はじめに
資格はしょせん資格。とりわけマーケティングにおいては最近研究され始めたといってもよく、他の学問のように実践できるメソッドとして、こうすれば物が良く売れる「黄金パターン」が確立されているわけではありません。
またマーケティングという分野の中には、経済学、社会学、心理学、統計学、その他人文科学などが広く取りいれられており、「マーケティング=○○」といったように○○の中に当てはまる的確な言葉が存在しません。
そうした事情から、マーケティングに関する資格が複数乱立し、取得を目指す側を惑わす要因になっているほか、資格を取ったからと言ってそれが仕事の場で活かせるかどうかはまた別の話、というケースも多いのです。
まずはマーケティングを取り巻く背景を認識していただき、その上で自分に当てはまる資格を探してみるのもいいかもしれません。
このコラムではそのお手伝いができるよう、厳選資格・学習を7つご紹介します。
1.Webアナリスト検定
WEBで商売するなら、WEBを正しく「見る目」が必要です。
逆に言えば、サイトを正しく判断し、分析し、改善点を見つけ、最善の改善策を策定する。
このフロー血肉と化しておけば、どんなウェブサイトでも応用が利き、マーケティング担当者としてのリーチの広さを実現できます。
このWebアナリスト検定は、サイトに関する分析力について、リアルタイムのウェブ業界を反映した資格なので、資格が時代遅れというわけではありません。オウンドメディア、アーンドメディアの分野も網羅しているところにその片鱗がみえます。
一般社団法人日本Webソリューションデザイン協会
費用;26,400円(税込)・(講座・試験・テキスト込)
2.Google Partner認定試験
※Google Partners は Google 広告に移行しました
アドワーズはWEB集客の軸となり得る存在であることは言うまでもありません。しかしただ「広告が打てるだけ」のツールとしてしか機能を使えていない方も多いのではないでしょうか。
バカとツールは活用しだい、広告掲載の効率化、掲載テクニック、広告とサイトとの関連性、広告の品質に関する知識広告分析と改善、最適化まで、実にやることとできることはたくさんあります。
一度じっくり時間を取って勉強し、返す刀で資格も一気に取ってしまいましょう。
Google Academy for Ads
3.ネットショップ検定
ネットショップ検定は、EC業界でビジネスを行ううえで、必要な知識や技能を学ぶことが出来る資格です。
ネットショップ検定に合格すると「ネットショップ実務士」として認定されます。Yahoo!JAPAN、DeNA、ヨドバシカメラ、NTTラーニングシステムズ、Oisixなどの有名企業も協力しています。
EC業界関係者・志望者はもちろんのこと、Webマーケティングやサイト運営を業務としている人にとっても参考になるノウハウが詰まっていますので、試験テキストだけでも一読の価値アリです。
一般財団法人ネットショップ能力認定機構
費用:ネットショップ検定レベル1 7,000円(税込)/レベル2 7,500円(税込)
【公式テキスト】ネットショップ検定
4.Webライター技能士検定
コミュニケーションの半分は文字でやりとりするとすれば、文章を書く力は文字の生まれた大昔から、われわれがすでに灰になっている未来まで、普遍的なものであると判断できます。
書く力は伝える力になり、価値を生み出します。
それだけに、文字を介するコミュニケーションを行うウェブサイトにかかわる人間として、ライティング力をつけることは必須の課題です。
Webライター技能士検定では、日本語力、WEBライティングのスキル、コピー・メールライティングなども含め、あなたの書く力がどれほどのレベルに到達しているかを判定してくれます。
一般社団法人日本WEBライティング協会(JWWA)
費用;13,500円(税込)・(公式テキスト付き)
5.Internet Marketing Analyst検定(IMA検)
実務において、とりわけWEB業界においては、インターネットを使わない場面はすでにないでしょう。
必ずと言っていいほど、タスクに取り係る前や調べ物をするときはネットの検索機能を使い、ネットに落ちている様々な情報を広い、また再利用して使うことになります。
このInternet Marketing Analyst検定とは、インターネットで誰でもアクセスできる情報に対し、ネットで自分の探し物を的確に探し、それをどう生かして仮説を立てるか、といったフローを確立するスキルについて規定してくれます。
またネットでの集客方法、分析、課題抽出、広告配信、レポーティングなど、WEBマーケティングに必要なスキルがあるかを判別してくれる、そんな検定であり、e-ラーニングとなっています。
クラウドマネージメント協会
費用;受講・受検料 /18,000円認定料/5,500円(税込)
6.Webスク、WebCamp
最近はマーケターといえども、Webデザインやプログラムの知識は必須です。デザイナーやプログラマーと同じチームで動く以上、彼らの意見を理解する土台を作ることがプロジェクトの成功に繋がる確率を高めます。
Webスク、Webcampは、「一か月で一生分。価値あるスキルを身に付ける」をコピーに、最短で最低限webデザインやプログラミングを学ぶことが出来ます。単なるオンラインスクールではなく、リアルの講義と組み合わせた学習形態で理解が深まります。
無料体験レッスンもあります。
【Webスク、Webcamp】公式サイト
費用:140,800円〜(分割応相談)
7.CodeCamp
プログラミング知識の有無は、開発判断やマネジメントにおいて大きく差がつく要因にもなり得るので、マーケターといえども、どこかで身に付けておいたほうがよいでしょう。
Codecampは、現役のプログラマーが教師となって、オンライン上でいつでもどこからでも学習ができるのが嬉しいサービスです。既に8000人以上が受講し、企業の研修としてもリクルートなど80社が導入しています。
何から学んだらいいか分からない初心者にも無料体験レッスンがあるので安心して受講が出来ます。
~約8,000名の受講生と80社以上の導入実績~ 現役エンジニアのオンライン家庭教師CodeCamp
費用:スタンダードコース¥140,800円 分割アリ
まとめ
今回は挙げなかったものの、インターネットでの商品やサービスの取引が増えていく中で、MBAもこれからのWEBマーケティングに有効かつ必要な資格となってくるでしょう。
資格は生かしてナンボ、何に役に立つかわからない資格取得のために時間とお金を無駄にするなら、取得資格を絞って価値のある資格を短期間で取得したほうが絶対にいいですよ。