法人向けの名刺管理アプリは会社が導入してくれるため、個人はどの名刺管理アプリを選べばいいかを考える必要はありませんが、一方で、個人向けの名刺管理アプリに関しては、どの名刺管理アプリを選ぶべきかを考える必要があります。
しかし、多くのビジネスパーソンはなかなか、どの名刺管理アプリを選ぶべきかを決めかねているようです。
そのため、今回は、『【個人向け】簡単に導入できる名刺管理アプリ比較。どこの名刺管理アプリを導入すべきか?』という記事のタイトルで、個人向けでおすすめの名刺管理アプリを紹介、解説します。
【個人向け】簡単に導入できる名刺管理アプリサービス比較。どこの名刺管理アプリを導入すべきか?
今回は、個人向けにおすすめの名刺管理アプリを5つ紹介し、解説、検証していきます。
今回紹介する個人向け名刺管理アプリは以下の5つになります。
- Eight(エイト)
- Wantedly People(ウォンテッドリー ピープル)
- WorldCard Mobile(ワールドカードモバイル)
- メイシー
- Cardful(カードフル)
①Eight(エイト)
まず、1つ目は、Eight(エイト)です。
Eight(エイト)は、Sansan社が提供する名刺管理アプリで、ユーザー数はすでに、200万人を超えていおり、個人向け名刺管理アプリとしてトップクラスのサービスです。
また、Sansan社は、法人向けの名刺管理アプリとして『Sansan』を運営、提供しているため、Eight(エイト)を利用しているユーザーは『Sansan』を利用していることが多いそうです。
Eight(エイト)は、他の名刺管理アプリと比べて、以下の3つの特徴があります。
まず、1つ目は、名刺を撮るだけで正確にデータ化できる点です。
Eight(エイト)は、名刺の高度な読み取り技術と手入力を組み合わせた、速く正確なデータ化に定評があり、入力工程での正確性は業界随一です。
2つ目は、ビジネスに特化したプロフィールを作れることです。
Eight(エイト)の場合、基本情報は名刺から取得でき、顔写真や仕事内容など、名刺に載っていない情報まで登録できます。
また、公開設定は各項目ごとに選べるので、安心して利用できます。
3つ目は、セキュリティ面です。
Eightを運営するSansan社は、すでに6,000社を超える企業に名刺管理サービスを提供しており、プライバシーマークも取得しています。
そのため、’審査の厳しい法人でも利用できる基準のセキュリティレベルを保っており、信頼のおけるサービスと言えます。
<Eight(エイト)の概要>
以下が、Eight(エイト)の概要になります。
- 販売元:Sansan社
- サイズ:158.6MB
- iOS 10.0以降。iPhone、iPad、およびiPod touchに対応、Androidに対応。
- 言語:日本語、英語
- 価格:無料、App内課金有り(Eightプレミアム:¥480、Eightプレミアム:¥4,800)
<Eight(エイト)の機能・特徴>
以下が、Eight(エイト)の機能・特徴になります。
Eight(無料版) | Eightプレミアム(有料版) |
---|---|
無料 | 月額480円または年額4,800円 |
PCでも使える | PCでも使える |
名刺データ化枚数、無制限 | 名刺データ化枚数、無制限 |
クラウド保存容量・期間、無制限 | クラウド保存容量・期間、無制限 |
名刺のおもて面に記載された4項目(+ベストエフォート)をデータ入力 | 名刺のおもて面・うら面に記載された全項目をデータ入力 |
× | 最優先でスピーディーにデータ入力 |
× | 名刺データのダウンロード(※2) |
× | お礼メール |
× | 連絡先アプリと連携 |
× | PFU社製スキャナー「ScanSnap」連携用ソフトウェア「PC用 Eight scan β版」の利用 |
②Wantedly People(ウォンテッドリー ピープル)
2つ目は、Wantedly People(ウォンテッドリー ピープル)になります。
Wantedly People(ウォンテッドリー ピープル)はWantedly社が提供するサービスで、ユーザー数が150万人を誇る名刺管理アプリです。
Wantedly People(ウォンテッドリー ピープル)の特徴は、人工知能が複数の名刺をリアルタイムで解析、即時データ化できる点で、UI/UXの高さには、定評があります。
また、導入、インストールは無料である点も魅力の1つです。
<Wantedly People(ウォンテッドリー ピープル)の概要>
以下が、Wantedly People(ウォンテッドリー ピープル)の概要になります。
- 販売元:WANTEDLY社
- サイズ:180.5MB
- 互換性 :iOS 10.0以降。iPhone、iPad、およびiPod touchに対応。
- 言語 :日本語、簡体字中国語、繁体字中国語、英語
- 価格:無料
<Wantedly People(ウォンテッドリー ピープル)の機能・特徴>
以下が、Wantedly People(ウォンテッドリー ピープル)の機能になります。
幅広い機能が実装されている点が特徴といえます。
- 人工知能が最大 10 枚の名刺をリアルタイムで解析、瞬時にデータ化。スキャンスナップとも連携。
- 読み込んだ名刺の持ち主が「Wantedly」上にプロフィールを登録している場合、そのプロフィール情報 を連絡先の情報へ同期。
- 一定時間で使用不可となるURL を利用した、オンライン上での名刺の貸し借り機能。
- 他のツールで管理している名刺データを CSV 形式で移行できるインポート機能。
- 氏名や企業名だけではなく、役職名、電話番号、メールアドレス、住所、メモからも検索が可能。
- PC 版から読み込んだ名刺の情報の閲覧/編集が可能。CSV ファイルでのデータエクスポートにも対応。
- 交換した名刺の情報をもとに“話題”を提供し、ビジネス上の人脈構築をサポートする機能。
③WorldCard Mobile(ワールドカードモバイル)
3つ目はWorldCard Mobile(ワールドカードモバイル)です。
WorldCard Mobile(ワールドカードモバイル)は非常にグローバルな名刺管理アプリになります。
実際、世界中(194ヶ国)のアプリのビジネスカテゴリランキングでTOP10に入った実績を持っています。
また、WorldCard Mobile(ワールドカードモバイル)の利用者は、グローバル有名なモバイルフォンブランドのHTCや専門CRM業者のJustsystemsなどが採用しており、全世界にユーザー数は2000万以上がいるそうです。
他の名刺管理アプリと比べて、多言語に対応しているのも特徴です。
<WorldCard Mobile(ワールドカードモバイル)の概要>
以下が、WorldCard Mobile(ワールドカードモバイル)の概要になります。
- 販売元:Penpower社
- サイズ:74.2MB
- 互換性 :iOS 9.0以降。iPhone、iPad、およびiPod touchに対応、Androidに対応。
- 対応言語 :日本語、イタリア語、オランダ語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語、簡体字中国語、繁体字中国語、英語、韓国語
- 価格:¥840
<WorldCard Mobile(ワールドカードモバイル)の機能・特徴>
以下が、WorldCard Mobile(ワールドカードモバイル)の機能・特徴になります。
-
iPhone/Android/Windows/Mac のクラウド連携あり(iPhone / Android / Windows / Mac のソフトウェアライセンスをパッケージ化して、連携)
-
マルチ言語認識機能(世界的に最高クラスの精度と定評のPenpower社の文字認識(OCR)エンジン搭載しており、モバイル版(日本語版)では、日英中韓全5カ国語を認識、英語版では欧米言語の20ヶ国語を認識可能)
-
編集・検索インターフェイスにおけるインデックス機能(タップ操作だけで大半の名刺データの修正が終わり、人名・社名のそれぞれに、日本語50音順とアルファベット順2通りのインデックスで装備可能)
-
名刺データ整理・活用機能(名刺のそれぞれに複数のグループ分け、ツリー構造で仕分け、スキャンした名刺のグループ化が可能)
-
実用的なエクスポート機能(名刺情報を様々なデータ形式に変換し、iTunesやEメール添付、Dropbox等へエクスポート可能)
-
画像認識整理機能(デジタルカメラ、スマホなどから名刺画像データをインポートし、認識が可能)
-
検索機能(任意のキーワード(フリーワード)による全文検索機能あり)
-
データベースのセキュリティ機能(パスワードロックにより、データベースを外部からの承認されないアクセスから保護可能)
-
地図表示機能(Google地図との連携で、名刺に記載されている世界中の住所がスクリーンに表示が可能)
- 名刺情報の活用機能(名刺を交換したら、スマートフォンで即座にデータ化し活用可能で、電話発信、メール送信、ルート検索、WEBサイト表示など、豊富な活用機能あり。また、名前またはメールアドレスから Facebook、Twitter、LinkedIn のSNS検索機能あり。)
④メイシー
4つ目は、メイシーになります。
メイシーは、株式会社もぐらが提供している名刺管理アプリになります。
メイシーの特徴の1つ目として、スマホ、PC上でも同じようなインターフェースであるため、両方とも使いやすい点が挙げられます。
メイシーは、PCサイト上でデモ画面を見ることができ、また、使用感の良さには定評があります。
そのため、あまりスマホを利用しない方でも簡単に利用することができます。
2つ目として、便利な名刺データの入力代行サービスがある点が挙げられます。
追加料金が必要ではありますが、メイシーは、名刺を郵送するとオペレーターが名刺データの入力を代わりに行ってくれるサービスがあります。
忙しくて入力時間が取れないという方には、非常に良いサービスで、非常に人気のある追加サービスです。
名刺のデータ入力はスキャンと合せて35円/件となっています。
<メイシーの概要>
以下が、メイシーの概要になります。
- 販売元:MOGURA社
- サイズ:8MB
- iOS 9.0以降。iPhone、iPad、およびiPod touchに対応。
- 言語:日本語、英語
- 価格:無料
<メイシーの機能・特徴>
以下が、メイシーの機能・特徴になります。
- 名刺検索機能(氏名、会社名、役職、住所、メールアドレス、URL、メモなどから名刺を簡単に検索することが可能)
- 従業員名刺検索機能(会社、組織でメイシーを利用しているスタッフ、従業員全員の名刺情報から一括で検索することが可能)
- ラベル機能(名刺に自由に社長や顧客、取引先などのラベルや、プロジェクトごとのラベルをつけて、あるラベルをつけた名刺データだけを一覧することが可能)
- 名寄せ機能(同一氏名の名刺をリストアップし、同一人物である場合には一つのデータにまとめることが可能)
- 名刺詳細表示(名刺画像や名刺データを自分で変更したい場合、詳細表示画面からいつでも自分自身のデータの修正が可能)
- 非表示機能(名刺情報がいらなくなった方の名刺を非表示にすることが可能)
- 並び替え機能(会社名・名前のフリガナで表示順を並び替えすることが可能)
- 部署設定機能(ユーザーに部署を設定して、部署ごとに名刺の検索を行うことが可能)
- 閲覧制限機能(部署やユーザーに閲覧制限を設定すると、他のユーザーから名刺を検索できなくすることが可能)
⑤Cardful(カードフル)
5つ目は、Cardful(カードフル)です。
Cardful(カードフル)は、Evernoteとの双方向に情報編集が可能な、iPhone向け名刺管理アプリです。
Cardful(カードフル)の名刺データはすべてクラウドサービスのEvernoteに自動でアップロードできるので、数千枚規模の名刺画像を登録しても大丈夫です。
iPhoneの容量や速度の低下を気にせず活用できる点は非常に魅力的ですが、一方で、Androidには対応していない点には、注意が必要です。
<Cardful(カードフル)の概要>
以下が、Cardful(カードフル)の概要になります。
- 販売元:SOURCENEXT CORPORATION社
- サイズ:15.4MB
- 互換性 :iOS 5.0以降。iPhone、iPad、およびiPod touchに対応。
- 言語 :日本語、英語
- 価格:無料(App内課金有りで、登録枚数の制限解除の場合:¥1,400)
<Cardful(カードフル)の機能・特徴>
以下が、Cardful(カードフル)の機能・特徴になります。
EvernoteのみとEvernote+Cardfulでは、以下のように異なります。
Evernoteのみ | Evernoteのみ | Evernote+Cardful | |
名刺の追加 | 写真を撮って登録 | ○ | ○ |
スキャナから連続登録 | ○ | ○ | |
画像処理 | トリミング | × | ○ |
台形補正 | × | ○ | |
明るさ補正 | × | ○ | |
画像の回転 | × | ○ | |
モノクロ化 | × | ○ | |
情報のテキスト化(OCR) | × | ○ | |
情報の編集 | パソコンから情報編集 | ○ | ○ |
スマホから情報編集 | ○ | ○ | |
連続OCR処理 | × | ○ | |
表示 | 一覧表示 | ○ | ○ |
画像サムネイル表示 | ○ | ○ | |
名刺専用サムネイル表示 | × | ○ | |
検索範囲 | タグ | ○ | ○ |
メモ | ○ | ○ | |
画像内の文字 | ○ | ○ | |
OCR結果のテキスト | × | ○ | |
絞り込み表示 | お気に入り | ○ | ○ |
タグ | ○ | ○ | |
カレンダー | × | ○ | |
名刺情報の活用 | 住所から地図表示 | × | ○ |
電話をかける | × | ○ | |
メールを送る | × | ○ | |
webページを開く | × | ○ | |
連絡先へ出力 | × | ○ |
今回紹介した以下の5つの個人向け名刺管理アプリ
- Eight(エイト)
- Wantedly People(ウォンテッドリー ピープル)
- WorldCard Mobile(ワールドカードモバイル)
- メイシー
- Cardful(カードフル)
は、それぞれ、概要、機能、特徴がそれぞれ異なるので、導入する前に必ず確認しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は『 【個人向け】簡単に導入できる名刺管理アプリ比較。どこの名刺管理アプリを導入すべきか?』という記事のタイトルで、個人向けにおすすめの名刺管理アプリを5つ紹介しました。
今回紹介した名刺管理アプリサービス
- Eight(エイト)
- Wantedly People(ウォンテッドリー ピープル)
- WorldCard Mobile(ワールドカードモバイル)
- メイシー
- Cardful(カードフル)
は、それぞれ異なったメリットがあります。
そのため、現在、名刺管理アプリの導入を考えている方は、
- 自分自身の名刺管理アプリに払える予算
- 名刺管理アプリに求めるセキュリティレベル
- iTunes、Googleplayのサイトで実際のインターフェースを確認
などを行なってから、名刺管理アプリの導入をすることをおすすめします。