ECサイトの乗り換えと解約|契約期間・返金・データ移行を5サービスの公式記載で比較【2026年】

5つのECサイト構築サービスの解約タイミングと返金の有無を並べたアイキャッチ

ECサイト構築サービスを選ぶとき、月額と決済手数料は誰でも見ます。見ないまま契約してしまうのが、やめるときの条件です。年払いにすれば割引が付きますが、その割引は「途中でやめない」ことへの対価でもあります。2026年9月25日に5サービスの公式ページで確認した解約条件と、プランを下げるときの制限、乗り換えで持ち出せるデータを並べます。

この記事の要点

  • STORESのスタンダードプランは契約期間中の途中解約による返金がありません。年間契約でも月額契約でも同じで、次回更新のタイミングで停止します。
  • makeshopの長期契約は一括払いで、支払い後の返金はいかなる理由でも受け付けないと明記されています。24か月契約なら280,512円が先払いです。
  • カラーミーショップは有料プランからフリープランへ戻せません。再びフリーを使うにはアカウントの新規作成が必要とされています。
  • BASEはグロースからスタンダードへ戻せますが、反映は契約期間終了後です。
  • 乗り換えで効くのは独自ドメインを自分で持っているかどうか。無料プランで独自ドメインが使えるかはサービスで分かれます。

各サービスの料金そのものはECサイト構築サービス比較5選にまとめています。この記事は、契約したあとに動きにくくなる条件を扱います。

解約の条件は2つの軸で読む

解約の条件を比べるとき、見るべきことは2つだけです。いつ止まるのか、払った分は返ってくるのか。この2つを分けて見ると、サービスごとの違いがはっきりします。

図1 解約条件を読む2つの軸

いつ止まるか

  • 申し出たらすぐ止まるのか
  • 契約期間の終わりまで続くのか
  • 次回更新のタイミングなのか

払った分は戻るか

  • 返金ありなら、途中でやめても損失は限定的
  • 返金なしなら、割引は拘束の対価
  • 先払いの金額が大きいほど、判断は慎重に

月額0円のプランには、そもそもこの問題がありません。契約期間がないので、いつでも止められます。悩ましいのは、割引を取りにいって長い契約を選ぶときです。

5サービスの解約条件

公式ページで確認できた範囲を、そのまま並べます。記載がなかったものは「記載なし」と書きます。

表1 契約期間と解約の条件(2026年9月25日に各社公式ページで確認)
サービス/プラン契約期間解約のタイミング途中解約時の返金
STORES フリーなし任意のタイミングで手続き可能—
STORES スタンダード(年間契約・月額契約)年間または月額申し出後も契約期間中は利用する扱い。次回更新で停止発生しない
BASE スタンダード記載なし(月額0円)記載なし—
BASE グロース1か月または12か月から選択スタンダードへの変更はグロース契約期間終了後に反映公式ページに記載なし
カラーミーショップ(有料3プラン)3・6・12か月から選択プランダウンは契約更新のタイミングのみ公式ページに記載なし
makeshop(長期契約)1・6・12・24か月から選択記載なしいかなる理由においても受け付けないと明記
Shopify月払いまたは年払い料金ページに記載なし料金ページに記載なし

返金について明確に書いているのはSTORESとmakeshopです。どちらも「返金しない」という方向の明記です。BASEとカラーミーショップは、年払いや長期契約の途中解約時の扱いについて、料金ページに記載を見つけられませんでした。

STORESの料金ページの注記部分の画面キャプチャ。年間契約の月額料金と月額契約3,960円、解約の申し出後も契約期間中は利用する扱いとなり途中解約による返金は発生しないこと、決済手数料の対象決済手段、決済端末の貸出条件が書かれている
STORES「ネットショップ 料金プラン」の注記(2026年9月25日確認)

割引は「途中でやめない」ことへの対価

長期契約の割引を、金額と拘束期間の両方で見ると、判断しやすくなります。

表2 長期契約・年払いの割引と、先払いになる金額
サービス割引の内容先に払う金額1年あたりの節約額
makeshop 24か月契約月額15%OFF(13,750円→11,688円)280,512円24,744円
makeshop 12か月契約月額10%OFF(→12,375円)148,500円16,500円
BASE グロース 12か月一括月19,980円→月16,580円198,960円40,800円
STORES スタンダード 年間契約月3,960円→月3,300円公式ページに一括金額の記載なし7,920円
Shopify Basic 年払い月4,850円→月3,650円公式ページに一括金額の記載なし14,400円

先に払う金額と1年あたりの節約額は、公表されている月額から当サイトが計算したものです(makeshopの12か月一括金額とBASEの12か月一括金額は公式ページに記載のある数字です)。

節約額で見るとBASEのグロースが年40,800円と大きく、makeshopの24か月契約は年24,744円です。ただしmakeshopは2年分の280,512円を先に払い、返金がありません。同じ「割引」でも、リスクの大きさはかなり違います。

makeshopの長期契約には「長期契約のご利用料金は一括にてお支払いください」「分割でのお支払いは受け付けておりません」「ご利用料金お支払い後のご返金はいかなる理由においてもお受けいたしかねます」という3つの注記が付いています。初期費用は割引の対象外とも明記されています。詳細はmakeshopの料金プランの記事にまとめています。

プランを下げるときの制限

解約まで行かなくても、プランを下げたい場面はあります。売上が落ちた、思ったより機能を使わなかった。ここにも条件があります。

表3 プランを下げるときの条件
サービス下げられるか条件
BASEグロース→スタンダードは可能反映はグロース契約期間終了後。グロースへの変更は即時
カラーミーショップ有料プラン→フリーは不可再度フリープランを使うにはアカウントの新規作成が必要。ラージ→レギュラー、プレミアム→レギュラー/ラージは契約更新のタイミングのみ
STORESスタンダード→フリーの可否は料金ページに記載なし契約期間中の途中解約による返金は発生しない
makeshop料金ページに記載なし—
Shopify料金ページに記載なし機能比較表にプラン変更の記載は見つけられなかった

いちばん明確に不可と書いているのがカラーミーショップです。「レギュラー/ラージ/プレミアムプランからフリープランへの変更はできませんので、再度フリープランの利用をご希望の場合は、アカウントを新規に作成してください」という記載があります。アカウントを作り直すということは、商品データも顧客データも引き継げない前提になります。

逆に、BASEは往復ができる設計です。売れた月にグロースへ上げ、落ち着いたらスタンダードへ戻す。ただし戻りは契約期間の終了後なので、12か月契約を選ぶとその間は動けません。詳しくはBASEの料金プランの記事を参照してください。

カラーミーショップのプランアップにも条件があります。カラーミーペイメントを利用している場合、毎月20日23時59分までに申請と入金の確認が完了したアカウントのみ翌月1日から変更となり、21日以降に確認された場合は翌々月になります。セールに合わせて容量を増やすなら、2か月前から動く必要があるということです。

乗り換えで持ち出せるもの、持ち出せないもの

別のサービスへ移るとき、何が持っていけて何が置いていくことになるのかを整理します。

表4 乗り換え時のデータの扱い
対象持ち出しやすさ根拠と注意点
商品データCSVで移せることが多いSTORESは「商品データの一括登録はCSVで対応」、カラーミーショップは「商品情報・顧客情報CSV一括登録」、makeshopは「CSVでの一括アップロードも可能」と記載
顧客データサービスによるカラーミーショップのプラン比較表には顧客情報のCSV一括登録の行がある
独自ドメイン自分で取得していれば持ち出せるサービスのサブドメインで運用していた場合は移せない
デザイン持ち出せないテンプレートもHTML・CSSの構造もサービス固有
レビュー・会員ポイント移行の可否は各社ページで確認できなかった—
検索エンジンからの流入ドメイン次第独自ドメインなら引き継げる。サブドメインだと積み上げがゼロに戻る

STORESのQ&Aには「具体的な移行手順や引き継ぎたいデータ種別については、導入相談フォームからお問い合わせください」という案内もあります。makeshopの料金ページにも「他のネットショップ作成サービスからの移行はかんたんですか?」という項目が用意されています。移行を前提にするなら、申し込み前に相談窓口で確認しておくのが確実です。

いちばん効くのは独自ドメインを持っているかどうか

乗り換えで失うものの大きさは、URLを自分で持っているかどうかで決まります。独自ドメインで運営していれば、サービスを変えてもURLは変わりません。検索エンジンからの流入も、外部サイトからのリンクも、そのまま引き継げます。

表5 無料プランでの独自ドメインの可否(乗り換えやすさに直結する)
サービス無料プランで独自ドメインを使えるか根拠
カラーミーショップ フリー使えるフリープランのプラン詳細比較で独自ドメイン設定に印がある
STORES フリー使えない公式Q&Aで「フリープランでは独自ドメインの設定はできません」と明記
BASE料金ページに記載を確認できなかった—

STORESのフリープランで1年運営して、そのあと別のサービスへ移るとします。URLが変わるため、検索結果に出ていたページはすべて別のURLになります。積み上げた分がそのまま残る保証はありません。月額0円を選んだ結果、乗り換えのときに払う代償が大きくなるという構造です。

各サービスの独自ドメインの扱いは、STORES ネットショップの料金とカラーミーショップの料金プランの記事でそれぞれ詳しく扱っています。開設時に何を決めておくべきかはネットショップ開設の手順と初期設定にまとめました。

乗り換えキャンペーンが出ていることがある

乗り換えの費用を下げる方法として、各社のキャンペーンがあります。確認した時点では、カラーミーショップが乗り換えキャンペーンを表示していました。

カラーミーショップのプラン・料金一覧ページにある乗り換えキャンペーンのバナーの画面キャプチャ。期間限定で初期費用無料と契約期間中にかかる利用料金の50%分をポイントバック、最大213,840円分が戻ってくると書かれている
カラーミーショップ「プラン・料金一覧」の乗り換えキャンペーン表示(2026年9月25日確認)

バナーには「《期間限定》初期費用無料&契約期間中にかかる利用料金の50%分をポイントバック」「最大213,840円分が戻ってくる!」と表示されています。金額が大きいので、乗り換えを検討しているなら確認する価値があります。

この表示から読み取れるのは金額と概要だけです。実施期間の終了日、対象プラン、ポイントの使い道、適用の条件については、バナーの文言からは確認できませんでした。キャンペーンは表示が消えることもあるため、検討している時点で自分の目で見て、詳細ページで条件を確かめてください。

解約の日と、売上が入金される日はそろわない

見落とされやすいのが、解約したあとの売上金です。ECサイト構築サービスの入金は、売れた瞬間ではありません。締め日と支払い日があり、そこに下限額が付いていることもあります。

表6 入金のサイクル(公式ページで確認できた範囲)
サービス入金のタイミング条件
STORES月末締め(23時59分まで)の翌月末払い決済手数料と振込手数料275円を差し引いた入金額が10,000円以上の場合
BASE申請から10営業日「最速振込」なら最短で当日(土・日・祝日を含む)の入金も可能
makeshop「即日売上入金」というオプションがある手数料1.5%。決済完了している注文を選んで申請する
カラーミーショップ料金ページに記載なし—
Shopify料金ページに記載なし—

STORESの場合、月初に売れた分が口座に入るのは翌月末です。最長で2か月近い開きがあります。解約の手続きを進めるときは、未入金の売上が残っていないかを先に確認してください。1万円という下限があるため、最後の月の売上が小さいと、そのまま繰り越しになる可能性もあります。

BASEは申請してから10営業日という形なので、解約前に申請を済ませておく流れになります。makeshopの即日売上入金は手数料1.5%がかかりますが、急いで現金化したい場面では選択肢になります。

乗り換えるときの順番

移行で失敗しやすいのは、止める順番です。新しい側の準備が終わる前に古い側を止めると、売れない期間ができます。

乗り換えの進め方(7段階)

  • 1. 契約の終わる日を確認する。途中解約に返金がないなら、期間の終わりに合わせるのが最も損失が小さくなります。
  • 2. 商品データをCSVで書き出す。画像も含めて手元にそろえます。
  • 3. 新しいサービスで無料プランか無料体験を開始する。まだ古い側は動かしたままにします。
  • 4. 商品と決済を設定する。カード決済は反映に数営業日かかる場合があります。
  • 5. 法定の表示を移行先で作り直す。特商法の表記と返品の特約を新しいショップ用に書き直し、最終確認画面の出方も確かめます。
  • 6. 独自ドメインを新しい側へ向ける。ここで切り替わります。事前にテスト注文を通しておきます。
  • 7. 古い側を解約する。契約期間の終わりに合わせます。

この順番なら、売れない期間は独自ドメインの切り替え中だけで済みます。逆に、古い側を先に解約してしまうと、新しい側の決済が通るまで販売が止まります。

この記事で確認できなかったこと

表7 公式ページで確認できなかった項目
項目状況
Shopifyの解約手続きと年払いの扱い料金ページに記載なし。ヘルプセンターは該当記事へ直接アクセスできず内容を確認できなかった
BASEグロース年払いの途中解約時の返金料金ページに記載なし
カラーミーショップの契約途中解約時の返金料金ページに記載なし。プランダウンの条件のみ記載
レビュー・会員ポイントの移行可否各社の料金ページに記載を見つけられなかった
カラーミーショップの乗り換えキャンペーンの終了日と条件バナーの文言のみ。詳細は「詳しく見る」の先
STORESスタンダードからフリーへの変更の可否料金ページに記載なし

返金についての記載がないことは、返金があるという意味にも、ないという意味にもなりません。金額が大きい契約を結ぶ前には、利用規約か問い合わせで確認してください。この記事に書いたのは、公式ページに表示されていた内容だけです。

この記事で参照した情報

  • STORES「ネットショップを無料で開設」https://stores.jp/ec/pricing(フリープランに契約期間がないこと、スタンダードプランの途中解約による返金が発生しないこと、年間契約と月額契約の月額、独自ドメインの可否、CSVでの移行、導入相談フォームの案内)
  • BASE「料金プラン・手数料」https://thebase.com/price/(グロースプランの契約期間、12か月一括払いの金額、プラン変更の反映タイミング)
  • カラーミーショップ「プラン・料金一覧」https://shop-pro.jp/plans/(契約期間3・6・12か月、プランアップとプランダウンの条件、乗り換えキャンペーンの表示、商品情報・顧客情報のCSV一括登録)
  • カラーミーショップ「フリープラン」https://shop-pro.jp/plans/free/(有料プランからフリープランへ変更できないこと、独自ドメイン設定)
  • makeshop by GMO「料金プラン」https://www.makeshop.jp/main/plan/(長期契約割引の契約期間別の金額、一括払い・分割不可・返金不可の注記、初期費用が割引対象外であること、他社からの移行についての項目)
  • BASE「料金」https://thebase.com/pricing(入金サイクル)
  • makeshop by GMO「makeshopペイメント」https://www.makeshop.jp/main/function/makeshop_payment/(即日売上入金の手数料)
  • Shopify 日本「Shopify の料金プラン」https://www.shopify.com/jp/pricing(月払いと年払いの月額)

2026年9月25日に各社の公式ページで確認しました。契約条件・キャンペーンは改定されることがあります。先払いの金額と節約額は、公表されている月額に基づく当サイトの計算です。契約前には必ず各社の利用規約と最新の料金ページをご確認ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です