重要です。そもそも使いづらいものは使われません。
なるべく直感的に使えるものにする方が、普段スマートフォンやSNSのサービスを使わない従業員にとっても良いでしょう。
逆に、TwitterやInstagramなどのSNSに慣れている若い世代は、普段使い慣れているものと同じように使えなければストレスを感じることもあるため、導入前に従業員からの意見を取り入れるのも重要です。
従業員にストレスがかからないように、使いやすく、わかりやすい社内SNSを導入することをおすすめします。
特に以下で紹介する社内SNSはどれもアクセシビリティやユーザビリティに優れたサービスです。
社内SNSの人気ランキング8選
①Chatwork(チャットワーク)
Chatwork(チャットワーク)は、日本のChatwork株式会社が提供する社内SNS・ビジネスチャットツールです。
グループチャット機能はもちろん、タスク管理、ファイル共有、ビデオ通話/音声通話機能など、社内の情報共有に必要十分な機能を備えています。
シンプルで使いやすく、導入企業も多いのが強みで非常に人気のあるサービスです。
また、Chatwork(チャットワーク)は、以下の機能を備えています。
主な機能
⑴タスク管理
ChatWorkはチャット機能に特化したツールになっており、タスク管理機能が付いているのが特徴です。タスク(やるべきこと)を作成・編集することで、自分も相手にもタスクを知らせ把握できます。
また、タスクの完了も知らせられ、進捗状況の確認も可能です。
⑵ピン止め
重要なチャットやグループを上部表示に固定でき、優先順位の高いチャットの見落としなどを防げます。
⑶ビデオ通話/音声通話
パソコンのマイクやカメラを使ったビデオ通話/音声通話機能があります。この機能を使えば、外出中や出張中でも会議などに参加できます。
料金プラン
以下が料金プランになります。
料金プランは4種類あります。
※Chatwork(チャットワーク)は、1ユーザー毎に月額料金がかかる料金プランです。
- フリー ¥0 / 月
- パーソナル ¥400 / 月
- ビジネス ¥500 / 月 ※年間契約なら¥417 / 月(2ヶ月分お得)
- エンタープライズ ¥800 / 月
②Slack
Slackはアメリカを本社とするSlack Technologies社が提供するコミュニケーションツールになります。
世界的に見れば導入企業数はチャットワークを大きく上回ります。
長い間英語版しか利用できませんでしたが、2017年9月にSalck Japanが設立され、2017年11月に日本語版をリリースと、本格的に日本市場に参入し日本での利用者も増えてきています。
現在、多くの企業がSlackを導入しています。
Slackは「チャンネル」を利用したグループチャット、Appディレクトリに含まれる1,500以上のツールとの連携、Slack APIによる独自アプリの構築など、業務効率化に役立つ多くの機能を備えています。
そして、Slackは主にシステム開発を担当する技術職におすすめの社内SNSです。
Slackは連携できる外部のウェブサービスが多いため、使用者が作業しやすい環境を構築しやすい傾向にあります。
また、どのデバイスでも利用できるため、参加できるメンバーも多くなります。
以下が料金プランになります。
料金プラン
料金プランは4種類あります。
- Free:$0 / 月
- Standard:$6.67 / 月($8 / 年)
- Plus:$12.5 / 月($15/ 年)
- Enterprise:$32 / 月(1年分を一括払い)
また、slackは、以下の機能を備えています。
主な機能
⑴複数人で投稿を同時に編集できる「post機能」
ドキュメントを複数人で同時に編集できる機能がついています。作成したポストはURLを発行すれば誰とでも共有できるようになります。
⑵他のツールとの連携
slackは連携できるツールが多いのが特徴。例えばGoogleカレンダーやskype、DropBoxなどのツールと連携が可能です。
Googleカレンダーに設定しておいたスケジュールをslackに通知がくるように設定できます。
⑶コードの投稿
主にエンジニアの方が使う機能ですが、コードを投稿できる機能があります。
③Talknote(トークノート)
「Talknote(トークノート)」はYahoo!JAPAN、KDDI、namcoなど大手企業をはじめ、15,000 社以上が利用している人気の社内SNSです。
また、「Talknote(トークノート)」はタイムライン、グループ、メッセージの3つの伝え方ができ、シンプルに設計されている使いやすい社内SNSサービスで、シンプルながら、タスク管理、メール連携、ファイル添付、既読・未読など必要な機能を備えています。
以下が料金プランになります。
料金プラン
料金プランは4種類あります。
期間限定の無料プランを除くと
- ライトプラン(1ユーザー月額430円)
- レギュラープラン(1ユーザー月額880円)
- プラスプラン(1ユーザー月額1,780円)
- エンタープライズプラン(1ユーザー月額月額4,980円)
の4種類が用意されています。
主な機能
「Talknote(トークノート)」は以下の機能が実装されています。
⑴タスク管理
タスクの依頼や完了報告、期限を共有することで業務の漏れを防ぎます。
⑵アクションリズム解析
社員の離職意向などに繋がる可能性のある気持ちの変化を早期に発見する機能です。SNSの利用データを一定期間 解析し、個々の仕事におけるリズムを見つけます。
⑶オーバーワーク検知
Talknoteへのアクセス時間帯をもとに社員の状況を把握することができ、睡眠不足の検知が可能になります。 規定の勤務時間より長いことが続く場合には、いち早く上長にアラートを送信。早期に状況確認することで、人材の離職やメンタルヘルスを防ぐことができます。
④Microsoft Yammer(ヤマー)
Microsoft Yammer(ヤマー)は、Office365エンタープライズプラン(Office 365 Enterprise E1,E3,E5)に含まれるサービスです。
社内限定のSNSとして、FacebookやTwitterと同じような感覚で利用できます。
Yammerを利用していれば、Word、Excel、PowerPointなどのOffice365アプリを終了することなく、アプリ内から直接Yammerグループのメンバーとファイルを共有したり、アクセス許可を付与できます。
そのため、Office365アプリ利用者におすすめの社内SNSツールです。
Microsoft Yammer(ヤマー)は以下の機能が特徴です。
主な機能
⑴投稿機能
facebookのような投稿機能があり、返信や「いいね」などのコミュニケーションがとれます。また、Yammerはフリーミアムモデルで、ほとんどの機能を無料で期間を限定することなく活用できます。
ログ分析やユーザーの管理が必要な場合は、有償のプランを契約することで、活用できる機能が広がります。
⑤gamba!(ガンバ)
「gamba!(ガンバ)」は、 営業日報や業務進捗などを共有するための社内SNSです。
gamba!(ガンバ)はグループごとのタイムライン、KIPグラフ表示、デュアル画面表示、いいね!機能、コメント機能、Googleカレンダー連携機能などが利用できます。
また、gamba!(ガンバ)は45日間の無料トライアルがあるため、安心して導入できます。
以下が料金プランになります。
料金プラン
有料版は以下の3種類があります。
- シルバープラン(1ユーザー月額518円)
- ゴールドプラン(1ユーザー月額626円)
- プラチナプラン(1ユーザー月額734円)
gamba!(ガンバ)は以下の2機能が有名です。
⑴日報
gamba!は日報に特化したツールで、パソコンだけでなくスマホやタブレットからでも日報を出せます。
⑵足あと(開封確認)
自分の日報を誰が読んだか確認できます。他の社員や上司、社長が読みコメントやスタンプなどが付けば、やる気アップに繋がります。
⑥SKIP
「SKIP」は議論している内容が分かりやすいツリー型コメントが特徴のサービスです。
ふつうだと時系列にコメントが並び、議論が進むにつれ何についての話だったのかが分からなくなることがありますが、ツリー型コメントなら複数人が同時に議論しても、一目で構造が理解できます。
また、SKIPはSKIPに添付したファイルであれば、ファイルの中身にまで検索をかけられるので、個人同士だけでなく皆で情報を共有できます。
最後にメディア機能に関してですが、SKIPはニュースサイトなどの公式なメディアや、Twitterなどのソーシャルメディア上にある社外情報を取り込め、自社に関連する情報なども取り入れて共有できます。
⑦Chatter
「Chatter」はSalesforceが提供しているサービスです。
「Chatter」は、facebookやTwitterなどと同じようにフィード機能があり、自分がフォローしている人やグループの更新状況を把握できます。
実際、自分の興味のある情報をフォローしておけば、必要な情報をフィード上で収集できます。
また、「Chatter」は誰でも簡単に社員にアンケートの実施が可能で、対象者を特定のグループから選んだり、全社員に向けた一般的なアンケートを行なったりすることができます。
そして、「Chatter」はコミュニティでディスカッションしたテーマの最新情報をトピックページに収集でき、関連した投稿やファイルを自動で収集します。
⑧Oneteam
Oneteamは、無駄な会議をやめ、マネジメント層の時間を作りたい企業向けのコミュニケーションツールです。
後追いしやすく「結局、あの話どうなったの?」「この件、どこまで終わったの?」を減らすことができ、チャットとは違って議題・案件ごとにやり取りができることが特徴です。
また、Oneteamは案件ごとに必要なメンバーを集めて議論することが可能なため、複数の案件でも混雑することなく把握することができます。
そして、Oneteamの最大の特徴である「トピック機能」を使うことにより、グループ内で会話したい内容ごとにスペースを作成することが可能です。
2つ目の特徴としてトピック作成画面が非常に使いやすい点が挙げられます。
通常のビジネスチャットではテキストの色などを変えることができませんが、Oneteamの場合はテキストの太さや色はもちろん、項目を箇条書きリストにすることも可能です。
また、画像やPDF 、PowerPoint などのファイルもドラッグ&ドロップで簡単に貼りつけことができ、さらに外部コンテンツの埋め込みを利用すれば動画を再生することもできるのです。
このように、従来のビジネスチャットには無かった機能が、Oneteamには豊富に用意されています。
以下が料金プランになります。
料金プラン
料金プランは4種類あります。
- SMALL:5550円(税込)
- MIDDLE:13550円(税込)
- LARGE:19550円(税込)
- ENTERPRISE:31人以上の場合応相談
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は『【社内SNSの人気ランキング8選。成功する社内SNSはこれだ!』という記事のタイトルで、社内SNSの人気ランキングについて解説しました。
今回記事で説明したように、社内SNSサービスは当然、それぞれのサービスによってメリットもデメリットも存在し、価格も異なります。
そのため、社内SNSサービスを導入する場合は、それらのメリット、デメリット、注意点を考慮してから、決断することをおすすめします。