「中期経営計画」なんて・・・大企業、上場企業で作るものでしょ?と思う方も多いと思います。しかし、それは違います。中小企業だろうが、個人事業主だろうが「中期経営計画」は必要なのです。
私が作る「中期経営計画」というのはそれほど難しいものではない
「中期経営計画」というと、どうしても身構えてしまいますが、そんな大それたものは必要ありません。
「5年後までにどうなっていたいのか?」という目標を5年分決めるだけです。
具体的に私の場合は、創業が2013年10月で、執筆時点は2016年8月です。まだ、2年10カ月しか経過していないので、創業時の「中期経営計画」は進行中です。
創業時に作った「中期経営計画」
会社規模の目標
2018年:39歳:年商10億/社員3名 → (難易度が高いので今から仕込み中)
2017年:38歳:法人のオフィス化 → (クリアできそう)
2016年:37歳:社員の採用 → (クリアできそう)【執筆時点】
2015年:36歳:営業利益:1億円(個人収入込) → (クリア)
2014年:35歳:会社立上:営業利益:5000万円 → (クリア)
となんとも、1年1行で済んでしまうような中期経営計画です。
ここには書きませんが
「会社規模」以外にも
- 「事業のポジション」:○○で1位にになる
- 「投資による資産化」:不動産資産5000万円
- 「身に着けるべきスキル」:事業開発能力
- 「住まい」:月20万円の都内の高層マンションに住む
- 「プライベート」:中型バイクの免許取得
・・・
と、いろんな角度から「いつまでに何を実現するのか?」を5年分書いています。2016年の現在は2021年までの目標が決まっています。
これが私の使っている「中期経営計画」です。
「こんなの計画って呼べないでしょ?願望じゃないの?」
「こんなの中期経営計画とは言わないよ。」
という声が聞こえてきそうですが、願望で良いと思っています。
「いつまでに何を実現するのか?」が決まれば計画は決まる
例えば、今年の目標は「2016年:37歳:社員の採用」です。
今まで1人で仕事をしてきましたが、やはり1人でやれることには限界があるので、この目標を立てているのですが
今年のゴールが「社員の採用」ですから
それまでに
- 会社HPの作成
- 会社HPでの人材募集
- 無料の採用サイトへの掲載
をやって「試用期間3か月ぐらいで求人すれば良い」という実行プラン【プランA】が容易に立つのです。
実際にやってみている最中ですが
- 【3月ごろ】全然募集が来ない
- 【失敗の要因】会社の信用が低い。会社HPをそもそも認知してもらえない
- 【プランB】クラウド系の外注サイトで発注しながら、優秀な人をヘッドハンティングしよう。
- 【現在】いくつかパートナーとして外部の方に発注
- 【これもうまくいかない場合】
- 有料の転職サイトを活用する
- 有料の人材紹介会社を活用する
- 知り合いのツテを探す
- インターンを利用する
とプランB、C、D、E・・・と予備のプランをいっぱい持って順次投入していけば、目標は達成できるものなのです。
実行プランはある程度、柔軟にその時の状況に応じて決めれば良いのです。
重要なのは「いつまでに何を実現するのか?」という目標が決まっていることなんです。そのために5年分の目標設定をいろんな項目に分けて設定しているのです。
私の場合は「この目標を達成するためにはどう動けば良いか?」を毎週検討して、具体的な実行プランを策定・実行・調整し続けているのです。
「この目標を達成するためにはどう動けば良いか?」を常に考え続ければ、ある程度の答えは出てくるものです。
「5年後までにどうなっていたいのか?」はどうやって決めるのか?
適当に決めます。
市場分析もしません。
競合分析もしません。
大企業であれば、市場の成長性や市場シェアは非常に重要な問題になります。数百億、数千億の世界になれば、市場の大小、市場の変動に会社の売上が大きく左右されるからです。
しかし、中小企業の数億円レベルの売上であれば、落ち目の市場であろうが、競合がたくさんいるレッドオーシャンであろうが、あんまり関係ありません。
経営者が「こうなっていたら楽しいだろうな。」というぐらいのノリで決めてしまって良いのです。
だいたい、私の場合も
- 2015年:36歳:営業利益:1億円(個人収入込)
という目標を会社を設立する前に作っているのです。
これも「年収1億円あったらいいなぁ。」ぐらいで決めています。この時点ではビジネスモデルも、こんなことやろうかなぐらいしか決まっていなかったのです。それでも達成はできました。
今は、同じようなノリで決めてしまったこの目標に苦しめられています。
- 2018年:39歳:年商10億/社員3名
毎日、「どうやって3年後に年商10億にするのか?」を考えています。
それでも、目標が決まっていさえすれば、現時点では3分の1にも満たない売上ですが、達成できると思っています。また、3年後ですので時間的な余裕もあります。5年分の目標があれば「今何をすべきか」は逆算することで決められるのです。
「いつまでに何を実現するのか?」を決めていない中小企業の経営者が多い
仕事でお会いする中小企業の経営者の方に多いのが
「やりたいことはあるが、なかなか本業が忙しくてできない。」
という経営者です。
なんのことはない「いつまでに何を実現するのか?」の計画がないのです。
計画がなければ、それが実現することはありません。
計画で重要なのは定量的な数字です。
- 「いつ」という期限
- 「どのくらい」という目標値
がセットで決まっている計画を持っていない中小企業の経営者が多すぎるのです。
「中期経営計画」を決めるときには期限と目標値を具体的にしましょう。
まとめ
中小企業の経営者でも、5年後までの目標設定が必要です。
目標さえはっきりしていれば、達成のための具体的なプランはいくらでも出てくるからです。失敗しても、プランB、C、D、E・・・と代替プランで実現が可能なのです。目標がなければ実現することもないのです。
中小企業の経営者には「いつまでに何を実現するのか?」を箇条書きでも良いから5年分具体的に決めることをおすすめします。