fondeskは、プランが1つしかない電話代行サービスです。月額12,000円(税別)に40件分の応対が含まれ、41件目から1件300円が加算されます。初期費用もオプション料金もありません。この単純さは価格表だけを見ると不利に見えます。1件あたり300円は、本記事で比較した他社の超過単価140円から250円より高い水準だからです。
それでもfondeskが選ばれているのは、提供する業務の範囲を自分から狭く宣言しているからです。公式サイトには「fondeskにできないこと」という見出しがあり、夜間・休日対応、クレーム対応、応答のカスタマイズができないと明記されています。何をしないかが先に分かるサービスは、見積もりを取らずに意思決定できます。この記事では、2026年10月14日時点で公式の料金ページ・機能ページ・サービス利用規約に書かれている内容だけを使い、料金、できること、できないこと、契約と解約の条件を整理します。
| 提供会社 | 株式会社うるる |
|---|---|
| 受付状況 | オンラインで申し込み受付中。最短で申し込み当日から利用開始 |
| 月額基本料金 | 12,000円(税別) |
| 基本料金に含まれる件数 | 40件目まで |
| 超過料金 | 41件目以降 1件あたり300円(税別) |
| 初期費用・オプション料金 | なし |
| 受付時間 | 9時から19時の間で自由に設定でき、いつでも変更できる |
| 夜間・早朝・休日 | 非対応(公式の「できないこと」に明記) |
| 対応内容 | 一次取次のみ。会社名を名乗り、担当者不在を伝え、発信者名・折り返し先・簡単な用件を聞く |
| 通知先 | Chatwork/Slack/Microsoft Teams/LINE/LINE WORKS/Google Chat/Eメール。複数指定可 |
| 支払い方法 | クレジットカードのみ。請求書払いには対応していない |
| 契約期間 | 1か月。更新拒絶の通知がなければ同一条件で自動更新(利用規約第6条) |
| 無料トライアル | 14日間。期間中は一切の費用がかからない |
提供会社と、サービスが置かれている位置づけ
fondeskを提供しているのは株式会社うるるです。利用規約の前文にも「株式会社うるる(以下「うるる」といいます)は、うるるが提供する電話代行サービスfondesk(以下「fondesk」といいます)を利用する個人及び法人(以下「ユーザー」といいます)に対し」と明記されています。料金ページから運営会社へのリンクが張られており、サービス名と運営主体の対応関係が公開ページ上で確認できます。
fondeskには姉妹サービスとして「fondesk IVR」があり、機能ページの「できないこと」の直下に「夜間・休日対応などが必要な方は、姉妹サービスの fondesk IVR もあわせてご検討ください」と案内されています。fondesk単体で24時間対応を賄う設計にはなっていない、という宣言です。
料金の構造は基本料金と従量料金の2段だけ
料金ページの表現は「基本料金月額12,000円」と「従量料金 電話1件あたり 40件目まで0円、41件目以降300円」の2行です。ページ下部には「表示価格はすべて税別」と注記されています。同じページに件数を動かせる料金シミュレーターがあり、月間70件に設定すると基本料金12,000円と従量料金9,000円を足した合計21,000円が表示されます。
図1:月間件数ごとの支払額(税別)
月20件
12,000円
従量料金は発生しない。40件の枠を半分しか使っていないが、金額は変わらない
月40件
12,000円
基本料金の枠をちょうど使い切る。1件あたり300円の計算になる
月70件
21,000円
公式のシミュレーターが表示する金額。内訳は基本12,000円と従量9,000円
月120件
36,000円
超過80件に300円を掛けた24,000円が基本料金に乗る
月250件
75,000円
超過210件分63,000円。件数が増えるほど単価300円の重さが効く
この構造の意味は2つあります。1つ目は、件数が40件を大きく下回る月でも12,000円が固定で発生することです。利用規約第7条には「fondeskのサービス利用料金およびサービス利用量によって変動しないオプション料金は、本契約の契約期間内にサービス利用実績がない場合であっても、減額されるものではありません」と明記されています。まったく電話が鳴らなかった月でも基本料金は請求されます。
2つ目は、件数が増えたときの伸び方が直線だということです。段階的な上位プランがないため、月250件のように多い場合は75,000円まで一本調子で上がります。件数が多い事業者ほど、プランを分けている他社のほうが安くなる構造です。
なお、料金ページのシミュレーターには、試算した条件のまま「この条件で見積書を発行する」ボタンと「稟議書の雛形をダウンロード」ボタンが並んでいます。社内決裁に金額の根拠が要る場合、問い合わせをせずに書面を用意できる導線が公式に用意されている、ということです。比較した5サービスのうち、料金ページから見積書の発行と稟議書の雛形まで提供しているのはfondeskだけでした。見積もりを取らなければ総額が決まらないインターコードとは、導入検討にかかる手間の面で対照的です。
対応内容は一次取次だけと公式に定義されている
fondeskのよくある質問には「オペレーターはどのような対応をしますか?」という設問があり、答えは「対応内容は一次取次のみです。会社名を名乗ったのちに担当者が不在の旨をお伝えし、発信者様のお名前、折り返し先の電話番号、簡単なご用件をうかがいます」です。これ以上でも以下でもない、という定義が公開されています。
この定義は利用規約にも対応しています。第7条に「本契約は準委任契約であり、一定の仕事の完成を目的とした請負契約ではないため、一次取次によってユーザーの業務が完遂しない場合であっても、利用料金は生じるものとします」とあります。取り次いだ結果として商談が進んだか、問い合わせが解決したかは契約の対象外である、という整理です。
fondeskにできない3つのこと
機能ページには「fondeskにできないこと」という独立した見出しがあり、3項目が並んでいます。他社の比較記事では見落とされがちですが、導入の可否を分ける情報です。

- 夜間・休日対応:公式の表現は「折り返し対応ができる日中のみご利用いただけます。夜間・早朝や休日は非対応です」。受付時間を9時から19時の間で設定できるという仕様とも整合しています。
- クレーム対応:「多数のクレーム等が寄せられる場合は一時的にご利用を制限することがあります」。制限の条件は利用規約に具体的な数値で書かれており、後述します。
- 応答のカスタマイズ:「相手や内容に応じて特定の案内をする、通話を転送する等のカスタマイズはできません」。取次転送を標準に含むCUBEや、通話接続サービスを持つ渋谷オフィスとの決定的な違いです。
利用規約の禁止事項は、使い方そのものを制限している
利用規約第9条には禁止事項が列挙されています。料金や機能の話ではなく、どういう用途に使ってはいけないかが書かれているため、導入前に読む価値があります。公式ページに掲載されているもののうち、用途に直接かかわるものを挙げます。
| 禁止されている行為 | 実務上の意味 |
|---|---|
| fondeskにおける対応を想定していないクレーム窓口、サポート窓口、予約受付窓口などに利用する行為 | サポート窓口や予約受付の一次受けとしては使えない。予約を受けたいなら電話代行ではなく予約システムか、予約受付に対応する他社を選ぶ必要がある |
| fondesk専用番号をユーザーの連絡先として利用する行為又は連絡先であるかのように対外的に表示する行為 | fondesk側の番号を自社の代表番号として名刺やホームページに載せることはできない。自社番号から転送して使う前提 |
| 日本国外を拠点とするユーザーが利用する行為 | 海外法人や海外在住者の申し込みは対象外 |
| オペレーターと個人的に接触しようとする行為、暴言や脅迫行為 | 運用上の規律。違反時は損害賠償の対象になると同条に定められている |
とくに2つ目は、代表電話をこれから用意する段階の事業者に影響します。電話番号を持っていないので代行会社から借りたい、という需要にfondeskは応えていません。番号を借りて名刺に載せたい場合は、公式に可としている渋谷オフィス、MKサービス、インターコードが候補になります。
クレーム電話が続いたときに何が起きるか
「できないこと」のクレーム対応には「一時的にご利用を制限することがあります」とだけ書かれていますが、利用規約第9条には条件が数値で定められています。
「オペレーターがユーザー宛の苦情、要望、要求その他クレーム電話等に対する一次取次を行った場合において、同一のユーザーに対するクレーム電話等が3日間に5回以上繰り返された場合には、うるるは、当該ユーザーがクレーム電話等に対する適時迅速な対応を怠ったものとみなし、当該ユーザーのfondesk利用登録を抹消又はfondesk利用停止措置を講ずることができるものとします。この場合において、ユーザーは残期間分のfondesk利用料の支払義務を免れず、うるるはこれによってユーザーに何らかの損害が生じた場合であっても、何ら賠償義務を負うものではありません」(利用規約第9条より引用)
3日間に5回という具体的な閾値が公開されている点は評価できますが、同時に、トラブル対応を外に出す目的には使えないことがはっきりします。製品の不具合やサービス障害の問い合わせが集中する時期がある事業者は、この条文が発動する可能性を想定しておく必要があります。
通知先と、管理画面でできる設定
受けた電話の内容は、Chatwork、Slack、Microsoft Teams、LINE、LINE WORKS、Google Chat、Eメールのいずれかに通知されます。公式のよくある質問に「複数の通知先も指定できます」と記載があり、機能ページには、あて先によって通知先を変えたりメンションを追加したりできる「通知の振り分け」も紹介されています。
マイページからは、通話開始時に名乗る名前(名乗りの変更)、受付時間、時間外や着信拒否時に読み上げる音声メッセージ、組織やメンバーの名前を登録して報告精度を上げる「なまえ辞書」、オペレーターの対応に役立つ情報を登録する「応答カード」を設定できます。着信を拒否したい相手の電話番号を登録する「ブロックリスト」は10,000件まで登録できると明記されています。

契約期間・自動更新・支払いのスケジュール
利用規約第6条に「本契約の契約期間は、1ヶ月とし、契約期間の満了日時までにユーザーからうるるに対し、更新を拒絶する旨のうるる所定の方法による通知がなされない限り、同一条件で同一期間契約が更新されるものとし、以降も同様とします」とあります。公式のよくある質問にも「最低契約期間は1ヶ月です。無料トライアル期間が終わると自動的に有料契約に切り替わり、その後は1ヶ月ごとに契約が自動更新されます。自動更新はいつでも停止できます」と書かれています。
支払いは料金ページに「請求書払いには対応していません」と明記され、クレジットカード決済のみです。一部のデビットカードは使えず、プリペイドカードも一部を除いて使えないと注記されています。請求のタイミングは「契約の更新時に、先1ヶ月分の基本料金と前の契約期間分の従量料金が合算されて請求・決済されます」と説明されています。つまり、基本料金は前払い、従量料金は後払いの合算です。

未払いが生じたときの扱いも第7条にあります。「ユーザーが本条に定めるサービス利用料金の全部又は一部を支払わない場合、うるるは、当該未払いがあった日から1ヶ月が経過した時に、当該ユーザーとの間の本契約を何らの通知なく解除することができます」。その1か月の間は、基本料金内で提供される件数を上限として一次取次を続けることができるとも書かれています。
無料トライアルと、使い始めるまでの手順
14日間の無料トライアルがあり、料金ページには「無料トライアル期間中は一切の費用がかかりません」と記載されています。申し込みにはトライアル利用条件が適用されます。公式のよくある質問によれば「最短でお申し込み当日からご利用いただけます。お申し込みにはクレジットカードと電話番号が必要になります。現在、電話回線をお持ちでない場合は個別にご相談ください」とされています。
既存の番号は、各通信事業者の転送サービスでfondeskへ転送して使います。公式のよくある質問に「はい。普段お使いの電話番号からfondeskへ転送することでお使いいただけます。転送方法は各通信事業者様によって異なるため、ご利用開始前にご確認ください」とあります。転送の設定そのものはユーザー側の作業です。
他サービスと比較した強み
比較対象は、同じく公式ページに金額を掲示しているCUBE電話代行サービス、渋谷オフィス、MKサービス、インターコードの4社です。
- オプションを足さなくても総額が確定する。料金ページに「初期費用やオプションなし」と明記され、変動要素は件数だけです。インターコードは10種類のオプションに料金が掲載されておらず、見積もりを取るまで総額が決まりません。CUBEは土曜対応が3,000円、渋谷オフィスは通話接続や時間外アナウンスが下位プランではオプションです。
- 受付時間を自分で変えられる。9時から19時の間で自由に設定でき、いつでも変更できます。CUBE、渋谷オフィス、MKサービス、インターコードの基本プランはいずれも9時から18時で固定です。19時まで受けられるのは、公式に時間を掲示している5社の中ではfondeskだけです。
- 通知先の選択肢が最も多い。7種類に対応し複数指定もできます。渋谷オフィスはメール・Chatwork・LINE・Slackの4種類、MKサービスはメールとchatwork報告(550円)です。
- できないことを先に公開している。導入可否の判断材料を問い合わせ前に入手できます。
- 最短で申し込み当日から使える。CUBEは最短翌日、渋谷オフィスは翌営業日9時から、インターコードは契約書の締結と打合せを経るため、立ち上がりはfondeskが最も速い部類です。
他サービスと比較した弱み
- 1件あたりの単価が高い。超過単価300円はCUBEと同額ですが、MKサービスの149円から159円、渋谷オフィスの190円から250円、インターコードの140円からと比べると高い水準です。基本料金に含まれる40件で割っても1件300円で、渋谷オフィスのアドバンス(125円)の2倍を超えます。
- 取次転送ができない。CUBEは応答後転送を基本プランに含め、渋谷オフィスはプレミア以上で通話接続サービスを標準にしています。担当者に直接つないでほしい用途では候補から外れます。
- 夜間・休日に受けられない。24時間365日を求めるなら、コール数無制限のインターコードのAI電話代行が別の選択肢になります。
- 番号を借りて名刺に載せることができない。利用規約の禁止事項に該当します。
- 請求書払いに対応していない。経費処理の都合でクレジットカード決済が使えない組織では採用できません。CUBEは振込または口座振替、渋谷オフィスは銀行振込または口座振替です。
- 利用実績がない月も減額されない。季節変動が大きく、閑散期に電話がほとんど鳴らない事業では、固定費として12,000円が残ります。
対応範囲を他社と並べる
| 項目 | fondesk | CUBE | 渋谷オフィス | MKサービス | インターコード |
|---|---|---|---|---|---|
| 最小構成の月額 | 12,000円(税別) | 10,000円(税別) | 3,000円 | 3,180円(税込) | 7,800円(税抜) |
| 超過単価 | 300円 | 300円 | 190円から250円 | 149円から159円 | 140円から |
| 受付時間 | 9時から19時で設定可 | 平日9時から18時 | 月から金9時から18時 | 平日9時から18時 | 平日9時から18時 |
| 取次転送 | できない | 基本プランに含む | プレミア以上は標準 | 公式ページでは確認できなかった | オプション(料金は非公開) |
| 夜間・休日 | 非対応と明記 | 土曜はオプション3,000円。日祝は非対応 | 公式ページでは確認できなかった | 公式ページでは確認できなかった | 別途料金で対応。AI電話代行は24時間365日 |
| 番号を名刺に載せる | 規約で禁止 | 可否の明記は確認できなかった | 可と明記 | 表記利用として可 | 可と明記 |
| 支払い方法 | クレジットカードのみ | 振込または口座振替 | 銀行振込または口座振替 | 公式ページでは確認できなかった | 振込 |
向く利用者・向かない利用者
図2:導入可否の判断
向く
自社番号を持っている
既存の代表番号から転送するだけで始められる。番号を借りる必要がない
向く
月の件数が40件前後
基本料金の枠に収まり、支払額が12,000円で安定する
向く
用件は折り返しでよい
取り次いだあと自社から折り返す運用が成立する
向かない
夜間・休日も受けたい
公式に非対応。姉妹サービスのfondesk IVRか他社を検討する
向かない
サポート・予約の窓口
利用規約の禁止事項に明記されている用途
向かない
件数が月100件を超える
上位プランがないため、300円が直線的に積み上がる
よくある質問
無料トライアルのあと自動的に課金されますか。公式のよくある質問に「無料トライアル期間が終わると自動的に有料契約に切り替わり、その後は1ヶ月ごとに契約が自動更新されます。自動更新はいつでも停止できます」と記載されています。
営業電話はどう扱われますか。公式ページには、営業電話を件数から除くという記載は確認できませんでした。着信を拒否したい相手の電話番号をブロックリストに10,000件まで登録できる機能は公開されています。営業電話を件数から除くと公式に明記しているのは渋谷オフィスとMKサービスです。
オペレーターが用件に答えてくれますか。答えません。対応内容は一次取次のみと定義されており、機能ページでも相手や内容に応じて特定の案内をするカスタマイズはできないと明記されています。あらかじめ用意した質問と回答で応対してほしい場合は、Q&A対応を持つCUBEのスタンダードプランや渋谷オフィスのプレミア以上が候補になります。
解約はいつ申し出ればよいですか。契約期間は1か月で、満了日時までに更新拒絶の通知をすれば更新されません。他社のように「毎月25日まで」「満了15日前まで」といった締め日は公開されていません。5社の締め日の違いは電話代行の契約期間と解約|締め日・自動更新・保証金・返金を5社の規約で比較にまとめています。
電話代行は、月額の安さではなく「受けたあとどこまでやってくれるか」で支払額が入れ替わります。5サービスの料金・応対範囲・解約条件を1つの表で見比べてください。
件数の数え方そのものが各社で違う点は電話代行のコール数は何を1件と数えるかで、自社で受ける仕組みに置き換える選択肢は電話代行とクラウドPBX・IVRの使い分けで扱っています。基本プランに取次転送を含むサービスを探している場合はCUBE電話代行サービスの料金と条件、番号を借りて名刺に載せたい場合は渋谷オフィスの電話代行の料金と条件をご覧ください。
出典(いずれも2026年10月14日に確認)
fondesk「料金」https://www.fondesk.jp/price/
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株式会社うるる「会社情報」https://www.uluru.biz/about

