ここ数年、facebookなどのSNS疲れを反映してか、クローズドSNSサービスが登場してきています。「Pairy」、「Couples」などのカップル向け、「Path」(現在は、サービスを終了しています)、などの少人数の友達向け、「Famm」、「wellnote」などの家族向けなど、様々なニーズをうまくとらえて有名になったサービスもありますよね。
クローズドSNSは、Webマーケティング業界やスタートアップ界隈でも注目されている潮流の一つでもありますが、最近どのようなサービスが登場したのでしょうか?今回は2015年上半期に始動、または本格展開したクローズドSNSサービスを調べてみました。
1.Flat
同じ会社の社員同士で気軽に雑談できる匿名性のSNSアプリ。メールアドレスをキーにして登録することで、同じ会社の社員のみ入れる“ルーム”内で自由にコミュニケーションできます。GMOインターネット、KDDI、LINE、ソフトバンクグループ、KADOKAWA、NTTドコモなど、錚々たる企業で導入実績があります。
利用料金:無料
運営会社:ディー・エヌ・エー
2.Facebook at work
facebookの仕事向けSNS。facebookユーザーが、アカウントをそのまま仕事用に使え、上司や同僚とのコミュニケーションがはかれるようになります。個人で使っているfacebookのインフラを使えるのが強みですかね。使用するには、勤務先が事前に仕事用アカウントを作成する必要があります。
https://www.facebook.com/help/work
https://itunes.apple.com/jp/app/facebook-at-work/id944921229?mt=8(アプリ)
利用料金:無料
運営会社:facebook
3.みてね
ミクシィ創業者の笠原健治さんが、長女が生まれたのをきっかけとして、一プロデューサーとして開発したクローズドSNS。子どもの写真や動画を家族だけで簡単に共有するアプリ。子供を軸に父母や祖父などの親族だけでの利用を想定しており、まずは、ユーザー拡大に注力とのことです。
https://mitene.us/
利用料金:無料
運営会社:ミクシィ
4.「Lifull FaM(ライフル ファム)」
「パパとママでチームになろう」をコンセプトに子育てを家族でシェアするのに便利なSNS。子どもの写真・スケジュールの共有や夫婦間でのコミュニケーションができます。社長の秋庭麻衣さん自身も子育て中で、そこから得た知見などがサービスに反映されているのでしょうかね。
http://lifull-fam.com/
利用料金:無料
運営:Lifull FaM(「HOME’S(ホームズ)」などを運営するネクストの子会社)
5.クラスティング
全世界60ヶ国170万名、日本でも既に約3万名が利用中の教育用SNSが2015年本格展開。ソフトバンクも出資しているそうです。教師・学生・保護者が参加でき、参加者全員にクラスのお知らせを伝えることが出来たり、授業資料を共有したり、教育と関連する内容を相互交流することが出来ます。
https://www.classting.com/
利用料金:無料
運営会社:Classting
6.ストーリーパーク
ストーリーパークは、ニュージーランドで開発された教育SNSサービス。現在登録者数は世界で5万人を超えるそうです。学校と家庭との情報共有だけでなく、子供の成長も併せて記録が出来るのが特徴です。
http://www.storypark.jp/
料金:登録児童1人につき月額100円(1年契約)※月契約の場合は、児童1人につき月額130円
運営:ストーリーパークジャパン(総代理店:株式会社グローバルパートナーズ)
7.wellnoteスクール
家族向けのクローズドSNS「wellnote」を提供するウェルスタイル社が、保育園・幼稚園・塾などの教育施設と家族との情報共有などを目的として開発したのが、「wellnoteスクール」。乳幼児や児童の園での様子などを配信してくれます。
https://school.wellnote.jp/
利用料金:お試しプラン 無料、ライトプラン月額20,000円/1施設、スタンダードプラン月額30,000円/1施設
運営:ウェルスタイル
8.「DaisyCircle(デイジーサークル)」(無料トライアル)
介護に特化した新しい形のクローズドSNS。親などの被介護者を介護するスタッフと遠方に住む家族がコミュニケーションできます。7月7日より無料トライアル開始。
http://www.casio.co.jp/release/2015/0629_daisycircle/
利用料金:未定
運営:カシオ計算機
まとめ
いかがだったでしょうか?運営企業が明記されていないものなどは省きましたので、まだまだたくさんあると思いますが、主なサービスを取り上げてみました。
ここ最近のクローズドSNSは、それぞれのライフイベント(子育て、教育、介護など)に対してアプローチをしている企業が多いですね。ある意味手堅い需要を取り込む意図があるような印象を受けます。「ずっとじゃないけど、一定期間あると、とても嬉しい」がキーワードですかね。
こうやってみていくと、まだまだざまざまなアプローチでサービスが立ち上がりそうですね。スタートアップ企業でなく、企業内で既に運用しているSNSをサービスとして切り出すなどの動きもあるかもしれません。今後も動向に注目です。