レッツ原価管理Go2は、工事の見積・実行予算から発注、仕入、請求、入金までをつなげたい会社の候補です。株式会社レッツが提供し、オンプレミス版とクラウド版を案内しています。この記事は新規導入時に比較しやすいクラウド版を中心に扱い、買い切り型の保守契約と混同しないよう、契約期間、同時利用数、データ閲覧終了の条件を分けて説明します。
公式情報確認日:2026年8月31日。2026年9月1日に施行された規約は、申込日・更新日と適用対象を分けて明記します。BIZEEが管理画面で操作した実機レビューではなく、公式の製品・サービス・規約情報と、編集部が設計した導入確認手順による記事です。
現行のGo2と、販売終了のGo!を区別する
公式サイトはレッツ原価管理Go2、Go2クラウド、レッツ現場日報forWebを現行の案内として掲載しています。一方、レッツ原価管理Go!とレッツ工事台帳には販売終了の表示があります。検索結果や以前の見積書に似た名称が残っていても、古い商品の機能・価格をGo2へそのまま引き継がないでください。既存利用者は契約中の製品名を確認してから移行を相談します。
特徴は、工事を中心に現場の実行予算と経理側の仕入・販売を関連づけて扱うことです。工事台帳をExcelで作り、別の販売管理へ請求を入力し、会計へもう一度転記している会社では、どの入力を起点に後続処理へつなげるかが重要になります。帳票が多いことより、同じ工事番号を受注から入金まで保てるかを見てください。

クラウド版の仕様と、PC側に残る準備
| 比較項目 | 公式案内の内容 | 自社で確認する点 |
|---|---|---|
| 利用形態 | PCへアプリを導入し、データをクラウドへ保存 | ブラウザだけで使う方式ではない |
| ユーザー数 | 同時利用人数。インストール台数の制限なし | 月末の経理・現場・管理者の重なり |
| 会社データ | 1契約で2社まで、3社目以降は別料金 | 支店と法人を同じ単位で扱わない |
| サーバー | Microsoft Azureを利用 | 社内回線や端末の管理は別に必要 |
| バックアップ | 前日・1世代前のデータへ戻す案内あり | 自社の誤登録だけを戻せるか相談 |
| 契約 | サービス詳細では最低1年、1年単位 | 申込契約と改定後規約の適用範囲を照合 |
| 併存 | オンプレミスGo2とクラウドは同一PCに共存不可 | 並行試験用の端末を先に用意 |
| ファイル | 本体にファイルサーバー機能はない | 工事関連の添付はレッツドライブ等を別途検討 |
出典:Go2クラウドのサービス詳細(2026年8月31日確認)。「自社サーバー不要」は、社内の管理作業が一切不要という意味ではありません。PCの更新、利用者追加、権限の見直し、回線不調時の連絡は自社に残ります。情報システム部がいない会社でも、誰が販売元との窓口になるかを定めます。
複数拠点では、会社データ領域を支店ごとに分ける前に、全社集計と部門別集計をどう出すか確認してください。法人が同じなのに別会社扱いで入力すると、合算や取引先マスターの更新が別作業になる可能性があります。逆に別法人のデータを一つにまとめるなら閲覧や集計の分離が必要です。社内組織図とシステム上の領域の関係を図にしてデモへ持ち込むと、条件が伝わりやすくなります。
見積から請求へつなぐときの考え方
公式では、見積から発注、発注から仕入へ情報を引き継ぐリレー機能を案内しています。見積書や請求書に近い形で入力する構成が紹介されており、現場と経理が同じ工事を扱うことを狙う製品です。ただし、入力を引き継げることと、すべての伝票を自動で正しく確定できることは違います。元伝票と後続伝票の関係を確認する責任は残ります。
試験では、見積全額を一度に発注する通常例だけでなく、一部を別の協力会社へ分ける例を使います。さらに、一部納品、数量変更、追加発注、取消を順に入力し、どの時点で発注残や仕入実績が変わるかを見ます。請求先と現場名が違う案件や、請求を複数回に分ける工事も、実際の帳票に近い例で確認してください。担当者が毎回手で工事番号を入れ直す箇所は、誤りが生じやすい点として記録します。
移行前には、見積書の項目名を揃えるだけでなく、工事番号、取引先コード、締め日、税の扱いを整理します。画面上の入力順が現行手順と違う場合、無理に旧手順へ合わせるのか、新しい順序へ業務を変えるのかを判断します。販売元が説明する標準運用から大きく外れる箇所は、個別対応が必要か、継続保守の範囲に入るかまで確認すると、導入後の追加作業を見積もりやすくなります。
料金構成:同時利用数・機能・追加費用を揃える
Go2クラウドには利用構成に応じた案内があり、公式の機能選択型案内では機能とサーバー費用の組合せを確認できます。製品全体のトップページにある試用案内だけを見て、試用で触れた全機能がどの契約でも同額と考えないでください。標準クラウドの見積か、選択した機能の構成か、オンプレミスの購入見積かを区別する必要があります。
年額見積には、利用人数、本体構成、アドオン、初期費用、移行支援、訪問・オンライン指導を分けて書いてもらいます。公式サービス詳細には、途中でユーザー数を増やす際、初期費用の差額と残期間に応じた料金が生じる案内があります。年度途中に採用や拠点追加がある会社は、開始時の金額と増員後の金額を二つの条件で取り寄せると、予算の不足を見つけやすくなります。
一人あたりの単価を比較するときも、Go2の同時利用人数と、従業員へ個別に割り当てる他製品のライセンスを同じ分母にしないでください。接続の重なりを減らすために担当者が入力を待つ運用は、費用を下げても締め処理を遅らせることがあります。節約した料金と増える待ち時間を分けて判断します。部署内で共通IDを使うことをライセンス節約の前提にせず、誰が何を入力したか追える運用を維持してください。
参考:公式のクラウド機能選択案内、Go2の価格案内(2026年8月31日確認)。一般的な「月額相場」から自社の確定金額を逆算せず、契約対象の製品名と構成を見積書へ明記します。
他商品と比較した強み・弱み
- 強み:どっと原価3と並ぶ建設向け候補として、見積・発注・仕入・請求の流れを同じ工事で比較しやすい点です。現場の実行予算と事務の伝票をつなぐ運用を検討できます。
- 強み:Reforma PSAのような受託サービス向けの選定とは異なり、出面や支払査定、工事に関係する帳票を中心に評価できます。既存のExcel帳票を使う会社には帳票設計の確認項目があります。
- 弱み:ZACやReforma PSAをブラウザ型として検討する場合と比べ、PCアプリの配布と動作環境を確認する必要があります。同一PCでオンプレミスGo2とクラウド版を並行利用できない制約も移行計画へ影響します。
- 弱み:短期間で自由に撤退する試験導入には年単位の契約条件が重くなることがあります。無料試用と本契約を分け、契約後のデータ閲覧終了まで理解してから発注する必要があります。
どっと原価3との比較では、機能名の有無だけでなく、自社の工事台帳と支払査定の流れを再現できるかを比べます。どっと原価3の契約・現場入力も読み、各社で本体と追加サービスの境界を揃えてください。一方、材料・半製品・完成品を中心に原価を追うなら、売上原価Proの製造向け構成が比較対象になります。
比較対象がZACなら、工事管理ソフトと幅広いプロジェクト型ERPのどちらを必要としているかを確認します。原価台帳だけを入れ替えたいのに部門横断の業務統合まで計画すると、検討が大きくなります。逆に承認・販売・工数を全社で統合することが目的なら、Go2の帳票の親しみやすさだけで選ばず、統合の範囲を共通条件にします。
向く利用者・向かない利用者
向くのは、建設・工事関連の業務で、現場から経理へ届く情報を同じ台帳にまとめたい会社です。既存Excel様式を残しつつ、元となる伝票を整理したい場合にも検討できます。入力担当がPC中心で仕事をし、販売元や取扱店と導入手順を詰められる体制があると、自社帳票や過去データの確認を進めやすくなります。
向かない可能性があるのは、すべての業務をスマートフォンだけで処理したい会社、PCへアプリを導入できない組織、契約後すぐの撤退を前提とした短期プロジェクトです。現場向けWeb日報があるからといって、Go2本体の全業務もスマートフォンで完結するとは限りません。入力、承認、集計、印刷、訂正を分け、自分が必要な作業をどの端末で行うかを確認してください。
また、工事と関係しない一般的なタスク管理だけが目的なら、原価管理システムは情報設計が過剰になる場合があります。工事の採算、支払、請求を追う必要があるのか、それとも作業進捗の共有が中心なのかを先に決めます。業種・原価単位から選ぶ手順を使うと、製品名の比較前に必要な仕組みを整理できます。
45日間試用を、導入の合否を決める時間にする
公式ではクラウド版の45日間無料お試しを案内しています。期間があるからといって、開始日だけ決めて担当者が空いた時間に触る方法では、月末の実務まで確認できないことがあります。最初に試したい業務を決め、経理と現場が一緒に確認する日を確保してください。試用申し込みが本契約へ自動移行するか、入力データを引き継げるかなどの具体条件は、申込時の説明で確認します。
- 実際の伝票を匿名化通常工事、追加工事、分割請求、取消の例を用意。
- 同じ条件で試す担当者と承認者を分けて一連の処理を実施。
- 帳票を照合工事別原価、発注残、未払、請求残の違いを説明。
- 契約構成を確定試用機能と発注する機能の一致を確認。
上図はBIZEE編集部の試用計画例です。試用の成果物は「使いやすかった」という感想ではなく、できた業務、追加設定が必要な業務、対応できなかった業務の一覧です。データの入力速度は担当者の経験にも左右されるので、初回の操作時間だけで他社製品より速いと結論しません。複数の担当者に同じ作業を依頼し、つまずいた箇所の説明を残す方が教育計画に役立ちます。
移行:オンプレミス版とクラウド版の並行試験
公式FAQでは、オンプレミス版Go2とGo2クラウドを同じPCへ共存させられないとしています。既存ユーザーは、試用を始める前に旧業務用PCへ新しい版を追加してよいと考えないでください。並行確認用の端末や検証場所を用意し、現在の伝票処理を止めずにデータ移行を試せる計画を立てます。どの版からどの版へ移せるか、取扱店へ具体的に確認します。
移行対象は取引先・工事・科目のマスターと、未完了の取引を分けます。過去のすべての伝票を移す場合には、処理時間、添付ファイル、出力帳票の再現性を確認します。開始残高だけを移す場合には、過年度の問い合わせを旧台帳で回答できるようにします。旧契約を終了して閲覧できなくなる日と、新環境で過年度照会が可能になる日を逆転させないことが重要です。
切替時の照合は、工事別の累計原価に加え、未請求の発注、未払の仕入、未回収の売上を分けて行います。合計が一致しても、取引先別の残高がずれていれば支払・請求業務に影響します。件数、金額、工事番号の三つを確認し、差異は理由と処置を記録します。詳細な移行判定の作り方はマスター・未成案件の移行ガイドで説明しています。
出面・支払査定・会計連携を運用へ落とす
Go2の公式機能案内には出面、支払査定、会計給与ソフト連動が含まれます。導入時にはこれらを一度にすべて動かす必要があるとは限りません。現在の給与や会計の締め日と、現場の工事原価の集計日が違う場合、データをいつ渡し、訂正をどう戻すかを決める方が先です。機能連動の可否だけでなく、自社の会計製品・版・コード体系への対応を確認します。
出面から労務費を把握する場合、作業時間の記録、単価の適用、承認の確定を混同しない運用が必要です。入力担当者が原価単価まで閲覧する必要があるかは別に判断します。外注の支払査定でも、請求書の全額を承認するのか、出来高等を確認して査定するのか、保留した金額を後で追えるかを試してください。標準帳票に項目があることだけを確認すると、保留・訂正の運用が抜けやすくなります。
会計へ同じ伝票を二回送らないため、連携済みの判定と再送の手順を決めます。送信エラーが起きた際に、原価側だけ処理済みで会計側に入っていない状態を検知できるかも確認します。担当者が退職しても運用できるよう、処理順、出力先、確認資料を短い手順書にします。月次締めの運用ガイドでは、締め後訂正を含む確認順序を整理しています。
契約期間・解約・返金:9月1日改定を区別
2026年8月31日確認の公式サービス詳細では、クラウド版は1年単位・最低1年と案内され、更新しない場合はデータを閲覧できなくなる旨が記載されています。また、8月7日付で告知された利用規約改定は、2026年9月1日に施行されました。改定の主な説明は生成AI機能に関するものですが、契約書類は一部の変更説明だけでなく、適用される全文を確認してください。
2026年9月1日施行の規約第12条では、期間の定めがない契約でも最低契約期間は1年とされ、途中解約の通知期限は解約希望月の前月10日までの書面通知とされています。最低期間内の解約では残期間に対応する料金の支払いが必要です。期間を定める契約の途中解約にも残期間分の支払い、支払済みの場合は返還しない扱いが示されています。これは2026年9月1日施行版の要約です。8月31日以前の申込みや既存契約への適用は、契約書面と提供会社の案内で確認してください。
出典:利用規約改定のお知らせ、同ページ掲載の2026年9月施行規約全文(2026年8月31日確認)。本体クラウド、オンプレミスの保守、現場日報、アドオンを別契約で導入する場合は、それぞれの解約手続きが必要か確認してください。一つを止める申請で全部が止まると考えないことが大切です。
バックアップ・終了時の持ち出しと失敗条件
- 未成工事の原価台帳と、移行先の工事番号対応表。
- 未払・未回収・発注残の明細と、最終締め時点の資料。
- 工事に紐づけた添付ファイル、帳票様式、参照に必要な説明。
- 一般的な形式で読める出力と、専用バックアップの違いの確認。
- 契約終了、周辺サービス停止、利用者権限の回収の担当者。
バックアップから前日の状態へ戻せる案内は、特定の一伝票だけを戻せる保証ではありません。他の担当者がその後に入力した内容までどう扱われるか、復旧の単位と影響範囲を窓口へ確認します。誤操作時は一人で訂正を重ねず、操作時刻、対象工事、直前の作業を記録し、追加入力を続けてよいか判断してから対応します。
契約終了後の参照を想定しないまま移行すると、過去工事の問い合わせに回答できなくなります。出力したファイルは別の端末で開き、日付、単位、税区分、工事名が分かるかを確認します。CSVだけで帳票の見え方を再現できるとは限らず、PDFだけで新システムへの取り込みができるとも限りません。照会用と移行用を分けて保存する設計が必要です。
よくある質問
クラウドならMacやスマホだけで使えますか?
Go2クラウドはPCへアプリを導入する方式です。クラウドという名称だけで端末互換性を判断せず、公式の動作環境と自社端末を照合してください。現場日報forWebは別の利用範囲として確認し、本体の請求や集計まで同じ端末でできるとはみなさないでください。
従業員数と契約ユーザー数は同じですか?
公式FAQでは同時に利用する人数と説明されています。インストール台数とは別です。全員が一斉に入る時間帯があるなら、そのピークに合わせた確認が必要です。平常時だけで少なく見積もると、締め日や繁忙期に入力待ちが発生する可能性があります。
無料試用をしたら、そのまま本契約してよいですか?
試用で必要な機能と自社伝票を確認し、本契約の構成・契約期間・初期費用を照合してから判断します。試用の感想だけで採用せず、未解決の業務と追加作業の担当者を残してください。導入の目的が工事原価ではなく人の工数中心なら、Reforma PSAとの用途差も確認できます。
出典・調査方法・更新履歴
製品トップ、クラウドサービス詳細、価格案内、試用案内、規約改定告知を2026年8月31日に確認しました。公開キャプチャは公式サイトの案内画面です。製品内部の検証や利用者への独自調査は実施していないため、操作速度、満足度、導入効果の点数は付けていません。編集部のチェックリストと手順は、読者が自社の導入判断に使うための提案です。
更新履歴:2026年8月31日作成。旧Go!の販売終了表示、Go2クラウドのPCアプリ方式、契約更新時の閲覧終了、2026年9月1日施行の規約を区別しました。改定後の適用確認や正式な見積条件が変わった際は、対象範囲と確認日を付して更新します。

