現在、中小企業経営者、零細企業経営者の中には、ビジネスチャットアプリを導入してみようかどうか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
しかし、社ビジネスチャットアプリは世の中にたくさんあり、どのサービスも価格帯はバラバラで、且つ提供しているサービス、機能もそれぞれ異なります。
そんなビジネスチャットアプリの中でも特徴があり、サービスとして注目を浴びているサービスはいくつかあります。
そのため、今回は『おすすめのビジネスチャットアプリとは?アプリでできる機能を徹底比較』という記事のタイトルで、人気で、且つおすすめのビジネスチャットアプリを紹介し、解説します。
ビジネスチャットアプリとは?
まずは、ビジネスチャットアプリについて解説します。
ビジネスチャットアプリとは?
ビジネスチャットアプリの解説をする前に、まず、ビジネスチャットについて解説します。
ビジネスチャットとは、主に業務連絡・ビジネス上のコミュニケーションのための利用が想定されたチャット用のツールやサービスのことを指します。
ビジネスチャットは基本的には複数名が参加するグループチャットの形式を取り、複数名でリアルタイムに情報を共有しつつ指示できる手段として使えることが一般的です。
ビジネスチャットツールは私用向きのチャット(メッセンジャー)に比べて、柔軟なグループの細分化、メンバー管理や権限の存在、セキュリティ性、他のビジネス向けサービスとの連携、といった要素が充実している点が異なります。
ビジネスチャットの主な例として、後ほど詳しく説明しますが、ChatWork、Slack、kintone、LINE WORKSなどが挙げられます。
そして、近年では、「チャットワーク」や「Slack」などのビジネス用途のチャットツールを導入する企業が増えてきており、これらを導入することで、企業側としては、プロジェクトやチームのマネジメント面での業務効率の改善が期待さしています。
このビジネスチャットツールをアプリ形式で提供されているものをビジネスチャットアプリと言います。
実際、ビジネスチャットツール・グループチャットツールの約8割が、スマートフォン用にもアプリとして、提供しています。
企業においてビジネスチャットアプリは普及しはじめている
民間企業では、年々、ビジネスチャットアプリが普及しつつあります。
一例をあげると、伊藤忠テクノソリューションが、2017年2月に実施した大手企業の役職者を対象にした「大手企業のビジネスチャットツール導入事例調査」によると、正式に個人向けのチャットツール(ビジネスチャットアプリを含む)やビジネス用途のチャットツールを「全社で導入している」と回答した企業が12.1%、「一部で導入している」が16.0%といった結果となり、約30%の企業がチャットツールを導入していることが明らかとなっています。
実際、導入されているチャットツールのほとんどは、ビジネスチャットアプリとして提供されているものです。
今後、ビジネスチャットアプリを導入している企業が増えることが予想されます。
おすすめのビジネスチャットアプリ5選
今回は、おすすめのビジネスチャットアプリを5つ紹介します。
①ChatWork(チャットワーク)
ChatWork(チャットワーク)は、ビジネスコミュニケーションに特化したチャットツールになります。
ChatWork(チャットワーク)は、「タスク管理」「ビデオ通話/音声通話」などの使いやすい機能により、コミュニケーションの効率化を図れます。
実際、ChatWork(チャットワーク)は、2015年のビジネスチャットツール9サービスに対するイメージ調査において、「満足度」「使いやすさ」「継続利用意向」「推奨度」「期待度」の5部門でNo.1を獲得しています。
そして、もちろんChatWork(チャットワーク)は、アプリ版もあります。
ChatWork(チャットワーク)のデスクトップ版アプリでは、一度に複数のChatworkアカウントにログインすることができ、GmailやSkypeなど他社のコミュニケーションサービスも1ヶ所にまとめて利用できます。
また、ChatWork(チャットワーク)のデスクトップ版アプリでは、パソコンに表示されている画面を画像として切り取り、簡単に共有できるスクリーンショット機能が搭載されています。
ChatWork(チャットワーク)は以下のような経歴の企業になります。
- 会社名 :Chatwork株式会社
- 創業 :2000年(旧社名:株式会社EC studio)
- 導入企業:97,000社突破(会社紹介ページ・2016年5月時点)
- 本拠地 :日本(大阪)
機能面に関してですが、以下がChatWork(チャットワーク)アプリのプラン別機能になります。
ChatWork(チャットワーク)アプリは以下の4つの料金プランがあり、それぞれの料金プランで提供されている機能が異なります。
- フリープラン:1ユーザー:¥0/月
- パーソナルプラン:1ユーザー:¥400/月
- ビジネスプラン:1ユーザー:¥500/月
- エンタープライズプラン:1ユーザー:¥800/月
料金プラン別にどういった機能が搭載されているのかを解説します。
⑴フリープラン:1ユーザー:¥0/月
以下がフリープランの基本機能になります。
- 新規登録(無料)
- コンタクト無制限
- 累計14グループチャット
- 1対1でのビデオ通話/音声通話
- 5GBストレージ
⑵パーソナルプラン:1ユーザー:¥400/月
以下がパーソナルプランの基本機能になります。
- コンタクト無制限
- グループチャット無制限
- 複数人でのビデオ通話/音声通話
- 10GBストレージ
- 広告の非表示
- 新規登録無料
⑶ビジネスプラン:1ユーザー:¥500/月
以下がビジネスプランの基本機能になります。
- コンタクト無制限
- グループチャット無制限
- 複数人でのビデオ通話/音声通話
- 10GBストレージ / 1ユーザー
- 広告の非表示
- ユーザー管理
- 新規登録
⑷エンタープライズプラン:1ユーザー:¥800/月
以下がエンタープライズプランの基本機能になります。
- コンタクト無制限
- グループチャット無制限
- 複数人でのビデオ通話/音声通話
- 10GBストレージ / 1ユーザー
- 広告の非表示
- ユーザー管理
- 社外ユーザー制限
- IP・モバイル端末制限
- 専用URL機能
- ファイル送受信制限
- 外部SNS制限
- シングルサインオン
- チャットログ・エクスポート
- SLA(サービス品質保証)
- 新規登録
②slack(スラック)
Slack(スラック)は2013年8月にアメリカでリリースされ、2018年6月には、世界100カ国以上でDAUが800万を突破したビジネスチャットアプリになります。
Slack(スラック)は日本でも50万人以上が毎日利用する、ビジネス向けコラボーレーションツールとなっています。
Slack(スラック)は日本でもその人気はとどまることを知らず、もはや多くのIT企業で、ほぼ必須のコミュニケーションツールになっていると言えるでしょう。
Slack(スラック)はwebブラウザからサインインして使う方法と、アプリをダウンロードして使う方法があり、アプリだと、複数のワークスペースに同時にサインインしたり、通知設定を細かく調整したりすることができます。
Slack(スラック)は全世界で圧倒的な人気を誇りますが、理由として以下の盗聴があるからであると考えられます。
- チームでも1対1でも、ストレスのないリアルタイムのコミュニケーションができる
- パソコン、スマホ、タブレットなど、閲覧環境を選ばずサクサク使える
- 画像を含めたどんな種類のファイルでも、手軽に共有できる
- 業務で使用している他のサービスと連携させ、仕事を効率化することができる
- オリジナルの絵文字を作ったり、カスタマイズして楽しめる
また、以下のOSであれば、Slackアプリを使用することができます。
- モバイル版アプリ:iOS、Android、Windows Phone
- デスクトップ版アプリ:Mac OS X、Windows、Linux
次に、機能面に関してですが、slack(スラック)の料金プランによって、提供される機能が異なります。
まず、slack(スラック)の料金プランは以下のようになります。
- フリープラン:¥0
- スタンダードプラン:¥850
- プラスプラン:¥1,600
そして、以下が、slack(スラック)の料金プラン別における提供される機能一覧になります。
フリープラン | スタンダードプラン | プラスプラン | |
対象者、対象企業 |
Slack を無期限で試してみたい小規模のチーム向き |
Slack をプロジェクトやコミュニケーションの中心として利用したいチームと企業向け |
ひとつの Slack チームにSSO、プラスデータエクスポートやアップタイムの保証を必要とする企業向け。 |
検索可能なメッセージ | チームの直近のコミュニケーション10,000件 | 無制限 | 無制限 |
アプリとサービス | 10 点のサードパーティまたはカスタムインテグレーション | 無制限 | 無制限 |
共有チャンネル (β) | × | ◯ | ◯ |
シングルチャンネルゲスト | × | ◯ | ◯ |
マルチチャンネルゲスト | × | ◯ | ◯ |
2要素認証 | フリープランに含まれます | ◯ | ◯ |
Google 経由の OAuth | × | ◯ | ◯ |
SAML ベースのシングルサインオン(SSO) | × | × | ◯ |
メッセージとファイルのカスタム保存ポリシー | × | ◯ | ◯ |
すべてのメッセージの Corporate Export | × | × | ◯ |
チームや部門のためのカスタムユーザーグループ | × | ◯ | ◯ |
ユーザーのプロビジョニングとデプロビジョニング | × | × | ◯ |
OneLogin、Okta、Ping とアクティブディレクトリのリアルタイム同期 | × | × | ◯ |
音声通話とビデオ通話 | 一対一のみ | 参加者最大15名 | 参加者最大15名 |
インタラクティブな画面共有 | × | ◯ | ◯ |
関連するメンバー、チャンネルとファイルの検索 | × | ◯ | ◯ |
チャンネルのレコメンド | × | ◯ | ◯ |
メッセージのハイライト | × | ◯ | ◯ |
ファイルストレージ | 合計5 GB | チームメンバーごとに10 GB | チームメンバーごとに20 GB |
サポート | スタンダードサポート | プライオリティサポート | 年中無休・24時間体制で4時間のレスポンスタイムを誇るサポート |
アップタイム | 99.99%のアップタイムを保証するサービス品質保証契約 |
③Googleハングアウト
Googleハングアウトは、Googleが提供しているコミュニケーションツールで、2013年から提供がスタートし、LINEのようにチャットやグループチャット、ビデオ通話、音声通話などが利用できます。
Googleハングアウトは、Androidスマートフォンには標準搭載されており、iPhoneでもアプリをインストールすれば使えます。
そして、Googleハングアウトは、GoogleChromeアプリからでも使用できるビジネスチャットアプリになります。
また、以下のOSであれば、PC、スマホ問わず、会話、チャットをすることができます。
- Microsoft Windows
- macOS
- Linux
- Chrome OS
- Android
- iOS
以下が、Googleハングアウトのプラン別の使用できる機能一覧になります。
製品プラン | Basic | Business | Enterprise | |
費用(月額) | 年額プラン | 500円 | × | × |
月額プラン | 600円 | 1,200円 | 3,000円 | |
ビジネス用のGmail | ○ | ○ | ○ | |
音声会議とビデオ会議 (Meet) |
||||
チームでメッセージを安全にやりとり (Googleハングアウトchat) |
||||
共有カレンダー (Googleカレンダー) |
||||
ドキュメント、スプレッドシート、 プレゼンテーション |
||||
クラウドストレージ (Googleドライブ) |
30GB | 無制限 (5ユーザー未満の場合は、ユーザーの1人あたり上限1TB) |
無制限 (5ユーザー未満の場合は、ユーザーの1人あたり上限1TB) |
|
Cloud SearchでG Suiteに含まれる情報を包括的に検索 | × | ○ | ○ | |
電話とメールによる24時間365日対応の サポート |
○ | ○ | ○ | |
セキュリティと管理機能 | ○ | ○ | ○ | |
メール、チャット、ファイルの 電子情報開示 |
× | ○ | ○ |
④Talknote(トークノート)
Talknote(トークノート)は、社内のコミュニケーションを活性化することで、社員がイキイキと仕事をすることを促進させるビジネスチャットアプリです。
実際、Talknote(トークノート)は業務の効率化を実現するだけでなく、人・組織の課題を解決します。
Talknote(トークノート)独自の人工知能でコミュニケーション量や会社への興味・関心度を可視化でき、それを現場のマネジメントに生かすことで社員の戦力化、離職防止、従業員エンゲージメントの向上が可能となります。
また、Talknote(トークノート)は第2回HRテクノロジー大賞を受賞しており、「アクションリズム解析」の特許も取得しているため、セキュリティの安全性は非常に高いと言えます。
その根拠として、Talknote(トークノート)は業種、規模を問わず、様々な企業に利用されています。
Talknote(トークノート)のアプリで、以下の機能までが無料で行えます。
- 利用ネットワークの作成
- 初期ユーザー登録代行
- 主にグループ機能を用いた情報共有設計
- 初期グループ作成代行
- 作成グループへのユーザー登録代行
- ご利用ユーザー様向け勉強会の実施
- プロジェクトオーナーインタビュー、導入推進メンバーとのTalknote導入セッション
- Talknoteを用いた、社内コミュニケーションルールの設計
- 利用推進時に必要な対応についての進捗管理
- 初期導入に関する電話、メール、Webミーティング、訪問ミーティング
⑤kintone(キントーン)
kintone(キントーン)とは、サイボウズが提供しているWebデータベース型業務アプリ構築クラウドサービスです。
一見、理解が難しい用語が並んでいますが、簡単に言うと業務システム(≒kintone上でのアプリ)を自社で簡単に作成できるプラットフォームを指します。
従来のシステム構築の考え方を覆す画期的なツールでありますが、その内容について具体的に解説します。
以下が機能一覧になります。
機能 | 説明 |
---|---|
コメント | レコードにコメントを書き込む機能です。チームで意見を交換したり、連絡を取り合ったりできます。 |
変更履歴 | レコードの変更履歴を記録する機能です。誰が、いつ、何を変更したのかを確認できます。過去の状態にレコードを戻すこともできます。 |
グラフ | アプリのデータを集計する機能です。数値の合計やレコード数などを集計できます。 |
通知とリマインド | レコードを編集したときや、レコードにコメントを書き込んだときなどに通知する機能です。 |
自動計算 | フィールドの値をもとに自動計算する機能です。 |
プロセス管理 | 複数のユーザーでレコードの編集や確認を行うためのプロセス(ワークフロー)を設定する機能です。 |
カテゴリー | レコードをカテゴリー分けする機能です。カテゴリー機能を有効にすると、レコードごとにカテゴリーを指定できるようになります。 |
アクセス権 | ユーザーの権限を設定する機能です。たとえば、次のような設定ができます:
|
アクション | レコードのデータをコピーして、指定したアプリにレコードを登録する機能です。 |
言語ごとの名称 | アプリやフィールドなどの名称を、日本語、英語、中国語(簡体字)の各言語ごとに設定できます。 |
プラグイン | プラグインでアプリの機能を拡張する機能です。この機能は、kintone スタンダードコースでのみ利用できます。 |
JavaScript / CSSカスタマイズ | JavaScriptやCSSを使用して、アプリの動作や画面をカスタマイズする機能です。この機能は、kintone スタンダードコースでのみ利用できます。 |
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は『【おすすめのビジネスチャットアプリとは?アプリでできる機能を徹底比較』という記事のタイトルで、ビジネスチャットアプリの機能について、徹底比較し解説しました。
今回、記事で説明したように、ビジネスチャットアプリは当然、それぞれのチャットアプリによってメリットもデメリットも存在し、機能も異なります。
そのため、ビジネスチャットアプリを導入する場合は、それらのメリット、デメリット、機能を考慮してから、決断することをおすすめします。