法人ガソリンカードの使い方、申込から発行、利用までの流れ

「法人ガソリンカードを利用したいけど申込み方法からカード発行までの流れがわからない」

「法人ガソリンカードは一般の法人カードと申し込み方法が異なるのか知りたい」

法人ガソリンカードについてはそれほど種類が豊富ではありません。さらに企業によっては事業に自動車を利用しない、というケースもあります。発行する方があまり多くないので、詳しくは知られていないのが実情なのです。

しかし法人ガソリンカードは単に決済時間が短くなるだけではなく、給油価格がお得になるなどの大きなメリットもあるので見逃せません。多少なりとも事業で車を利用しているのであれば利用がおすすめです。

こちらでは法人ガソリンカードの申し込みから発行までの流れ、さらには法人ガソリンカードを実際にガソリンスタンド(SS)ではどのように利用すればよいのかを明らかにします。

ちなみに法人ガソリンカードにはクレジットカード会社発行のものと高速情報協同組合発行のものがあります。発行方法に若干の違いがあるので個別に紹介しますね。

クレジットカード会社発行の法人ガソリンカードの申し込みから発行の流れ

  1. 法人ガソリンカードを選ぶ
  2. 法人ガソリンカードに申し込みを行う(子カード・ハウスカードへの申し込みを行うか決定する)
  3. 審査が実施される
  4. カード会社より申し込み書類が送付される
  5. 申し込み書類の必要事項に記入し、必要書類を同封して返送する
  6. 本審査が実施される
  7. 審査に通過するとカードが発行され送付される

1.法人ガソリンカードを選択する

クレジットカード会社発行の法人ガソリンカードにはいくつかの種類があります。それらの中から適切なものを選ばなければなりません。

基本的には自社がよく利用するSSの優待が用意されているカードを選びましょう。

クレジット機能があるタイプであれば、基本的にどのSSでも利用できるのですがせっかくなら優待利用できる方がお得ですよね。

2.法人ガソリンカードへの申込み方法

  • インターネット申し込み
  • 郵送申し込み

基本的に上記の方法から選ぶことになります。

個人カードの中にはカードカウンターで申し込めるものもありますが、法人ガソリンカードに関してはカードカウンター申し込みには対応していません。

カードカウンターで対応していないので、即日発行もできないのです。

申し込み方法については基本的にインターネット申し込みを選ぶのがおすすめです。インターネット申し込みであると、手続きを開始すると返信メールなどがあり手続きの証拠が残ります。現在どこまで手続きが進んでいるかが簡単に確認できるわけです。

申し込み時にはいくつかの情報をカード会社側に提供することになります。

  • 法人関連情報
  • 代表者関連情報
  • 追加使用者情報

まずは会社の情報を提供することになります。法人名であるとか会社の住所、さらには電話番号から設立年月や資本金などの細かな情報も提供しなければなりません。

代表者関連情報に関しても提供することになります。審査では経営者の個人信用情報もチェックされることになるので、一定の情報を提供するのです。

追加使用者情報に関しては、子カード(従業員カード)を発行するときに提供することになります。またはハウスカードを発行するときにも提供します。

子カードであるとかハウスカードに関しては、申込み時に発行するのかを決めなければならないわけではありません。本会員カードが発行された後に申し込みを行って発行してもらうことも可能です。

ただし、申し込み時にすでに子カードやハウスカードについて申し込みを行うことが決まっているのであれば、同時に申し込めば同時に届くのでおすすめです。

※親カードは発行しないでハウスカードのみを発行することも可能です。

3.審査の実施

ここでは簡単な審査しか行われません。

「仮審査」と判断してもらってOKです。

カード会社は提供された情報をもとに簡単な審査を実施します。ここではまだ必要書類が提出されたわけではないので、提供された情報が本当のことであるのかはわかりません。

仮審査を突破したからといって必ず法人ガソリンカードが発行されるわけではないのです。

仮審査を突破すると、手続きが更に進んでいくことになります。

4.カード会社から申し込み書類が送付される

「すでにインターネット申し込みで申し込み情報を提供したのに、なんで申し込み書類が送られてくるの?」

たしかにインターネット申し込み時には様々な情報を提供するのですが、仮申し込みとなっています。

法人ガソリンカードに関しては、しっかりとした紙の申し込み書に記載をして本申し込みを行わなければなりません。

実はこの申し込み書類の送付自体も審査の一環なのです。

申し込み書類に関しては、ネット申し込み時に提供した会社の住所に対して送付されてきます。本当にその住所に会社があるのかを確かめているわけ。

5.申し込み書類の必要事項に記入、さらに必要書類を同封して返送

申し込み書が届いたら必要事項があるのでそちらを記入してください。

誤った情報を提供してしまうと、審査落ちの原因となってしまうので注意しましょう。

記載が終わったら一度確認しておきましょう。

さらに必要書類も用意しなければなりません。

  • 会社代表者の本人確認書類(運転免許証やパスポート)
  • 登記簿謄本
  • 車検証

この他にも決算書類等の提出を求められることがあります。申し込み書類に必要書類が明記されていると思うので、そちらを確認しながら用意してください。

法人ガソリンカードに関しては、自動車を保有している方の利用が基本となるので車検証の提出も求められることが多くなっています。特に子カードやハウスカードを発行する場合には、カードの枚数分の車検証が必要になることもあるので注意してください。

申込書の必要事項の記入が終わり必要書類も確保できたら、いよいよカード会社に送付することになります。ここまでくれば申し込み者が行う手続きはほぼ終了です。

6.本審査が実施される

申し込み書と必要書類をもとに本審査が実施されることになります。

本審査が終了すると審査結果がメールなどで伝えられます。

本審査OKの場合のみカードが発行されることになります。

7.カードが送付される

カードが発行されると、送付されてきます。

カードが届いた時点で、その法人ガソリンカードは利用可能です。

クレジットカードタイプの法人ガソリンカードですが、申し込みから1週間から2週間で発行されることが多くなっています。

1週間未満でカード受け取りができるケースは少ないので、なるべく早く申し込みを行いましょう。

高速情報協同組合発行の法人ガソリンカードの申し込みから発行までの流れ

高速情報協同組合発行の法人ガソリンカードに関しては、FAX申し込みとインターネット申し込みの2つの方法が用意されています。

またクレジットタイプとは異なり、組合への加入もしなければなりません。出資金を求められうことになり、振込したあとにカード発行となります。

それでは高速情報組合発行の法人ガソリンカードの申し込みから発行までの流れを解説します。

こちらのカードについても審査は実施されるのですが、クレジット機能がないのでそれほど厳しく行われるわけではありません。簡単な審査で発行されることになるので、創業間もない会社であったとしても発行できた事例は多いです。

申し込みから発行までの流れ

高速情報協同組合の公式ページに載っている流れは、次の3段階です。

  1. 入力フォームに必要事項を入力して送信する
  2. 書類が届くので、必要書類を用意して返送する
  3. 出資金1万円の振り込みが確認されると、即日カードの発送手配となる

以前は組合加入申込書をFAXで送る方法も案内されていましたが、2026年9月時点の公式ページに載っている申し込み口は入力フォームだけです。電話での問い合わせは平日9時〜12時と13時〜17時に受け付けており、番号は093-531-1356と記載されています。

1.入力フォームの必要事項に記入して送信する

「(必須)」と書かれているものに関しては、必ず記入した上で申し込みを行ってください。必須と書かれていないものに関しても一応は審査に関わる可能性があるので記入しておきましょう。

ここで気をつけたいのが、使えるガソリンスタンドが1系列に限られるという点です。公式ページは、このカードで給油できるのは全国約6,400店舗のアポロステーションであると書いています。かつてはENEOS系と出光系のどちらかを選ぶ形でしたが、出光と昭和シェルのSSが2021年4月にapollostationへ統一された流れに合わせ、現在の案内はapollostationに一本化されています。ENEOSのSSで給油したい場合は、このカードでは対応できません。

2.申し込み書類が届く

入力フォームの情報をもとに組合側で確認が行われ、問題がなければ申し込み書類が送られてきます。申し込み書類には必要書類の案内も記載されているので必ず確認してください。

3.必要事項を記入し、必要書類を同封して返送する

申し込み書類には組合加入申込書もあります。高速情報協同組合発行の法人ガソリンカードに関しては組合への加入が前提なので、書類についても対応しなければなりません。

用意する書類は、公式ページでは次のように案内されています(いずれもコピー可)。

申込者用意する書類備考
法人履歴事項全部証明書/代表者の運転免許証書類が揃わない場合は代用できるものがあるため、電話で相談するよう案内されている
個人事業主確定申告書/代表者の運転免許証
ETCカードも同時に申し込む場合上記に加えて、車検証とセットアップ証明書車検証が要るのはETCカードを一緒に申し込むときで、ガソリンカードだけなら公式の案内には含まれていない

4.出資金1万円を支払う

組合に加入するため、出資金として10,000円を振り込みます。脱退時には返金される預り金という扱いです。

枚数で増えるものではありません。公式のQ&Aには「カードを3枚作りたいのですが、出資金は3万円必要ですか?」「ETCカードを1枚、ガソリンカードを1枚作りたいのですが出資金は2万円必要ですか?」という質問が並んでおり、いずれも1社につき1万円という扱いです。振込先は送られてくる資料に記載されています。

5.カードが発行され送付される

申込書と振込の確認が取れたら、公式ページの案内では即日で発送手配となります。カードが届いたら利用開始です。

クレジットカード会社発行との違い

ここまでの2つの発行元を並べると、申し込みで用意するものと、その後の使い方がはっきり分かれます。

比較項目クレジットカード会社発行高速情報協同組合発行
クレジット会社の審査あり(経営者の個人信用情報も見られる)なし(クレジットカードではないため)
初期費用不要出資金10,000円/1社(脱退時に返金)
年会費・手数料カードによる(無料のものから11,000円まで)年会費・カード手数料とも無料
使えるSS国際ブランドの加盟店。SS系列の優待は各カードの提携先のみ全国約6,400店舗のアポロステーション
給油価格SSの店頭価格または発行店との契約価格全国平均から算出する組合価格(毎月末に算出。全国どこで給油しても同じ)
支払いカード会社の締め日・支払日による利用月の翌月末に口座振替
給油以外の支払い使える(クレジット機能あり)使えない(給油専用)

条件は高速情報協同組合の法人ガソリンカードのページと同組合のQ&Aに掲載されているものです。

法人ガソリンカードのSSでの利用方法とは?

法人ガソリンカードを手に入れたからといって自動的に給油料金が安くなるわけではありません。SSでカードを利用しなければ始まらないわけです。

一般的なSSではどのように利用するのでしょうか?

セルフスタンドではどのように利用するのでしょうか?

ハウスカードや高速情報協同組合発行の法人ガソリンカードの使い方についてもお伝えします。

セルフではない一般的なSSにおける法人ガソリンカードの利用方法

特に難しいものではありません。

ガソリンスタンドのスタッフに対してカードを渡して決済をすればよいだけです。

ただしそのカードが利用できる場所でなければなりません。

クレジットタイプの法人ガソリンカードであったとしても、そのSSがカードの国際ブランドに対応していなければ利用できません。たとえばJCBカードであれば、JCBの加盟店でなければ利用できないのです。

基本的に大手のSSであれば、様々なブランドに対応しているので心配はありませんよ。

セルフスタンドにおける法人ガソリンカードの利用方法

  1. 支払い方法画面で「クレジットカード」を選択する
  2. クレジットカードを挿入する
  3. 「レギュラー」「ハイオク」「軽油」「灯油」などの種類を選択する
  4. 給油量を選択する
  5. 給油を開始する
  6. レシート受け取って終了

個人カードでセルフスタンドを利用したことはありますか?あるのであれば全く同じ方法で利用することになるので困ることはないでしょう。

大切なのは支払い方法で必ず「クレジットカード」を選ぶ、というところです。現金や電子マネー、プリペイドカードなども掲示されていると思いますが、そちらを選択すると法人ガソリンカード対応ではなくなってしまいます。

「クレジットカード」を選択したら、あとは指示に従って適切な選択をしていけばよいのです。

セルフスタンドでも法人ガソリンカードは簡単に利用できるので、特に有人スタンドが営業していない深夜や朝方の給油利用をすることが多い方はチャレンジしてみてくださいね。

ハウスカードや高速情報協同組合発行の法人ガソリンカードの利用方法

ハウスカードも高速情報協同組合発行の法人ガソリンカードも特定のSSでしか利用できません。

たとえば高速情報協同組合発行の法人ガソリンカードのエネオスカードであれば、ENEOSのスタンドしか利用できないのです。コスモコーポレートカードのハウスカードであればコスモ石油のスタンドでしか利用できません。

クレジットタイプではないので、どのSSでも利用できるわけではありません。

※コスモコーポレートカードの親カードや従業員カードは国際ブランドがJCBなので、JCB加盟店であれば利用可能です。ハウスカードの場合は国際ブランドが付いていないので利用場所が限定されることに。

法人ガソリンカードをSSで利用するときはサインや暗証番号の入力は必要なの?

セルフスタンドである場合は、サインや暗証番号の入力は必要ありません。手間が一切かからずに決済できるわけです。一方で有人スタンドである場合には、伝票にサインを求められることもあります。

ここまでの使い方を、カードの種類と給油する場所で整理すると次のようになります。

カードの種類有人SSセルフSS使えるSS
クレジット機能付きの法人ガソリンカードスタッフにカードを渡して決済。伝票へのサインを求められることがある支払い方法で「クレジットカード」を選び、カードを挿入。サイン・暗証番号は不要カードの国際ブランドの加盟店。優待が付くのは提携先のSS
ハウスカード・SS専用カードスタッフにカードを渡すクレジット扱いにならないため、対応可否はSSの端末による発行元の系列SSのみ(国際ブランドが付いていない)
高速情報協同組合の給油専用カードスタッフにカードを渡す同上全国約6,400店舗のアポロステーション

セルフスタンドで気をつけたいのは、支払い方法の画面で必ず「クレジットカード」を選ぶという点です。現金や電子マネー、プリペイドカードを選んでしまうと、法人ガソリンカードでの支払いになりません。

申し込みの前に落ちる要素を潰しておきたい方は、法人ガソリンカードの審査で基準を確認してください。申し込む1枚がまだ決まっていない場合は、比較の順番を整理した法人ガソリンカードの選び方が出発点になります。

まとめ

法人ガソリンカードの申し込みについては、カードの種類によっても若干異なる、ということは理解しなければなりません。

たとえばクレジットタイプであれば組合加入の手続きや費用の支払いはしなくてOKです。しかし高速情報協同組合発行の法人ガソリンカードは組合に加入し出資金も支払うわけです。

法人ガソリンカードの申し込み時に必要な書類は、発行元と、ETCカードを一緒に申し込むかどうかで変わります。高速情報協同組合の場合、ガソリンカードだけなら法人は履歴事項全部証明書と代表者の運転免許証、個人事業主は確定申告書と代表者の運転免許証です。車検証とセットアップ証明書が要るのは、ETCカードも同時に申し込むときだと案内されています。

出資金は枚数ではなく会社単位で、1社あたり10,000円です。カードを3枚作る場合も、ETCカードとガソリンカードを1枚ずつ作る場合も、同じ1万円だと公式のQ&Aに示されています。

法人ガソリンカードのSSでの利用方法についても明らかにしました。

一般のクレジットカードの利用と大きな違いはありません。

ただしハウスカードと高速情報協同組合発行の法人ガソリンカードは利用できるSSが限られています。他のブランドのSSは利用できないので注意してくださいね。

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