事業者、法人の間で、話題になっているのが名刺管理アプリ(名刺管理サービス)です。
名刺管理アプリとは、名刺にある情報(個人、法人含む)のデータを管理してくれ、且つ、検索やデータベース化もスマ行なってくれるアプリを指します。
何といっても従来の名刺と比べて、印刷の費用や管理の手間が大幅に抑えられるのが最大の特徴であり、メリットであるといえます。
また、名刺管理アプリは、導入自体無料で行えるものも多いです。
そして、データ化自体もスマートフォンのカメラで撮るだけでできるので、利便性も高いです・
しかし、名刺管理アプリを提供している会社は多種多様です。
そのため、会社、法人に導入するならどの名刺管理アプリがいいのか、一概にどれがいいとはとても言えません。
そこで、今回は、『法人向けにおすすめの名刺管理アプリ5選 法人におすすめの名刺管理アプリはこれだ!』という記事のタイトルで、法人向けにおすすめの名刺管理アプリを比較し、検証していきます。
法人向けにおすすめの名刺管理アプリ5選 法人におすすめの名刺管理アプリはこれだ!
今回は、法人向けにおすすめの名刺管理アプリを5つ紹介し、解説、検証していきます。
今回紹介する名刺管理アプリは以下の5つになります。
- Sansan(サンサン)
- CamCard(カムカード)
- Wantedly People(ウォンテッドリー ピープル)
- Ultima Blue(アルテマブルー)
- 名刺バンク
になります。
①Sansan(サンサン)
まず、1つ目は、Sansan(サンサン)です。
Sansanは他の名刺管理アプリとは異なり、法人単位での名刺管理に徹底してフォーカスした名刺管理サービスで、CMや広告を多く打っているため、他の名刺管理アプリとは一線を画した認知度があります。
また、Sansan(サンサン)は、クラウド名刺管理アプリの最大手として、業種・業態問わず、さまざまな企業に導入されており、中小企業から数万人規模の大手企業まで幅広く利用されています。
実際、三菱地所、伊藤忠、セブン-イレブンといった超大手の企業も、Sansan(サンサン)を利用しています。
<Sansan(サンサン)の料金体系>
以下が、Sansan(サンサン)の料金体系になります。
Sansan(サンサン)の料金体系はStandardプランとDigital Transformationプランに分かれます。
プラン | Standardプラン | Digital Transformationプラン |
---|---|---|
特長 | AI名刺管理・コミュニケーションプラットフォームを活用したい企業向け | 高度な名寄せエンジンまで活用したい企業向け |
顧客データ統合ソリューション 「Sansan CI」の利用 |
× | ◯ |
初期費用(すでに保有する名刺をデータ化 するための費用) |
提出した「見積依頼書」に準じて 最適なプランを提供 |
|
導入支援費用(Sansanの導入及び 運用支援を行うための費用) |
||
ライセンス費用 | ||
Sansanスキャナ(タブレット含む) | 月額 10,000円/台 |
※ライセンス費用に関してですが、ライセンス費用はSansanの利用中に発生する月額料金になります。Sansanの場合、ライセンス費用はアカウント数ではなく、企業全体で交換した名刺枚数をもとに算出されます。
つまり、名刺交換の多い営業職はもちろん、交換頻度の少ない部署でも適正なコストで利用することができると言えます。見積りによって、ライセンス費用は異なりますが、基本的には、月5万円〜10万円程度になるそうです。
<Sansan(サンサン)の機能>
次に、Sansan(サンサン)の機能について解説します。
名刺管理機能として
- 名刺データ化
- 人物情報
- スマートフォンアプリ
顧客管理(CRM)機能として
- 人事異動情報 /ニュース配信
- 会社情報 /組織ツリー
- タグ付け
- 豊富なメール配信機能(複数の顧客に対してアプローチが可能)
コミュニケーション機能として、
- Sansan Profile Manager(社内のクラウド電話帳の活用、社員の所属・プロフィールを統合管理)
- メッセージ機能(名刺をデータ化、共有化、ログ化)
連携機能として
- Open API(Sansanに取り込んだ名刺情報を、外部アプリケーションで利用可能
- プラグイン(SalesforceやMarketoなどのパートナーの製品上で、名刺情報を取得し、利用可能)
- CSV出力(さまざまなアプリケーションでも、CSV出力機能あり)
- WEBフォーム連携(webフォームからの問い合わせ情報を名刺情報として自動登録)
セキュリティ機能として
- 2要素認証(2要素認証を利用することで、Sansan PC版・スマホアプリ・スマートフォンWeb版からログイン時に、ID/パスワードに加えて認証コードを求められ、第三者の不正ログインを防止)
- AD連携(AD(広告)連携に対応し、ID/パスワード情報の一元管理が可能)
- アクセスコントロール(情報の閲覧範囲を部署単位・項目単位で細かく設定可能)
- IPアドレス制限(接続可能なIPアドレスを設定し、登録されていないIPアドレス以外からの接続を拒否が可能)
- デバイス利用制限(スマートフォンから、Sansan(Web版)へのアクセスを制限が可能)
- キャッシュレスモード機能(スマホアプリ上に名刺のキャッシュデータを保持せず、都度サーバと通信させる機能で、名刺データの漏洩を防止)
- 利用ログダウンロード(名刺情報に関連する各種ログのダウンロードが可能)
②CamCard(カムカード)
2つ目は、CamCard(カムカード)になります。
CamCardの最大の特徴は、最新の技術によって、英語や日本語、フランス語、ドイツ語など16カ国の言語に対応しており、他の名刺管理アプリよりグローバルなサービスである点です。
そのため、CamCardは海外の取引先やお客様が多い場合は非常に便利と言えます。
また、CamCardは電子名刺交換にも強く、QRコードをスキャンして名刺を交換したり、名刺レーダー機能で近くにいる人と交換することもできます。
<CamCard(カムカード)の料金プラン>
以下が、CamCard(カムカード)の料金プランになります。
STANDARDプランは、コストを抑えたい企業におすすめの基本プランで、PROFESSIONALプランは、積極的に名刺管理を行なっていきたい企業向けのプランになります。
STANDARDプラン | PROFESSIONALプラン | |
月額 | 1,400円/ID/月 | 2,200円/ID/月 |
名刺登録枚数 |
無制限
|
無制限
|
利用者数 |
5ID~
|
5ID~
|
高精度校正の枚数(ID/月) | 20枚 | 50枚 |
名刺の管理
|
○ | ○ |
商談情報の管理 | ○ | ○ |
タグ管理 | ○ | ○ |
管理者機能 | ○ | ○ |
職位によるアクセス権の設定 | ○ | ○ |
名刺情報の共有 | ○ | ○ |
Excelファイルのインポート | ○ | ○ |
<CamCard(カムカード)の機能>
以下が、CamCard(カムカード)の機能一覧になります。
CamCard(カムカード)は特に、セキュリティ関連の機能に定評があります。
- データ化速度機能(世界最高クラスの画像補正・OCR(文字認識)機能で、名刺画像を5秒で鮮明にデータ化可能)
- マルチデバイス機能(パソコン、スマートフォンで外出時も必要情報にアクセスでき、営業活動する機能)
- 共有機能(社内の名刺情報の共有、社内の人脈の活用、迅速な営業提案を実現し、共有範囲を管理者が細かく設定できる機能)
- スキャナ利用機能(名刺をまとめて読み込むことが可能で、不要な工数を大幅に削減できる機能)
- データ修正機能(最短5分で、精度99%、名刺情報を補正し、迅速なマーケティング活動を支援する機能)
- 簡易SFA機能(商談情報やタスクを名刺に紐付けて作成することが可能で、名刺を社内で共有すれば、併せて商談情報・タスクを閲覧することもできる機能)
- セキュリティ機能(端末制限などセキュリティを両立し、サービスを利用することが可能な機能)
- 外部連携機能(様々な外部サービスと連携でき、社名や連絡先など、名刺情報を簡単に入力することが出来る機能)
- メルマガ配信機能(登録された名刺情報へ一括でメールを送れ、営業活動・マーケティング活動を効率化する機能)
- 人事情報配信機能(配信された異動情報を元に休眠顧客や既存顧客に再アプローチすることができ、営業機会の創出や受注率の向上が見込める機能)
- 多言語対応機能(英語・中国語を含めた、17ヶ国語に対応している)
③Wantedly People(ウォンテッドリー ピープル)
3つ目は、Wantedly People(ウォンテッドリー ピープル)です。
Wantedly People(ウォンテッドリーピープル)はWantedly社が提供している名刺管理アプリで、当然、iPhoneやAndroidにも対応しています。
また、Wantedly People(ウォンテッドリーピープル)はユーザー数が200万人を突破しており、非常に勢いの名刺管理アプリです。
特徴として、人工知能が名刺をリアルタイムで解析し、データ化してくれる点が挙げられます。
<Wantedly People(ウォンテッドリー ピープル)の料金体系>
以下が、Wantedly People(ウォンテッドリー ピープル)の料金は無料になっています。
※ダウンロード自体も利用料金も発生しません。
また、Wantedlyの他のアプリとの連携にも費用は発生しません。
<Wantedly People(ウォンテッドリー ピープル)の機能>
以下が、Wantedly People(ウォンテッドリー ピープル)の機能になります。
幅広い機能が実装されている点が特徴といえます。
- 人工知能が最大 10 枚の名刺をリアルタイムで解析、瞬時にデータ化。スキャンスナップとも連携。
- 読み込んだ名刺の持ち主が「Wantedly」上にプロフィールを登録している場合、そのプロフィール情報 を連絡先の情報へ同期。
- 一定時間で使用不可となるURL を利用した、オンライン上での名刺の貸し借り機能。
- 他のツールで管理している名刺データを CSV 形式で移行できるインポート機能。
- 氏名や企業名だけではなく、役職名、電話番号、メールアドレス、住所、メモからも検索が可能。
- PC 版から読み込んだ名刺の情報の閲覧/編集が可能。CSV ファイルでのデータエクスポートにも対応。
- 交換した名刺の情報をもとに“話題”を提供し、ビジネス上の人脈構築をサポートする機能。
④Ultima Blue(アルテマブルー)
4つ目は、Ultima Blue(アルテマブルー)になります。
Ultima Blue(アルテマブルー)はキヤノンエスキースシステム株式会社が提供する名刺管理アプリになります。
Ultima Blue(アルテマブルー)の特徴は、ビジネスの現場で役立つ充実した機能と柔軟な料金体系といった点になります。
また、2008年からサービスを提供しているため、幅広い業種の中小企業、大企業に導入されており、非常に安定感のあるサービスです。
<Ultima Blue(アルテマブルー)の料金>
以下が、Ultima Blue(アルテマブルー)の料金になります。
- 初期費用:ID数問わず0円
- 月額費用:2,500円/ ID(支払いはメールを送信した分だけで、利用できます。)
※1IDからご契約可能で、最低契約期間は12ヶ月になり、その後は申し出の翌月解約となります。
また、追加ストレージ(5,000枚毎/ID)に関しては、500円/月で利用でき、IP制限の費用はIP:50,000円/回(初期設定・追加設定の際に発生する費用)になります。
5ID以上のご契約の場合、無料で日経人事ウォッチProも利用できます。
<メール配信機能の料金>
送信メール数 | 料金 |
---|---|
1~5,000通 | 10,000円 |
~10,000通 | 20,000円 |
~30,000通 | 40,000円 |
~50,000通 | 50,000円 |
<CRM/SFAとの連携料金>
連携サービス/システム | 料金 |
---|---|
Microsoft Dynamics 365 (CRM)連携 | 個別に相談 |
Salesforce連携 | 個別に相談 |
kintone連携 | 個別ご相談 |
<Ultima Blue(アルテマブルー)の機能>
以下が、Ultima Blue(アルテマブルー)の主な機能になります。
- 名刺取り込み機能(スキャナー、スマホ、複合機から取り込み可能な機能)
- 名刺データ一括更新機能(相手先の社名、住所、電話番号などを一括で変更することが可能な機能)
- グルーピング機能(取引区分や業種といった組織共通でのグルーピング、任意のラベルやグループを作成できる機能)
⑤名刺バンク
5つ目は、名刺バンクです。
名刺バンクは、スマートフォン・タブレット・携帯電話など多様なデバイスに対応したクラウド型の名刺管理アプリです。
名刺バンクは、名刺情報をデータ化し、効率的な名刺整理、名刺管理を実現してくれ、いつでもどこでも、検索・参照・登録・更新が可能である名刺管理アプリです。
名刺バンクの名刺情報を企業内で共有することにより、営業活動の向上が図れ、導入企業の多くは、継続して、名刺バンクを利用しています。
<名刺バンクの料金>
以下が、名刺バンクの料金になります。
費用 | 初期費用 | 提出した見積依頼書に準じて、決定 |
---|---|---|
月額 | 提出した見積依頼書に準じて、決定 | |
追加オプション | 名刺データ人力OCR修正 40円/1枚 | |
その他 | 14日間無料トライアル有り |
このように、初期費用、月額費用は見積依頼書に準じて、決定されます。
<名刺バンクの機能>
以下が、名刺バンクの機能になります。
- 人物の相関図表示機能(人物相関図機能により、選択した名刺の人物相関図を表示し、人物相関を瞬時に可視化できる機能)
- 様々なデータ形式での出力(CSV、vCard形式で出力が可能で、顧客リストを作成し、ナーチャリング等マーケティングのプロセスにつなげることも可能)
- 多様なスマートデバイス対応(社内や外出先から、いつでもアクセスすることが可能)
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は『法人向けにおすすめの名刺管理アプリ5選 法人におすすめの名刺管理アプリはこれだ!』という記事のタイトルで、法人向けにおすすめの名刺管理アプリを5つ紹介しました。
法人向けにおすすめの名刺管理アプリはそれぞれで、料金も違えば、機能もそれぞれ異なります。
また、法人向けの名刺管理アプリの場合、PCのソフト版を別途で使用する場合は、別途の料金がかかったりしてしまうこともあります。
そのため、法人向けの名刺管理アプリをインストール・購入を考えている場合、自社の管理面、営業面、リスク面、金銭面、セキュリティ面などでどういった条件なら受け入れられるか、または受け入れられないのかを洗い出してから、法人向け名刺管理アプリの導入を決定することをおすすめします。