競合サイト分析|あのサイトを丸裸にする「分析ツール」4選

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WEBサイトを運営していると、こんな事が気にならないだろうか。

  • 「競合の○○のサイトは、どこからどれくらいのアクセスがあるのだろうか」
  • 「強豪のSEOの状況は?」
  • 「強豪はどんなワードでリスティング出稿しているの?」

ベンチマークにしている競合サイトのアクセス数や集客経路、SEOの状況が分かれば戦略が立てやすくなり競合との勝負も優位に進めることさえ可能だ。例えば、競合が取り入れているSEOやリスティングのワードで自社が取り入れていないワードが分かれば、どんなに有利になるか想像つくだろう。ここでは、様々な分析ツールを利用してこのブログ(Markelog)を丸裸にしながら、具体的に競合サイト分析を行う方法をご紹介していく。
あなたのWEB戦略の参考になれば幸いだ。
 

1.SimilarWeb:サイト全般の分析ツール

SimilarWebはご存知の方も多いだろうが、それなりに使えるツールなので利用方法を知らないという方の為にも今一度ここで紹介する。

URL:http://www.similarweb.com/
SimilarWebというツールを利用する事で競合サイトの分析が出来る項目は大きく下記のとおりだ。

  1. アクセス(UU)、平均滞在時間、平均ページビュー数、直帰率
  2. 集客経路別詳細(Direct[直接流入]、Referral[他サイト]、Search[検索エンジン]、Social[ソーシャルメディア])
  3. 競合サイトの存在(残念なことに、あまり頼りにはならないと思うが念のため)

※Pro版(有料プラン)ではより詳細に競合サイトを分析することが可能だ。(リスティング出稿ワードやバナークリエイティブ、よく読まれているコンテンツ等)
では、早速当ブログを分析してみよう。

1-1.アクセス、平均滞在時間、平均ページビュー数、直帰率を分析する

下記手順で競合サイトの訪問数や滞在時間、ページビュー数、直帰率といったエンゲージメントを分析し、自社が劣っている場合にはデザインやコンテンツ、キーワード等の見直しを図り上回る努力をしよう。
上図はSimilarWebにMarkelogのサイトURLを入力した結果、一番上に表示される画面のキャプチャだ。ここから分析できた情報は下記のとおり。※()内は実際の数字との誤差

  • 過去6ヶ月間のアクセス数推移
  • アクセス数(9月):60,000(+20,000)
  • 平均滞在時間(9月):1分12秒(+9秒)
  • 平均ページビュー数(9月):1.38(+0.06)
  • 直帰率(9月):82.39%(+2.18%)

上記でわかった点はアクセス数にそれなりに誤差が認められた(実際よりも20,000UU多い評価をしていた)。それ以外は概ねSimilarWebの分析通りと言っていいだろう。

1-2.集客チャネル別詳細(Direct[直接流入]、Referral[他サイト]、Search[検索エンジン]、Social[ソーシャルメディア])を分析する

下記にて当ブログの集客チャネルをSimilarWebにより分析して、実際との誤差を併せて紹介する。あなたが行う際は競合サイトを下記手順同様に丸裸にしていこう。他社が多くのアクセスを稼いでいる流入元が判明し、自社が取り入れていない流入元がある場合には対策を講じよう。

1-2-1.Referral[他サイトからの流入数]を知る

他サイトからの流入を知ることで競合サイトがどんなサイトから紹介(リンク)されているのかを分析することが可能になる。割合として大きい流入元サイトの中で自社サイトがまだ紹介(リンク)を受けていないサイトがあれば対策できないか検討してみよう。
上図は先ほどご紹介した「1-1」のすぐ下に表示される画面のキャプチャだ。ここでは、競合サイトがどのサイトからどのくらい集客しているのかがわかる。ここで分析出来た内容は以下のとおり、※()内は実際の数字との誤差

  • MarkelogのアクセスのうちReferralが占める割合は23.66%(+6.27%)
  • GunosyやFeedly(RSSによるブログ購読者)、はてななどからの集客がメイン(概ね正確)

1-2-2.Search[検索エンジンからの流入数]を知る

検索エンジン(自然、有料)を知ることで他社がどんなワードでSEO対策・リスティング広告を実施しているかが分かる。未対策のワードがあれば取り入れることで競合に追いつく、若しくは引き離せるかもしれない。尚、Pro版ではより多くのワードを分析可能だ。そう高くはないので資金に余裕があれば競合の分析に取り入れると良いだろう。
SimilarWeb-3
ここで分析出来る内容は下記のとおり。※()内は実際の数字との誤差

  • MarkelogのアクセスのうちSearchが占める割合は41.99%(-13.39%)
  • 「ブログアクセスアップ」や「コンテンツマーケティング 事例」、「企業 SEOバックリンク」などからの自然検索がメイン(概ね正確だが「ネット集客」や「集客方法」「検索順位上げる」といったワードからの流入も多い)
  • リスティング広告は実施していない(正確)

1-2-3.Social[ソーシャルメディアからの流入]を知る

ソーシャルメディアはもはやWEBマーケティングにおいて欠かせないものになった。ここを完璧にマスターしている企業が少ないからこそ差別化しやすい集客経路でもある。
SimilarWeb-4
ここで分析出来る内容は下記のとおり。(MarkelogではFacebookやGoogle+の流入が弱いため、ここを対策すれば、よりアクセスを伸ばせるだろう)※()内は実際の数字との誤差

  • MarkelogのアクセスのうちSearchが占める割合は15.01%(-0.21%)
  • 「はてな」や「ツイッター」からの自然検索がメイン(概ね正確)

2.Net Valuator :サイト全般の分析ツール

NetValuatorはSimilarWeb同様にWEBサイトを評価してくれる解析ツールですが、SimilarWebと比べると訪問者数などが特に正確ではないが情報量が多い為、このツールでは全体の概要をざっくりと素早く見たい場合にお勧めする。細かく調べたい場合はSimilarWeb等と併用しよう。

URL:http://www.netvaluator.com/
NetValuatorでわかる項目は下記のとおり。

  • トラフィック(UU.PV)
  • サイトの価値
  • バックリンク数
  • ページの表示速度(点数)
  • ソーシャルエンゲージメント

3.SEOチェキ:SEOチェックツール

SEOチェキは、分析したいサイトのtitleタグやh1タグmetaタグ等のSEO内部対策に関する情報や各種キーワードでの順位チェック等のSEOに関する情報が把握できるツール。

URL:http://seocheki.net/

3-1.SEOチェキで競合サイトが対策しているワードを知る

SEO対策する上で欠かせないのはtitleタグに対策したいキーワードが入っていることだ。titleタグにキーワードが入っていないと、どのキーワードにおいてもTOPページが上位表示することはほぼ無いだろう。よって、競合サイトがTOPページを何のキーワードで対策しているかを知る上でチェックしておきたいのは、「titleタグ内のキーワード」を見ればいいことになる。
競合サイトがWEBサイト経由で大きな売上を上げていれば、そのキーワードをSEO対策に取り入れることであなたのサイトも繁盛する可能性が高まる。(TOP以外にもカテゴリページや記事ページなど全てのページのキーワード挿入状況をチェックしたい)
上記のキャプチャを見ればお分かりだが、参考までにMarkelogでは「WEBマーケティング」というワードで対策している。(※ビッグワードな為、上位表示には時間がかかる)
 

3-2.SEOチェキで競合サイトが集めている被リンクを確認する

SEO対策の肝となるのは、

  1. SEO内部対策(titleへのキーワード挿入やhタグの最適化、内部リンクの最適化など)
  2. 良質なコンテンツと拡散させるためのソーシャルメディアアカウント(獲得した被リンクの数と質)

基本的にはこの2つだけだ。良質なコンテンツ(検索ユーザーが満足するコンテンツ)をSNSでファンに告知することで人の目に触れナチュラルリンクを集める。ナチュラルリンクがページに集まってくれば、SEO内部対策さえされていればWEBサイト全体の評価が高まり多くのページが上位表示され始める。こういったロジックでSEO対策がなされる。
SEOチェキで確認できる事は、「獲得した被リンクの数と質」である。以下の手順でMarkelogの被リンクを見てみることにする。

3-3.競合サイトが獲得している被リンクの数と質を知る

ページ中断の「さらに調べる…」の中にある「被リンク元チェック(同じドメインからの被リンクを含まない)」をクリックしてみよう。
ここで分かるのは、Yahoo!カテゴリなど含めて55件の被リンクを獲得しているということだが、実際の正しい数字とは大きく異なる事は知っておこう(正しい数字はWEBマスターツールを使わないと分からないので、WEBサイト運営者しか分かりえない情報)。ちなみにMarkelogでは現時点で4,074件のリンクを受けている。
しかし、ここで大事なのは「どんなWEBサイトから被リンクを集めているか」である。今は、どちらかというと数よりも質の時代である(質の良いリンクは多ければ多いほうがいい)。今では効果として大分薄れてしまったが、MarkelogはYahoo!カテゴリからリンクを受けているため、そこそこSEOが強い。他にも多くのWEBサイトからリンクを頂いているのでWEBサイト全体の評価が高く、投稿したら1時間後には上位表示していることもワードによってはある。
このように競合サイトがYahoo!カテゴリや、その業界の中でも評価の高いサイトからリンクを多くもらっている場合、そのサイトはSEOの評価が非常に高いことが予想される。
あなたの競合サイトのSEO対策状況はいかがだろうか。評価が高いサイトからのリンクを多く受けているようならば、抜くのに時間がかかるし(抜くにはコンテンツ部分で他社を大きく上回る必要があるだろう)、場合によってはワードを変更する必要もあるかもしれない。
 

4.GRC:順位変動チェックツール

気になる競合サイトの日々のキーワードの検索順位変動をチェックできるツール。本来は自社サイトの各ページの順位変動を調べるものだろうが、競合サイトの分析にも利用できる。

URL:http://seopro.jp/grc/
方法は非常に簡単で気になる競合サイトの順位を分析したいページのURLとキーワードを登録して、ツールを起動させるだけで自動的にチェックしてくれる。順位は正確で速度も早くストレスは感じない。無料版なら3URLで検索個数20個まで、パーソナルライセンスなら4,980円で3URLで検索個数300個まで、ビジネスライセンスなら年額9,860円でURL数検索個数が無制限で利用可能。
本格的に分析したいなら、年額一万円を切る価格で無制限で使えるビジネスライセンスがおススメだ。



 

最後に

いかがだっただろうか。
上記で紹介した分析ツールを実行するだけで競合サイト分析が簡単に出来てしまうのだ。それは言い換えると、あなたのサイトも競合から簡単に見えてしまうということになる。こういったWEB分析ツールの正確性が高まるに連れて、集客面で差を付けてもすぐに追いつかれてしまう為、今後はサービスなどコンテンツ部分で他社と大きく差別化していく必要性がより高まるだろう。
ここで紹介した分析ツールで競合サイトを分析しながらも、サービスの質を高めることを意識しよう。

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