法人カード(ビジネスカード)は、事業者にとって必須なものとなっており、多くの会社経営者の方が取得を目指しています。
しかし法人カードを取得するためには一定のハードルがあるわけです。そのハードルとは「審査」です。
法人カードも個人カードと同様に審査があります。そして審査に通る方もいれば審査に落ちてしまう方もいるわけです。
法人カードによっても審査難易度が大きく異なります。審査が極めて厳しいカードもあれば、審査難易度が低いカードもあります。
こちらでは審査難易度が低いカードの特徴を紹介します。さらに審査難易度が低い法人カードをランキングで紹介していきます。
とりあえずどんな法人カードでも良いので取得したいという方、さらには法人カードの審査で落ちてしまった経験がある方は必見です。
なぜ!?個人カードよりも法人カードの審査のほうが厳しい理由
一つの事実としてお伝えしなければなりません。
法人カードは個人カードに比べて審査が厳しく設定されているのです。実際に審査落ちになってしまう方の割合は、個人カードに比べて法人カードのほうが格段に高いです。
その理由に迫ります。
カード会社のリスクが極めて高いから
個人カードの利用限度額は、ほとんどのケースで数十万円です。ゴールドカードやプラチナカードでも100万円から200万円というケースが珍しくありません。
ですから仮に債務整理をされたとしても、影響は少ないことになります。
一方で法人カードに関しては、利用限度額が高く設定されることが多いのです。
ゴールドカードやプラチナカードになると、利用限度額設定が300万円から500万円、さらに1,000万円を超えることも珍しくありません。
また利用額が高額化しやすいといった特徴も法人カードにはあります。法人カードは会社にかかる経費などを支払うために利用します。
月々数十万円や数百万円使う企業も珍しくありません。やはりカード会社にとって、法人カードはリスクが高いわけです。
薄利多売にはならない法人カード
ビジネスカードには、法人経営者か個人事業主しか、申し込みができないという特徴があります。
個人カードの場合は、多くの方が申し込みができます。しかし法人カードはそもそも対象になる方が少ないのです。
法人カードが多くの方に発行できる状態であれば、ある程度の貸し倒れには対応できます。1件や2件の貸し倒れにも対応できるわけです。
だからこそ、法人カードは審査を厳しくしてなるべく安全性の高い方にしか発行しない傾向にあります。
審査が甘い法人カード(ビジネスカード)の特徴6つ!
- 年会費が低い
- クレジットカードのグレード「一般」(クラシックカード)である
- 保険が付帯していないor付帯保険の補償額が少額である
- 空港ラウンジの無料利用サービスが付帯していない
- 提携カードである
- 入会キャンペーンを実施している
①年会費の高さと審査難易度は比例する
- 審査難易度が低いカード:年会費が低い
- 審査難易度が高いカード:年会費が高い
年会費に関しては、審査に非常に強い影響を与えることになります。「カード会社が年会費によってカードの取得の難易度を表明している」といった考え方もあります。
そもそも年会費が無料のクレジットカードと、年会費が10万円のクレジットカードの審査難易度が一緒だと思うでしょうか?
年会費が10万円かかるタイプのクレジットカードのほうが、審査難易度が高いと誰しも思うわけです。
ただし個人カードとは異なり、法人カードに関しては年会費がかかってくるカードがほとんどとなっています。
個人カードであれば年会費がかからないカードは比較的多くなっており、年会費が無料のクレジットカードを選べばよいわけですが、法人カードとなると年会費がかかるカードの中からも、審査難易度が低いカードを選ばなければなりません。
1万円以上になってしまうと、それなりの審査難易度になってしまうケースが多いので、なるべく1万円未満の法人カードを選択してください。
②法人カードの審査とカードのグレードの関係性
最も審査難易度としてわかりやすいのがグレードです。
クレジットカードのグレードには以下のようなものがあります。
- 一般カード(クラシックカード)(ノーマルカード)
- ゴールドカード
- プラチナカード
- ブラックカード
もう少し細分化することも可能です。例えば一般カードとゴールドカードの間に「シルバーカード」と呼ばれているカードも存在しています。
年会費が数千円程度のものであり、年会費無料のカードと区別するために設けられているグレードですが、前述したように法人カードは基本的に年会費がかかるカードがほとんどです。
よってこちらにはシルバーカードは記載しませんでした。
では年会費が低い法人カードのグレードですが、もちろん「一般カード(クラシックカード)(ノーマルカード)」です。
ちなみに審査難易度とグレードに関しては、
となっています。
ただしブラックカードに関しては法人カードには存在していません。法人カードにおいては、最上級のグレードは「プラチナカード」となっているわけです。
審査難易度が低いカードを選ぼうとしているケースで、法人プラチナカードを選択するのは、無謀極まりない行為です。
③保険が手薄なカードは審査難易度が低い
- 旅行保険やショッピング保険がついていない:審査難易度が低い
- 旅行保険やショッピング保険の補償額が低い:審査難易度が低い
保険に関しては、カード会社にとっても負担となります。
保険会社と提携して補償をカバーするわけですが、そのためにはカード会社に一定の保険料を保険会社に支払うことになるわけです。保険を付帯しているカードは、それだけコストが発生しているのです。
個人の保険である自動車保険や生命保険などに関しても、補償が手厚くなればなるほど保険料は高くなります。
クレジットカードの補償額に関しても、高くなればなるほどカード会社が保険会社に支払うコストが高くなっていくわけです。
また保険が付帯しているのであれば、補償額が少額なものがおすすめです。
自動付帯と利用付帯|審査難易度との関係性
- 保険が自動付帯である:審査難易度がアップする
- 保険が利用付帯である:審査難易度がダウンする
旅行保険についてですが、保険がついている場合には「自動付帯」または「利用付帯」となっています。補償される条件が異なっているのです。
自動付帯に関しては、特に条件がありません。旅行中の怪我や病気、さらには事故などに特に条件無しで対応してくれるのです。
一方で利用付帯に関しては、旅行中の移動費用をカードで支払わなければならなかったり、宿泊費用などをカードで支払わなければ保険は付帯しません。
利用付帯のほうが審査難易度が下がるのは、ある意味では当たり前となっています。補償されるケースがそれだけ少なくなるからです。
補償額と審査難易度の関係性
- 旅行保険と審査難易度:最高補償額が5,000万円以上になると審査難易度アップ
- ショッピング保険と審査難易度:年間補償額が300万円以上になると審査難易度アップ
保険の補償額からも審査難易度を確認できます。
旅行保険の中で注目してほしいのが、「死亡後遺障害」です。そちらの最高補償額が5,000万円以上であるか、それとも5,000万円未満であるかを確認してください。
仮に旅行保険の最高補償額が5,000万円未満であれば、審査難易度が低くなります。ちなみに最高補償額が5,000万円以上に設定されているのは、基本的にはゴールドカード以降になります。
ショッピング保険も、補償額である程度の審査難易度が確認できます。
ショッピング保険については、年間補償額である程度把握できるのです。仮に年間補償額が300万円以上であると、審査が難しくなります。
高額の補償をしなければならないからです。しかし3000万円未満のカードであれば、カード会社としてはリスクが低くなるので低い審査難易度で対応できます。
こちらについても、ある程度はカードのグレードが関わってきます。
ショッピング保険の年間補償額が300万円以上となると、ゴールドカードがプラチナカードになります。一方で一般カードであれば、補償がついていないものもあれば、100万円程度と少額になっているわけです。
④空港ラウンジサービスと審査難易度の関係性
- 空港ラウンジサービスが付帯していない:審査難易度が低いカードである
- 国内主要空港ラウンジの利用が可能である:審査難易度が高いカードである
- プライオリティパスが付帯している:審査難易度が極めて高いカードである
空港ラウンジサービスに関しては保険サービスと同じようなものなのですが、要はカード会社がサービスを付帯させようとすると、一定のコストが発生してしまうわけです。
特に注目すべきは「国内主要空港のラウンジが、無料利用できるのか?」という部分です。
ゴールドカード以降には付帯しているサービスなので、一般カードを狙っている方であれば基本的には心配ありません(アメリカン・エキスプレスの法人カードやダイナースクラブの法人カードは別です)。
さらにプライオリティパスが付帯しているカードは、審査難易度が極めてアップしてしまうので注意しなければなりません。
プライオリティパスにはプレステージ会員と呼ばれる最上級のサービスが受けられるランクもあります。その会員になるためには通常年会費が429米ドルもかかってしまうのです。
クレジットカード会社とプライオリティパス社は、特別な契約を結んでいると思われるので、年会費の全額を支払っているわけではありません。
しかしプライオリティパスを付帯させるには、一定の負担がかかるわけです。審査難易度に影響が出てきます。
そもそもプライオリティパスについては、プラチナカード以降でなければ付帯していないサービスです。
⑤提携カードとプロパーカードの審査難易度との関係性
- 提携カード:審査難易度が低くなりがち
- プロパーカード:審査難易度が高くなりがち
まずは提携カードとプロパーカードの違いを理解しなければなりません。
プロパーカードとは、要は国際ブランド会社が直接発行しているクレジットカードを指しています。
例えば、JCBカードであるとかアメリカン・エキスプレス・カード、さらにはダイナースクラブカードが該当します。
提携カードに関しては、国際ブランドがライセンスを発行します。その上でその他の企業がカードを発行することになるわけです。
例えば、ANAカードであるとかJALカードといったものは、航空会社が国際ブランドからライセンスを受けてカードを発行することになるわけです。
個人カードで有名な楽天カードであるとか、ライフカードであるとか、YAHOO!JAPANカードも提携カードとなっています。
国際ブランドで「楽天」はありません。「ライフカード」も「ヤフー!」もないわけです。
問題は、上記のような部分でしょう。
「なぜ国際ブランド会社が、ライセンスを提携会社に発行しているのか」ということを考えてみるとわかりやすいはずです。
国際ブランド会社としては、自社のブランドのカードのは、発行枚数が多くなればなるほど利益が得られやすくなります。
加盟店から利益が多く上がるようになりますし、自社のブランドの発行枚数が増えれば加盟店が増えるかもしれません。
そこで提携会社の知名度や広報力などを利用して、自社のブランドを増やそうとしているわけです。
国際ブランド会社の当初の目的が果たせなくなります。提携企業からの印象も悪くなってしまうはずです。
※提携会社としても提携カードの発行には、「カードに自社のサービスの機能を付加させるなどして自社サービスを消費者に利用させる」などのメリットがあります
また国際ブランドとしては、自社のプロパーカードの価値を上昇させる目的もあります。要は提携カードの審査難易度を引き下げることで、自社発行のプロパーカードのステータスを高めるわけです。
ちなみにプロパーカードを発行している国際ブランド会社は、限られています。大手の国際ブランドの中では、JCBとアメリカン・エキスプレス、さらにはダイナースしかありません。
例えばVISAであるとかMastercard®に関しては、自社でカードを発行していません。
VISAとMastercard®ブランドのカードは、すべて提携カード(プリンシパルメンバーの発行するカードもある)なのです。
⑥入会キャンペーンを実施している法人カードの審査難易度は低い
なぜ入会キャンペーンを行っているかを考えてみましょう。
もう会員数が多くなっており、現状で十分な利益があげられているカードは、新たに会員を募集する必要はありません。入会キャンペーンには、力を入れないわけです。
しかし入会キャンペーンに力を入れているということは、現状で会員を大募集しているということになります。
入会キャンペーンについては、例えばギフトカードをプレゼントしてくれたりポイントをプレゼントしてくれたりします。その金額やポイント数にも注目しましょう。
ギフトカードの金額やポイント数が高くなっている場合は、カード会社として会員の募集にかなり力が入っている状態となります。
大前提!法人カード会社は審査でどこを見てくるのか?
- 設立年数
- 黒字決算か?赤字決算か?
- 個人事業主または法人経営者のクレジットヒストリー
①設立年数と法人カードの審査
「設立年数の長さ=信用度」といった考え方があります。
要は個人カードにおける勤続年数と同じような考え方です。
だからといって、10年や20年の設立年数がなければならないわけではありません。
ボーダーラインとなっているのが「3年」です。
3年以上設立から経過しているということは、少くても2年分の決算資料を提出できることになるわけです。カード会社としては判断材料が増えることになります。
②直近が黒字決算であると審査で有利である
返済能力に関わってくるとカード会社は判断します。
ただし必ずしも黒字決算でなければならないわけではありません。
赤字であったとしても審査難易度が低いカードであれば通る可能性はあります。ただし赤字の幅が狭いことが条件です。
③個人のクレヒスも法人カードの重要な判断基準である
「法人カードなので個人のことは関係ない」と思っている方も多いでしょう。しかし法人カードの審査では個人のクレヒスも関わってくるのです。
たとえば個人事業主や法人経営者が個人の債務整理をしてから、それほど年月が経っていなければ、審査落ちになる確率が極めて高いのです。
いわゆるブラックリストに入っている状態だからです。信用がないということになるので、法人カードも発行してもらえません。
もう一つ重要になってくるのが、ローンやクレジットカードの支払い状況です。
毎月の支払いをしっかりと行っている場合には問題ありません。計画的な利用ができている、といった判断をしてもらうことになり、審査突破の確率がアップします。
一方で返済に遅れてしまった経験がある方は、それだけ評価がダウンすることになります。計画通りの利用ができなかったということになるからです。
特に現状で滞納がある方は、審査を突破できません。貸し倒れになる確率が高いと判断されてしまうのです。
特に2年間以内に複数回の返済の遅れを経験している方は審査が厳しくなるので、「返済が遅れた」との情報が抹消されるのを待ってから申し込みましょう。
審査が甘い法人カード(ビジネスカード)ベスト3!
審査が甘い法人カード第1位.ライフカードビジネス(スタンダード)/一般カード
- 年会費が無料である
- 一切還元されない
- 保険サービスが付帯していない
- カードのクレードが「一般」である
- 空港ラウンジが無料利用できない
- 提携カードである
- 利用限度額は少額がメイン
- 入会キャンペーンは実施していない
- ライフカードビジネス(スタンダード)の基本スペック
①極めて珍しい年会費無料の法人カード
ライフカードビジネス(スタンダード)/一般カードは、非常に貴重な年会費が一切かからない法人カードです。
年会費無料のカードには条件が設定されているものもあります。
たとえば「年間〇〇〇万円以上の利用で無料」といったカードもあるわけです。しかしライフカードビジネス(スタンダード)/一般カードは、無条件で年会費がかかりません。
さらに注目すべきは追加カードです。
- ETCカード年会費:無料
- 子カード年会費:無料
本会員カードだけではありません。追加カードも含めて年会費無料になっているわけです。
年会費無料でやっていける程度のサービスしか、提供していないといった考え方もあります。カード会社としては、コストが掛からないので年会費が無料にでき、審査難易度も低めに設定できるわけです。
②ポイント還元・マイル還元・キャッシュバックなし
ライフカードビジネス(スタンダード)/一般カードは、どれだけ利用しても見返りが得られません。
還元がないということに、残念な気持ちが出てきてしまう方もいるでしょう。
しかし審査難易度から見てみるとマイナスだけではありません。還元がないということは、カード会社としてコストが発生しないのです。
例えば、ポイント還元率が1.0%のカードがあるとしましょう。仮に年間で200万円利用した場合にはその1.0%分の2万円のコストがカード会社に発生することになります。
仮に1,000人の顧客が年間で200万円利用したら、年間で2,000万円ものコストが発生するのです。カード会社としても還元については、大きな負担になります。
しかしライフカードビジネス(スタンダード)/一般カードに関しては、一切還元はされません。要はカード会社としてコストが発生しないのです。
還元がないということは、マイナスのようにも聞こえますが、審査難易度から見ると大きなプラスになるわけです。
③旅行保険・ショッピング保険付帯なし
- 海外旅行傷害保険:付帯なし
- 国内旅行傷害保険:付帯なし
- ショッピング保険:付帯なし
少額の保険が付帯しているわけでもありません。仮に旅行中にトラブルがあっても、1円も補償してくれないのです。
補償がないということは、カード会社としてコストが発生しないということでもあります。保険会社に対して保険料もカード会社は支払いません。
よってコストが発生しないからこそ、カード会社としても審査難易度を引き下げることができ、より多くのカードを発行できるわけです。
④最も低いグレードのカードである
ライフカードビジネスに関しては、ゴールドカードも存在しています。しかしこちらのカードはスタンダード(一般カード)となっているわけです。
上級のグレードであるゴールドカードと区別するためにも、一般カードの審査難易度に関しては、引き下げられているのです。
⑤空港ランジサービスの無料利用なし
空の旅をよくする方にとっては、残念な設定かもしれませんが、審査難易度に関しては引き下げてくれる要因の一つとなっています。
カード会社としては、空港ラウンジ系のサービスにコストが発生しないので、発行しやすくなっているわけです。
⑥ライフカード株式会社が発行している提携カードである
ライフカードビジネス(スタンダード)/一般カードに関しては、カード名に入っているとおりにライフカード株式会社が発行しているクレジットカードです。
国際ブランドについては、VISAかMastercard®、またはJCBを選択できますが、その3つのブランドはライセンスを発行しているだけです。プロパーカードではありません。
ライフカード株式会社は、クレジットカード「ライフカード」事業を展開するクレジットカード会社となっています。
現在では消費者金融のアイフルの完全子会社となっているわけですが、実は消費者金融のクレジットカードは、審査難易度が低いことは周知の事実となっているのです。
⑦利用限度額について
ライフカードビジネス(スタンダード)の利用限度額設定は、「10万円から500万円」となっています。
ただし500万円以上の設定ができないわけではありません。相談すれば個別に対応してくれる可能性があります。
初期設定の限度額は最高500万円ということで、かなり高いようにも感じます。しかし実態としては数十万円から100万円程度に設定されることが多くなっているわけです。
基本的には少額対応がメインの法人カードとなっており、カード会社としてはリスクが少ないので審査難易度は低くなります。
※500万円超の利用限度額を設定してもらうためには、より多くの書類を提出した上で審査を受けなければなりません(必要書類例:登記事項証明書・代表者様の本人確認資料・決算書2期分・不動産謄本(法人様もしくは代表者様名義)。
⑧入会キャンペーンなし
2019年10月現在ですが、入会キャンペーンは実施されていません。
そもそもライフカードビジネス(スタンダード)はポイント還元やマイル還元がありません。よってポイント系のキャンペーンが実施できないといった理由もあると考えられます。
⑨ライフカードビジネス(スタンダード)の基本スペック
年会費 | 完全無料 |
---|---|
追加カード | ETCカード(年会費無料)、子カード(年会費無料) |
国際ブランド | VISA、Mastercard®、JCB |
プロパーカードor提携カード | 提携カード |
還元率 | 還元なし |
利用限度額 | 10万円から500万円(※) |
グレード | 一般カード(クラシックカード) |
空港ラウンジサービス | なし |
海外旅行傷害保険 | なし |
国内旅行傷害保険 | なし |
ショッピング保険 | なし |
入会キャンペーン | なし |
※500万円超の設定も可能(提出書類が多くなる)
希望限度額と必要書類
- 希望限度額が100万円以下:登記事項証明書・代表者様の本人確認資料
- 希望限度額が100万円超500万円以下:登記事項証明書・代表者様の本人確認資料・決算書2期分
- 希望限度額:登記事項証明書・代表者様の本人確認資料・決算書2期分・不動産謄本(法人もしくは代表者名義のもの)
審査が甘い法人カード第2位.ビジネクスト・法人クレジットカード
- 年会費が完全無料である
- ポイント還元率が極めて低い
- 保険が付帯していない
- カードのグレードが「一般」である
- 空港ラウンジサービスが付帯していない
- 提携カードである
- 利用限度額は少額がメインである
- 入会キャンペーンは実施していない
- 本人確認書類だけで審査が受けられる可能性あり
- ビジネクスト・法人クレジットカードの基本スペック
①年会費がかからない
ビジネクスト・法人クレジットカードは追加カードとしてETCカードも発行可能ですが、ETCカードに関しても年会費はかかりません。発行手数料も無料です。
従業員に対する子カードも発行可能です。その子カード年会費もかからない、といった特徴にも注目しましょう。従業員の人数分発行できるのですが、そのコストが発生しないわけです。
一切年会費のたぐいのものは、かかってこないといった特徴があるわけです。
②ポイント還元率は0.25%
ビジネクスト・法人クレジットカードを利用すると、LIFEサンクスポイントが獲得できます。
付与レートは2,000円につき1ポイントであり、1ポイントあたりの価格は5円相当となっています(1,000ポイントで5,000円相当のQUOカードと交換可能)。
ポイント還元率は0.25%となっており、還元率は法人カードの中でもかなり低い部類に入ってきます。カード会社としては、それほどコストが掛からないカードということになるわけです。
ポイント還元率がアップする仕組みあり
還元率は0.25%の固定ではありません。
まずはステージ制プログラムを採用しているのです。年間利用額によって、次年度のポイント還元率が変わってくるのです。
年間利用額 | ポイント倍率 | ポイント還元率 |
---|---|---|
50万円以上 | 1.5倍 | 0.38% |
100万円以上 | 1.8倍 | 0.45% |
200万円以上 | 2倍 | 0.50% |
さらにボーナスポイントもあります。利用金額が年間で、50万円に達すると300ポイント(1,500円相当)が貰えるのです。
誕生月の利用に関しては、ポイント還元率が3倍となります。誕生月の1カ月間の還元率は0.75%になるわけです。
③旅行保険もショッピング保険も付帯なし
- 海外旅行傷害保険:付帯なし
- 国内旅行傷害保険:付帯なし
- ショッピング保険:付帯なし
心配になってしまうかもしれませんが、審査難易度に関しては良い影響を与えてくれます。
カード会社が保険会社に支払うコストが発生しないので、その代わりに審査難易度が低下してくるわけです。
カード会社としてもサービスの維持にコストが発生しにくくなります。よって、より多くの方に対してカードが発行できるわけです。
④カードのグレードが最も低い
ゴールドカードでもなければプラチナカードでもありません。「一般カード」(クラシックカード)となっているわけです。
ゴールドカード以降に関しては、審査を厳しくして取得を難しくされるケースが多いのですが、カードのグレードが低ければ、その分審査難易度は下がるわけです。
ちなみにビジネクスト・法人カードに関しては、「ゴールドカード」も存在してます。
年会費は1万800円であり、それなりの審査難易度になっているわけです。ゴールドカードと差別化をはかるためにも、一般カードは審査難易度を引き下げているといった考え方もできるでしょう。
⑤空港ラウンジサービスが一切付帯していない
- 国内主要空港ラウンジ:無料利用不可
- 海外空港ラウンジ:無料利用不可
- プライオリティパス:なし
もちろんプライオリティパスは付帯していません。そ入れどころか国内主要空港ラウンジのサービスもないのです。
空の旅をする機会が多い方には残念ですが、審査難易度には好影響を与えます。空港ラウンジサービスが付帯していないことで、カード会社にコストが発生しにくいわけです。
仮に空港ラウンジサービスを行うとすると、ラウンジの運営会社に一定の費用を支払わなければなりません。
しかしサービスが付いていないので、ラウンジの運営会社への支払いも一切ないわけです。
⑥ビジネクストがライセンスを提供されて発行しているカードである
ビジネクスト・法人クレジットカードは、プロパーカードではありません。
VISAのプリンシパルメンバーである「ライフカード」からライセンスを発行されて発行しているカードなのです。
そもそもライフカードとビジネクストは、消費者金融のアイフルの子会社となっています。
消費者金融系のクレジットカードといっても間違いではありません。ライフカードビジネス(スタンダード)でも解説したとおりに、消費者金融系のクレジットカードの審査難易度は低くなっています。
⑦利用限度額は100万円以下に設定されることがほとんど
ライフカードビジネス(スタンダード)の利用限度額は「5万円から300万円」となっています。
ただし300万円超の限度額設定も可能としています。
一見、高額の利用ができるようにも感じるわけですが、実態は異なります。多くの方が数十万円の限度額設定で利用しているのです。
利用実績を重ねることで、利用限度額が高まる可能性がありますが、それほど利用限度額に期待できるカードではありません。
限度額が低いということで貸し倒れのリスクが小さくなるからこそ、審査難易度が低くなるわけです。
⑧入会キャンペーンは行われていない
残念ながら入会キャンペーンは実施されていません(2018年10月現在)。
入会時には、ギフトカードのプレゼントやポイントの付与は行われていないのです。
⑨希望利用限度額によっては本人確認書類だけで審査OK
審査に関してはかなり簡易的に行われています。
特に希望利用限度額が100万円以下である場合には、会社に関わる資料は一切必要ありません。本人確認書類だけで構わないのです。
本人確認書類だけでOKということですが、要は会社の業績はあまり問われないということでもあるわけです。
⑩ビジネクスト・法人クレジットカードの基本スペック
年会費 | 完全無料 |
---|---|
追加カード | ETCカード(年会費無料)、子カード(年会費無料) |
国際ブランド | VISA |
プロパーカードor提携カード | 提携カード |
還元率 | 0.25%(※1) |
利用限度額 | 5万円から300万円(※2) |
グレード | 一般カード(クラシックカード) |
空港ラウンジサービス | なし |
海外旅行傷害保険 | なし |
国内旅行傷害保険 | なし |
ショッピング保険 | なし |
入会キャンペーン | なし |
- ※1:通常還元率は0.25%であり、年間利用額によってはポイント還元率が1.5倍から2倍になります。さらに誕生月のカード利用に関してはポイント還元率が3倍の0.75%になりなす。
- ※2:300万円超の利用限度額の申し込みも可能です。
審査が甘い法人カード第3位.EX Gold for Biz M
- 年会費が低い
- ポイント還元率はまずまず
- 保険は付帯しているが少額補償である
- カードのグレードはゴールドだが年会費が安いので問題なし
- 国内16空港および海外2空港のラウンジが無料利用可能
- プロパーカードではあるが提携カードのようなもの
- 利用限度額が低い
- 入会キャンペーン実施中
- EX Gold for Biz Mの基本スペック
①年会費が2,200円である
EX Gold for Biz Mは、ゴールドカードなので年会費を心配している方も多いかもしれません。
少額の年会費設定なのでゴールドカードではありますが「審査難易度は低い」と判断できるわけです。
初年度年会費は無料です。追加カードとしてETCカードと子カードも発行可能です。
ETCカードに関しても、子カードに関しても、年会費はかかりません。ただし子カードに関しては最大で3枚までの発行となっています。
②通常ポイント還元率は0.6%
法人カードの中では、比較的還元率が高い設定となっています。
通常還元率は0.5%ですが、20%の加算となるので「0.6%」となっているわけです。
さらにクラスステージといったステージ制も設けられています。年間利用額によっては還元率が良くなる可能性もあるのです。
ステージ名 | ステージ条件 | ポイント倍率 | ポイント還元率 |
---|---|---|---|
ステージ200 | 年間200万円以上の利用 | 2.2倍 | 1.10% |
ステージ100 | 年間100万円以上の利用 | 1.9倍 | 0.95% |
ステージ50 | 年間50万円以上の利用 | 1.7倍 | 0.85% |
ノーマルステージ | 年間50万円未満 | 1.2倍 | 0.60% |
他にもネットショッピングモールの利用で、ポイント還元率がアップする仕組みがあります。「オリコモール」を利用することで、ボーナスポイントが獲得できるのです。
通常は「暮らスマイル」と呼ばれるポイントしか獲得できません。しかしオリコモールを利用すると暮らスマイルにプラスして「オリコポイント」も獲得できるのです。
還元率は高いので審査難易度には悪い影響を与えてしまいそうですが、ステージ制となっているのが肝となっています。
高額利用をした方にのみ高還元率としているので、カード会社として大きな負担になることはありません。よって高還元率であったとしても、審査難易度には大きなマイナスの影響は出ないのです。
③旅行保険・ショッピング保険ともに少額の補償である
- 海外旅行傷害保険:最高2,000万円(自動付帯)
- 国内旅行傷害保険:最高1,000万円(自動付帯)
- ショッピング保険:国内(100万円)、海外(100万円)
法人カードのゴールドカードともなると、最高補償額が5,000万円以上になることも珍しくありません。
しかしEX Gold for Biz Mに関しては保険は付帯しているものの、少額となっているのです。
海外旅行傷害保険も国内旅行傷害保険も共に自動付帯ですが、それでも少額補償なのでカード会社としては、コストが掛りにくい状況になっています。
ショッピング保険に関しても、年間100万円なので大きな負担はありません。
特に注目してほしいのは、国内旅行傷害保険です。
カード会社として保険会社に支払う額は、極めて低いと考えられます。よって審査難易度に影響を与えるほどの保険は、付帯していないと判断できるわけです。
④ゴールドカードだが年会費は低いのでステーナスなし
実は審査難易度には、ステータスが大きく関わります。ステータスが高いカードは審査難易度も高くなるわけです。
EX Gold for Biz Mに関しては、ゴールドカードですが、年会費が2,000円台です。よってステータスは一切ありません。
⑤空港ラウンジの一部が利用可能
- 国内空港ラウンジ:16空港のラウンジが利用可能
- 海外空港ラウンジ:韓国の仁川国際空港、ハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港の利用が可能
- プライオリティパス:なし
ゴールドカードなので空港ラウンジのサービスは付帯しています。
しかし無料利用できる国内空港ラウンジの数が、ゴールドカードにしては低く設定されています。
他の法人ゴールドカードの場合には、国内の26空港であるとか28空港に対応しているのです。しかしEX Gold for Biz Mの場合は、16空港のみです。
⑥オリエントコーポレーションが発行するカードである
オリエントコーポレーションは、オリコカードでおなじみの企業です。
国際ブランドのプリンシパルメンバーとなっており、要はプロパーカードとなっているわけです。
ただし実質的には提携カードのようなものです。選択できる国際ブランドは、VISAとMastercard®です。
どちらも国際ブランド自体がカードを発行することはありません。提携先にライセンスを提供しているだけなのです。
EX Gold for Biz Mに関しても、国際ブランドがライセンスを提供して発行しているにすぎないので「提携カード」と言っても過言ではありません。
⑦ゴールドカードとしては利用限度額が残念
利用限度額は「10万円から300万円」となっています。
ここまで紹介した「ライフカードビジネス(スタンダード)」や「ビジネクスト・法人クレジットカード」と比較してもほとんど変わりがありません。
貸し倒れリスクが低いので、審査難易度に関しては甘くしている一つの要因となっています。
⑧4,000円相当のオリコポイントが獲得できる入会キャンペーン実施中
ライフカードビジネス(スタンダード)では、入会キャンペーンが行われています。大々的に会員を募集しているわけです。
入会キャンペーンについては、最大で4,000円相当のオリコポイントがもらえます。
キャンペーンの条件は以下のとおりです。
カードの契約から翌々月末までに達成することが条件
- カードを3回以上利用する:1,000円分のオリコポイント獲得
- 対象の携帯電話料金or電気料金の支払い:1,000円分のオリコポイント獲得
- キャッシングの利用枠設定:1,000円分のオリコポイント獲得
- 上記の3項目のうち2項目の達成:1,000円分のオリコポイント獲得
(※2018年10月現在のキャンペーン情報です)
⑨EX Gold for Biz Mの基本スペック
年会費 | 完全無料 |
---|---|
追加カード | ETCカード(年会費無料)、子カード(年会費無料)(※1) |
国際ブランド | VISA、Mastercard® |
プロパーカードor提携カード | プロパーカード(※2) |
還元率 | 0.6%(※3) |
利用限度額 | 10万円から300万円 |
グレード | ゴールドカード |
空港ラウンジサービス | 国内16空港、国内2空港 |
海外旅行傷害保険 | なし |
国内旅行傷害保険 | なし |
ショッピング保険 | なし |
入会キャンペーン | なし |
EX Gold for Biz Mは、法人代表者用のカードとなっています。ほぼ同スペックのEX Gold for Biz Sは、個人事業主用となっています。
- ※1:子カードは3枚まで発行可能
- ※2:国際ブランドのプリンシパルメンバーのオリエンタルコーポレーションが発行しているカードです
- ※3:年間利用額によってポイント還元率は変動します
まとめ
法人カードは、個人カードと比較して取得しにくいといった特徴があります。
審査難易度が高い法人カードの中にも、審査が甘いとされるカードがないわけではありません。審査が甘い法人カードの特徴についても紹介しました。
- 年会費が低い
- クレジットカードのグレード「一般」(クラシックカード)である
- 保険が付帯していないor付帯保険の補償額が少額である
- 空港ラウンジの無料利用サービスが付帯していない
- 提携カードである
- 入会キャンペーンを実施している
上記した中で特に注目すべきは年会費です。
年会費はカードのステータスを表すものでもあります。年会費が高いカードはステータスがあり、審査難易度が引き上げられているケースが多くなっているのです。
ゴールドカードやプラチナカードは審査難易度が高いわけですが、一般カードと比較すると年会費が高くなっているのがその証拠です。
保険も一つの判断材料になります。
解説してきたように保険を付帯させるということはカード会社にコストが掛かります。保険をつけるために、保険会社に保険料を支払うのはカード会社だからです。
保険をつける場合には、少くても保険料を取り戻せるくらいの利用をしてくれる方にカードを発行しなければならないことになります。その分、審査難易度が上昇してしまうわけです。
審査が甘い法人カードをランキング形式で第3位まで発表しました。
- 第1位:ライフカードビジネス(スタンダード)/一般カード
- 第2位:ビジネクスト・法人クレジットカード
- 第3位:EX Gold for Biz M
ライフカードビジネス(スタンダード)/一般カードとビジネクスト・法人クレジットカードに関しては、年会費がかかりません。
さらに保険も付帯していないのです。カード会社としてリスクが低いので、審査は自然と甘くなります。
一方でEX Gold for Biz Mに関しては、年会費も発生します。保険も付帯しているのです。
しかし法人ゴールドカードとしては極めて審査が甘くなっています。年会費が低いのはもちろん、保険も限定的となっているのでコストが掛りにくいのです。
審査の甘いカードが物足りなくなったら、上級のカードを狙いましょう。
審査の甘い法人カードは年会費がかからなかったり、少額のものであったりするものがほとんどです。法人カード利用の練習には最適なのです。