格付・自己査定システムを導入する金融関連企業を行う中小企業、零細企業が急速に増えています。
そのため、今回は、『法人(中小企業・零細企業)におすすめの格付・自己査定システム3選。機能面でおすすめの格付・自己査定システムはこれだ!』という記事のタイトルで、法人(中小企業・零細企業)におすすめの格付・自己査定システムを3つ詳しく解説します。
法人(中小企業・零細企業)におすすめの格付・自己査定システム3選。機能面でおすすめの格付・自己査定システムはこれだ!
今回は、法人(中小企業・零細企業)におすすめの格付・自己査定システムを3つ詳しく解説します。
今回、紹介するのは、以下の3つの格付・自己査定システムです。
- BANK・R®(バンクアール)
- CYBERWORK(サイバーワーク)/格付・自己査定
- 格付・自己査定システム-NEC Global
①BANK・R®(バンクアール)
1つ目は、BANK・R®(バンクアール)になります。
BANK・R®(バンクアール)は信用格付の精度向上と自己査定の業務効率化を実現し、格付モデル連携、作業契機の通知、資産の一括自動分類等の機能を有している格付・自己査定システムになります。
地域金融機関の不良債権処理には、地域経済に与える影響に配慮したリレーションシップバンキングとしての対応が求められると思いますが(一方で、金融庁からは資産査定の厳格化および適切な償却・引当が要請される場合もあり)、信用格付・自己査定業務のシステム化には将来の拡張性を踏まえた取り組みが不可欠であり、BANK・Rをを導入いただくことにより、このような課題の解決を実現します。
また、BANK・R®(バンクアール)は勘定系システムと統合、金融商品取引法に基づいたチェックリストも取り込み、顧客に関わる全情報をリアルタイムで可視化・共有化もしてくれます。
BANK・R®(バンクアール)には、その他以下の4つの特徴があります。
- 格付モデル連携:各金融機関さま独自のスコアリングモデルをはじめ、各種格付モデルとの連携実績あり。
- 作業契機の通知:延滞発生や財務取得など、格付や債務者区分を見直すべき事象をクレジットイベントとして通知することにより、事象発生時点での作業が可能。
- 資産の一括自動分類:債権、保全などのデータを使用し、基準日ベースで分類額を自動算定。また、後発事象発生時の査定への反映機能も保有。
- サブシステム:格付、自己査定、償却・引当の3つのサブシステムからなり、格付申請から資産分類、そして償却・引当までの一連の流れを一貫して行うことが可能。
また以下は、BANK・R®(バンクアール)の関連サービスになります。
- BANK・R 電子稟議システム:稟議書作成の負荷軽減と業務・情報管理の一元化を実現。融資ポータル機能、承認状況の追跡機能、条件指示履行管理機能、ToDo管理機能等あり。
- BANK・R バーゼルII対応システム:新BIS規制業務の効率化、効果的な計算と戦略情報を還元。スクリーニング条件をデータとして持つことにより、エクスポージャーの振分管理・登録、複雑な計算によるオンバランスネッティングを実現。
- BANK・R 信用リスク計量化システム:与信ポートフォリオを分析し、信用リスクの抑制、与信集中リスクの回避を通じてリスクとリターンの最適なポートフォリオ運営を実現し、統合リスク管理態勢の構築をサポート。
- BANK・R 営業支援システム:営業支援システムは、金融機関の営業現場が抱えている「効率化」と「業務推進」の双方の課題を解決するためのSFAシステム(Sales Force Automation)として開発。
- BANK・R 不動産担保評価システム:本部集中部門における不動産担保の評価と保全額配当計算の自動化に加え、営業店と本部集中部門間における情報授受を円滑化するワークフロー機能、履歴管理機能により、営業店や本部も含めた金融機関全体の業務効率化を実現。
<BANK・R®(バンクアール)の機能一覧>
以下が、BANK・R®(バンクアール)の機能一覧になります。
機能 | 処理 | 概略 |
---|---|---|
対象先選定 | 格付先登録・削除 |
|
格付取得準備 | 財務スコアリング登録 |
|
定性評価登録・変更 | ||
格付案登録・変更 | ||
回覧準備 | 付属資料作成・選択 |
|
申請・回覧・審査 | 格付申請・回覧 |
|
審査決裁登録 | ||
帳票印刷 | 格付帳票印刷 |
|
対象先選定 | 査定先登録・確認 |
|
査定申請準備 | 債務者区分の確定 |
|
担保・保証登録 | ||
貸出明細登録 | ||
査定算式・分類額登録 | ||
回覧準備 | 付属資料作成・選択 |
|
申請・回覧・審査 | 査定申請・回覧 |
|
帳票印刷 | 自己査定帳票印刷 |
|
償却引当 | 償却・引当額算出 |
|
貸倒実績率算出 |
|
|
各種資料作成支援 |
|
②CYBERWORK(サイバーワーク)/格付・自己査定
CYBERWORK(サイバーワーク)/格付・自己査定は、債務者の業況変化(延滞、赤字、大口等)を随時取り込むことにより、常時最新のリスク情報を把握・管理することができます。
CYBERWORK(サイバーワーク)/格付・自己査定は格付業務と自己査定業務を連携させることにより作業時間の短縮を図り、また、自己査定業務を分散化させることにより、事務作業の効率化を図ります。
特徴として、以下の3つの時に力を発揮します。
- 債務者決算期到来時(決算期到来):格付の有効期限日より、見直し対象債務者を自動抽出致します。これにより格付期限超過の抑止(作業漏れの抑制)、財務データ徴求時期のアナウンスにも適応。
- 業況変化事象発生時(事後事象、格付査定申請):債務者の業況変化、与信状況の変化、顧客定性情報の変化、延滞状況を日々チェックし、必要に応じて自動抽出を行い、格付債務者区分の見直しを促進。財務データを変更した場合も、格付作業対象先として自動的にリストアップ。
- 自動格付:債務者の延滞状況を日々チェックし、必要に応じて債務者の格付を自動変更。変更された内容は各営業店に通知されます。また延滞状況が解消された場合には、自動で元の格付に戻すことも可能。これにより営業店での作業負荷を大幅に軽減。
そして、CYBERWORK(サイバーワーク)/格付・自己査定は、日立の以下の関連サービスと連携可能です。
- 融資支援「CYBERWORK/融資支援」:融資業務における内部事務手続きをシステム化することにより標準化し、各種融資情報を統合データベース化することにより融資業務の効率化を実施。また、本来業務である営業活動への回帰、競争力強化が可能。
- CRMソリューション:窓口、渉外、コールセンタといった全てのチャネルと連携した情報共有や、効率的・効果的な営業活動を実現するためのナビゲーションや分析機能、検索機能等により、『お客様毎の最適なご提案』による顧客経験価値の向上可能。
- 収益・リスク管理ソリューション:収益・リスク管理ソリューションは業務の一本化を提案コンセプトとしており、豊富な導入実績を元にしたコンサルテーションの実施を含め、総合的な収益・リスク管理の実現を提案。
<CYBERWORK(サイバーワーク)/格付・自己査定の機能一覧>
以下が、CYBERWORK(サイバーワーク)/格付・自己査定の機能一覧になります。
メニュー | 機能 | 機能概要 |
---|---|---|
信用格付 | 案件抽出/案件一覧 |
|
格付検討 |
|
|
自動格付 |
|
|
自己査定 | 四半期作業先抽出/確認 |
|
分類額算出 |
|
|
自己査定結果 | 自己査定の作業結果の確認として、分類額算出結果、債権内訳、保全内訳の表示を行います。 累積で蓄積した過去の査定履歴の参照、及び各種帳票の出力により、金融庁検査・日銀考査に対応しています。 |
また、CYBERWORK(サイバーワーク)/格付・自己査定のその他機能面の詳細は以下の通りです。
- 融資ソリューションのシステム構成:データセンタには、総合融資支援システム、基幹系システム、関連サブシステムを設置し、すべて基幹ネットワークに接続。総合融資支援システムは、総合融資支援 Web/APサーバ、運用管理サーバ、DBサーバ、そして運用端末1台あり。DBサーバに接続されるディスクアレイ装置は、データバックアップ装置によりバックアップ処理を実行。総合融資支援システム内に運用端末が1台あり。総合融資支援システムへのアクセスは、統合認証システムなどを経由して負荷分散処理。基幹系システムは、情報系ホスト、勘定系ホストがあり。総合融資支援システムのDBサーバと基幹系システムの情報系ホストが、リアル/バッチ連携を実行。関連サブシステムは、営業支援システム、財務システム、不動産担保評価システムあり。
- 四半期時の業務イメージ効率のアップ:勘定系月次確定残高受領後、トータル2~3営業日で四半期作業完了。格付自己査定ソリューションで、営業店、本部(審査部門)、日常のモニタリングのサイクルを回転。債務者毎の査定結果および店単位の集計情報も確認可能で、(見直し対象先についてのみ査定作業を行う)審査部門では、査定結果の審査を行う。
(構築先実績:2~3営業日目で作業完了)。日常のモニタリングにより、事象変化先については、常に見直しを実施。 - 豊富な業務ラインアップによるプラグインソリューションによる継続的な成長をサポート:融資ソリューション基盤は、勘定系システムとのリアル/バッチ連携が可能で、また、営業支援、不動産担保評価、財務入力、行内文書管理、収益管理、債券書類管理といった関連サブシステム群とバッチ連携。融資ソリューション基盤は、総合融資支援DBで融資関連情報を一元管理し、また、CYBERWORK/融資支援、CYBERWORK/格付・自己査定の必要な機能だけを利用するプラグイン型ソリューションのメリットあり。ただし、CYBERWORK/融資支援のプラグインには、稟議支援、顧客管理、事務支援、保証人管理、担保管理の機能があり、CYBERWORK/格付・自己査定には、格付・自己査定の機能あり。また、これらの融資ソリューション基盤はハード共有することも可能。
③格付・自己査定システム-NEC Global
3つ目は、格付・自己査定システム-NEC Globalになります。
格付・自己査定システム-NEC Globalは、健全な経営維持のために。内部格付けモデルの確立と自己査定の随時化を可能とし、信用リスク管理の高度化を支援します。
格付・自己査定システム-NEC Globalは、金融検査マニュアルなどの検査基準に即した格付手法の確立が可能で、必要なときにいつでも格付判定や自己査定を行なってくれます。
<格付・自己査定システム-NEC Globalの機能一覧>
以下が、格付・自己査定システム-NEC Globalの機能一覧になります。
- 金融財政総合研究所の格付モデルをシステム化:株式会社 金融財政総合研究所(以下金財総研)が確立した格付モデルを採用し、金融機関が抱える信用リスクを客観的な基準により評価・管理する仕組みを提供。また、信用リスク管理のPDCAサイクル実現のための補完機能を提供し、これにより、金融検査マニュアル等の検査基準に即した格付手法を確立することが可能。
- 当局に対する格付け結果の明確な説明を可能とする仕組みを提供:格付判定の基準には、外部機関が提供する業種別の財務データを定量判定の基準指標に採用。また、格付け判定プロセスや判定指標を明示し、当局に対し、明確に格付結果を説明することが可能。
- 個人事業主の格付機能を提供:融資先として比率の高い個人事業主に対する格付け機能もご提供致します。不良資産、オーナー資産も加味した格付判定をすることで、より個人事業主の経営実態にあった格付が可能。
- 随時格付・自己査定を実現:企業の決算や金融機関の決算時の定期格付・自己査定はもちろんのこと、延滞、事故、口座動向変化等、債務者の動態変化による、随時格付・自己査定が可能。
今回、紹介した以下の3つの格付・自己査定システムは、それぞれ特徴が異なります。
また、格付・自己査定システムを導入する際は、比較検討してからにしましょう。
- BANK・R®(バンクアール)
- CYBERWORK(サイバーワーク)/格付・自己査定
- 格付・自己査定システム-NEC Global
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、『法人(中小企業・零細企業)におすすめの格付・自己査定システム3選。機能面でおすすめの格付・自己査定システムはこれだ!』という記事のタイトルで、法人(中小企業・零細企業)におすすめの格付・自己査定システムを3つ詳しく解説しました。
今回、紹介したように、格付・自己査定システムは、それぞれ特徴が異なります。
また、格付・自己査定システムは、多くの場合、無料でで資料請求ができるため、導入を検討している方は、資料請求することをおすすめします。