3分あれば理解できる!グロースハックとその事例

SHARE

グロースハックとは自社のサービスや製品のデータを集めて現状を把握しながら、今後さらに気に入ってもらう為の方法を思考し、それを実行し続けることです。例をあげて見てみましょう。
あなたはAというサービスをWEBサイト上で扱っています。Aを広く知ってもらいたい、会員数をもっと獲得したいと思ったときに何をしますか?広告や宣伝、サービスへの付加価値とAに今すぐ使えることを考えてしまいがちではないでしょうか?
グロースハックでは、Aを様々な観点から捉えながら、試行錯誤を続けて、よいところを伸ばしていきます。それでは、あなたの中のAを思い浮かべながら読んでみてください。
 

Aに関するデータを集めAの現状を理解する

Aは今どのような状況にあるか、まずはそれを確認してみましょう。現在の会員数、月ごとの登録者数の変化、サイトへのアクセス数、Aに関する問い合わせの数や内容、会員の感想など、とにかくAに関するデータを集め、Aが現在どのような立ち位置にあるかをたくさん知りましょう。
データが集まったら、種類別に分けておくと良いでしょう。それぞれのデータがすぐに確認できるとグロースハックを行う際にスムーズになりますし、また、一通りの行動を行った際に、簡単に書き換えられるようにすれば、後が楽になり便利でしょう。
 

Aの開発工程を振り返る

先ほど調べたデータの中から、Aの好評な点やアピールポイントに着目しましょう。それを、開発や製造の分野から見て、できることを考え実行していきます。考える際には、「良いところをさらに良くする」と思ってみてください。
例えば、「Aは見やすくて分かりやすい」という好評な点がありましたら、さらに使いやすくなるよう取り組んでみてください。サービスの長所を伸ばせるよう、実際に手を加えていくのです。
 

Aの長所が伸ばせたか検証してみる

では、実際に「以前より分かりやすくなった」としましょう。そして、そのバージョンをリリースしてみてください。もしくは、βテストとして公表してみましょう。するとユーザー側は、実際に使いますから、それについての感想が頂けます。これによって、きちんと「速くなったか」検証ができますね。こちらは社内検証でもよいでしょう。
「実際の場面で使う人がAを利用し、どうなったか・どう感じたか」これについて分かるよう、取り組んでおきましょう。アンケートサービスやメールフォームの設置、利用後にメール案内にて告知する、方法はたくさんありますが、ユーザーが自社に向けて、感想などを手間なく送れるよう手配をしておくことが望ましいでしょう。
 

Aを改善する

検証することによって、今度は改善点が見えてくるでしょう。そうしましたら、その点について拾い上げ、改善に向けての行動をしてみてください。この場合も「良いところに注目」して改善を行ってください。できるだけ、「さらに良いサービスになるように」と考えていくのです。
そもそも改善点は、「直すことでさらに良くなる」というポイントですが、グロースハックを行う際は、より「良好にしていくには」という意識を強めて改善に取り組むとよいでしょう。意識をしっかり保つことで、一連のフローを行って循環させていく際に、ブレが生じることを防げます。
 

グロースハック事例のおさらい

それではここでもう一度、一連のフローを簡単に振り返ってみましょう。

  • サービスの現状を把握するために、あらゆる点についてデータを収集する
  • 製造や開発の工程において、実際に良くなる行動を起こす
  • できあがったサービスが、「良くなったかどうか」検証をする
  • 検証結果に基づいて改善点を洗い出し、それについて行動をしていく

流れはこのようになり、工程を繰り返していくことが求められます。
ではここから、いくつかポイントをみていきましょう。
 
 

なぜ「良いところに着目するのか」

ひとつは、「良いところ」を伸ばすことで、「プラスに働くフィールド」をさらに広げる効果を与えます。プラスのポイントを育てることは、ユーザーへメリットを提供すること、好感触を与えることに繋がりますし、ここをしっかりと育てることで、将来への種まきになります。
それと、プラスのポイントが存在することは、「サービスの展開に役立つきっかけ」になります。展開するベース(=長所)を作ることで、改善を行っている間など、放置する状況になってしまってもサービスが生き続けるのです。プロモーションなども並行している場合がほとんどですから、「知ってもらえる、リピーターが獲得できる」その土台になってくれます。
また、プロモーションにおいても、サービスの長所である「アピールポイント」を明確に示すことができるので便利でしょう。今以上にサービスを知ってもらう・会員数を増加させる、これらの目的を果たすためには、サービスへ引き込む導線を作る際に、はっきりとした「メリット」「サービスの内容」「インパクトなど独自の個性」を示せることが重要になります。この点をクリアできるのは、大きなメリットです。
もうひとつは、「問題点に着目する」ことでデメリットが存在することです。改善点と問題点の違いは、「考えたときにポジティブに思うかネガティブに思うか」です。問題点として注目するほど、それを直すための方法を考えることに時間やコストをかけてしまいますし、意識自体もネガティブになっていきます。
つまり、問題点といった認識を行うことで、Aの短所について着目するようになっていくのです。そうしますと精神的に落ち込んでいきますし、自身の思考の幅が閉じてしまったり、脳を疲れさせたりしてしまいます。
グロースハックに取り組む人が落ち込めば、Aに関しての良いところが見えづらくなったり、伸ばす方法について考えにくくなったりしてしまいます。また、チームや各部門間でこれについて共通認識を行った場合は、この「マイナス意識」が伝達してしまいます。そうすると、グロースハックを行う際に良くない影響を与えてしまいますから、なるべく避けたいところです。
 
 

うまくいかなくても続ける

グロースハックを行ってみたがうまくいかなかった、そうであっても諦めずに続けてみてください。グロースハックのもう一つのポイントは、「続ける」ことです。企業などでグロースハックが行われる際、100回のうち1回うまくいけばいいと言われているくらいです。プラスのポイントを残しながらも、そのポイント自体を増やす、ポイントではなく拡大してエリアにし大きなアピールポイントと成す、そのために続けるのです。
また、成功した場合は、さらにそこから新たなグロースハックを行えます。小さなことからでよいので成功の芽を増やし、どんどんと大きな成功に繋げていきましょう。これを可能にするのがグロースハックです。
 
 

まとめ

グロースハックという言葉だけですとどういうことなのか、何をすればいいのか、なかなか分かりにくいところがありますが、ポイントを掴めば、明日からできることは多いでしょう。また、この意識を取り入れることは、自社や外部スタッフにおいても、良い影響を与えます。
「状況を把握し、開発・検証・改善を一連の流れで行い、循環する」、うまくいかなくても「続けていく」、成功した箇所はより展開するようさらにグロースハックを行う、これらを心がけ、継続して行動することで、サービスを成功へと導き、会員数の増加などにつながります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です