「法人ガソリンカードを利用したいけど申込み方法からカード発行までの流れがわからない」
「法人ガソリンカードは一般の法人カードと申し込み方法が異なるのか知りたい」
[/voice]法人ガソリンカードについてはそれほど種類が豊富ではありません。さらに企業によっては事業に自動車を利用しない、というケースもあります。発行する方があまり多くないので、詳しくは知られていないのが実情なのです。
しかし法人ガソリンカードは単に決済時間が短くなるだけではなく、給油価格がお得になるなどの大きなメリットもあるので見逃せません。多少なりとも事業で車を利用しているのであれば利用がおすすめです。
こちらでは法人ガソリンカードの申し込みから発行までの流れ、さらには法人ガソリンカードを実際にガソリンスタンド(SS)ではどのように利用すればよいのかを明らかにします。
ちなみに法人ガソリンカードにはクレジットカード会社発行のものと高速情報協同組合発行のものがあります。発行方法に若干の違いがあるので個別に紹介しますね。
クレジットカード会社発行の法人ガソリンカードの申し込みから発行の流れ
- 法人ガソリンカードを選ぶ
- 法人ガソリンカードに申し込みを行う(子カード・ハウスカードへの申し込みを行うか決定する)
- 審査が実施される
- カード会社より申し込み書類が送付される
- 申し込み書類の必要事項に記入し、必要書類を同封して返送する
- 本審査が実施される
- 審査に通過するとカードが発行され送付される
1.法人ガソリンカードを選択する
クレジットカード会社発行の法人ガソリンカードにはいくつかの種類があります。それらの中から適切なものを選ばなければなりません。
基本的には自社がよく利用するSSの優待が用意されているカードを選びましょう。
クレジット機能があるタイプであれば、基本的にどのSSでも利用できるのですがせっかくなら優待利用できる方がお得ですよね。
2.法人ガソリンカードへの申込み方法
- インターネット申し込み
- 郵送申し込み
基本的に上記の方法から選ぶことになります。
個人カードの中にはカードカウンターで申し込めるものもありますが、法人ガソリンカードに関してはカードカウンター申し込みには対応していません。
カードカウンターで対応していないので、即日発行もできないのです。
申し込み方法については基本的にインターネット申し込みを選ぶのがおすすめです。インターネット申し込みであると、手続きを開始すると返信メールなどがあり手続きの証拠が残ります。現在どこまで手続きが進んでいるかが簡単に確認できるわけです。
申し込み時にはいくつかの情報をカード会社側に提供することになります。
- 法人関連情報
- 代表者関連情報
- 追加使用者情報
まずは会社の情報を提供することになります。法人名であるとか会社の住所、さらには電話番号から設立年月や資本金などの細かな情報も提供しなければなりません。
代表者関連情報に関しても提供することになります。審査では経営者の個人信用情報もチェックされることになるので、一定の情報を提供するのです。
追加使用者情報に関しては、子カード(従業員カード)を発行するときに提供することになります。またはハウスカードを発行するときにも提供します。
子カードであるとかハウスカードに関しては、申込み時に発行するのかを決めなければならないわけではありません。本会員カードが発行された後に申し込みを行って発行してもらうことも可能です。
ただし、申し込み時にすでに子カードやハウスカードについて申し込みを行うことが決まっているのであれば、同時に申し込めば同時に届くのでおすすめです。
※親カードは発行しないでハウスカードのみを発行することも可能です。
3.審査の実施
ここでは簡単な審査しか行われません。
「仮審査」と判断してもらってOKです。
カード会社は提供された情報をもとに簡単な審査を実施します。ここではまだ必要書類が提出されたわけではないので、提供された情報が本当のことであるのかはわかりません。
仮審査を突破したからといって必ず法人ガソリンカードが発行されるわけではないのです。
仮審査を突破すると、手続きが更に進んでいくことになります。
4.カード会社から申し込み書類が送付される
[voice icon=”/wp-content/uploads/salaryman_hatena_336_squ.png” name=”man” type=”r”]「すでにインターネット申し込みで申し込み情報を提供したのに、なんで申し込み書類が送られてくるの?」
[/voice]たしかにインターネット申し込み時には様々な情報を提供するのですが、仮申し込みとなっています。
法人ガソリンカードに関しては、しっかりとした紙の申し込み書に記載をして本申し込みを行わなければなりません。
実はこの申し込み書類の送付自体も審査の一環なのです。
申し込み書類に関しては、ネット申し込み時に提供した会社の住所に対して送付されてきます。本当にその住所に会社があるのかを確かめているわけ。
5.申し込み書類の必要事項に記入、さらに必要書類を同封して返送
申し込み書が届いたら必要事項があるのでそちらを記入してください。
誤った情報を提供してしまうと、審査落ちの原因となってしまうので注意しましょう。
記載が終わったら一度確認しておきましょう。
さらに必要書類も用意しなければなりません。
- 会社代表者の本人確認書類(運転免許証やパスポート)
- 登記簿謄本
- 車検証
この他にも決算書類等の提出を求められることがあります。申し込み書類に必要書類が明記されていると思うので、そちらを確認しながら用意してください。
法人ガソリンカードに関しては、自動車を保有している方の利用が基本となるので車検証の提出も求められることが多くなっています。特に子カードやハウスカードを発行する場合には、カードの枚数分の車検証が必要になることもあるので注意してください。
申込書の必要事項の記入が終わり必要書類も確保できたら、いよいよカード会社に送付することになります。ここまでくれば申し込み者が行う手続きはほぼ終了です。
6.本審査が実施される
申し込み書と必要書類をもとに本審査が実施されることになります。
本審査が終了すると審査結果がメールなどで伝えられます。
本審査OKの場合のみカードが発行されることになります。
7.カードが送付される
カードが発行されると、送付されてきます。
カードが届いた時点で、その法人ガソリンカードは利用可能です。
クレジットカードタイプの法人ガソリンカードですが、申し込みから1週間から2週間で発行されることが多くなっています。
1週間未満でカード受け取りができるケースは少ないので、なるべく早く申し込みを行いましょう。
高速情報協同組合発行の法人ガソリンカードの申し込みから発行までの流れ
高速情報協同組合発行の法人ガソリンカードに関しては、FAX申し込みとインターネット申し込みの2つの方法が用意されています。
またクレジットタイプとは異なり、組合への加入もしなければなりません。出資金を求められうことになり、振込したあとにカード発行となります。
それでは高速情報組合発行の法人ガソリンカードの申し込みから発行までの流れを解説します。
こちらのカードについても審査は実施されるのですが、クレジット機能がないのでそれほど厳しく行われるわけではありません。簡単な審査で発行されることになるので、創業間もない会社であったとしても発行できた事例は多いです。
インターネット申し込みから発行までの流れ
- 申込みフォームに必要事項を記入し送信
- 申し込み書類が届けられる
- 申し込み書類に記入・捺印をし必要書類を同封した上で返送
- 出資金の振込を行う
- カードが発行され送付される
1.申し込みフォームの必要事項に記入し送信する
高速情報協同組合のホームページに「申し込みメールフォーム」が用意されています。
「(必須)」と書かれているものに関しては、必ず記入した上で申し込みを行ってください。
必須と書かれていないものに関しても一応は審査に関わる可能性があるので記入しておきましょう。
申し込みフォームでは簡単な情報しか提供しません。
カードの種類の選択を行い、一定の会社情報を提供することになります。
ここで重要になってくるのが、どのカードを発行するのか、という部分です。
- エネオスカード
- 出光カード
上記のいずれかのカードから選ばなければなりません。エネオスカードはENEOSのみで利用できるものであり、出光カードは出光のみで利用できるものです。
2つのカードを同時発行はできません。どちらか片方しか選択できないので、利用する機会が多い方を選んでください。
申し込みフォームの入力が終わったら確認をして問題がなければ送信しましょう。
2.申し込み書類が届く
申し込みフォームの情報から簡単な審査を行い、問題がなければ申し込み書類が送られてきます。申し込み書類に関しては、必要書類なども記載されているので必ず確認してください。
3.申し込み書類に必要事項に記入し必要書類を同封して返送する
申し込み書類の必要事項に記入してください。
申し込み書類には組合加入申込書もあります。
高速情報協同組合発行の法人ガソリンカードに関しては組合の加入が義務付けられているので書類についても対応しなければなりません。
必要書類も用意しましょう。
必要書類に関しては法人のケースと個人事業主のケースで異なっています。
【法人の必要書類】
- 履歴事項全部証明書・・・3ヶ月以内のもの(写しOK)
- 代表者運転免許証等の身分証明書・・・写し
- カード登録時の車検証・・・写し
【個人事業主の必要書類】
- 確定申告書・・・写し
- 代表者運転免許証等の身分証明書・・・写し
- カード登録用の車検証・・・写し
車検証に関してはカードの発行枚数分が必要になるので注意してください。要は車の台数分しか高速情報協同組合発行の法人ガソリンカードは発行できないのです。
申込書の記入が終了し、必要書類も用意できたら同封して返送します。
4.出資金1万円を支払う
組合に加入するためには費用がかかります。
費用は1万円となっており、振り込み対応をすることになります。
振込先に関しては、申込書類の送付時に振込先が書かれている書類も同封されているのでそちらを確かめてください。
5.カードが発行され送付される
申込書と振込の確認が取れたらカードの発行となります。
カード送付されてくるので受け取ったら利用可能となります。
FAX申し込みから発行までの流れ
- 組合加入申し込み書をダウンロードして必要事項に記入しFAX送信する
- 必要書類が送付されてくいる
- 書類に記入・捺印し、必要書類を同封して送付する
- 出資金を支払う
- カードが発行され送付される
インターネット申し込みと流れは大きくは変わりません。
最初に組合加入申し込み書をFAX送信で対応するところがインターネット申し込みと異なっているのです。
1.組合加入申し込み書をダウンロードし、記入してFAX送信する
組合加入申し込み書については、高速情報協同組合のホームページ用意されています。
「エクセルファイル」と「pdfファイル」の2つが用意されているので好きな方を選んでください。
ダウンロードしたら必要事項を記入して、「093-531-1370」にFAX送信しましょう。
2.必要書類が送付されてくる
組合加入申し込み書が受理されたら、必要書類が送付されてくることになります。郵送されてくるので受け取ってください。
3.送付書類の必要事項に記入、さらには捺印をして必要書類を同封の上返送する
送付されてきた書類を確認してください。
記入と捺印をして、さらに必要事項を同封して返送します。
必要書類に関しては、インターネット申し込みと同じなので割愛しますね。
4.出資金を1万円支払う
出資金もインターネット申込みと同じく1万円となっています。指定された口座に振込を行ってください。
5.カードが発行され送付される
申し込み書類と出資金が確認できたらカードが発行されます。
カードが送付されてきたら受け取って利用開始となります。
法人ガソリンカードのSSでの利用方法とは?
法人ガソリンカードを手に入れたからといって自動的に給油料金が安くなるわけではありません。SSでカードを利用しなければ始まらないわけです。
一般的なSSではどのように利用するのでしょうか?
セルフスタンドではどのように利用するのでしょうか?
ハウスカードや高速情報協同組合発行の法人ガソリンカードの使い方についてもお伝えします。
セルフではない一般的なSSにおける法人ガソリンカードの利用方法
特に難しいものではありません。
ガソリンスタンドのスタッフに対してカードを渡して決済をすればよいだけです。
ただしそのカードが利用できる場所でなければなりません。
クレジットタイプの法人ガソリンカードであったとしても、そのSSがカードの国際ブランドに対応していなければ利用できません。たとえばJCBカードであれば、JCBの加盟店でなければ利用できないのです。
基本的に大手のSSであれば、様々なブランドに対応しているので心配はありませんよ。
セルフスタンドにおける法人ガソリンカードの利用方法
- 支払い方法画面で「クレジットカード」を選択する
- クレジットカードを挿入する
- 「レギュラー」「ハイオク」「軽油」「灯油」などの種類を選択する
- 給油量を選択する
- 給油を開始する
- レシート受け取って終了
個人カードでセルフスタンドを利用したことはありますか?あるのであれば全く同じ方法で利用することになるので困ることはないでしょう。
大切なのは支払い方法で必ず「クレジットカード」を選ぶ、というところです。現金や電子マネー、プリペイドカードなども掲示されていると思いますが、そちらを選択すると法人ガソリンカード対応ではなくなってしまいます。
「クレジットカード」を選択したら、あとは指示に従って適切な選択をしていけばよいのです。
セルフスタンドでも法人ガソリンカードは簡単に利用できるので、特に有人スタンドが営業していない深夜や朝方の給油利用をすることが多い方はチャレンジしてみてくださいね。
ハウスカードや高速情報協同組合発行の法人ガソリンカードの利用方法
ハウスカードも高速情報協同組合発行の法人ガソリンカードも特定のSSでしか利用できません。
たとえば高速情報協同組合発行の法人ガソリンカードのエネオスカードであれば、ENEOSのスタンドしか利用できないのです。コスモコーポレートカードのハウスカードであればコスモ石油のスタンドでしか利用できません。
クレジットタイプではないので、どのSSでも利用できるわけではありません。
※コスモコーポレートカードの親カードや従業員カードは国際ブランドがJCBなので、JCB加盟店であれば利用可能です。ハウスカードの場合は国際ブランドが付いていないので利用場所が限定されることに。
法人ガソリンカードをSSで利用するときはサインや暗証番号の入力は必要なの?
セルフスタンドである場合は、サインや暗証番号の入力は必要ありません。手間が一切かからずに決済できるわけです。
一方で有人スタンドである場合には、伝票にサインを求められることもあります。
まとめ
法人ガソリンカードの申し込みについては、カードの種類によっても若干異なる、ということは理解しなければなりません。
たとえばクレジットタイプであれば組合加入の手続きや費用の支払いはしなくてOKです。しかし高速情報協同組合発行の法人ガソリンカードは組合に加入し出資金も支払うわけです。
法人ガソリンカードの申し込み時には必要書類として車検証を求められる、ということは覚えておきましょう。
SSでの利用のために発行されるカードなので、車検証がガソリンカードの発行枚数分求められることもあるのです。従業員が多い会社は、申し込み時に必要書類が多くなる可能性も考えられます。
法人ガソリンカードのSSでの利用方法についても明らかにしました。
一般のクレジットカードの利用と大きな違いはありません。
ただしハウスカードと高速情報協同組合発行の法人ガソリンカードは利用できるSSが限られています。他のブランドのSSは利用できないので注意してくださいね。