メールリレーサービスを比較!メリット・サーバの仕組みも解説!

そもそもメールリレーとは?

メールソフトを用いて大量のメールを一斉に送信することは可能ですが、不着や遅延が生じたり、迷惑メールと判断されてしまうリスクが存在します。そこで考案されたのが、一度信頼性の高いサーバにメールを送り、宛先まで転送するという仕組みです。この仕組みをメールリレーと呼びます。

メールリレーサービス提供会社のサーバを経由することで、確実に大勢の相手にメールを届けることができるようになるのです。

バケツリレーのようなものとイメージすると分かりやすいでしょう。主に企業が取引先や顧客に対して一斉にメールを送信するなど、セールスやマーケティングに活用されます。

メールの一斉送信にはさまざまな障壁が考えられます。例えばどちらかのサーバの処理不足から、一部のメールが届かないといったトラブルも想定されるでしょう。第三者のサーバを介さない場合、不安定な送信となってしまい兼ねません。

メールリレーの仕組みを用いれば、安全かつ迅速にメールの送付を代行してくれるため、このようなトラブルをあらかじめ回避できます。メールマーケティングを行う企業にとって、メールリレーサービスの活用は欠かせません。

メールリレーはSMTPというプロトコルに基づいて行われます。これはSimple Mail Transfer Protocolの頭文字を取ったもので、電子メールを送受信する上でベースとなる通信規約です。メールリレーで転送を行うサーバは、SMTPサーバと呼ばれます。

メールリレーサービスが使われる背景・理由とは?

インターネット上の電子メールは、SMTPの仕組みによって誰でも簡単に送受信ができるようになっています。Gmailで受信したメールをYahooメールに転送することも、SMTP送信の設定を変更すれば可能です。

ただ、この簡易性ゆえに、インターネット上では悪質な迷惑メールが横行しました。送信元の身元を秘匿したまま、不特定多数の相手にメールを送信できるようになったのです。

他にも、サーバのセキュリティ管理が脆弱なため、第三者からの迷惑メールの中継地点として利用されるケースも報告されています。知らないうちに自社のサーバが犯罪に利用されていることもあるのです。

メールの内容はスパムや勧誘、詐欺などを目的としたものであり、社会的な問題にもなりました。

今では多くのプロバイダが、不特定多数へ悪質なメールが送られないようにと、送信数に制限を設けています。

しかし企業にとっては、顧客への一斉送信や、自動返信などマーケティング施策の一環として、大量のメール送信行うことがあります。そういった場合に、迷惑メールと判断され、送信が拒否されてしまうこともあるのです。これは企業にとって大きな機会損失となり得るでしょう。

さらに、ネットショッピングの購入確認メールなどが届かないとなれば、顧客にとっても不便が生じます。支払いに関する内容であれは、その他のトラブルを引き起こすこともあるでしょう。企業と顧客双方が不利益を被ることになるのです。

このような問題を未然に防ぐために、メールリレーサービスが普及しました。信頼性のある第三者のサーバーを介することで、メールの一斉送信が可能になったのです。

リレーサーバ・SMTPサーバの仕組みを解説!

SMTPプロトコルはほとんどのインターネットメールサービスで使用されています。電子メールを送信する際には、SMTPサーバに接続することで、SMTPプロトコルの規約に基づいて通信を行います。

SMTPサーバの役割は「メールの転送」です。SMTPサーバはメールを受け取ると、それを解読し、自分宛てのメールでなければ、他のメールサーバへ転送します。この処理の繰り返しにより、異なるドメイン間であっても、メールの送受信が簡単に行えるようになっているのです。

SMTPサーバは郵便局のような役割であるとイメージすると分かりやすいでしょう。郵便物には宛先や差出人などの情報が記載されています。

そして郵便物は、一度郵便局に届けられ、そこで仕分けされます。仕分けは郵便物の情報をもとに行われます。最終的に、複数の郵便局を経由して、所定の住所へ届けられます。

SMTPサーバでメールを送る際も同様です。メールには送信元情報や送信先のメールアドレス、IPアドレスなどが記述されています。SMTPサーバはそれらの情報に従って、適切に次のサーバへ転送するのです。

SMTPで送信されるメールには、送信元や宛先を示す情報が記録されています。これはエンベロープと呼ばれ、もともとは封筒を意味する単語です。郵便物における郵便番号や宛名、差出人氏名などがこれにあたります。

エンベロープは、送信先メールアドレスや件名などをメールヘッダに入力した段階で、メールソフトによって自動的に記録されます。

メールの転送先は、DNSによって特定されます。これはDomain Name Systemの頭文字を取ったもので、ドメインとIPアドレスを結びつける仕組みです。DNSサーバは、インターネットにおける住所を示すIPアドレスを割り出す役割を担います。

メールサーバは、他のサーバへの転送が必要と判断すると、メールアドレスのドメイン名を解析し、DNSサーバに問い合わせを実施します。

ドメイン対応するIPアドレスを割り出すことができるのです。この手順を踏むことで、メールリレーサーバは、メールの転送先を特定できます。

メールリレーサービスのメリット、デメリットをまとめました!

メールリレーサービスのメリット、デメリットを紹介します。

メリット

まずは、メールリレーサービスのメリットを紹介します。

安全なメールの送信が可能

受信側のメーラーの設定次第では、一斉送信のメールをすべて迷惑メールと判断して除外する仕様になっていることがあります。一般的な方式でメールを送ろうとしても、このような設定をしている顧客やクライアントには届かないケースも考えられます。

セールスのメールなどであれば問題はないかもしれませんが、ECサイトの商品確認通知や、有料コンテンツの配信などの場合、メールの不着や遅延は、大きなトラブルに発展してしまいます。顧客からの信用の低下につながり、ビジネスへの影響は計り知れません。

メールリレーサービスを利用すれば、メールの配信の精度を高めることが可能です。メールリレーサービスで用いられるサーバは、大手プロバイダや通信キャリアからの高い信頼を得ています。メールリレーサービスを使用すれば、これまで届きにくかったメールでも、確実に届けやすくなります。

企業ごとに送信ノウハウも蓄積されており、IPレピュテーションの向上も期待できます。IPレピュテーションは、迷惑メールの判別にも用いられているスコアです。メールリレーサービスを用いることで、大量のメール送信を安全に行えるのです。

遅延がなく、迅速なメールの送信が可能

メールリレーサーバを中継せずにメールを送る場合、自社サーバで膨大なデータを処理しなければならなくなります。サーバやネットワークに過剰な負荷がかかり、配信の遅延や配信漏れ、エラーが発生しかねません。

外部のメールリレーサーバを中継すれば、このようなサーバへの負荷を減らせるため、迅速なメール送信が可能になるでしょう。

マーケティング施策の実行

ビジネスに特化したメールリレーサービスであれば、配信結果の分析など、マーケティング施策につながる独自の機能を提供しているものもあります。これらを上手く利用すれば、より効率的なメールを使ったマーケティングが実現します。

例えば、メールのレイアウトや文面のパターンをA/Bテストで分析すれば、コンバージョン率を高めるセールスノウハウを蓄積できるようになります。

システムのデータベースに格納された顧客情報をもとにして、本文に名前などを当てはめ、メールをパーソナライズすることも可能です。

メールリレーサービスには、単純にメールの一斉送信が安全になるだけでなく、より戦略的なマーケティングを行うメリットがあるのです。

運用リソースの削減

メールリレーサービスを導入すれば、自社内でメール配信の手続きを行わなくてもよくなります。サーバの運用を含めて、すべての業務を代行できるのです。セキュリティを強化したり、遅延トラブルを解消したりなどの複雑な業務から解放されます。

デメリット

メールリレーサービスのデメリットを紹介します。

コストがかかる

メールリレーサービスの利用は、コストがかかります。導入の際は、事前に費用対効果を検討しておかなければなりません。業務の内容次第では、メール配信の重要性が低い場合もあるでしょう。

それほど大量の配信を必要としない企業にとって、導入は、コスト面でマイナスとなってしまう可能性があります。高機能な分析やレポート作成なども、使いこなせなければ意味がありません。

本当に導入の必要があるのかどうか、導入によってどのような利益が見込めるのかは、しっかりと確認しておきたいところです。

メールリレーサービスの選び方を解説

メールリレーサービスの選ぶ際は、以下のポイントに注目しましょう。

導入の目的を明確にする

メールリレーサービス導入の際には、まず目的を明確にすることが欠かせません。目的や課題がはっきりとすれば、どんな機能が必要かも分かってくるでしょう。ビジネスのスタイル次第では、大量のメール送信が必ずしも有効な施策であるとは限りません。

「どれだけのメールを配信するのか」「課題解決のための最低限の機能は何か」など、自社のビジネスに合わせた機能、価格のサービスを選定しましょう。

まずは必要な機能だけを導入し、マーケティング向けの高度な機能はその都度取り入れていくというやり方であれは、初期費用を抑えられるでしょう。

セキュリティ対策

メールを活用したセールスやマーケティングにおいて、もっとも細心の注意を払わなければならないのがセキュリティです。顧客やクライアントへのメールが外部に誤って送信されれば、メールアドレスなどの個人情報が漏洩してしまう事態も考えられます。

信頼を損なわないためにも、徹底したセキュリティ対策が行われているサービスを導入しなければなりません。

サポート体制

重要な顧客情報を扱うサービスとなるため、万が一の事態に備えたサポート体制の有無は重要です。メールサーバに異常が発生し、メールの送信ができなくなってしまえば、ビジネスにおける機会損失を生み出すことにもなります。

トラブルが発生した場合に即座に対応してもらえるかどうかは重要な選定ポイントです。またサポートの方法も、電話・メールなどさまざまなので、自社に合ったやり方でサポートを受けられるかも確認しておきましょう。

既存のシステムとの連携

自社で活用しているシステムとの連携面も、選定時のポイントになります。メールリレーサービス提供会社のSMTPサーバへの連携はSMTP連携と呼ばれています。

使い慣れているシステムとサーバを連携させることで、既存のシステム上から大量のメール配信が可能になります。この連携がスムーズに行えるかどうかは、事前に確認しておきましょう。SMTP連携以外に、API連携を用いる方法もあります。

メールリレーサービスのおすすめを比較!

おすすめのメールリレーサービスを紹介します。

高速で大量の配信が可能、ベアメール

ベアメールは、1時間あたり200万通ものメールを配信できるクラウド型のメールリレーサービスです。メルマガ配信や会員登録時の完了メールなど、さまざまな用途に対応しています。

「メールを確実に届けること」を重視しているサービスで、配信結果のログを確認する機能も搭載しています。何らかの原因で不着となった宛先に対しても、迅速に再送信などの対応を取ることができ、到達率の向上につながります。

料金は5,000通あたり5,000円から、送信数に応じて細かくプランの選択が可能です。自社のビジネススタイルに合わせた料金で利用できるでしょう。

メールサーバの管理なども完全に代行できるので、これまでメール運用にかかっていたコストの削減も期待できます。

ベアメール

従量課金制が魅力、Amazon SES

「Amazon SES」は、アプリケーション開発者やマーケティング担当者向けに提供されているクラウド型電子メール送信サービスです。小規模の企業から大企業まで、幅広く取り入れることができます。

最大の魅力は料金形態です。Amazon SESは、従量課金制をとっており、料金は実際に使用した分だけ請求されます。固定費や最低利用料は一切ありません。さらにAmazonEC2上で運用しているアプリケーションからのメール送信を行う場合、毎月62,000通分が無料となります。

Amazon CloudWatchで詳細な分析を行ったり、Amazon SNSからの通知を受けるなど、AWSのさまざまなサービスとの連携も容易に実現できます。

Amazon SES

高い実績を誇る、SendGrid

SendGridは、月間300億以上のメールを安全に配信している、実績のあるサービスです。月に12,000通までであれば無料でメールを送信できます。小規模なアプリケーションであれば十分活用できるでしょう。

追加費用に応じて、A/Bテストなどを行えるようになります。クラウド型のサービスなので、すべてブラウザ上で操作できるのも大きな魅力です。

SendGrid

一人ひとりに合ったメール送信が可能、WEBCASメールリレーサービス

WEBCASメールリレーサービスは、メール作成から配信、分析までメールマーケティングにまつわる一通りの機能が揃ったクラウド型サービスです。

蓄積したデータを分析し、ユーザーごとにパーソナライズしたメールの配信が実現します。条件を設定してターゲットを選出し、そのユーザーのみにメールを配信するなどの施策も可能です。

データベースに格納されている顧客の氏名や誕生日、ポイント数などを当てはめてメール本文を作成することもでき、開封率やコンバージョン率の向上も期待できます。

既存のメールサーバを切り替えるだけでなので、導入も手軽に行うことができるでしょう。

WEBCASメールリレーサービス

高度なエラー解析ができる、Customers Mail Cloud

Customers Mail Cloudは、高度なエラー分析が可能なクラウド型メールリレーサービスです。プロバイダや携帯キャリアから返ってきたエラーをデータベース化し、分析することで、メールが届かない原因を突き止めることができます。

他にも、ログの検索や送信情報をグラフ化して表示するなどのさまざまな機能を、管理画面から行うことが可能です。

インフラや運用体制も万全に整っており、 月間300万通以上の配信も対応できるなど、パフォーマンス面も大きな魅力です。

Customers Mail Cloud

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。