競合サイト分析ツール4つの現況【2026年】|Net Valuatorは分析ツールではなくなり、SEOチェキの被リンク元チェックも消えた。GRCは年4,950円から

競合サイトのアクセス数や集客経路を外から推定したい、という需要は変わっていない。変わったのは道具のほうである。
この記事は2014年に4つのツールを紹介したものだが、2026年10月20日に4つとも公式ページで確認したところ、そのまま使えるのは2つだけだった。
1つは分析ツールではなくなり、もう1つは記事が手順として説明していた機能が無くなっていた。料金体系も4つのうち2つで変わっている。
ここでは4つの現況を先に示し、そのうえで今の無料・低額の道具でどこまで競合サイトを調べられるのかを整理する。

2014年に紹介した4つのツールの現況(2026年10月20日確認)
  • Net Valuator はサイト分析ツールではなくなった。ドメインは生きているが、中身はAI・VPN・レンタルサーバーなどのレビュー記事を並べた英語のメディアで、サイトの訪問数や価値を測る機能は見当たらない
  • SEOチェキは使えるが、この記事が手順として書いていた「被リンク元チェック」が現在のメニューに無い。順位チェックもGoogleの仕様変更により10位までに縮小している
  • GRCは健在だが、ライセンスの名前と料金がすべて変わった。記事にあった「パーソナル4,980円」「ビジネス年額9,860円」という区分は無く、現在はベーシック年4,950円からアナリスト年24,750円までの5段階である
  • SimilarWebは健在だが、料金を公開していない。公式の料金ページは問い合わせ(Talk to sales)に寄せられており、無料で触れるのは制限付きの無料ツールとブラウザ拡張、および無料トライアルだけである
  • 前提そのものが変わった点が1つある。記事はYahoo!カテゴリからの被リンクをSEOの強さの根拠として説明しているが、Yahoo!カテゴリは2018年3月29日でサービスを終えている

2014年に紹介した4つのツールは、いまどうなっているか

4つのツールについて、提供状況と料金を公式ページで確認した結果を1つの表にまとめた。
「そのまま使える」は、記事が説明していた使い方が現在もできるという意味である。

ツール区分現況(2026年10月20日)料金記事の手順はそのまま使えるか
SimilarWebサイト全般の推定分析提供中。ただし無料で見られる範囲は当時より狭い公式ページは価格非公開(問い合わせ)。無料トライアルと無料ツール・ブラウザ拡張あり画面構成が変わっており、記事のキャプチャと同じ並びではない
Net Valuator(当時)サイト全般の推定分析分析ツールではなくなった。現在はレビュー記事を載せる英語メディア―使えない
SEOチェキSEO内部項目・順位チェック提供中。無料無料一部使えない。被リンク元チェックが現在のメニューに無く、順位チェックは10位まで
GRC検索順位の変動チェック提供中ベーシック年4,950円/スタンダード年9,900円/エキスパート年14,850円/プロ年19,800円/アナリスト年24,750円使える。ただしライセンス名と料金が当時と違う

出典(いずれも2026年10月20日閲覧):Similarweb Pricing(公式)/Netvaluator.com/SEOチェキ/GRC ライセンスの種類と価格(公式)

SimilarWeb:無料でできることが狭くなった

SimilarWebは、調べたいサイトのURLを入れると訪問数や集客経路の推定値を返すツールである。いまも提供されている。
ただし無料で見られる範囲は2014年当時より狭く、公式の料金ページは具体的な金額を載せていない。
Web Intelligence などの製品区分と「Entrepreneurs」「Businesses & Enterprises」の対象区分は示されているが、価格はいずれも問い合わせに寄せられており、ページ内に金額の記載は無い。無料で触れる入口は、無料トライアルと、アカウント不要のブラウザ拡張・無料ツールである。

SimilarWebの公式サイトの画面(2014年当時)

推定値であることは当時から変わっていない。この記事の2014年の検証では、アクセス数の推定が実測より20,000UU多く出たと記録している。
競合の数字を「だいたいの規模」として読むのには使えるが、1桁まで合っている前提で戦略を決める道具ではない。
下の2点は2014年当時の画面で、いまのSimilarWebはこの並びではない。当時どの指標が見えていたかの記録として残す。

SimilarWebの分析結果の画面(2014年当時)

SimilarWebの集客チャネル別の画面(2014年当時)

Net Valuator:分析ツールではなくなった

2014年当時のNet Valuatorは、トラフィック(UU・PV)、サイトの価値、バックリンク数、ページ表示速度、ソーシャルエンゲージメントをまとめて表示するツールだった。
2026年10月20日に netvaluator.com を開いて確認したところ、サイトの性格が変わっていた。
現在の見出しは「Netvaluator.com – tutorials, rankings, comparisons and reviews.」で、中身はAI、レンタルサーバー、VPN、WordPressなどのレビュー・比較記事を並べた英語のメディアである。ログイン・登録の機能も無効と表示されており、サイトを入力して評価を得るという使い方はできない。

ドメインがHTTP 200を返すことと、同じサービスが続いていることは別である。古い記事で紹介されているツールを使うときは、ドメインが生きているかどうかではなく、目的の機能がいまもメニューにあるかどうかを見る必要がある。

Net Valuatorの公式サイトの画面(2014年当時。現在は分析ツールではない)

SEOチェキ:使える機能と、無くなった機能

SEOチェキは無料で使えるSEOチェックツールで、いまも提供されている。
2026年10月20日時点で公式ページに挙がっている機能は、サイトのSEO情報(title、meta description、meta keywords、h1)、検索順位のチェック、キーワード出現頻度、発リンク、Whois情報、HTTPヘッダ情報である。

SEOチェキの公式サイトの画面(2014年当時)

competitorのtitleタグを見る使い方は、いまも有効

競合サイトがどのキーワードでトップページを対策しているかを知りたいとき、titleタグに入っている語を見るのは今でも手早い方法である。
SEOチェキにURLを入れればtitle・meta・h1がまとめて表示されるので、自社が入れていない語が競合のtitleに入っていないかを確かめられる。この使い方は2014年の説明のまま通用する。

順位チェックは10位までに縮小した

SEOチェキは「Googleの仕様変更により、順位をチェックできるのは10位までとなりました」と掲示している。Yahoo!の順位についても同様の制限がある。
11位以下の順位を追いたい場合、SEOチェキでは測れない。順位を継続して追うならGRCのような専用ツールか、自社サイトについてはSearch Consoleを使うことになる。

被リンク元チェックは現在のメニューに無い

この記事はもともと、SEOチェキの「被リンク元チェック(同じドメインからの被リンクを含まない)」を開いて競合の被リンクを数える手順を載せていた。
2026年10月20日時点の公式ページには、この機能の記載が無い。挙がっているのは発リンク(そのページから外へ出るリンク)で、外部から受けている被リンクを一覧する機能は見当たらない。終了の告知は見つからなかったため、いつ無くなったかは確認できなかった。

競合の被リンクを調べたい場合は、別のツールを使うことになる。自社サイトについては、Search Consoleのリンクレポートで受けている被リンクを確認できる。

GRC:ライセンス名と料金が変わった

GRCは、登録したURLとキーワードの検索順位を毎日自動で記録するツールで、いまも提供されている。
ただしライセンスの区分と料金は2014年当時と別物になっている。記事にあった「パーソナルライセンス4,980円」「ビジネスライセンス年額9,860円」という区分は現在の価格表に存在しない。

ライセンス月額年額URL数検索語数
ベーシック495円4,950円5500
スタンダード990円9,900円505,000
エキスパート1,485円14,850円50050,000
プロ1,980円19,800円5,000500,000
アナリスト2,475円24,750円無制限無制限

出典:GRC ライセンスの種類と価格(公式)(2026年10月20日閲覧)。年額は公式ページで「2か月分無料」と案内されている。無料で試せる版の有無と上限については、公式ページに明記が無く確認できなかった。

競合サイトの順位を追う用途なら、URL数の上限が効いてくる。追いたい競合が5サイト以内ならベーシック、それ以上ならスタンダードから選ぶことになる。

検索順位チェックツールGRCの公式サイトの画面(2014年当時)



被リンクをSEOの強さの根拠にする前提が変わった

この記事はもともと、競合がYahoo!カテゴリからリンクを受けているかどうかをSEOの強さの手がかりとして説明していた。
Yahoo!カテゴリは2018年3月29日でサービスを終えている。ヤフーは2017年6月29日にこれを発表しており、「ディレクトリ型検索は一定の役割を終えた」と説明している。1996年のYahoo! JAPAN開始時から続き、終了時点で約80万サイトが登録されていたサービスだった。

したがって「Yahoo!カテゴリからリンクを受けているから強い」という読み方は、いまは成り立たない。
同じく記事中で触れているGoogle+も2019年に終了しており、集客経路としては存在しない。
被リンクの数と質を見るという考え方そのものは残っているが、どこからのリンクを手がかりにするかは当時の答えをそのまま使えない。

出典:「Yahoo!カテゴリ」終了 ディレクトリ型検索、22年で幕(ITmedia NEWS、2017年6月29日)/ヤフー、ディレクトリ型検索サービス終了へ、2018年3月で(INTERNET Watch)

いまの道具で競合サイトを調べる順番

上の確認を踏まえると、無料・低額でできる範囲は次のように整理できる。
規模の推定、SEOの内部項目、順位の追跡は別々の道具で見ることになり、1つのツールで完結しない。

競合サイトを調べる順番(2026年10月時点で使える道具)
STEP 1規模をざっくり掴むSimilarWebの無料ツールかブラウザ拡張で訪問数と集客経路の推定を見る。推定値なので桁の感覚を得る用途にとどめる
STEP 2対策キーワードを読むSEOチェキに競合のURLを入れ、titleとh1に入っている語を確認する。無料で、この用途は当時から変わらず使える
STEP 3順位を継続して追うGRCに競合のURLとキーワードを登録する。SEOチェキの順位チェックは10位までなので、11位以下を追うならこちら
STEP 4自社側は実測で見る自社サイトの被リンク・表示回数・順位はSearch Consoleで実測できる。推定ツールの数字を自社に使う必要はない

STEP 1からSTEP 3までは競合に対して外から行う推定であり、STEP 4だけが実測である。
この違いを混ぜると、推定値どうしの差を実績の差として読んでしまう。競合の数字は幅のある推定として扱い、打ち手を決める根拠は自社側の実測に置くのが安全である。

この記事の確認について

本文中の提供状況と料金は、2026年10月20日に各ツールの公式ページを開いて確認したものである。
SimilarWebの価格、GRCの無料版の上限、SEOチェキの被リンク元チェックが無くなった時期は、いずれも公式ページに記載が無く確認できなかった。確認できなかったことは推測で埋めていない。
料金と提供状況は変わるため、導入を決める前に各公式ページで最新の表示を確かめてほしい。

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