Chatworkは株式会社kubellが提供するビジネスチャットです。他のチャットサービスと並べたときにいちばん目立つのは、無料で使える範囲の広さと、そこに引かれている「直近40日以内」という閲覧の線です。人数の枠は100人まであるのに、41日前のやり取りは画面に出てきません。この記事では、公式の料金プランとプラン別機能一覧に書かれている条件だけを使い、どの規模でどのプランを選ぶことになるのかを分解します。金額は2026年9月10日時点の公式ページの記載で、すべて税抜きです。
- プランは3つ。フリー0円、スタンダードは年間契約で1ユーザー700円、プロフェッショナルは同1,200円。
- 月間契約にすると840円と1,440円になり、公式ページには「年間契約なら2ヶ月分お得」と書かれている。
- フリーはユーザー数100人までと枠が広い一方、メッセージの閲覧が直近40日以内に限られる。
- ストレージの数え方が変わる。フリーは10GB/組織、有料は10GB/1ユーザー。
- セキュリティ・リスク管理の機能はプロフェッショナルで、しかも最小5ユーザーから。3人で使っても5人分がかかる。
- 解約の手続きと返金の条件は、公式の料金ページとプラン別機能一覧のいずれにも記載がなく、確認できなかった。
料金と条件は、Chatworkの公式料金ページ、プラン別機能一覧、無料版と有料版の違いのページの記載に基づき、2026年9月10日に確認しました。
Chatworkはどんなサービスか
Chatworkは、グループチャットを中心に、タスク管理、ファイル管理、ビデオ通話と音声通話を1つの画面にまとめたサービスです。公式の機能ページでは、グループチャットを「社内外のユーザーと案件や部署単位で作成し、複数人で会話を進めることができます」と説明しています。案件ごとにチャットを立て、そこに関係者を集める使い方が前提になっています。
特徴的なのはタスク管理の位置づけです。チャットの発言をそのまま相手へのタスクとして登録でき、公式ページでも「依頼されたタスクをそのままTo Doとして管理できます」「相手に仕事を依頼する時に使います」と書かれています。別のタスク管理ツールを立てずに、会話の延長で依頼と完了を追う設計です。この点は、チャットとタスクを分けている製品との実務上の違いになります。
想定されている使い方として、公式ページには「会社はPC、外出先ではモバイルと使い分け」「テレワークやリモートワーク」「社内での情報共有はもちろん、社外とのやりとりにも利用」という記述があります。社外の相手を招くことが前提に含まれている点は、あとで触れるコンタクト数の制限とつながります。
提供会社と受付状況
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | Chatwork |
| 提供会社 | 株式会社kubell |
| 受付状況 | 新規申込みを受け付けている(公式料金ページに3プランを掲載) |
| 料金表示 | 日本円・税抜。1ユーザーあたりの月額 |
| 無料で試す方法 | フリープラン、およびスタンダード・プロフェッショナルの1ヶ月間無料トライアル |
| 組織での利用 | 公式料金ページに「組織利用をご検討の方はこちら」という別導線がある |
公式の料金ページには、フリー・スタンダード・プロフェッショナルの3枚のカードが並び、それぞれに申込みボタンが置かれています。プロフェッショナルの説明文は「充実したセキュリティとサポートで安心して使いたい」で、機能ではなく管理側の安心を訴求する書き方になっています。
3つのプランと料金
公式のプラン別機能一覧には、年間契約と月間契約の金額が別々の行として載っています。まず、その数字をそのまま並べます。
| 項目 | フリー | スタンダード | プロフェッショナル |
|---|---|---|---|
| 年間契約 | 0円 | 700円 | 1,200円 |
| 月間契約 | 0円 | 840円 | 1,440円 |
| ユーザー数の上限 | 100人まで | 制限なし | 制限なし(最小5ユーザー) |
| メッセージの閲覧 | 直近40日以内 | 制限なし | 制限なし |
| ストレージ | 10GB/組織 | 10GB/1ユーザー | 10GB/1ユーザー |
| コンタクト数 | 組織外20人/1ユーザー | 制限なし | 制限なし |
| ビデオ通話・音声通話 | 1対1 | 14人まで | 14人まで |
| メッセージへのリアクション | 6種類 | 全種類 | 全種類 |
| AI要約・AI下書き作成 | — | あり | あり |
| セキュリティ・リスク管理 | — | — | あり |

スタンダードとプロフェッショナルの差額は、年間契約で1ユーザー500円です。この500円で増えるのは、セキュリティ・リスク管理の機能と、管理者向けのチャットサポートです。ユーザー数、ストレージ、メッセージの閲覧、ビデオ通話の人数は、スタンダードとプロフェッショナルで同じ値になっています。つまり上位プランは、使える容量や人数を増やすためのものではありません。
年間契約と月間契約で何が変わるか
金額の差は1ユーザーあたり月140円(スタンダード)と240円(プロフェッショナル)です。小さく見えますが、人数と月数を掛けると無視できない額になります。

10人でスタンダードを1年使うと、年間契約なら84,000円、月間契約なら100,800円で、差は16,800円です。プロフェッショナルなら144,000円と172,800円で、差は28,800円になります。公式ページの表現は「年間契約なら2ヶ月分お得」で、実際に12か月分の料金が10か月分に相当します。
ただし、安くなる代わりに契約の期間は長くなります。後述するとおり、途中で解約できるかどうかや返金の条件は公式の料金ページに書かれていません。人数がまだ動く段階で年間契約を選ぶと、途中で製品を変えたくなったときに動きにくくなる可能性があります。導入初期は月間契約で試し、運用が固まってから年間契約へ切り替えるほうが、金額以外の条件を含めた損は小さくなります。
フリープランの「直近40日以内」が意味すること
Chatworkのフリープランは、5製品のなかでもっとも広い人数枠を持っています。100人まで入れるので、社員全員をとりあえず登録して様子を見ることができます。その代わりに置かれているのが、メッセージの閲覧範囲です。

ここで注意が要るのは、公式のプラン別機能一覧が「メッセージの保存」と「メッセージの閲覧」を別の行に分けていることです。保存はフリーでも制限なしと書かれており、閲覧だけが直近40日以内と定められています。データが削除されるという説明にはなっていません。実際、無料版と有料版の違いを説明するページには、フリープランからアップグレードした場合について「既にChatworkをご利用中の場合でも、アップグレード後は現在のご利用データをそのままお使いいただけます」という回答が載っています。

実務でこの40日が効くのは、金額や納期の確認をチャットで済ませている場面です。2か月前の見積もりのやり取りを探そうとすると、無料のままでは表示されません。さらにフリーではメッセージの検索結果が最大200件まで表示という制限もあり、古い会話を探す手段が二重に絞られています。取引の記録としてチャットを使うつもりなら、40日を越える前に有料化するかどうかを決めておく必要があります。
ストレージの数え方が組織単位から1ユーザー単位へ変わる
容量の考え方は、フリーと有料でまったく別のものになります。フリーは10GBを組織全体で分け合いますが、スタンダード以上は1ユーザーあたり10GBです。30人なら300GB、100人なら1TBに相当します。
この違いは、人数が多い組織ほど有料化の意味を大きくします。フリーのまま100人で使うと、1人あたりの割り当ては100MBしかありません。画像やPDFを日常的にやり取りしていれば、すぐに上限へ届きます。逆に5人で使っている段階なら、10GBを5人で分けても1人2GBあり、しばらくは足ります。フリーで運用を続けられる期間は、人数が少ないほど長くなるという関係です。
なお、プラン別機能一覧には「ファイル保存容量の追加」という行があり、スタンダードとプロフェッショナルの欄に「オプション料金が必要です」と書かれています。追加分の金額は同ページには掲載されていないため、容量を大きく超える見込みがある場合は、契約前に問い合わせて確認する項目になります。
プロフェッショナルの最小5ユーザーという下限
プラン別機能一覧のユーザー数の上限の行を見ると、プロフェッショナルの欄に注記が付いており、料金ページ側には最小5ユーザーという条件が示されています。これは、少人数の会社にとって実質的な下限です。

3人の会社がプロフェッショナルを選ぶと、月額は6,000円です。1人あたりに直すと2,000円になり、公式に表示されている1,200円とは離れます。同じ3人でスタンダードなら2,100円ですから、セキュリティ機能を条件に入れるかどうかで負担が約3倍変わることになります。
一方、人数が増えると下限の影響は消えます。10人なら12,000円、30人なら36,000円で、いずれも1,200円×人数の計算どおりです。5人を超えているかどうかだけを先に見れば、この下限は判断から外せます。
セキュリティ機能はどのプランから使えるか
公式の料金ページでは、プロフェッショナルの追加分として「セキュリティ/リスク管理の機能」と「管理者向けのチャットサポート」が挙げられています。無料版と有料版の違いのページでは、フリープランについて「社外ユーザー制限、IP制限など非搭載」と説明されています。
IPアドレスによる接続元の制限を社内規程で必須にしている場合、選べるのはプロフェッショナルだけになります。スタンダードの700円で見積もりを作ってから規程の確認で差し戻される、という順番になりやすいので、情報システム部門の条件を先に聞いておくほうが早く終わります。
なお、二段階認証はフリーでもアプリ認証に対応しており、スタンダード以上でアプリ認証とSMS認証の両方が使えるとプラン別機能一覧に記載があります。ログイン時の本人確認だけであれば、フリーやスタンダードでも一定の手当てはできる構成です。
AI機能はどのプランに入っているか
料金ページのスタンダードのカードには「要約/資料作成などのAI機能」が追加分として記載されています。プラン別機能一覧のAI機能の欄を見ると、AI要約とAI下書き作成がフリーでは使えず、スタンダードとプロフェッショナルで使えるという分かれ方です。労働・雇用ニュースを扱うAI機能は、3プランとも使えるという表記になっています。
この分け方は、有料化の理由づけとして効く場面があります。長いグループチャットの流れを追いかける時間が惜しい、議事録の下書きを毎回手で書いている、といった状況であれば、月700円の差でその作業が減るかどうかを1か月のトライアルで測れます。逆に、チャットの本数が少なく1件あたりのやり取りも短い職場では、AI機能は有料化の決め手になりません。その場合の判断材料は、40日の閲覧範囲とストレージの数え方に戻ります。
なお、AI機能の利用回数や対象範囲について、プラン別機能一覧には数量の記載がありません。使う量が多くなる見込みがあるなら、上限の有無を契約前に確認する項目として残しておくほうが安全です。
ビデオ通話とコンタクト数の制限
ビデオ通話と音声通話は、フリーが1対1のみ、有料プランで14人までです。14人という数は、部署単位の打ち合わせであれば足りる一方、全社の集まりには届きません。Web会議を別に契約しているなら気にならない条件ですが、チャット1本にまとめたい場合は上限として効いてきます。
もう1つ見落とされやすいのがコンタクト数です。フリーでは組織外のコンタクトが1ユーザーあたり20人までと決められています。社外の相手とやり取りする使い方を前提にしているサービスでありながら、無料のままでは相手の数に上限があるということです。取引先が20社を超える営業担当がいる場合、その担当だけ先に有料化するという運用はできず、組織としての契約が必要になります。
スタンダード以上ではコンタクト数が制限なしになります。社外とのやり取りが業務の中心なら、40日の閲覧制限よりもこちらが先に効く可能性があります。
他製品と比較した強み
- 無料のまま100人まで入れられる。5製品のなかで無料プランの人数枠がもっとも広い。
- スタンダードは1ユーザーから契約でき、最低契約数の縛りがない。少人数で有料化しても無駄が出ない。
- チャットの発言をそのままタスクとして相手に依頼できる。別のタスク管理ツールを立てずに済む。
- 年間契約で2か月分に相当する割引がある。人数と期間が固まっていれば効果が大きい。
比較軸に沿って見ると、強みが出るのは「有料化の入口の低さ」です。WowTalkは最低30IDからの契約になるため、少人数では単価360円の安さが総額に反映されません。directは10名までで7,200円という帯の定額なので、3人でも4人でも同じ金額です。これに対してChatworkスタンダードは3人なら2,100円で、人数がそのまま金額になります。小さく始めて人数に合わせて増やす形が取りやすい構造です。
無料での試し方にも差が出ます。LINE WORKSのフリーは30人まで、directのフリーは10名までですが、Chatworkは100人まで入ります。全社にアカウントを配って実際の運用に近い形で試したい場合、この枠の広さは他社にない条件です。ただし試せる期間は40日で切られるため、長期の並行運用には向きません。
他製品と比較した弱み
- 無料プランでは41日より前のメッセージを閲覧できない。5製品のなかでもっとも短い区切りになる。
- セキュリティ機能を使うプロフェッショナルは1,200円で、最小5ユーザーの下限が付く。
- 1ユーザーあたりの単価は、LINE WORKSスタンダードの450円やWowTalkシンプルの360円より高い。
- ビデオ通話は14人まで。LINE WORKSのスタンダード以上(200人まで)と比べると差が大きい。
単価の面では、同じ人数で計算するとLINE WORKSより高くなります。30人ならChatworkスタンダードが21,000円、LINE WORKSスタンダードが13,500円で、月7,500円の差です。1年で90,000円になるため、機能面で選ぶ理由がなければ金額差は説明しにくい水準です。
セキュリティ条件を含めるとさらに開きます。端末制限やIPアドレス制限を必須にするなら、Chatworkは1,200円のプロフェッショナル、WowTalkは500円のスタンダードで、30人なら36,000円と15,000円です。管理機能を条件に入れる会社ほど、Chatworkの相対的な割高感は強くなります。5製品の比較で人数別の総額を並べているので、自社の規模で確認してください。
向く利用者と向かない利用者
向いている
- 数人から十数人で、まず無料で全員に配って試したい会社
- 案件ごとにチャットを立て、そこで依頼と完了まで済ませたい業務
- 社外の取引先を招いてやり取りする使い方(有料化後)
- 1ユーザー単位で人数を増減させたい、出入りの多い組織
向いていない
- 無料のまま長期間、過去の記録を残す前提で使いたい場合
- 30人以上で単価を抑えることが最優先の場合
- 全社規模のビデオ会議までチャット側で済ませたい場合
- 3人以下でIP制限などのセキュリティ機能が必須の場合
解約の条件は料金ページからは読み取れない
公式の料金ページとプラン別機能一覧には、解約の手続き、契約期間の途中で解約できるかどうか、日割りでの返金の有無、解約後にデータをどう扱うかについての記載がありませんでした。掲載されているのは、年間契約と月間契約の金額と、年間契約が2か月分お得であることまでです。
この状態で年間契約を選ぶと、途中で他社へ移りたくなったときの条件が分からないまま1年を決めることになります。乗り換えの可能性が残っているなら、月間契約で始めるほうが前提が崩れません。金額の差はスタンダードで1ユーザーあたり月140円ですから、10人なら月1,400円です。この額を、条件が分からないまま長い期間を決めない保険と考えるかどうかが判断になります。
年間契約を選ぶ場合は、申込み前に次の3点を問い合わせて、回答を文書で受け取っておくことをすすめます。契約期間の途中で解約できるか、解約した場合に残りの期間の返金があるか、解約後に過去のメッセージとファイルをどう扱えるか。この3点が分かれば、年間契約の割引を安心して受け取れます。
解約の条件について、公式の料金ページ、プラン別機能一覧、無料版と有料版の違いのページを見ましたが、いずれにも記載を見つけられませんでした。他社の情報や推測で埋めることはせず、確認できなかったこととして記載しています。
1ヶ月間の無料トライアルで確かめておくこと
スタンダードとプロフェッショナルには1ヶ月間の無料トライアルが用意されています。期間が限られているので、確かめる項目を絞っておくと判断が早くなります。
- タスクの使われ方。チャットからタスクを起票する運用が定着するかどうかは、最初の2週間で見えます。使われないなら、他製品との差はほぼ料金だけになります。
- 社外コンタクトの数。実際に招く取引先を登録して、20人の枠が業務にどう効くかを確認します。
- ファイルの増え方。1週間で何GB増えたかを見れば、1ユーザー10GBで足りるかが概算できます。
- 管理画面でできること。プロフェッショナルを試すなら、社外ユーザー制限とIP制限を実際に設定し、社内規程を満たすかを確かめます。
- 検索の使い勝手。最大200件までの表示という条件が、実際の探し方でどこまで問題になるかを見ます。
Chatworkに関するよくある質問
フリープランのままでも100人で使えますか。
公式のプラン別機能一覧では、フリーのユーザー数の上限は100人まで(1組織)と書かれています。ただしストレージは組織全体で10GBのため、人数が増えるほど1人あたりの割り当ては小さくなります。
40日を過ぎたメッセージは削除されますか。
プラン別機能一覧では「メッセージの保存」が全プラン制限なしとされ、フリーで制限されるのは「メッセージの閲覧」です。有料プランへアップグレードした場合、それまでのデータをそのまま使えると公式のよくある質問に記載があります。
3人でもプロフェッショナルを契約できますか。
契約自体はできますが、最小5ユーザーという条件があるため、月額は5人分の6,000円になります。1人あたりに直すと2,000円です。
年間契約と月間契約はどちらが得ですか。
金額だけを見れば年間契約です。スタンダードで700円と840円、プロフェッショナルで1,200円と1,440円の差があり、公式ページには「年間契約なら2ヶ月分お得」と表示されています。ただし解約の条件が公式の料金ページに書かれていないため、乗り換えの可能性がある段階では月間契約のほうが動きやすくなります。
ビデオ通話は何人まで使えますか。
フリーは1対1のみ、スタンダードとプロフェッショナルは14人までです。それ以上の人数で会議をする場合は、Web会議サービスを別に用意することになります。
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参照した一次情報
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