法人(中小企業・零細企業)におすすめのAPM(アプリケーション性能管理)ツール3選。機能面でおすすめのAPM(アプリケーション性能管理)ツールはこれだ!

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APM(アプリケーション性能管理)ツールを導入する中小企業、零細企業が急速に増えています。

そのため、今回は、『法人(中小企業・零細企業)におすすめのAPM(アプリケーション性能管理)ツール3選。機能面でおすすめのAPM(アプリケーション性能管理)ツールはこれだ!』という記事のタイトルで、法人(中小企業・零細企業)におすすめのAPM(アプリケーション性能管理)ツールを3つ詳しく解説します。

法人(中小企業・零細企業)におすすめのAPM(アプリケーション性能管理)ツール3選。機能面でおすすめのAPM(アプリケーション性能管理)ツールはこれだ!

今回は、法人(中小企業・零細企業)におすすめのAPM(アプリケーション性能管理)ツールを3つ詳しく解説します。

今回、紹介するのは、以下の3つのAPM(アプリケーション性能管理)ツールです。

  1. AppDynamics(アップダイナミクス)
  2. Applications Manager(アプリケーションマネージャー)
  3. New Relic(ニューレリック)

①AppDynamics(アップダイナミクス)

1つ目は、AppDynamics(アップダイナミクス)になります。

AppDynamics(アップダイナミクス)は、アプリケーションパフォーマンスを管理するソフトウェアです。

これまでのAPM(アプリケーション性能管理)ツールは、ネットワークやサーバなどのハードウェア機器の状態を個別に監視したり、アプリケーションを実行した際のログを解析するなどいわゆる“サイロ型”した管理がほとんどでした。

また、ハードウェア単体の状態に余裕があっても、利用しているアプリケーション画面の表示が非常に遅く利用に支障がある場合、リソースモニターや各種ログを解析しても原因が特定できないケースが大半です。

アプリケーションパフォーマンス管理は、そうした個別の管理・監視から脱却し、実際にユーザがシステムへアクセスした時のトランザクションを管理し、どこで時間を要していたかを可視化(モニタリング)する為の製品です。

従来の方法では検出しづらかったパフォーマンスダウンなどの性能劣化をいち早く解消できます。

そして、AppDynamics(アップダイナミクス)では、Java、.NETやPHPなどのウェブアプリケーションの性能を可視化してくれます。

実際、アプリケーション性能の可視化は、アプリケーションサーバ内でのアプリケーションの稼働状況をソースコードレベルでモニタリングすると共に、実際に流れているトランザクションと稼働状況を紐付けします。

そうする事で、実際のブラウザ上で操作したアプリケーションで処理が遅延した場合、どこでボトルネックが発生しているかを把握し、原因を迅速に特定する事ができます

<AppDynamics(アップダイナミクス)の機能一覧>

以下が、AppDynamics(アップダイナミクス)の機能一覧になります。

  • エンドユーザモニタリング:インターネットブラウザやモバイルアプリ利用時の応答時間や利用デバイスやブラウザ種別などのアクセス環境情報を管理する事が可能。実際にアクセスした際の応答時間の内訳も管理する事が出来、ネットワークで遅延しているのか、サーバ側で遅延しているのかなどが直ぐに把握可能。
  • アプリケーションサーバモニタリング:各種アプリケーションサーバのパフォーマンスを管理。導入されたエージェントから収集した情報からシステムのフローマップを自動描画しシステム状態を可視化。また、そこに流れるトランザクションをモニタリングし、スローダウンした際にはアラートを生成。コードレベルで問題個所を検出可能。
  • システムリソースモニタリング:各種アプリケーションサーバのオペレーションシステムの基本的なCPUやメモリ、ネットワーク、ディスクなど基本的なハードウェアのリソースを管理。更にプロセスやサービスといったソフトウェアが利用するリソース情報も管理する事が可能。
  • データベースモニタリング:各種データサーバへエージェントをインストールせずにデータベースサーバの基本的なパフォーマンスを管理。SQLコール数や可用性、実行時間、実行時の利用されたリソース情報などを管理。マルチデータベース環境を単一プラットフォームで管理可能。

AppDynamics(アップダイナミクス)の管理サーバ(コントローラー)の稼働環境は、以下の通りです。

  • OS:Linux、Windows(64bit)
  • CPU:8Core 2.5 GHz以上
  • RAM:16GB以上
  • Disk:2TB以上

※設置するエージェント数や収集するデータ量により変動。

<AppDynamics(アップダイナミクス)の料金体系>

ライセンスはエージェント単位での課金となり、提供形態はサブスクリプション(年間利用料)となります。アプリケーションサーバエージェント毎の料金は以下の通りです。(料金体系は会社毎に応相談)

  • Java:Java仮想マシン単位
  • NET:OSインスタンス単位
  • PHP:PHPランタイム単位
  • Node.js:Node.jsプロセス10迄
  • SQL Server / My SQL : DBインスタンス単位
  • Oracle / DB2 : 8CPU
  • ブラウザリアルユーザモニタリング:計測サイト1,000万PV/年

②Applications Manager(アプリケーションマネージャー)

2つ目は、Applications Manager(アプリケーションマネージャー)になります。

Applications Manager(アプリケーションマネージャー)は、ユーザー視点の応答時間の可視化、さらには処理の遅いプログラムやクエリの特定までを一気通貫ででき、マルチベンダー環境のサーバーやデータベースの監視は設定も簡単で、誰でもすぐに始めることができます。

特徴として以下の3つの点が挙げられます。

  1. 多種多様な監視対象:ネットワークやサーバー、データベース、Webサーバー、アプリケーションサーバー、プログラムソースコードなど、アプリケーションを構成する幅広いコンポーネントを監視対象。
  2. 障害管理に対応自動化:しきい値や自動で異常ラインを設定する異常値機能でアプリケーションの異常をいち早く検知。検知後の通知や自動で対処するなどの動作にも対応。
  3. レポート機能:監視データを蓄積し、自動で統計データを算出。手間のかかる定期報告書作成や障害の原因調査の時間短縮に役立てることが可能。

<Applications Manager(アプリケーションマネージャー)の機能一覧>

以下が、pplications Manager(アプリケーションマネージャー)の機能一覧になります。

  • Webアプリケーションサーバー監視:Webサーバーやアプリケーションサーバー等、汎用アプリケーションの性能を監視。アプリケーションで遅延や障害が生じた際は、メールの送信やSNMPトラップ、コマンド実行などのアクションを実行することが可能。
  • 仮想化環境/クラウド環境監視:物理/仮想化/クラウド環境のコンポーネントを、単一の監視コンソールでまとめて監視することが可能。仮想化環境については、VMware ESX/ESXi、Hyper-Vに対応。クラウド環境については、Amazon EC2やAmazon RDSの監視や、Windows Azure、OpenStackの監視、Automated Cloud Resourceを管理することが可能。
  • データベース監視:OracleやMS SQL Server、DB2、MySQLといった汎用データベースサーバーにおける性能を監視することが可能。潜在的なデータベースの問題の把握に対応。
  • Java Webトランザクション監視 (APMインサイト):アプリケーションサーバーに「APMインサイト」のエージェントをインストールすることで、Javaプログラムに変更を加えずに、プログラムのメソッドやSQLクエリにおけるボトルネックを検知することが可能。
  • サービス監視:JMX、SNMP、LDAP、DNS、FTPサーバー、SFTPサーバーを監視。
  • エンドユーザー監視:Real Browser Monitor(RBM)機能を活用して、ユーザーのアプリケーション上での操作を録画、再生することで、ユーザーが利用するアプリケーションのレスポンスを監視。
  • システム監視:WindowsやLinux, SolarisやHP-UXといった様々なOSの監視が可能。
  • Web監視:SOAP通信によるWeb サービスの監視が可能。Apache、IIS、PHPなどの可用性やパフォーマンス、SSLサーバー証明書の期限を監視。Webサイトのレスポンスタイムなどの情報から、Webサイトがアクセス可能な状態かを監視する、Webサイト監視機能も装備。万一アクセス不可が生じた場合、通知を送信し、修復アクションを実行。

また、以下が、監視対象の一覧です(Applications Managerを使用してアプリケーションをプロアクティブに監視し、企業の Web アプリケーションの顧客満足度向上を図ることが可能。サーバー監視を始め、様々なアプリケーションやサービスを監視可能。)

アプリケーションサーバー

  • Webアプリケーションサーバー
  • Microsoft
  • NET
  • Oracle Application
  • Jboss
  • Tomcat
  • vFabric tc Server
  • WebLogic
  • WebSphere
  • SilverStream、
  • GlassFish
  • Jetty
  • Resin
  • Wildfly

データベースサーバー

  • Oracle
  • Sybase ASE
  • Microsoft SQL Server
  • MySQL
  • DBostgreSQL
  • Memcached
  • MongoDB
  • IBM Informix
  • Couchbase
  • Cassandra
  • Redis Key

Webサーバー

  • Apache
  • IIS、
  • PHP
  • SSL証明書
  • Web(SOAP)
  • Nginx
  • REST API

サーバー/OS

  • Windows
  • Windowsクラスター
  • Linux
  • Solaris、
  • IBM AIX
  • HP-UX / Tru64 Unix
  • FreeBSD
  • Mac OS
  • AS400 ++
  • Novell
  • Windowsイベントログ

仮想化環境

  • VMWare
  • Microsoft Hyper-V
  • 仮想マシン
  • Citrix Xen
  • Citrix Xen App
  • VMware Horizon View
  • Docker
  • ハードウェア

クラウド

  • Amazon EC2
  • Amazon RDS
  • Amazon DynamoDB
  • Windows Azure
  • Microsoft Azure 仮想マシン
  • Microsoft Azure ストレージアカウント
  • OpenStack
  • Office365

その他サービス

  • Active Directory
  • LDAP
  • DNS
  • FTP/SFTP
  • Ceph
  • JMX
  • SNMP
  • Hadoop
  • Ping
  • TCPポート
  • Telnet

ERP

  • Microsoft Dynamics CRM
  • SAP ++
  • Siebel ++
  • Oracle EBS ++

エンドユーザー

  • エンドユーザー体感(EUM) ++
  • リアルブラウザー(RBM) ++

ミドルウェア/ポータル

  • Microsoft Lync Server
  • Microsoft BizTalk
  • Oracle Tuxedo
  • WebSphere MQ Message Broker ++
  • WebLogic Integration
  • Microsoft Message Queue (MSMQ)
  • VMware vFabric RabbitMQ
  • WebSphere MQ ++
  • MS Office SharePoint ++

Webトランザクション

  • Java Webトランザクション(APMインサイト) ++
  • Net Webトランザクション ++
  • Ruby on Rails Webトランザクション ++
  • Java Runtime

③New Relic(ニューレリック)

3つ目は、New Relic(ニューレリック)になります。

New Relic(ニューレリック)は、アプリケーションがどこで稼働している場合でも、New Relicのクラウドベースのプラットフォームを活用することで、1つの画面からすべてのアプリケーションを把握できます。

そして、業界トップレベルのプログラミング言語のインストゥルメンテーションの自動化に基づき、あらゆるアプリケーション環境の状態を把握できます。

また、New Relic(ニューレリック)は、行番号付きでメソッドの呼び出しを示す詳細のトランザクション詳細情報(あらゆるサイズと複雑度のアプリケーションに関する外部環境との依存関係を含む)を参照することで、迅速に根本原因を発見し、問題を解決できます。

<New Relic(ニューレリック)の機能一覧>

以下が、New Relic(ニューレリック)の機能一覧になります。

  • クラウド移行を管理:各ステップの実施前、実施中、実施後にアプリケーションパフォーマンスのベンチマーキングを行い、プロジェクトを成功に導くことが可能。
  • DevOps業務を適切に実施:環境で発生するすべての変更の影響を把握し、チームとして連携し、リリースサイクルを迅速化が可能。
  • MTTRを削減:処理の遅いリクエストを行番号とデータベースクエリにさかのぼって管理できるため、迅速に問題を解決可能。
  • デフォルトでセキュリティを実現:企業にとって最も重要な成熟したセキュリティとコンプライアンスのプログラムを提供。SOC2からCSA SAR認証まであり。
  • 理由を示すアラート:重要なインシデントの兆候をチェックし、お客様に影響が発生する前にインシデントを解決可能。

今回、紹介した以下の3つのAPM(アプリケーション性能管理)ツールは、それぞれ特徴が異なります。

また、導入する際は、比較検討してからにしましょう。

  1. AppDynamics(アップダイナミクス)
  2. Applications Manager(アプリケーションマネージャー)
  3. New Relic(ニューレリック)

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、『法人(中小企業・零細企業)におすすめのAPM(アプリケーション性能管理)ツール3選。機能面でおすすめのAPM(アプリケーション性能管理)ツールはこれだ!』という記事のタイトルで、法人(中小企業・零細企業)におすすめのAPM(アプリケーション性能管理)ツールを3つ詳しく解説しました。

今回、紹介したように、APM(アプリケーション性能管理)ツール(AppDynamics(アップダイナミクス)、Applications Manager(アプリケーションマネージャー)、New Relic(ニューレリック))は、それぞれ特徴が異なります。

また、APM(アプリケーション性能管理)ツールは、多くの場合、無料でで資料請求ができるため、導入を検討している方は、資料請求することをおすすめします。

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