WEBで広告を出そうと考えた時に、恐らくはじめに挙がる候補の一つがリスティング広告ではないでしょうか。でもリスティング広告って一体何?という人のために、今回はリスティングの特徴と、そのメリット・デメリットについて特徴的なポイントをそれぞれ3つずつ挙げましたので、リスティング広告を出す際の参考にしてみてください。
そもそもリスティング広告とは?
Yahoo!やGoogleなどで検索をした際、「広告」というアイコンが表示されたリンクを目にすることがあると思います(昔は「スポンサーサイト」と表記されていました)。これがリスティング広告です。検索キーワードに応じて広告を出せるのが特徴で、WEB広告の代表格とされています。
リスティング広告のメリット
広告費用を押さえることができる
リスティング広告の大きな特徴の一つがクリック課金。クリック課金とはクリックされた分だけ課金されるという、いわば成果報酬型に近い課金制度です。クリックしたユーザーが商品購入や資料請求をするなど、企業にとってのコンバージョンに至るかはわかりませんが、訪問数を上げることができます。
でも予算以上にクリックされた場合が怖い…と思われるかもしれませんが、そんな場合は予算設定機能を利用すればOK。1日あたりや1カ月あたりの予算を設定しておけば、予算に達したキーワードの広告は表示されません。
またリスティング広告はキーワードごとに広告を表示する制度ですが、キーワードごとの単価は入札で決まります。検索数が多いほど入札単価は高くなりますが、他方ニッチなものや、キーワードを工夫して広告を出稿すれば、広告費用を安く抑えることもできます。
ターゲットを細かく設定できる
検索キーワードごとに広告が出せるので、クリックしてほしいユーザーを細かく設定できるのがリスティング広告のポイントの一つ。例えばクールビズ商品のリスティング広告を出す場合、「クールビズ」でキーワードを購入すれば、クールビズという言葉を検索した人の目に、御社のリスティング広告が表示されます。
また複数のワードを組み合わせて購入することもできますので、「スーツ 夏」や「涼しい 服」など、ターゲットが検索しそうな言葉で広告を購入することもひとつの方法です。複数ワードになると購入単価も下がる傾向にありますので、広告出稿主としてはうれしい限りではないでしょうか。
検索露出が高い
リスティング広告最大のポイントの一つは、何と言っても検索表示位置が高いということです。
検索エンジンの表示順位は、各検索エンジンのアルゴリズムによって決まります。アルゴリズムとはいわば算法・手法のことですが、厄介なことにこのアルゴリズムは不定期に内容が変更され、またその内容は公開されていません。昨日まで1位のサイトが次の日には5位に下がる、ひどい時には2ページ目以降に表示されるようになることも珍しくありません。
皆さんもご経験かと思いますが、検索結果の2ページ目以降はほとんど見ませんよね。これだとせっかくサイトやランディングページを設けても、訪問数が増えません。
こうしたアルゴリズムをいわば無視して、検索キーワードに合わせて常に上位に表示してくれるのがリスティング広告です。常に目につくところに表示されるので、自然とクリック率も高くなります。
リスティング広告のデメリット
定期的な管理・メンテナンスが必要
いいことづくめのように見えるリスティング広告ですが、もちろんデメリットもあります。特に管理面でのデメリットとして挙げられるのが、定期的な出稿内容のメンテナンスが必要だという点です。
前述のとおり、キーワードは入札形式です。検索数の多いキーワードは単価が跳ね上がってしまうため、高いものでは1クリック数千円というものも。予算設定をメンテナンスしておかないと、あっという間に予算オーバーになってしまいます。また予算設定していても、知らぬ間に単価が上がっていれば、1日数回の表示で予算がなくなってしまうことも考えられます。
複数ワードで購入すればその分単価も安くなりますが、他方ターゲット層が狭まるので、そもそも表示機会が少なくなる可能性も。
またキーワードによっては御社の商品とマッチングしないものも出てくるでしょう。
クリック数は多いのになかなかコンバージョンに結びつかないとなれば、広告費は高いと言わざるを得ません。
もっと効果的に広告を出せるキーワードがないかなど、定期的なメンテナンスが必要になるところは、忙しいWEB担当者にとってデメリットと言ってよいでしょう。
明らかに広告とわかってしまう
前述した通り、リスティング広告のリンクには「広告」というアイコンが表示されます。
広告はあまりクリックしたくないと考えているユーザーも多いので、クリック率自体が下がってしまう可能性があります。
ランディングページとの整合性を取る必要がある
意外と多いのが、ランディングページと広告の整合性が取れていないという事例です。
安易にランディングページを設定してしまうと、広告内容とランディングページの内容に齟齬ができてしまうことが。ユーザーはこうした齟齬にとても敏感です。「広告と何か違う」と感じると、すぐにページから離脱してしまいます。
リスティング広告のメンテナンスの際は、ランディングページとの整合性が取れているかもしっかり確認しておきましょう。
比較的簡単に出せる分、手間もかかるリスティング広告。ぜひ上手に付き合って、最適な効果を出してください。
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