SEO(Seach Engine Optimization)対策はGoogleなどの検索エンジンで特定のキーワードで検索した際に上位に表示させるための手法のことです。
このSEO対策において今までは被リンクの重要性が非常に高いものがあり、SEO業者にお願いして自作自演(自然についた被リンクではなくて故意につけたもの)のリンクをお願いすることで高い確率で上位表示する時代がつい最近まで続いていました。
今も被リンクの重要性というのは下がったとは言えある程度あるのですが、以前と明らかに違うのは自作自演のリンクが通用しなくなってきたということでしょう。
筆者も実験がてらサイトを作って被リンクを自作自演で送って上位表示するかどうかの実験を続けていますが、以前と比べて明らかに効果がなくなってきています。というより、やってしまうとサイトが圏外に吹っ飛びます。
最近、話題になりましたが27歳の若手社長がいるジョブセンスは以前は「アルバイト」関連のワードで上位表示していましたが、いまは100以前後になってしまいました。これは理由として、注目あるサイトであったが故にいろんな関係のないサイトからリンクを受けすぎてしまったことやWEBサイトのコンテンツがユーザー目線に立っていなかった事が原因だと言われています。
この事件でGoogleは大企業であろうと中小企業であろうと、個人であろうと関係なく怪しいリンクが付いているサイトは圏外へと飛ばしてしまいます。
では、今後はどういったWEBサイトが検索エンジンから評価されて上位表示されやすくなるのでしょうか。ここでは、今後のSEOについて予測してみたいと思います。
Googleが考えていることを知る
Googleは”Googleが掲げる10の事実”にてGoogleという会社の理念を10個あげていますが、10個のうち一番初めにユーザーファーストであると言っています。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。Google のトップページはインターフェースが明快で、ページは瞬時に読み込まれます。金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ありません。広告は、広告であることを明記したうえで、関連性の高い情報を邪魔にならない形で提示します。新しいツールやアプリケーションを開発するときも、もっと違う作りならよかったのに、という思いをユーザーに抱かせない、完成度の高いデザインを目指しています。
Googleは主に広告収益で運営している企業です。検索エンジンにキーワードを入力するとPCなら最上部に[広告]と明記されたリンクが表示されます。これをリスティング広告(GoogleAdwords)といいますが1クリックされるたびにGoogleに対して課金されているのです。あなたもクリックした経験があると思いますが、クリックするたびにGoogleはお金を得ているのです。
しかし、そもそも検索エンジンがユーザーに使われないものであったら、この広告は成り立ちません。何かを知りたい時にキーワードを入力して検索しますが、この時に全く関係ないものばかりが表示されたらイライラして今後二度とその検索エンジンは使わないでしょう。
だからGoogleはユーザーに便利で快適な検索エンジンを提供することを第一に掲げているのです。その為にあなたはGoogleが上位表示したくなる=ユーザーが欲しいと思うコンテンツを提供することが大事になってきます。
ユーザーが欲しいと思うコンテンツとは?
逆に出てきたら嫌なコンテンツとはどんなものでしょうか?ちょっと挙げてみましょう。
- ファーストビュー(WEBサイトを開いて一番最初に見える部分)が広告ばかり
- どのコンテンツがどこにあるのか分からない(欲しい情報を探すのに時間かかる)
- デザインに懲りすぎて見づらい(画像とテキストが同化してる)
- 隙間なく文字だらけでつまらない
- 書いている内容が胡散臭い
- 読んでいて(見ていて)つまらない
- ・・・・etc
まだまだたくさんあると思いますが、こういったユーザーが嫌うようなコンテンツというのは作るべきではありません。徹底的にユーザーのことを考えてWEBサイトを設計することが検索エンジンの上位表示における最も確実な方法です。
情報が薄く誰も見たいとは思わないページを自作自演でリンクをつけても上位表示は実現しないでしょう。Googleもユーザーも望まないことだからです。
ユーザーが欲しいと思うコンテンツとは、
- 検索したキーワードに対する欲しい情報がどこにあるのか見やすい位置に整理されている
- デザインが綺麗で見やすい
- 書いてあるテキストが誰かに紹介したいと思うほどいい文章である
- ・・・・etc
のことです。
こういったコンテンツであることは、ユーザーが定期的に訪問してもらえることにつながり、ソーシャルメディアでのシェアによる拡散が生まれナチュラルリンク(自然な形でついたリンク)をもらえ、信用してもらえるため(販売目的であれば)売りたい商品を買ってもらえます。
何よりも、ユーザーもGoogleも欲しい情報であるため検索で上位表示し始めます。
いま、SEO業者に自作自演のリンクをお願いしているWEBサイト運営者はすぐにやめるべきです。WEBサイトが圏外に行ってからでは遅く一度圏外へと飛ばされたら当分戻ってきません。(最悪の場合は一生戻ってきません)
まとめ
被リンクによるSEOは終焉しユーザーが欲しいと思うコンテンツを提供することが一番確実な方法だと述べてきました。検索エンジンはまだまだ確実なものではないためコンテンツを評価するのに時間はかかりますのですぐには上位表示しないかもしれません。
しかし、コンテンツSEOは長くユーザーと検索エンジンに愛され続けるため、より良いコンテンツをライバルがアップしてこない限り長期間上位に居続けます。逆に被リンクによるSEOは強引に上げることができてもすぐに圏外へと飛ばされてしまうでしょう。
今回の記事で多くのWEBサイト運営者が自作自演で無理やり上位表示を狙うことをやめてコンテンツSEOに移行してもらえることが出来たら嬉しいです。