5サービスの現況(2026年10月20日に各公式ページで確認)
- メディアSMSは「Aurora SMS(オーロラSMS)」へ名称が変わりました。公式サイトに「メディアSMSはオーロラSMSに変わります」と掲示されています
- 空電プッシュの提供会社は2026年1月にNTTドコモビジネスXへ社名変更。旧社名はNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション
- WEBCAS SMSの提供会社は2021年7月1日にエイジアからWOW WORLDへ社名変更。サイトも webcas.azia.jp から www.webcas.jp へ移っています
- SMS HaNaは2023年3月請求分から月額基本料金980円(税込1,078円)が設定されました。初期費用0円・最低契約期間なしは現在も続いています
- KYUSMSの旧ドメイン kyusms.jp は名前解決できません。現在の案内は kyubiz.co.jp のページです
- 5サービスのうち、1通あたりの単価を公式サイトで公開しているところは1社もありませんでした。いずれも問い合わせか資料請求です
SMS配信は、あとから顧客管理や販促の仕組みとつなげることが多い手段です。配信の同意の取り方はオプトイン・オプトアウトの意味とは?メール配信担当者には必須知識です!に、顧客情報を貯める側の費用は法人・中小企業向けCRMの料金比較にまとめています。
そもそもSMS配信とは?仕組みや注目されている理由を解説!
まずはSMSとは何か、その概要を理解しましょう。SMSとはShort Message Serviceの頭文字をとったもので、電話番号を用いて、テキストの配信を行うことを意味します。主に携帯電話同士で短い文章をやり取りするもので、auではCメールとも呼ばれています。
SMSの最大の特徴は、電話回線を経由してメールの送信を行う点にあります。送信・受信側の双方に、インターネット環境は必要ありません。
スマートフォンだけでなく、フィーチャーフォンにも同じようにメッセージを送ることができます。SMS配信は、企業が顧客に対して、情報を発信する手段として、幅広く用いられています。
SMS配信の仕組み
SMS配信は、Eメールと同じようなものをイメージされるかもしれませんが、両者の配信の仕組みはまったく違います。まずSMS配信は、送信・受信側の双方が、電話番号を取得していることが前提となります。
そして回線交換ネットワーク上の、「シグナリングチャネル(信号線)」と呼ばれる通信手段を用いて、メッセージのやり取りを行います。
一方、Eメールはパケット交換ネットワークを経由してやり取りが行われます。同じテキストメッセージでも、通信方法が根本的に異なることがわかるでしょう。
SMSで送信できるのは、基本的にテキストのみです。画像や動画を送ることはできません。そのため通信データ量が少なく、回線への負担を最小限に抑えてやり取りが可能になります。この特性を活かして、災害など非常時に活用されることもあります。
SMS配信が注目されている背景
SMS配信の数は、年々増えています。SMSは、70文字までという文字制限があり、普段あまり馴染みのない連絡手段なため、一見メリットがないようにも思えます。
情報発信の方法はEmailが一般的ですし、近年ではチャットアプリを用いたマーケティングを行う企業も増えています。
では、なぜSMS配信の利用シーンは増えているのでしょうか。
最大の理由は、インターネットの普及に伴う情報過多にあります。情報発信が手軽になったことが影響して、消費者は膨大な量のテキストを目にするようになりました。その結果、情報を見過ごしてしまったり、本当に必要な情報が埋もれてしまうことが増えたのです。
例えば、メルマガの開封率は10〜20%とも言われるほど低くなっています。これには、そもそも一般生活者が、Eメールを日常的に利用しなくなったことなどが影響していると考えられます。
未開封のまま放置されたり、迷惑メールに自動的に振り分けられたりなど、ユーザーにしっかりと情報を届けるのが難しくなっているのです。
またチャットアプリの場合、ユーザーが該当のアプリをインストールしているのが必須条件となります。プッシュ通知設定をオフにしていれば、情報を見落とされるケースも多いでしょう。
このように、情報の発信側には「大切な情報を的確に届けられない」という課題が存在します。
この課題解決の一つとして注目を集めているのが、SMS配信です。
SMSは、電話番号を用いて行う情報発信です。電話番号は一つの端末あたり一つしかないので、メッセージの流通量がその分少なくなります。生活者も、SMSを受け取る機会はそれほど多くありません。
さらに多くのスマートフォンでは、SMSのプッシュ通知がデフォルトでオンになっていることが多く、利用者の目に留まりやすいのです。
その結果、大量のメッセージに埋もれて、未開封になってしまう確率は下がり、本文を読んでもらいやすくなります。実際に、SMSの開封率は90%以上と言われています。開封率10〜20%のEメールと比べると、圧倒的な違いが分かるでしょう。
さらにSMSは送信数に応じて発信者側に課金される仕組みになっています。無益なメッセージの送信や迷惑メールに利用されることがほとんどない点も、開封率向上につながっていると考えられます。
SMS送信サービスのメリット・デメリットをまとめました!
SMS送信サービスのメリット・デメリットを紹介します。
メリット
まずは、SMS送信サービスのメリットから見ていきましょう。
幅広くメッセージを届けられる
SMSは、電話番号を持つ人であれば、誰でも送受信できます。特定のアプリをインストールしたり、インターネット環境を用意する必要はありません。
スマートフォン・フィーチャーフォン問わず、基本的にすべての携帯電話端末には、SMSの送受信システムが標準で搭載されています。そのため、属性を問わず、より多くの人にリーチできるのです。
開封率が高い
前述の通り、SMSは高い開封率が魅力です。消費者への訴求も効率的に実現できるので、重要な情報発信の際には重宝するでしょう。
重要なシーンで利用できる
メールアドレスを用途に合わせて使い分けることは一般的ですが、電話番号の場合は、基本的に一人一つの番号しか保有していません。この特性を活かし、SMSは本人確認など、特に重要なシーンで用いられることが多いようです。
手軽に本人認証ができるSMSは、Eメールなどよりも確実に、安全な登録が可能になります。
そのほかにも、緊急時の連絡や、決済などお金が直接関わる通知に利用されることあります。SMSは開封率が高いため、見落とされては大きな問題に発展しかねない情報を、確実に届けるための手段として用いられています。
費用対効果が高い
SMSは費用対効果が高いことも魅力の一つです。Eメールの配信は手軽にできる反面、開封率が高くないので、一定以上の効果を得るためには大量のメールを送らなければなりません。一方、SMSは90%以上の人が開封してくれるため、最低限の送信数で効果が期待できるのです。
宛先変更の可能性が低い
Eメールアドレスは頻繁に変更されたり、利用自体がされなくなったりするケースも多々あります。登録されているアドレスに最新情報を送ろうとした場合、エラーで不着となってしまうこともあるでしょう。確実に情報を届けたいという場合、さまざまな不都合が生じる可能性が懸念されます。
一方、電話番号は頻繁に変わるものではありません。機種やキャリアを変更した場合でも、MNP(ナンバーポータビリティ)と呼ばれる仕組みにより、電話番号を変えなくても利用を続けられます。
このため、宛先が突如として変更される可能性はほとんどないと言えるでしょう。宛先変更の可能性が低いのもSMSの強みです。
デメリット
次に、SMS配信サービスのデメリットを解説します。
一通配信につき費用がかかる
SMS配信の一番のデメリットは、1通あたりに費用がかかってしまう点です。運用方法次第ではEメールなどよりも安価に抑えることができますが、相応の費用がかかってしまうのは避けられません。
運用の際には、本当に重要な情報のみを発信するように、厳格なルールを設定する必要があるでしょう。
リッチなプロモーションができない
SMSは短いテキストを配信するというものです。そのため、画像や動画などを活用したプロモーションやマーケティングはできません。また文字数制限もあるため、大量の情報を伝達するには不向きであると言えるでしょう。確実に届けたい情報を凝縮して文章にすることが欠かせません。
ただし近年は、700字程度の長文の配信ができるサービスなども増えてきています。またメールの文面にはURLを添付することも可能なので、これらを上手く活用できれば、長い文章を読んでもらったり、SMSから自社サイトへの誘導につなげることもできます。
SMS送信サービスの選び方を解説!
SMS送信サービスは、以下の点を基準に選びましょう。実際に5社の公式ページを当たると、公開されている情報とされていない情報がはっきり分かれます。
問い合わせる前に、自社側で決めておく3つの数字
接続方式
SMS配信における回線の接続方法は、主に「国内直収接続」と「国際網接続」に分類されます。国内直収接続は国内のキャリア回線に直接つないで配信を行うやり方です。ドコモ、au、ソフトバンクの回線が使用されます。
国際網接続は、海外の回線を利用した接続方法です。こちらは、コストが安くなる利点がありますが、海外からの配信を拒否する設定になっている端末も多いので、到着率が低くなってしまうことが考えられます。
特別な理由がない限り、SMS送信サービスを導入する場合は国内直収接続を選ぶようにしましょう。
運用コスト
運用コストは、サービスによってさまざまです。1通あたりの料金や、初期費用を確認した上で、自社に合わせて選択しましょう。また料金が安い場合でも、運用自体に手間がかかっては非効率です。できるだけシンプルに、一斉送信を行えるものがおすすめです。
自動配信を行うまでのフローが、自社のやり方にあっているかも重要なので、工数や手順の確認も忘れずに行っておきましょう。
セキュリティ
顧客の電話番号は、大切に扱わなければならない個人情報です。もしも情報の漏洩などが起きてしまえば、企業の信頼を大きく揺るがすことにもなりかねません。
SMS送信サービスを導入する際には、「通信が暗号化されているか」など、セキュリティ対策が行われているかを入念に確認しておきましょう。PマークやISMSなどの資格は、第三者機関による認定を受けた証なので、これらの有無もセキュリティ体制を見極めるポイントの一つとなります。
SMS送信サービスの導入事例・導入イメージをご紹介!
SMS送信サービスの導入により、どのように業務が改善できるのでしょうか。具体的な導入イメージを見ていきましょう。
マッチングサービスなどにおける本人確認
ユーザー1人につき1つのアカウントを保有する形式のサービスでは、本人確認にSMS認証が利用されます。近年、市場が拡大しているマッチングサービスなどではSMSが利用される機会も増えているようです。
SMSサービスを導入することにより、アカウントの信頼性が担保され、ユーザー同士の安全な交流を実現できます。
工事作業における重要な連絡・リマインド
所定の時間に工事を行う場合や、在宅していなければならないなどの際は、事前に確認を行う必要があるでしょう。
キャンペーン情報やメルマガは、未開封でも特に問題が起きることはありませんが、このような大切な連絡に関しては、確実に周知しておかなければ、トラブルに発展してしまう恐れもあります。重要な連絡やリマインドに、SMSは効果的です。
未納料金の督促通知
公共料金や家賃の未払いの際、電話では連絡がつかないことも考えられるでしょう。未納の通知や督促連絡の際も、SMSで確認の連絡を行うことがあります。こちらもSMSの方が見落とされることが少なくなり、未納状態を迅速に把握してもらうことが可能になります。
無料のSMS送信サービスはある?
一部の機能に限り、無料で使えるSMS送信サービスは存在します。最もポピュラーなのが、無料トライアルが用意されているサービスです。一定数の送信まで無料で利用できるので、有料のサービスを導入する前に、費用対効果が見込めるかどうかを実際に試してみることが可能になります。
ただし、すべての機能を永続的に無料で利用できるサービスは今の所存在しません。継続して利用するためには、有料の契約を交わす必要があります。
SMSの利用には通話回線の契約を行わなければならないので、どうしてもコストがかかるものとなってしまいます。
特にSMSは、顧客の重要な個人情報を扱うシステムなので、万全のセキュリティを整備しなければなりません。無料のツールが仮に提供されていたとしても、セキュリティ基盤が脆弱であれば、甚大な被害につながる恐れもあるので、利用は推奨できません。
SMS送信サービスは基本的に有料となりますが、安全性の面を考慮すると、コストをかける価値は十分にあると言えるでしょう。
SMS送信サービスのおすすめ5つ!APIの有無などの機能・料金で比較しました!
ここで挙げる5つは、2026年10月20日に提供元の公式ページで提供状況・提供会社・料金の公開状況を確認したものです。本記事の初出時(2019年)から、2サービスで名称または提供会社が変わっています。
| サービス | 提供会社 | 初期費用 | 月額基本料金 | 1通あたりの単価 |
|---|---|---|---|---|
| SMS HaNa | 日本テレネット株式会社 | 0円 | 980円(税込1,078円) 2023年3月請求分から設定 | 公式サイトでは非公開 |
| KYUSMS | KYUBIZ JAPAN | 0円 | 公式サイトでは非公開 | 公式サイトでは非公開 |
| Aurora SMS (旧メディアSMS) | 株式会社メディア4u | 0円 | 0円 | 公式サイトでは非公開(完全従量課金) |
| WEBCAS SMS | 株式会社WOW WORLD (2021年7月1日にエイジアから社名変更) | 公式サイトでは非公開 | 公式サイトでは非公開 | 公式サイトでは非公開 |
| 空電プッシュ | NTTドコモビジネスX株式会社 (2026年1月にNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションから社名変更) | 公式サイトでは非公開 | 公式サイトでは非公開 | 公式サイトでは非公開 |
比べて分かるのは、1通あたりの単価を公開しているサービスが1社も無いことです。前の節で「1通あたりの料金や、初期費用を確認した上で選ぶ」と書きましたが、実際には見積もりを取らないと単価が分かりません。公開されているのは初期費用と月額基本料金までです。配信通数を先に見積もってから問い合わせる、という順番になります。
月額基本料金が付いた、SMS HaNa
SMS HaNaは日本テレネット株式会社が2019年に開始したSMS送信サービスです。パソコンから送る「WEBタイプ」と、システムと連携する「APIタイプ」の2形式で提供されています。公式サイトは導入実績3,000件以上と表示しています。
料金で変わった点が1つあります。2023年3月1日付のお知らせで、2023年3月度の請求から月額基本料金980円(税込1,078円)が新たに設定されました。理由として、SMSを悪用した特殊詐欺やなりすまし詐欺の増加に対処する業界健全化の取り組みと、その対応業務・管理環境の維持運営を追加することが挙げられています。

一方で、初期費用・加入料金0円、最低契約期間なし、発信者番号設定0円は現在も公式の比較表に載っています。最大2か月・3,000通まで機能制限なしで試せる無料トライアルもあります。送信料金そのものは「お問い合わせください」と書かれており、公開されていません。
単価が非公開になった、KYUSMS
KYUSMSはKYUBIZ JAPANが提供するSMS送信サービスです。国内4キャリアと海外の主要キャリアに接続し、本人認証や通知・督促の用途で使われています。
この記事が2019年に案内していた kyusms.jp は、2026年10月20日時点でドメイン名を解決できませんでした。現在の案内は kyubiz.co.jp 上のページです。料金についても、公式ページに書かれているのは初期費用0円と、月額基本料/SMS送信料は営業担当に問い合わせという案内までで、金額は出ていません。送信に成功した分だけを請求する従量課金で、ボリュームディスカウントがあると説明されています。

名称が変わった、Aurora SMS(旧メディアSMS)
メディアSMSは「Aurora SMS(オーロラSMS)」へ名称が変わりました。公式サイトのトップに「メディアSMSはオーロラSMSに変わります」と掲示されています。提供は株式会社メディア4uです。
公式サイトが掲げている数字は、初期費用0円、月額費用0円、SMS費用は完全従量課金の3点と、導入社数7,500社突破(2026年6月末時点、自治体を含む)です。国内法人SMS市場で5年連続シェアNo.1という表示もあり、出典としてデロイト トーマツ ミック経済研究所「ミックITリポート 2025年12月発刊」が示されています。

長文化オプションの上限も、記事の初出時から増えています。当時はドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアでしたが、現在は楽天モバイルを加えた4キャリアに対応しています。
| キャリア | 通常のSMS | 長文化オプション |
|---|---|---|
| docomo | 全角のみ70文字以内/半角のみ140文字以内 | 全角と半角混在で660文字以内 |
| au | 140バイト以内(全角2バイト・半角1バイトで判別) | 全角と半角混在で670文字以内 |
| SoftBank | 全角のみ70文字以内/半角のみ140文字以内 | 全角と半角混在で670文字以内 |
| 楽天モバイル | 全角のみ70文字以内/半角のみ140文字以内 | 全角と半角混在で670文字以内 |
出典: Aurora SMS「主な仕様・料金」(2026年10月20日取得)。プランはライトプラン・スタンダードプラン・カスタムプランの3種類で、単価は問い合わせとされている
提供会社の社名が変わった、WEBCAS SMS
WEBCAS SMSは、メール配信やアンケートと同じWEBCASシリーズの一部として提供されるSMS配信サービスです。個別送信、一斉送信、APIを介した送信、キャリア共通番号、氏名などの差し込み、効果分析ができると案内されています。
変わったのは提供会社です。株式会社エイジアは2021年7月1日に株式会社WOW WORLDへ社名を変更しています。この記事が案内していた webcas.azia.jp というアドレスも、現在は www.webcas.jp へ転送されます。公式サイトは到達率99.9%、シリーズ導入実績12,000社超、提供20年と表示しています。料金は公開されておらず、資料ダウンロードか問い合わせです。

提供会社がNTTドコモビジネスXになった、空電プッシュ
空電プッシュはNTTグループのSMS送信サービスです。2026年10月20日時点の公式サイトの先頭には、2026年1月よりNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションは「NTTドコモビジネスX」に社名を変更しましたという告知が出ています。
掲げられている数字は、SMS送信サービス市場10年連続シェアNo.1(ITR「ITR Market View:ECサイト構築/CMS/SMS送信サービス/電子請求書サービス/電子契約サービス市場2025」売上金額ベース、2015〜2024年度)、到達率99.99%(自社実績値、圏外・切電等を除く、2025年10月〜2026年3月の6か月平均)、送信性能193万通/時の3点です。

サポートの中身も公開されています。障害や不具合に関する問い合わせは24時間365日・電話で受け付け、サービス内容や操作に関する運用サポートは平日10時00分〜17時30分・電子メールです。導入は最短4営業日とされています。料金は用途と配信規模に応じた提案で、公式ページに金額はありません。
出典: 空電プッシュ「料金」(2026年10月20日取得)
5サービスとも、単価は問い合わせないと分からない。公開されているのは初期費用と月額基本料金まで
2サービスで名称または提供会社が変わっている。古い記事やブックマークのリンクは、いまの案内にたどり着かないことがある
比較するときは、月間の配信通数を先に見積もる。従量課金とボリュームディスカウントが前提なので、通数が決まらないと見積もりも出ない

