エアペイ(Airペイ)とは?手数料・対応ブランド・入金サイクルを公式情報で解説

エアペイの手数料と対応ブランドを整理した記事のアイキャッチ。初期費用0円、カード決済3.24%、入金は最大月6回と記載

店舗のキャッシュレス決済を1台でまとめたいときに、まず名前が挙がるのがAirペイ(エアペイ)です。ただ、Airペイを説明した記事は「カードリーダーが19,800円」「決済手数料3.24%〜3.74%」「入金は月3回」といった数字のまま止まっているものが多く、公式サイトの現在の表記とは合いません。

この記事では、2026年9月19日にAirペイの公式サイトで確認できる料金・対応ブランド・入金サイクル・必要機器を、そのままの条件で整理します。判断に直結する数字には、確認したページへのリンクを付けています。

Airペイ(エアペイ)とは何か

Airペイは、株式会社リクルートが提供する店舗向けサービス群「Air」の決済サービスです。お手持ちのiPadまたはiPhoneに、貸与されるカードリーダーをBluetoothで接続して使います。クレジットカード、電子マネー、交通系電子マネー、QRコード決済、ポイントを、この1台で受け付けられるのが特徴です。

決済端末を自前で買うタイプのサービスと違い、専用のレジ機材は要りません。すでにiPadを置いている店舗なら、追加で用意するものはカードリーダーの電源アダプタとインターネット回線だけになります。

Airペイの費用は、初期費用0円・使用料0円・運用費0円で、支払うのは決済が発生したときの決済手数料と、必要に応じて用意するプリンター代だけです。ただし「Airペイ ポイント」を使う場合は別途費用がかかります。

料金:かかるのは決済手数料だけ

公式の「料金・必要機器」ページでは、初期費用・使用料・運用費のすべてが0円と示されています。カードリーダーは購入ではなく無償貸与で、審査完了後に届きます。

Airペイの料金・必要機器ページ。初期費用、月額費用、振込手数料が0円と示されている公式画面

出典:Airペイ「料金・必要機器」(2026年9月19日取得)。カードリーダーの電源アダプタは付属しないため、別途用意します。

決済手数料は、決済の種類によって税の扱いが変わります。公式サイトの注記どおりに並べると次のとおりです。

決済の種類 決済手数料 税の扱い
クレジットカード・電子マネー(楽天Edyを除く) 3.24% 非課税
楽天Edy 2.95% 税抜(税込3.24%)
交通系電子マネー 2.95% 税抜(税込3.24%)
QRコード決済(COIN+を除く) 2.95% 税抜(税込3.24%)
COIN+ 0.99% 税抜(税込1.08%)

表1:Airペイ「料金・必要機器」および「QRコード決済」の注記より(2026年9月19日確認)。小数点以下第2位まで表記。

読み方で注意したいのは、公式サイトのトップに出ている「0.99%〜」という表示です。これはCOIN+の税抜手数料であり、クレジットカード決済の手数料ではありません。カード決済が売上の中心である店舗なら、実質の負担は3.24%で見積もるのが妥当です。

逆に、COIN+の比率を上げられる業態であれば、この0.99%は効きます。COIN+はリクルートと三菱UFJ銀行の合弁会社が運営する決済ブランドで、Airペイの対応QRコードのなかで手数料が最も低く設定されています。

対応している決済ブランド

Airペイ アプリ1本で受け付けられるブランドは、公式の決済サービスページに掲載されています。2026年9月19日時点の掲載は次のとおりです。

区分 対応ブランド
クレジットカード Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover、UnionPay(銀聯)
電子マネー Apple Pay、iD、QUICPay、楽天Edy
交通系電子マネー Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん
QRコード決済 COIN+、d払い、PayPay、au PAY、楽天ペイ、J-Coin Pay、Smart Code、Alipay、WeChat Pay、UnionPay(銀聯)

表2:Airペイ「クレジットカード・電子マネー・交通系電子マネー」「QRコード決済」より(2026年9月19日確認)。

AirペイのQRコード決済ページ。COIN+、d払い、PayPay、au PAY、楽天ペイ、J-Coin Pay、Smart Code、Alipay、WeChat Payの各ブランドが掲載されている公式画面

出典:Airペイ「QRコード決済」(2026年9月19日取得)。

ここで確認しておきたいのが、古い解説記事に必ず載っているLINE Payです。現在のAirペイの掲載ブランドにLINE Payはありません。対応表をそのまま引き写している記事は、この点で現状と合っていません。

Smart Code経由とAlipay+経由では、傘下の海外QRコード決済も受け付けられます。訪日客の支払い手段としてAlipayやWeChat Payを想定している場合は、アリペイ・WeChat Payの導入と手数料もあわせて確認してください。

入金サイクルと振込手数料

振込手数料は、どの銀行を指定しても0円です。決済サービスによくある「指定行のみ無料」という条件はありません。ただしゆうちょ銀行は振込先に指定できないため、ゆうちょ銀行しか口座がない店舗は別の金融機関の口座が必要になります。

入金回数は、指定する金融機関で変わります。

図1:Airペイの入金回数(2026年9月19日時点)

月6回みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行を振込口座に指定した場合。カード、電子マネー、交通系電子マネー、QRコード、iPhoneのタッチ決済が対象。

月3回上記以外の金融機関を振込口座に指定した場合。

月1回オンライン決済の売上。実店舗の決済とは振込のサイクルが別になる。

指定できないゆうちょ銀行。振込先として利用できない。

出典:Airペイ「料金・必要機器」(2026年9月19日確認)。振込日はメールで通知されます。

キャッシュフローを重視するなら、メインバンクをメガバンク3行のいずれかにしておくと入金が月6回になります。ここは店舗側で選べる数少ない条件なので、申込み時に決めておくと後の手間が減ります。

必要な機器と、Androidが使えないこと

Airペイを動かすには、iPadまたはiPhoneが必要です。Airペイ アプリはiPad/iPhoneに対応し、カードリーダーを使わずiPhone単体でタッチ決済を受け付ける「Airペイ タッチ アプリ」はiPhoneのみの対応です。Android端末には対応していません。

手元の端末がAndroidしかない店舗は、iPadまたはiPhoneを別途用意することになります。この費用はAirペイの料金表には出てきませんが、実質的な導入コストです。Android端末をそのまま使いたい場合は、Androidに対応している他社サービスを検討したほうが早くなります。

利用控えを紙で渡したい場合は、別途プリンターが必要です。プリンターは審査完了後にAirペイの管理画面から購入でき、AirレジとAirペイで同じ据置プリンターを共用できます。

用意するもの 費用 補足
iPadまたはiPhone 店舗負担 サポート対象の機種・iOSバージョンであること
カードリーダー 0円 無償貸与。Bluetooth v5.0/BLE接続。磁気・ICチップ・非接触ICに対応
カードリーダーの電源アダプタ 店舗負担 付属しないため別途用意
Wi-Fi環境 店舗負担 カードリーダーのアップデートに必要
プリンター 任意 利用控えを印刷する場合のみ。管理画面から購入

表3:Airペイ「料金・必要機器」より(2026年9月19日確認)。

申込みから利用開始までの流れ

申込みはWebで完結します。公式サイトが示している所要時間は次のとおりです。

図2:Airペイの申込みから利用開始まで

1申込み(通常10〜20分)申込情報を入力し、審査書類をアップロードする。法人は登記事項証明書など、個人事業主は本人確認書類を用意しておく。

2審査(通常3日程度)Airペイ タッチについては最短15分で利用開始できると案内されている。

3アプリのダウンロードApp Storeから各アプリを入れる。Airペイ アプリはカードリーダーの接続が必要。オンライン決済は専用の管理画面から利用する。

4利用開始初期設定を済ませれば受付を始められる。

出典:Airペイ「料金・必要機器」「申込みの流れ」(2026年9月19日確認)。

カードリーダーは審査完了後に届きます。オープン日が決まっている店舗は、開店の3日前に申し込めば間に合う、という組み方は避けたほうが無難です。書類の不備で審査が止まる余地を見て、2週間程度の余裕をとるのが現実的です。

他社サービスと比べたときの位置づけ

同じ「iPad・スマートフォン+カードリーダー」型のサービスと、公表されている条件を並べます。手数料は決済の種類や契約プランで変わるため、代表的な条件だけを比較しています。

比較軸 Airペイ Square 楽天ペイ(実店舗決済)
初期費用 0円(カードリーダーは無償貸与) 0円 QRコード決済は導入費用無料
月額固定費 0円 0円 プランにより異なる
カード決済の手数料 3.24%(非課税) 2.5%〜(条件つき)/それ以外は3.25%〜 通常3.24%(非課税)/スタンダード2.20%・ライト2.48%
振込手数料 全銀行0円(ゆうちょ銀行は不可) 無料 公式サポートサイトを要確認
入金 月6回または月3回 三井住友・みずほは翌営業日、他行は毎週金曜 公式サポートサイトを要確認
対応OS iPad/iPhoneのみ iOS・Androidに対応 iOS・Android対応機種一覧あり

表4:Airペイ「料金・必要機器」、Square「決済手数料」、楽天ペイ「各種ブランドの決済手数料」より(2026年9月19日確認)。Squareの2.5%は年間キャッシュレス決済額3,000万円未満かつ主要カードブランドの対面決済が条件です。楽天ペイのスタンダード・ライトは中小加盟店向けプランで、対象外業種には通常手数料率が適用されます。

3社を並べると、Airペイの位置づけははっきりします。手数料の絶対値で最も低くなる可能性があるのはSquareと楽天ペイの優遇プランですが、Airペイは業種や規模で料率が変わらず、振込手数料もどの銀行でも0円です。条件分岐が少ないぶん、見積もりと実績がずれにくいという性質があります。

一方で、Androidしか使えない店舗と、ゆうちょ銀行しか口座がない店舗は、Airペイでは要件を満たせません。ここは値引きや交渉で埋まる部分ではないので、最初に確認すべき条件です。PayPayとの比較を軸に考えている場合は、エアペイとペイペイを比較で決済手段としての違いを整理しています。

どんな店舗に向くか、向かないか

図3:Airペイの適合条件(2026年9月19日時点の公表条件から)

向く:すでにiPadまたはiPhoneを使っている店舗端末を買い足さずに始められる。Airレジを併用していれば会計金額が自動で連携する。

向く:訪日客の支払いを受けたい店舗Alipay、WeChat Pay、UnionPay(銀聯)に対応し、Smart CodeとAlipay+の傘下ブランドも受け付けられる。

向く:メガバンクに口座がある店舗みずほ・三菱UFJ・三井住友を指定すれば入金が月6回になる。

向かない:Android端末しかない店舗Airペイ アプリはiPad/iPhoneのみ。端末の追加購入が前提になる。

向かない:ゆうちょ銀行しか口座がない店舗振込先に指定できない。別の金融機関の口座開設が必要。

いずれもAirペイ公式サイトに記載された条件から整理したものです(2026年9月19日確認)。

決済手段を1つに絞らず、QRコード決済だけ先に入れて様子を見るという進め方もあります。導入形態ごとの違いはモバイル決済の種類とサービス比較に、PayPay単体の条件はペイペイの導入方法と決済手数料にまとめています。

よくある質問

質問 公式サイトの記載(2026年9月19日確認)
カードリーダーは買い取りですか 無償貸与です。初期費用は0円で、審査完了後に届きます。
月額の固定費はかかりますか 使用料・運用費とも0円です。ただしAirペイ ポイントの利用には別途費用がかかります。
振込手数料はどの銀行でも無料ですか すべての銀行で0円です。ゆうちょ銀行は振込先として利用できません。
Android端末で使えますか Airペイ アプリはiPad/iPhone、Airペイ タッチ アプリはiPhoneの対応です。
審査はどのくらいかかりますか 通常3日程度です。Airペイ タッチは最短15分と案内されています。
LINE Payは使えますか 現在のQRコード決済の対応ブランドにLINE Payの記載はありません。

表5:Airペイ公式サイトの記載を要約したものです。申込み前には必ず最新の公式ページで条件を確認してください。

まとめ

Airペイの条件を数字だけで言い直すと、初期費用0円・月額0円・カード決済3.24%・振込手数料0円・入金月6回または月3回・iOS専用、となります。導入可否を分けるのは手数料よりも、端末のOSと振込先の金融機関という2つの前提条件です。

手数料率そのものを下げたい場合は、COIN+のような低料率のブランドをどれだけ通せるか、あるいはSquareや楽天ペイの優遇プランの条件に自店が当てはまるかを確認することになります。いずれも公表条件が変わるため、申込みの直前に公式サイトで読み直すのが確実です。

料金・対応ブランド・入金サイクルの確認に使ったAirペイ公式ページ(2026年9月19日取得)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です